Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 自分の中でランキングをつけるほど優劣があるわけではないので、とりあえず2023年リリースの曲から耳に残る音楽をいっぱい紹介していこうと思います。

1.あたらよ『季億の箱』
季億の箱
A.S.A.B
2023-08-23






 2022年も同じような話をしている可能性があるけど今年もあたらよを聞き続けた一年だったなと思う。ファーストアルバムはあたらよっぽい失恋ソングコレクションだったが、セカンドの本作はタイアップも複数あるので完全なあたらよソングというよりは、J-POPに寄せた曲もあったかなとは思うが、幅が広がった面白さを感じることができたので良かった。一番好きなのは「また夏を追う」というやはり失恋ソングだが、最近は映画主題歌にもなった「僕らはそれを愛と呼んだ」をよく聴いている。

 この楽曲関連だとこのインタビューが良かった。




2.kitri『Re:cover 2in1』
Re:cover 2in1
Nippon Columbia Co., Ltd./NIPPONOPHONE
2023-11-15




 kitriはやはりボーカルの透明さとピアノのマッチ度が楽曲ごとに試される感じがあって面白いと思っているが、リード曲になっている「そして僕は途方に暮れる」が本当にkitriらしく素敵なアレンジなのでこれだけ100回くらいリピートした気がする。原曲が好きな人には合わないかもしれないがカバー曲としては定番なのでまあそれはそれでいいんじゃないかなという気持ち。カバー内容も新旧ごちゃまぜになっていて、最近めの曲だと「僕のこと」や「オトナブルー」がいいなあと思う。


3.Hakubi『eye』
Eye
ポニーキャニオン
2023-03-01




 Hakubiもキャリアを順調に重ねているせいか、楽曲の幅が広がってきていいなと思う。もともとはやや内向的な曲を多く書いていた印象があるが、この中だと「君が言うようにこの世界は」が好きかな。明るさと若さがあるのもまだまだ若いバンドらしさかなと(偏見込みだけど)思うので。


4.クレナズム『Whisper of the heart』
Whisper of the heart
クレナズム
2023-10-18





 リード曲である「さよならを言えたかな」が抜群にいまのクレナズムだなと思っていて、これも100回以上は余裕で聴いている感じがする。日常の生活や過去の記憶がリンクするような歌詞と、重要なところで一気に力強くボーカルとサウンドが魅力的。重厚な、という表現がいいかわからないけど、3分ちょっとの時間をここまで濃密にできんのね、という驚きがあった。このあとに「夏日狂想」というカラっとしたメロディが流れるのもいい。てかそのあとの4曲目まで夏の曲が続くのだが、秋とか冬のイメージだったのでこれも新鮮だったかも。

 クレナズム関連だと台湾のバンドであるゲシュタルト乙女のボーカルHayashi Mikanとの交換日記が好き。日本と台湾それぞれで対バンライブをできたのも、コロナ関連の規制緩和が進んだ2023年を象徴しているかもしれない。




5.Tokimeki Records[feat. ひかり]『透明なガール(live at 東京キネマ倶楽部 2022)』





 Tokimeki Recordsは「レトロなシティポップをボーカル固定せずに演奏する」イメージだったのだが、2022年からひかりをボーカルに固定しつつオリジナル曲を作っており、2022年にリリースしたアルバムをひっさげたライブ音源が今年になってアルバムとしてリリースされており、この生音感がめちゃくちゃいい!! 耳が幸せとは本当にこのことである。タイトル曲である「透明なガール」も現代のシティポップという感じがしてよいが、個人的には伸びやかさと艶やかさがある「Sweet Escape」が好み。めっちょよいので全人類聴いてほしい。


6.蒼山幸子『Esper』
Esper
Sony Music Artists Inc.
2023-09-27





 長く続いたねごとが解散してからも精力的に楽曲を作り続けている印象があるし、ねごととは違う、バンドっぽくない曲もいろいろやってみたいんだろうなというこだわりが見える気がするミニアルバム。「Esper」と「火の鳥」はよく聴いたな〜と思いながらいまこの文章を書いている。「火の鳥」の儚い感じが漂うボーカルがとてもいい。


7.緑黄色社会『pink blue』
pink blue
Sony Music Labels Inc.
2023-05-17





 本格的に売れてからはタイアップやライブ等々でかなり忙しいとは思うがそれでもクオリティ高いアルバムを届けてくれるのは嬉しいところ。その中でもよく聴いた2曲を動画で紹介したが、両方ともそれぞれにらしさが出ているのがいい。


