去年のはこちらから。
それでは今年よく聞いた音楽を挙げていきましょう。
1.あたらよ『朝露は木漏れ日に溶けて』
あたらよは10月に心斎橋でライブを見ることができたが、本当に楽しくて楽しくて、大好きな「夏霞」も生で聴くことができて本当に嬉しかった。タッパのあるボーカルのひとみはステージ映えするだろうとは思っていたが本当にカッコよくて美しい。まだまだ若いバンドだが海外公演も複数経験して大きなっている、その途上に立ち会えたこともとても嬉しかった。
2.ヒグチアイ『未成線上』
ヒグチアイはぼっち・ざ・ろっくへの楽曲提供(特に「星座になれたら)がきっかけでちゃんと聴き始めた人で、古い曲はまだ知らないのが多いけれど、今年の初頭はかなり長い間このアルバムを聴いてたと思う。3月のオリーブホールでの地元凱旋ライブも楽しかった(コロナ禍に入って最初に行ったライブだった!)。とにかくリードの「未成線上」で持っていかれるけれど、次の「祈り」でいったん落としてペースを刻むところもまたいい。全11曲でそれほどボリュームがあるわけではないけど、いま出せるヒグチアイが凝縮された良いアルバムでした。ずっと聴いていられる。
3.Cody・Lee(李)『最後の初恋』
数年前にリリースされた「おどるひかり」のリズム感とゆるさがいいな、と思っていたけどしばらく聞かず、映画の主題歌にもなった「イエロー」からちゃんと聴き始めたのでまだ李の新参。メンバーの入れ替わりが何回かあったようだけど、今回のアルバムで言うと「1096」→「生活」で終わらせるやり方がとてもきれいで好き。曲単体ではかなりガチャガチャやることもあるけれど、その逆も上手いので器用なバンドだなと思う。高松でも公演があったけどまだ新参なので今年は見送りましたがいつか生でも見られたら。
4.Homecomings『see you, frail angel. sea adore you.』
年末に年末らしいしっとりした優しいアルバムを届けてくれてサンキューな、という気持ちが強い。1月の高松公演のチケットも確保したので、楽しみです。リードトラックの「angel near you」とシングル曲の「Moon Shaped」がこのアルバムを象徴していると思うが、全体的に「ケアの倫理」に貫かれているなあと思う。日曜日のラジオもほぼ毎週聞いているが、ボーカルの畳野、ギターの福富の語りを聞いているとそういうことへの意識は強く持っていそうだ。
5.結束バンド『Re:結束バンド』
映画は見てないのであれだけど、映画のために作られたミニアルバム。「Re:Re:」のカバーも好きだし、「月並みに輝け」や「今、僕、アンダーグラウンドから」も結束バンドらしくていい。こういうらしい楽曲がまだまだ聞けるということはアニメ2期も期待していいんですね!!!となるやつ。
6.Laica『蝶の夢』
そもそもLaicaは「春を待つ」という春先に出したシングルでおおっと思った正体不明のバンド(サウンドがボカロ出身ぽいけどよくわからない)。「春を待つ」もアルバムリード曲の「薄明の約束」ボーカルがサウンドと一緒に疾走する感覚がとても気持ちいい。必然ボーカルはかなり忙しいはずだけど安定感を保っており、安心したクオリティーを届けてくれる。
7.tayori『memento』
2023年に結成された若いバンドだが、元々Isletというバンドがボーカルのisuiと何度もコラボしており、その当時からの楽曲も集められているので1stにしてベストアルバムと言ったところ。「雪解け」のライブ音源が素晴らしくて、軽く100回以上は聴いていると思う。Laicaもそうだが顔出しをしない謎めいたところもまた、isuiの美しい声を魅力的に仕立て上げているかもしれない。
8.前島亜美『Determination』
スパガとしての活動開始が2010年で、スパガを卒業後も女優や声優などで活動し続けて来た前島亜美が活動休止をしたのが2022年で、12年走り続けたことを考えるともう戻ってこれないのではないかと思っていた。だから2023年の復帰はうれしかったし、今回ソロ歌手としてのデビューアルバムに立ち会えたのもとてもうれしかった。芸能活動開始が早かったので錯覚するがまだ27歳なわけで、無理のないペースでこれからも活動を続けてくれたら嬉しい。
