見:Amazon Video ホン・サンス映画12本目。『それから』と言うタイトルを見て最初に意識したのは夏目漱石だったが、おそらく夏目漱石とは関係ない(兄弟の間でNTRが発生するわけでもない)。むしろ英語タイトルのthe day afterのほうが分かりやすく、キム・ミニ演じる …
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ミンジョンというゴーストを追いかけて ――『あなた自身とあなたのこと』(韓国、2016年)
ホン・サンス映画11本目。相変わらずミニマルな人間関係、狭い移動範囲、食事の場面の多さと会話劇、という演出はいつものホン・サンスだが、この映画の構図はこれまでとはかなり毛色が違っていて面白かった。一種のコン・ゲームというか、ミンジョンという信頼できない …
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男たちの不協和、女たちの寄り添い、そしてその後 ――『川沿いのホテル』(韓国、2018年)
見:Amazon Prime Video/filmarks ホン・サンス映画10本目。今年だけで8本も見ているわけだが、ようやく10本目になった。冒頭で2018年の1月〜2月の間に撮影された映画と紹介されるので、今から数えるとちょうど7年前の撮影になる。7年前のキム・ミニは、やはり美しい。 …
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踊る君をずっと見ている ――『メクトーブ,マイ・ラブ』(フランス・イタリア共同、2017年)
見:JAIHO/filmarks JAIHOで配信終了が近づいていたため(今月14日まで)見てみた3時間ムービー。『アデル、ブルーは熱い色』の監督であるという情報だけは仕入れていたが当該映画を見ていないので、ほとんど先入観なく見た一本。いやしか長い、本当に長い。のだが、そ …
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スローで退屈な前半と、忙しくておしゃべりな後半 ――『浜辺の女』(韓国、2006年)
見:Amazon Prime Video/filmarks ホン・サンス映画9本目。今まで見た中では一番長くて129分の長さを持つ映画で2006年とやや古い映画が、展開としてはホン・サンス映画でよく見る光景が繰り出されている。少なくとも2006年には映画へのアプローチが確立していたと言う …
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薄っぺらくて饒舌なだけでは ――『よく知りもしないくせに』(韓国、2009年)
見:Amazon Prime Video 公式サイト/filmarks ホン・サンス映画8本目。英語タイトルは"LIKE YOU KNOW IT ALL"で、おそらくこれを意訳した形での邦題なのだと思うが、「すべてを知っているかのように」と直訳できる英語タイトルもエッジというか、監督なりの皮肉が効い …
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アニメの作り方、売り出し方、その理由 ――『ハケンアニメ!』(2022年)
見:Amazon Prime Video 公式サイト/filmarks 読書メーターによれば原作を読んだのは2016年で、9年前か……となるとともに、9年も前だとすっかり内容を忘れていることに気づいたので新鮮に見ることができた。最近個人的に続けているホン・サンス祭りの休憩という意味 …
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逡巡する、タバコを吸う、声を上げる ――『夜の浜辺でひとり』(韓国、2017年)
見:Rakuten TV 公式サイト/filmarks ホン・サンス映画7本目。この監督がさほど長くない映画(おおよそ100分以内)の中で何をやろうとしているのかについては、だいぶ感覚がつかめてきたかなと思う。ただこの映画の紹介文にある「焦らない、闘わない、無理しない、恋し …
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ヒジョンの密かな企みについて ――『正しい日 間違えた日』(韓国、2015年)
見:Amazon Video 公式サイト/filmarks ホン・サンス映画6本目。いい意味でさくっと見やすいので、このペースでしばらく(飽きるまでは)続けてみようかなと思っている。各種配信サイトを駆使すればあと10本くらいは全然見られそうだ。 さて、相変わらずミニマルな …
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海辺の風景を反復する、灯台を探して ――『3人のアンヌ』(韓国、2013年)
見:Amazon Prime Video/filmarks ホン・サンス映画5本目。3人のアンヌ、というタイトルを見てまず思いついたのはこの映画にはアンヌが3人出てくるのだろう、というイメージだった。実際に確かにアンヌは3人登場する。しかし、演じているのは同一人物(イザベル・ユペ …
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