8.羊文学『12 hugs(like butterflies)』
12 hugs (like butterflies)
F.C.L.S.
2023-12-06




 羊文学も今年はいろいろなところで聴いたので改めて紹介する必要はないかなと思うが(呪術廻戦への起用はマジでインパクト大きかったはず)あえて一曲選ぶなら「GO!!!」がいいかなと思った。そこまで複雑な曲でもないが、ポップさとポップになりきれなさが両方残っていていいと思う。このバンドも昔は内向的な曲が多いイメージがあるが、だいぶイメージを変えてきた一年だったかもしれない。

 ボーカルのモエカがFM802で続けていた『MUSIC FREAKS』も面白く聴いた一年だった。一年限定なので終わるのはちょっと寂しかったね。


9.佐藤千亜妃『BUTTERFLY EFFECT』
BUTTERFLY EFFECT
A.S.A.B
2023-06-28




 佐藤千亜妃の遊び心が満載でとにかく楽しい一枚。今をときめくikuraとのコラボ曲「線香花火」は百合感があって好きだし、宇多田ヒカルを引用したサウンドを作っている「タイムマシーン」の試みがめちゃくちゃ面白い。引用はするけど当然ながら完全に佐藤千亜妃のサウンドになっており(それはそう)、非常に安心できる。


10.Homecomings『New Neighbors』
New Neighbors
IRORI Records
2023-04-19





 ホムカミは秋口にメンバーの脱退が発表されたので、結果的に4人体制では最後の発表になったアルバム。リード曲の「US」と、『君は放課後インソムニア』のEDになっていた「ラプス」だけを何度も何度も聴きこんでいたが、それ以外の曲もさらにクオリティの高くなったホムカミのサウンドが味わえるので多幸感に包まれるアルバムだなと思う。


11.TOMOO『TWO MOON』
TWO MOON (CD+Blu-ray)(特典なし)
TOMOO
ポニーキャニオン
2023-09-27





 TOMOOを最初に聴いたのは去年リリースになった「オセロ」だったと思うが(ラジオでもよくかかっていた)、その「オセロ」を含む最初のアルバムのクオリティがすんごい感じになっているので、年末は何度も繰り返しループして聴いてたと思う。

 割と聴くたびに好きな曲が変わっていき、「Super Ball」や「Ginger」がやけに耳に残るのでいいなと思ったり、「17」がかわいらしくていいなと思いながら、総合力では「Grapefruit Moon」かなー、という感じで、聴きどころがたくさんあるぜいたくなファーストアルバム。


12.ずっと真夜中でいいのに『沈香学』
沈香学
UNIVERSAL MUSIC LLC
2023-06-06




 ずとまよも気づけばずっと活動してるなーというのと、ACAねの声がマジで変わんねえなというのは驚きである。リード曲の「花一匁」はラジオでよくかかっていた印象で、メロディがポップスに寄せつつあるのかな? という感じ。「あいつら全員同窓会」も近い印象を持つ。


13.幾田りら『Sketch』
Sketch
幾田りら
2023-03-08




 今年は完全に「アイドル」の印象が強すぎると思うが、ikuraがソロでアルバム出したのも今年だったよな?? と頑張らないと思い出せなくなってきた。ラジオでよく聴いたのは「スパークル」で、好みなのはリード曲の「Answer」。


14.ヨルシカ『幻燈』
幻燈
UNIVERSAL MUSIC LLC
2023-04-05




 ずとまよがずっと活動的だと書いたけどヨルシカも活動を止める感じがまったくなくてしゅごい、と思いながら眺めている。コンスタントに動画を上げる上にさらに円盤限定曲(配信しない曲)もあるのでn-bunaさん休む時は休んで??? という気持ちになっている。


15.坂本真綾『記憶の図書館』





 今年はあまり真綾をちゃんと聴いてなかった気がするので、来年こそもっと聴きこみたいかも。ライブも行くかどうか迷ってパスしたので、来年こそ感染症のリスクの低い時期にライブをやってくれ!!!(難しいお願い)という気持ち。

 一曲挙げるならというところで「タイムトラベラー」を動画で紹介した。「un mute」もそうだなと思うけど、40代になっても母親になっても力強さを持ち続けているんだ、というのはとても魅力的だと思う。ただ体調面で不安も覗かせる一年だったと思うので、来年は改めて「母子ともに健康でありますように」と願っている。


16.早見沙織『白と花束』
白と花束
ワーナー ブラザース ジャパン
2023-05-24




 代わりに一番聞いてた声優は早見沙織な気がしている。彼女は歌手デビューした時から声優として、というよりは早見沙織という歌手として、という色を強く出していると思うが、動画でも紹介した今回のリード曲「Ordinary」のような曲を「普通に歌いこなせる」ところが彼女の強みなんだろうなあと思う。もちろん「Abyss」のように、分かりやすくすごいって曲を持っているのも強みではありつつも。