楽曲はリードの「Determination」や「Blue Moment」のようにアニメのOP主題歌を飾れそうなナンバーから、「初雪とkiss」のように80年代アイドルを思わせるような歌謡曲風アイドルソングもあり、10曲というラインナップではあるが密度が濃い一枚になっている。
9.Hakubi『throw』
リリースされてすぐはゲーム「メメントモリ」にも採用されている「Soumatou」ばかり聞いていたが、その後「最終電車」や「拝啓」を聞くようになり、その後はリードの「Decadance」がよく耳に馴染んでいた。Hakubiも1月に高松に来る予定で、まだ行くかどうかは決めかねているがこのサウンドと片桐の力強いボーカルを生で聴きたさはある。今年の3月にも高松に来ているので、一年で2回も来てくれるのはとても嬉しい。
10.ミセカイ『Artrium』
tayoriに続くファーストアルバムをチョイス。元々実績のあったtayoriと比べると、知名度にはかなり劣っていたとは思うがもともと千鎖のファンだったので、ファーストアルバムを出すところまで立ち会えたのが純粋に嬉しかった。ラジオの出演なども多く、アマアラシと千鎖には楽しませてもらった一年。一つ懸念としては、アマアラシの妻であるさユリが急逝したこと。結婚発表後わずか半年での悲報だったため、ダメージはかなり大きいと思う。その後もいくつかリリースは続いているが、サウンド面もボーカル面も実力は間違いないので引き続き無理せず活動していってほしいユニットである。
11.Happy Around『Are you Happy? I’m Happy!』
実質的にはハピアラのベストアルバムのような一枚で、リレコーディングも多い。その上でカバー曲もアルバムに入っているのが(D4DJシリーズの特徴とも言えるが)嬉しい。「恋愛サーキュレーション」も捨てがたいけど、YOASOBI初期楽曲の中では幾分か地味な部類に入る「たぶん」をカバーしてくれているのがいい。D4DJのコンセプトとYOASOBIのサウンドなら他にも適した曲はあったと思うけれど、アルバムの終盤での起用になっているのでこのチョイスはなかなかいいセンスだと思った。
12.[.que]『Beyond the Ocean』
[.que]は今年かなり精力的に活動していて、秋口にリリースした『バックグラウンド』もシーズンに合わせた落ち着いて爽やかなサウンドで好きだ。ただどちらかとなると、リード曲の「Brightness」が鮮やかで美しいこのEPを推したい。透き通った青のイメージそのままに、夏を彩ってくれる気持ちいEPだった。
以上がアルバム・EPから選んだ12枚でした。
以下、シングル12曲を挙げていきます。疲れたのでコメントはなしで! 上と下はミュージシャンのダブりなく選んだので、この24人/バンドからとにかく一つでも多く聴いていってくれたら嬉しい。
1.坂本真綾「抱きしめて」
2.内田真礼「パラレルなハート」
3.北宇治カルテット「音色の彼方」
4.Laura day romance「透明」
5.GOOD BYE APRIL「ニュアンスで伝えて(feat. ヒグチアイ)」
6.古川本舗「三分半(feat. mm.)」
7.haruka nakamura「Light song」
8.羊文学「Burning」
9.NIYMORIY ft. Ayame「Veins」
10.終日柄「春が降る」
11.チョーキューメイ「シナモン」
12.ヨルシカ「太陽」
ヨルシカだけは1曲に絞るのが難しくて、「晴る」も「忘れてください」も好きだしカバー曲の「憂、燦々」も一時期かなりループしていたが年末に届けてくれた映画主題歌でもある「太陽」を聞きながら年を越していきましょう。
それでは今年よく聞いた音楽を挙げていきましょう。
