ニコ生の特番だったかなにかはちょっと具体的に忘れてしまったが、『君の名は。』に至る前に『星を追う子ども』でジャンプをしたことが生きた、と新海自身が語っていた。『君の名は。』のレビュー記事で『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』との関連や影響は指摘し …
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大きなものにまっすぐ立ち向かっていく ――『君の名は。』(2016年)
新海誠の新境地というか、これまでとは違う、という反応を目にするたびにどれくらい違っているのかということはこれまでの作品をほぼすべて(NHKでかつて放映されていた短編作品にも目を通している)見てきた者からすると大いに気になった。ただ、その前に、本編に入る …
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走ることについての覚え書きPART2 ――長い距離を走ることの魅力と、1万時間の法則批判
以前「走ることについての覚え書きと『脳を鍛えるには運動しかない!』のインパクト」という記事を書いたが、今回もランニングやスポーツにまつわる本を続けて3冊ほど読んだので、「走ることについての覚え書き」のパート2という感じでお送りする。 今回取り上げるのは次 …
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東京の限界とワシントンという福音の先で成すべきことは ――『シン・ゴジラ』(2016年)
自分がゴジラ映画を見たのはいつ以来だろうとパンフレットをめくってみるとご丁寧に作品リストがあって、どうやら1998年の『GODZILLA』以来だということが分かった。もちろんこれはハリウッドで作られた(最初の)ゴジラ映画であるので厳密には除外すべきなのかもしれ …
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【第155回芥川賞】生きづらい世界を生き延びるために ――村田沙耶香「コンビニ人間」(『文学界』2016年6月号)
文學界2016年6月号 [雑誌] 村田沙耶香の書くヒロインは往々にしてどこかズレていることが多い。多くの場合小さいころのトラウマ(性的なものが多い)やあまりよろしくない家庭環境の影響を引きずったものであることが多く、自身の性的な衝動でたまりたまった鬱憤を解消し …
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【第155回芥川賞予想】混戦の中でリードしている村田沙耶香と崔実の争いか
久しぶりに事前に全部読んだので、発表直前ながらちゃんと予想してみます。芥川賞は最近ほぼ毎回当ててきているが果たして。 全部読んでいるのと、今回は全部手元にあるので受賞した作品については長めのレビューも書いて載せたいなと思っている。 ◎崔実(チェ・シル) …
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物語の持つ力を信じることができるのか ――相沢沙呼『小説の神様』(講談社タイガ、2016年)
小説の神様 (講談社タイガ) [文庫] 『卯月の雪のレター・レター』という短編集を手に取ったのが最初の相沢で、本作が二冊目になる。ちなみに講談社タイガから出ているのは野崎まど、紅玉いづきを経て三冊目で、『卯月の雪』の解説を書いていたのが紅玉だったことも考える …
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瀬々敬久と佐藤浩市によるエモーショルな再構築 ――『64―ロクヨン― 後編』(2016年)
横山秀夫原作の『64』はまずはピエール瀧主演のNHKドラマ(全5話)で見て、その面白さから原作をとってまた興奮し、今回の映画にという流れになる。前編はタイミングを逃してしまって見ていないのだが(パンフレットだけは買った)、後編では原作やドラマとも違う展開 …
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欠けているものを探しに行こう ――『ちはやふる ―上の句―/―下の句―』(2016年)
百人一首に載っている和歌にちなんで『上の句』と『下の句』との前後編に分かれて構成されたこの映画は原作をなぞるようにしてかるた部の結成から全国大会までを描いたものだ。とはいえ主役の三人が出会う小学生時代はバッサリとカットされていて、高校入学からの …
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ある意味では日常系として ――『ヤクザと憲法』(2015年)
監督:土方宏史 (※土の字は正確には土に、をつけたもの) プロデューサー:阿武野勝彦 映像強力:関西テレビ 制作:東海テレビ放送 見:ソレイユ・2 現代の日本アニメには日常系というジャンルがあって、その元祖が『あずまんが大王』であるとか、多くが原作を四コ …
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