5月はほとんど大阪にいて、現地調達して読んだ本がほとんどというところ。あわただしいわりに10冊読めたのはまーまーかな。
5月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2810
ナイス数:38
ドナルド・キーン自伝-増補新版 (中公文庫)の感想
元号の変わり目に本当に貴重な人を忘くしたわけだが、長く生きてくれて、日本の文化を丸ごと愛してくれてありがとうという気持ちを改めて抱くエッセイ。太平洋戦争従軍、ハーバードでの修行、ケンブリッジへの留学など、数々の偶然がもたらしたのが日本文学の豊穣さの発見だったというのは、本当に嬉しいことだとひとりの日本人としておもう。
読了日:05月01日 著者:ドナルド・キーン
大阪 (ちくま新書)の感想
大阪にいるタイミングで読めたのがよかった。あああのへんの話かというのがなんとなくわかりつつ、歴史を知れるのもまた面白い。
読了日:05月03日 著者:加藤 政洋
90年代の若者たち
読了日:05月06日 著者:島田 潤一郎
中国に関係ないことばっかり 20170905 20180706 福州留学滞在記の感想
https://medium.com/@burningsan/2574f5014277
読了日:05月12日 著者:山本佳奈子
君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)の感想
控えめに言ってもめちゃくちゃ楽しい。武田綾乃が書く女の子はみんなどこかとがっていて、そしてどこか欠けている。だからそれぞれの個性がぶつかり合うことも珍しくはなくて、その小さなぶつかり合いの連続が物語を駆動していくし、自己に閉じずに他者に開くことの意味をそれぞれのキャラクターが実感していく構図にもなっている。ちなみに愛奈を黄前久美子、恵梨香を高坂麗奈に読み替えても十分楽しいし、そうなると芦田さんは滝先生的かも(滝先生よりはフランクな付き合いだけど)。続く予定とのことで、引き続き楽しみ。
読了日:05月13日 著者:武田 綾乃
愛と家事の感想
太田さんには以前お会いしたこともあり、元々のZINE版で読んでいたが、再編集版は太田さんの半生を思いながら一気に読めるような構成になっていると感じた。失われつつ故郷のエピソードから始まり、成長期、大人になってからの反抗期、実の母や最初の夫に対する複雑な葛藤。人生は平坦ではないが、その平坦ではない道のりを生きていこうと前を向く著者に励まされもする。
読了日:05月15日 著者:太田 明日香
ままならないから私とあなた (文春文庫 あ 68-3)の感想
価値観の違いというやさしいものではなく、生き方そのものの違いを書いた二編。表題作は百合要素もあって面白いんだけど、ここ最近朝井リョウが受けたインタビューを読んでいると多様性が許容される現代だからこそ生まれる差異と分断を書いているかなという感じ。現代らしい緻密な技術至上主義と、ファジーさを好むタイプは確かにウマが合わないかもしれない。だけれど、断絶を見過ごすのではなくて、わたしたちは違うけれど、なぜそうなのかを相手にちゃんと伝え続けることだ大事なのかもしれない。衝突をおそれるなという意味で。
読了日:05月17日 著者:朝井 リョウ
ユリイカ 2019年4月臨時増刊号 総特集◎梅原猛
読了日:05月19日 著者:中沢新一,山岸凉子,梅原賢一郎,瀬戸内寂聴,河合雅雄,中西進,伊東俊太郎
平成金融史-バブル崩壊からアベノミクスまで (中公新書)
読了日:05月19日 著者:西野 智彦
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 (宝島社文庫)
読了日:05月19日 著者:武田 綾乃
アーのようなカー (新鋭短歌シリーズ46)の感想
生活というか暮らしというか日々の日常の中にあるなにげないものをとらえる視点が優しくて面白おかしい。「アーのようなカー」といういい意味で気の抜けたタイトルも面白いし、そういうあいまいなもの、はっきりしない何かに対する好奇心がこの歌集を支えているように思うし、それらは往々にして見過ごされがちでもあるから、大切に抱えている著者の視点が愛おしい。
読了日:05月20日 著者:寺井奈緒美
読書メーター
5月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2810
ナイス数:38

元号の変わり目に本当に貴重な人を忘くしたわけだが、長く生きてくれて、日本の文化を丸ごと愛してくれてありがとうという気持ちを改めて抱くエッセイ。太平洋戦争従軍、ハーバードでの修行、ケンブリッジへの留学など、数々の偶然がもたらしたのが日本文学の豊穣さの発見だったというのは、本当に嬉しいことだとひとりの日本人としておもう。
読了日:05月01日 著者:ドナルド・キーン

大阪にいるタイミングで読めたのがよかった。あああのへんの話かというのがなんとなくわかりつつ、歴史を知れるのもまた面白い。
読了日:05月03日 著者:加藤 政洋

読了日:05月06日 著者:島田 潤一郎

https://medium.com/@burningsan/2574f5014277
読了日:05月12日 著者:山本佳奈子

控えめに言ってもめちゃくちゃ楽しい。武田綾乃が書く女の子はみんなどこかとがっていて、そしてどこか欠けている。だからそれぞれの個性がぶつかり合うことも珍しくはなくて、その小さなぶつかり合いの連続が物語を駆動していくし、自己に閉じずに他者に開くことの意味をそれぞれのキャラクターが実感していく構図にもなっている。ちなみに愛奈を黄前久美子、恵梨香を高坂麗奈に読み替えても十分楽しいし、そうなると芦田さんは滝先生的かも(滝先生よりはフランクな付き合いだけど)。続く予定とのことで、引き続き楽しみ。
読了日:05月13日 著者:武田 綾乃

太田さんには以前お会いしたこともあり、元々のZINE版で読んでいたが、再編集版は太田さんの半生を思いながら一気に読めるような構成になっていると感じた。失われつつ故郷のエピソードから始まり、成長期、大人になってからの反抗期、実の母や最初の夫に対する複雑な葛藤。人生は平坦ではないが、その平坦ではない道のりを生きていこうと前を向く著者に励まされもする。
読了日:05月15日 著者:太田 明日香

価値観の違いというやさしいものではなく、生き方そのものの違いを書いた二編。表題作は百合要素もあって面白いんだけど、ここ最近朝井リョウが受けたインタビューを読んでいると多様性が許容される現代だからこそ生まれる差異と分断を書いているかなという感じ。現代らしい緻密な技術至上主義と、ファジーさを好むタイプは確かにウマが合わないかもしれない。だけれど、断絶を見過ごすのではなくて、わたしたちは違うけれど、なぜそうなのかを相手にちゃんと伝え続けることだ大事なのかもしれない。衝突をおそれるなという意味で。
読了日:05月17日 著者:朝井 リョウ

読了日:05月19日 著者:中沢新一,山岸凉子,梅原賢一郎,瀬戸内寂聴,河合雅雄,中西進,伊東俊太郎

読了日:05月19日 著者:西野 智彦

読了日:05月19日 著者:武田 綾乃

生活というか暮らしというか日々の日常の中にあるなにげないものをとらえる視点が優しくて面白おかしい。「アーのようなカー」といういい意味で気の抜けたタイトルも面白いし、そういうあいまいなもの、はっきりしない何かに対する好奇心がこの歌集を支えているように思うし、それらは往々にして見過ごされがちでもあるから、大切に抱えている著者の視点が愛おしい。
読了日:05月20日 著者:寺井奈緒美
読書メーター
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