1.あたらよ『朝露は木漏れ日に溶けて』
あたらよは10月に心斎橋でライブを見ることができたが、本当に楽しくて楽しくて、大好きな「夏霞」も生で聴くことができて本当に嬉しかった。タッパのあるボーカルのひとみはステージ映えするだろうとは思っていたが本当にカッコよくて美しい。まだまだ若いバンドだが海外公演も複数経験して大きなっている、その途上に立ち会えたこともとても嬉しかった。
2.ヒグチアイ『未成線上』
ヒグチアイはぼっち・ざ・ろっくへの楽曲提供(特に「星座になれたら)がきっかけでちゃんと聴き始めた人で、古い曲はまだ知らないのが多いけれど、今年の初頭はかなり長い間このアルバムを聴いてたと思う。3月のオリーブホールでの地元凱旋ライブも楽しかった(コロナ禍に入って最初に行ったライブだった!)。とにかくリードの「未成線上」で持っていかれるけれど、次の「祈り」でいったん落としてペースを刻むところもまたいい。全11曲でそれほどボリュームがあるわけではないけど、いま出せるヒグチアイが凝縮された良いアルバムでした。ずっと聴いていられる。
3.Cody・Lee(李)『最後の初恋』
数年前にリリースされた「おどるひかり」のリズム感とゆるさがいいな、と思っていたけどしばらく聞かず、映画の主題歌にもなった「イエロー」からちゃんと聴き始めたのでまだ李の新参。メンバーの入れ替わりが何回かあったようだけど、今回のアルバムで言うと「1096」→「生活」で終わらせるやり方がとてもきれいで好き。曲単体ではかなりガチャガチャやることもあるけれど、その逆も上手いので器用なバンドだなと思う。高松でも公演があったけどまだ新参なので今年は見送りましたがいつか生でも見られたら。
4.Homecomings『see you, frail angel. sea adore you.』
年末に年末らしいしっとりした優しいアルバムを届けてくれてサンキューな、という気持ちが強い。1月の高松公演のチケットも確保したので、楽しみです。リードトラックの「angel near you」とシングル曲の「Moon Shaped」がこのアルバムを象徴していると思うが、全体的に「ケアの倫理」に貫かれているなあと思う。日曜日のラジオもほぼ毎週聞いているが、ボーカルの畳野、ギターの福富の語りを聞いているとそういうことへの意識は強く持っていそうだ。
5.結束バンド『Re:結束バンド』
映画は見てないのであれだけど、映画のために作られたミニアルバム。「Re:Re:」のカバーも好きだし、「月並みに輝け」や「今、僕、アンダーグラウンドから」も結束バンドらしくていい。こういうらしい楽曲がまだまだ聞けるということはアニメ2期も期待していいんですね!!!となるやつ。
6.Laica『蝶の夢』
そもそもLaicaは「春を待つ」という春先に出したシングルでおおっと思った正体不明のバンド(サウンドがボカロ出身ぽいけどよくわからない)。「春を待つ」もアルバムリード曲の「薄明の約束」ボーカルがサウンドと一緒に疾走する感覚がとても気持ちいい。必然ボーカルはかなり忙しいはずだけど安定感を保っており、安心したクオリティーを届けてくれる。
7.tayori『memento』
2023年に結成された若いバンドだが、元々Isletというバンドがボーカルのisuiと何度もコラボしており、その当時からの楽曲も集められているので1stにしてベストアルバムと言ったところ。「雪解け」のライブ音源が素晴らしくて、軽く100回以上は聴いていると思う。Laicaもそうだが顔出しをしない謎めいたところもまた、isuiの美しい声を魅力的に仕立て上げているかもしれない。
tayori
2024-01-13
8.前島亜美『Determination』
スパガとしての活動開始が2010年で、スパガを卒業後も女優や声優などで活動し続けて来た前島亜美が活動休止をしたのが2022年で、12年走り続けたことを考えるともう戻ってこれないのではないかと思っていた。だから2023年の復帰はうれしかったし、今回ソロ歌手としてのデビューアルバムに立ち会えたのもとてもうれしかった。芸能活動開始が早かったので錯覚するがまだ27歳なわけで、無理のないペースでこれからも活動を続けてくれたら嬉しい。
