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日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。



見:Prime Video

 にちぼつさんに誘われたウォッチパーティーで見た映画。『人間革命』というタイトルは非常に有名ではあるが、結構豪華なキャストで映画化されてたんですね、というのが最初の感想。最近だと幸福の科学がアニメ映画を豪華声優陣で何本がつくっているが、この映画もそういう資金力の強さを感じる。それでいて、ちゃんと「教義を説く」映画として(当然いくらかの事実を交えながら)作られており、ドキュメンタリー的でもあった。

 ドキュメンタリー的になっているのは丹波哲郎演じる戸田城聖、教師でもあり出版社編集者でもある彼が2代目の教祖となっていくその過程をずっと追っている映画だからだ。思想犯を多く収容したというかつて中野にあった豊多摩監獄から釈放された戸田を映すところから始まり、時折過去回想も交えながら、戦後の学会の復興を担っていく、というストーリーである。

 初代からの禅譲にしろ学会の復興にしろ、戸田がどれだけ乗り気だったかは詳しく知らない。この映画では戸田のもとに多くの若者や女性たちが訪れ、学会の復興を戸田に依頼する。戸田を教祖化するというより、戸田に「お願い」に上がるその様は、どちらかというと政治的な様相だなと思いながら見ていた。戸田が学会を盛り立てるのではなく、彼が盛り立て役に「祭り上げられる」のである。そして結果的に、戸田はその役をうまく「演じて」いる。

 まあそれは丹波哲郎という稀代の俳優を起用しら大きな理由だとは思うが、多くの学会員を前にしてとにかく喋る喋る戸田を好演している。好演という表現が適切かどうかは分からないが、とにかく戸田城聖という「役割を演じ」ることに徹している。多くの学会員を前にして喋ることに全く余念がないように見えるのは、教師としての戸田という経歴を思い出させる。戸田は教祖として説いているわけだが、教師として懇切丁寧に教えているようにも見えるのだ。

 日蓮の教えを原点にしていることもあってか、急に鎌倉時代の映像が挿入されることもあれば、戦後急速に消費社会化する日本経済を揶揄する場面もある(強盗のシーンは謎だったが・・・)。教義とは何か、それは世俗から離れることである、とでも言わんばかりのように。

 とはいえ、これはあくまで前半部分で、『続・人間革命』を見てみないと正しいことは言えなさそうだ。続きも一応見る予定なので、何か書けそうならまた軽く書いてみようと思う。
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