17.井口裕香『キミがキミでキミなんだよ』





 井口裕香が音楽活動を続けてくれるのは地味に嬉しいし、最近はインスタでやたらトレーニング風景を上げているなと思ったら来年は写真集発売とのことでそっちもめちゃ楽しみなんだが??? という意味で自分が声優オタクであることを思い出している。リード曲の「アノヒノコイ」の聴き心地の良さと、最後に来る「GYOZA」のネタ感満載なところと、両方あってゆ価値だね!ってなるのでやっぱりとても良かった。


18.Pastel*Palettes『Pastel a la mode』


 リリースが5月なので、前島亜美として演じた丸山彩のボーカルソングとしてはこれが最後のアルバムかな、と思われていたがその後あみたが復帰し、丸山彩としても再登板することになったので結果的に最後にならなくて良かったなという一枚。2枚組(2枚目はカバーソング集)なところ、売り方としてはラストっぽい感じがあったしあみたの体調については確か詳しく公表されていないので今後も安泰とは言えないと思うが、元スパガだった彼女が違う形でアイドルを継続する姿を見るのはやっぱり楽しいなと思える一枚なので(もちろんカバーソングも)、二次元だとしてもアイドルの寿命はいつか来てしまうという点は留保しつつ、続く限りは楽しんでいたいと思う。

 カバーソング集である2枚目のリード曲が「そばかす」なのは、いろんな世代を直撃していて素晴らしい。




19.Afterglow『STAY GLOW』
STAY GLOW
ブシロードミュージック
2023-04-26



 Afterglowの場合はパスパレとは逆に声優としての実績が豊富な佐倉綾音がボーカルを務めるところに面白さがあるわけだが、最初のころのぎこちなさがほとんど消えていてちゃんと「ガールズロックバンドのボーカル」として演じ切れているなと思える。特にリード曲の「Scarlet Sky」はこれだけ聴いてたら本当に若手で力強さのあるガールズロックだと思わせる魅力があるんじゃないだろうか。

 こちらも2枚目はカバーソング集になっており、ガルデモの「Crow Song」と放課後ティータイムの「Listen!!」をセレクトするあたり、分かってるねえ(ボーカルの声質とかサウンドとか)という感じがする。


20.MyGO!!!!!『迷跡波』
迷跡波
ブシロードミュージック
2023-11-01




 2023年ラストはMyGO!!!!!でいいかなと思ったので最後に。アニメは全然見てないのでわからないんだが(見ましょう)、ボーカルの羊宮さんの声がいいな〜〜と思いながら聴いていたらサウンドもめちゃくちゃいいじゃんというところですね。はい。全部いいので全部聴きましょう心して。とか書いてるけど一番聴いたのは「迷星叫」かな。イントロから全部持っていくのが本当に気持ちい。気持ち良すぎるし、このユニットらしい青春感がつまっていていい。

 
 以上がアルバム20枚の紹介だが、今年アルバムをリリースしなかったバンドの曲を最後に3つ。

1.Awesome City Club「アイオライト」


 正直3人体制になってしまって以降は活動が継続できるだろうかと思っていた時期もあったが、アルバムこそ出なかったものの継続していることに安心できるし、やっぱりPORINはすごいっすね、はい、という曲。基本的にツインボーカルが主軸なバンドなので、PORINのソロボーカルの曲はまた違うサウンドのアレンジが必要なわけだが、今まで以上にボーカルの存在感が際立つ曲に仕上げてきたなという感想。PORINの存在感が誇示された4分40秒の幸福を味わえる。

2.ゲシュタルト乙女「窓」


 ゲシュタルト乙女も体制が変わっていまはボーカルのHayashi Mikanの一人バンドになっているが、より日本の音楽を意識したのかと思うサウンドでありながら、儚げでありながら青い情熱も見え隠れしているのがいいなと思う。自分の若さと未熟さを隠さずにそのまま素直に表に出せる(音楽でも歌詞でも)のがHayashi Mikanの強みだし、このバンドの魅力だと思う。


3.結束バンド「光の中へ」


 たいていアニメの劇中で結成されるバンドはアニメがひと段落すると活動がそれまでというパターンが多い中で急に新曲を出す結束バンド恐ろしいなというか、楽曲のクオリティ相変わらず高いし長谷川育美はまーた歌がうまくなっており、という驚きがいっぱいで楽しかったぞ。来年は映画もあるので新曲も聞きたいぞ。


 長くなったが、これですべて終わり。20+3で23ということで、2023年っぽくなったんじゃないでしょうか!
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