楽曲はリードの「Determination」や「Blue Moment」のようにアニメのOP主題歌を飾れそうなナンバーから、「初雪とkiss」のように80年代アイドルを思わせるような歌謡曲風アイドルソングもあり、10曲というラインナップではあるが密度が濃い一枚になっている。
9.Hakubi『throw』
リリースされてすぐはゲーム「メメントモリ」にも採用されている「Soumatou」ばかり聞いていたが、その後「最終電車」や「拝啓」を聞くようになり、その後はリードの「Decadance」がよく耳に馴染んでいた。Hakubiも1月に高松に来る予定で、まだ行くかどうかは決めかねているがこのサウンドと片桐の力強いボーカルを生で聴きたさはある。今年の3月にも高松に来ているので、一年で2回も来てくれるのはとても嬉しい。
10.ミセカイ『Artrium』
tayoriに続くファーストアルバムをチョイス。元々実績のあったtayoriと比べると、知名度にはかなり劣っていたとは思うがもともと千鎖のファンだったので、ファーストアルバムを出すところまで立ち会えたのが純粋に嬉しかった。ラジオの出演なども多く、アマアラシと千鎖には楽しませてもらった一年。一つ懸念としては、アマアラシの妻であるさユリが急逝したこと。結婚発表後わずか半年での悲報だったため、ダメージはかなり大きいと思う。その後もいくつかリリースは続いているが、サウンド面もボーカル面も実力は間違いないので引き続き無理せず活動していってほしいユニットである。
11.Happy Around『Are you Happy? I’m Happy!』
実質的にはハピアラのベストアルバムのような一枚で、リレコーディングも多い。その上でカバー曲もアルバムに入っているのが(D4DJシリーズの特徴とも言えるが)嬉しい。「恋愛サーキュレーション」も捨てがたいけど、YOASOBI初期楽曲の中では幾分か地味な部類に入る「たぶん」をカバーしてくれているのがいい。D4DJのコンセプトとYOASOBIのサウンドなら他にも適した曲はあったと思うけれど、アルバムの終盤での起用になっているのでこのチョイスはなかなかいいセンスだと思った。
12.[.que]『Beyond the Ocean』
[.que]は今年かなり精力的に活動していて、秋口にリリースした『バックグラウンド』もシーズンに合わせた落ち着いて爽やかなサウンドで好きだ。ただどちらかとなると、リード曲の「Brightness」が鮮やかで美しいこのEPを推したい。透き通った青のイメージそのままに、夏を彩ってくれる気持ちいEPだった。
以上がアルバム・EPから選んだ12枚でした。
以下、シングル12曲を挙げていきます。疲れたのでコメントはなしで! 上と下はミュージシャンのダブりなく選んだので、この24人/バンドからとにかく一つでも多く聴いていってくれたら嬉しい。
1.坂本真綾「抱きしめて」
2.内田真礼「パラレルなハート」
3.北宇治カルテット「音色の彼方」
4.Laura day romance「透明」
5.GOOD BYE APRIL「ニュアンスで伝えて(feat. ヒグチアイ)」
6.古川本舗「三分半(feat. mm.)」
7.haruka nakamura「Light song」
8.羊文学「Burning」
9.NIYMORIY ft. Ayame「Veins」
10.終日柄「春が降る」
11.チョーキューメイ「シナモン」
12.ヨルシカ「太陽」
ヨルシカだけは1曲に絞るのが難しくて、「晴る」も「忘れてください」も好きだしカバー曲の「憂、燦々」も一時期かなりループしていたが年末に届けてくれた映画主題歌でもある「太陽」を聞きながら年を越していきましょう。
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