私は音楽における本質とは、影響力とコミュニケーションであると考える。以下でこのふたつの要素と音楽との関わりについて述べていきたい。 まず、影響力について。これは「音楽が聴き手に与える影響」と定義したい。つまり、音楽が聴き手に何も与えないとすれば、その音 …
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その街のこども ―実感としての1995年 【2010/2011年】
監督:井上剛 脚本:渡辺あや 主演:森山未來、佐藤江梨子 鑑賞劇場:シネマロサ NHK公式サイト 映画公式サイト これは阪神大震災をテーマにした映画であるし、そうでない映画でもある。 という前ふりを、ログを見ると2月25日の深夜に行っていたらしい。このあと個 …
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不自由な世界へようこそ、だが人生はこれからも続いていく
小学生のころに見えていた世界は、自前のものだった。「社会的な重要さ」みたいなフィルターを通っていないぶん、多少その世界はいびつだった。でも、当たり前だけどすごくリアルだったんだよね。そりゃあ現実だもの (「視界をシャッフル」より引用) 「社会人」ってつくづ …
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「いま、ここに立つ」という刹那主義を愛せるか
「いま、ここに立つ」ということの意味をぐるぐると考え続けている。これは去年の秋口に就活なるものを始めてから少しずつ意識してきたことで、今はもっと強く意識している。 ふたつのベクトルがある。過去に対してか、未来に対してだ。 過去から考えて「いま、ここに …
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「浅いポケット」に寄せる想い出話、そして優しい余韻
蜻蛉さんという、ほぼ毎回GUMIを使用して曲を作る人がいるのだが、新作がなかなかノスタルジックでセンチメンタルで気持ちいい。 まだわりとこうした風味の曲を聴けるだけの若さが自分にあるということの確認にもなった。身をすり減らしそうな現実だからこそ、過去を想う …
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Nostalgic Fablic
久し振りの大学なのでイマイチリズムが慣れないし、結局図書館にひきこもったりするあたり春休みとあんまり変わらないんじゃないかと思う最初の一週間なう、です。 まあまだ他大学(立教)の講義を受けに行っていないのでかな、とは思うんだけど。というか2コマもわざわ …
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これからのテレビ報道を考えてみる
面白いネタがあったので、主にテレビと報道に関して小文を書いてみたい。 今回使うネタは朝日新聞GLOBEという日曜版の冊子があるのだが(前年度までは隔週の月曜だったが)4月17日付けのGLOBEで朝日新聞論説委員であり、かつ報道ステーションの元解説者である一色清(@is …
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流跡 / 朝吹真理子 (2010年)
著者:朝吹真理子 出版:新潮社 備考;第20回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、2011年2月6日読了 今年芥川賞作家となった朝吹真理子の文芸デビュー作。「流跡」とはこういうことなのか、と気づいたときにこの小説(のような文章)の面白さが増すと思う。気づけなかったら・・ …
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GOSICK Ⅳ 愚者を代弁せよ / 桜庭一樹 (2005年)
著者:桜庭一樹 出版:富士見ミステリー文庫(2005年)、角川文庫(2010年) 1月からアニメ化されているGOSICKシリーズの第4弾。富士見ミステリーで出たのは2005年なのでもう6年も前のことか。本書の面白さは1巻に通じる実際の歴史+偽史をくみあわせている要素(書きすぎ …
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ここ数年のネットユーザーについて思うこと
ざっくりとした書き方だけど、今までいつかまとめて形にしたかったので書いてみる。まあ、かっちりとした考察というよりは雑感レベルなんだけど。10年来のネットユーザーがここ数年のネットユーザーをどう見るか、というアプローチで色々書けることはあるんじゃないかな、 …
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