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日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 昨年の3月25日から高松でもサービスが開始されたウーバーイーツの配達員になってだいたい一年が経つので、いろいろなことを振り返ってみたい。始めた頃の話は以下のエントリーで少し触れている。約13か月が経過するが配達回数は合計1220回ほどである。月間100配達くらいが一つの目安になっている(これは自動的になっているだけで目標にしているとかではない)。



 だらだら書くのもよくないので目次を作っておく。


◆目次

1.副業としての意義
2.前提としてのフィットネス
3.稼げる/稼げないタイミング
4.配達用アプリの選定が肝心要
5.トラブル対応は慣れるしか
6.ヘルメットしろ
7.つながりと情報収集
8.COVID-19とデリバリー



■1.副業としての意義

 去年の3月からスタートして、自転車の故障や自身のケガなどを除けばほぼオールシーズンで配達を行った(梅雨の時期はやや減らしている)。平均して月間3,4万の収入があり、年間でも40万の収入があったので、1月から12月まで通年で稼働すれば50万ほどは得られるだろうと見込んでいる。(ちなみに今年は現時点で約14万なので、単純に4倍すると56万)
 確定申告前がこの水準なので税引き後はここからいくらかは減るだろうが、それでも副業としては大きな影響がある。例えばつみたてNISAは年間40万が限度額だが、ウーバーイーツの収入だけでも(税引き後でも)十分賄えそうだ。

■2.前提としてのフィットネス

 1にまとめて書いてもいいかなと思ったが、前提はあくまでフィットネスであって、収入はその次である。前職と違って現在は仕事で身体を動かすことがあまりないので(介助はするがトレーニングとは違う)休日に運動の機会を作る必要があるが、2019年はあまりこれができていなかった。その結果?2020年の丸亀ハーフマラソンは過去最遅のタイムで完走した。正直言うと、完走できるか危ういかもとも思った。それくらい、運動をする時間やきっかけを作るのが難しい一年だった。
 しかし2020年の場合、休日に強い雨でなければ基本的にウーバーイーツをする、というスケジュールにした。何かしらの予定、例えば人に会ったり映画館に行ったりなどがあれば別として、基本的にはウーバーイーツをすることで休日を利用していた。
 ウーバーイーツも仕事なのでもはや休日ではないと言われたら確かにそうかもしれないが、自転車に乗って街を走るのはあくまで趣味的要素が強い。平均して一日30キロ走るので、月間走行距離が400や500を超えることも珍しくないわけだが、これが継続できるのは「自転車が好き」という一点に尽きる。逆に、ノルマのようなものを課して稼がないと、と思うとこんなに気楽にはできないだろう。

■3.稼げる/稼げないタイミングはある

 東京や大阪だとまた違うかもしれないが、高松のような地方都市の場合、稼げる/稼げないは明確に分かれる。たとえばもしウーバーイーツ一本でゴリゴリ稼ぐなら自転車は体力的に限界がある。バイクならロング/ショートどちらの戦略もとれるはずだが自転車だと運べる距離は限られてくる。これは仕方ないが、まあ副業なのでそういうものだと理解しながらやっている。
 タイミングについては、時期と時間帯と天候で大きく分かれる。時期、たとえば明確に暑い/寒い時期は目に見えて注文が多い。去年であれば、8月と12月は休憩する時間を捻出しなければ難しいほど注文が入っていた。しかし逆に10月や11月などの比較的過ごしやすい時期はこうでもない。ここまで目に見えて需要の差がある稼業なんだなと、ある意味面白く観察した。
 時間帯については、基本的には昼ピークと夜ピークと呼ばれる昼食、夕食の時間帯がねらい目になる。逆にこの時間帯以外はそれほど需要がない(8月や12月をのぞく)ので、よくやってたのは昼ピークに動く→自宅に戻って遅めの昼食&休憩(仮眠)→夜ピークに向けて16時〜17時ごろに再出発という流れ。
 いずれにせよ、このへんは経験で感触をつかみながら戦略的にやったほうが「効率的に稼げる」と思ってやっている。

■4.配達用アプリの選定が肝心要

 Uberのドライバーアプリに搭載されているマップはGoogleマップのデータがベースになっている。ただGoogleマップは「配達用のアプリ」ではない。つまり、マンションやアパート、戸建ての番地などを完璧にはフォローできていない。
 なので、これを補完するアプリがないと実際には厳しい。たとえば新築の集合住宅や戸建ては通常Googleマップには反映されていない(されるとしても時間がかかる)。ただ番地さえ取得できていれば、ゼンリンの「配達アプリ」やヤフーの「YAHOO!map」などで十分補完ができる。ヤフーのベースはゼンリンなので、番地や集合住宅の名称などもかなり正確だ。これを使い始めてからほとんど迷うことはない。(ただし「戸建ての置き配」は難しい。表札があれば別だが必ずしもあるとは限らないので時々間違えることがあるがご了承ください)

■5.トラブル対応は慣れるしか

 一応Uberはガイドライン的なものを公式に配布しているが、細かいトラブルは慣れるしかない。配達先の人が出てこない場合の対応、クレームへの対応、食事の破損時の対応などなど。

■6.ヘルメットしろ

 これは書いてそのまま。思った以上にノーヘルライダー(自転車)が多いけど、香川県の交通死亡事故の多さを考えると、いや考えなくても明らかに命知らずなのでヘルメットはすべき。究極は自己責任ではあるが、ロードバイク乗りでもノーヘルライダーが珍しくないのは本当に驚嘆する。
 
■7.つながりと情報収集

 さっき書いたトラブル対応の話につながるが、最近だと報酬改定とその影響とか、高松以外の他地域で何が起きているのかといった細かい情報は自分で集めたほうがよい。ブログを検索するとその手のブログはいくらでもあるし、ツイッターにも配達員を名乗るアカウントは豊富にあるので、ネットで情報収集しつつ、各種ニュースメディアもチェックしている。例えば日経新聞はウーバーイーツと出前館の統合をすっぱ抜くなど(その後否定されたが)やはり業界記事が詳しい。このへんの業界事情も、まだまだマーケット自体が新しいことも踏まえると勉強しておいて損はない。

■8.COVID-19とデリバリー需要の変化

 最後にCOVID-19がウーバーイーツに与えた影響について書きたい。
 高松で日々運んでいて感じるのは、まず昨年の最初の緊急事態宣言以降注文の仕方が変わってきたことだ。分かりやすく言うと、目に見えて置き配指定が増えた。最近だと体感では半々くらいになってきたが、まだまだ置き配への需要は高いなと感じる。
 また、去年の4,5月は学校が一斉休校になっていたこともあってか、平日日中の配達の際に配達先から子どもの声が聞こえることが多くあった。日々子育てや家事を担う大人たちのためにもウーバーイーツは存在していた(いる)んだろうなと思った。ここに在宅勤務や外出自粛が加わると、家の中にいて、しかも対面せずに食事にありつけるというフードデリバリーの意義はあるのだろう。


 以上、つらつら書いてきたがこんな感じである。引き続き、事故には気を付けてマイペースでやっていきたい所存。
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