2025年03月30日|movie , documentary 遠いところにいる観客の一人として見る、ということ ――『ノー・アザー・ランド』(パレスチナ・ノルウェー合作、2024年) 見:TOHOシネマズなんば/filmarks 近くの席にいた若い男性ずっと涙堪えてたし、おれも外に出たら一気に涙が溢れてきた。これは多分悲しさというより、クソったれなイスラエルに対する怒りの涙だろうと思う。 この映画の残忍が映像、取り分け民間人に銃を向ける映像や … 続きを読む
2025年03月27日|movie 失われることへの反発と、二重の追体験を通した追憶 ――『やがて海に届く』(2022年) 見:Amazon Prime Video 公式サイト/filmarks 『四月は永い夢』(2018年)を思い出すような構成だなと思いながら見ていた。浜辺美波と岸井ゆきのといった旬の女優をメインで起用するのは、『四月』の朝倉あき、『わたしは光をにぎっている』(2019年)の松本穂香の起用 … 続きを読む
2025年03月23日|movie , war movie 「ヒトラーのため」とは何だったのか ――『ヒトラーのための虐殺会議』(ドイツ、2022年) 見:Amazon Prime Video 公式サイト/filmarks タイトル通り、会議映画である。1942年1月20日、ベルリンで行われた「ヴァンゼー会議」をフィクション化したものであるため、約2時間あるもののたった一日で映画は終わる。参加者と関係者が暗い湖畔の館に到着して、その館 … 続きを読む
2025年03月21日|movie , anime 伝統継続の困難さと模索、トリックスターとしての訪問者 ――『駒田蒸留所へようこそ』(2023年) 見:Amazon Prime Video 公式サイト/filmarks 2011年放映の『花咲くいろは』以降、3,4年に1本のペースで作られてきたP.A.WORKSお得意の朝ドラ……じゃなくてお仕事物アニメ。『白い砂のアクアトープ』までの4本は長野を舞台にした家族経営のウィスキー蒸留所を巡る物語 … 続きを読む
2025年03月19日|movie 問いを投げ続けるアルムの気高さ、美しさ ――『それから』(韓国、2017年) 見:Amazon Video ホン・サンス映画12本目。『それから』と言うタイトルを見て最初に意識したのは夏目漱石だったが、おそらく夏目漱石とは関係ない(兄弟の間でNTRが発生するわけでもない)。むしろ英語タイトルのthe day afterのほうが分かりやすく、キム・ミニ演じる … 続きを読む
2025年03月14日|movie ミンジョンというゴーストを追いかけて ――『あなた自身とあなたのこと』(韓国、2016年) ホン・サンス映画11本目。相変わらずミニマルな人間関係、狭い移動範囲、食事の場面の多さと会話劇、という演出はいつものホン・サンスだが、この映画の構図はこれまでとはかなり毛色が違っていて面白かった。一種のコン・ゲームというか、ミンジョンという信頼できない … 続きを読む
2025年03月13日|movie 男たちの不協和、女たちの寄り添い、そしてその後 ――『川沿いのホテル』(韓国、2018年) 見:Amazon Prime Video/filmarks ホン・サンス映画10本目。今年だけで8本も見ているわけだが、ようやく10本目になった。冒頭で2018年の1月〜2月の間に撮影された映画と紹介されるので、今から数えるとちょうど7年前の撮影になる。7年前のキム・ミニは、やはり美しい。 … 続きを読む
2025年03月12日|movie 踊る君をずっと見ている ――『メクトーブ,マイ・ラブ』(フランス・イタリア合作、2017年) 見:JAIHO/filmarks JAIHOで配信終了が近づいていたため(今月14日まで)見てみた3時間ムービー。『アデル、ブルーは熱い色』の監督であるという情報だけは仕入れていたが当該映画を見ていないので、ほとんど先入観なく見た一本。いやしか長い、本当に長い。のだが、そ … 続きを読む
2025年03月05日|movie スローで退屈な前半と、忙しくておしゃべりな後半 ――『浜辺の女』(韓国、2006年) 見:Amazon Prime Video/filmarks ホン・サンス映画9本目。今まで見た中では一番長くて129分の長さを持つ映画で2006年とやや古い映画が、展開としてはホン・サンス映画でよく見る光景が繰り出されている。少なくとも2006年には映画へのアプローチが確立していたと言う … 続きを読む
2025年03月03日|movie 薄っぺらくて饒舌なだけでは ――『よく知りもしないくせに』(韓国、2009年) 見:Amazon Prime Video 公式サイト/filmarks ホン・サンス映画8本目。英語タイトルは"LIKE YOU KNOW IT ALL"で、おそらくこれを意訳した形での邦題なのだと思うが、「すべてを知っているかのように」と直訳できる英語タイトルもエッジというか、監督なりの皮肉が効い … 続きを読む