見:ホール・ソレイユ 監督の姉が大学時代に統合失調症を発症する1983年から、がんに罹患した姉が亡くなる2021年というめちゃくちゃ長いスパンのヒストリー(映像自体は2001年から)なので、どこでどうすればよかったのかについては無数の選択肢があったと思う。ただ現 …
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コロナ禍に社会化されてゆく子どもたちをみつめる ――『小学校〜それは小さな社会〜』(日本・アメリカ・フィンランド・フランス合作、2023年)
見:ホール・ソレイユ 2025年の映画館1本目。最初は去年見た『14歳の栞』のように、あるクラスを定点観測するものかなとぼんやり思っていたが、まったく違うなという感想を持った。日本語サブタイトルに「それは小さな社会」となっているが、英語原題はもっと直接的に" …
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存在を抹消してしまわないように ――『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024年)
見:ソレイユ・2 7月に『マリウポリの20日間』を見て以来、体調の問題などもあって久しく映画館に足を運ぶ機会が遠のいていた。10月に入ってから山田尚子監督の『きみの色』を見て、そしてこの映画を見られたのは純粋に良かったなと思う。本作を撮った呉美保監督作品は …
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二人で歩いた人生がたどり着く場所 ――『ソウルメイト』(韓国、2023年)
見:Amazonビデオ これも見に行こうと思ったけど見られなかったシリーズ。まずは思った以上にオーソドックスな百合映画的展開を見せるスタートラインだなと思った。学校の転校生(女子)と仲良くなるというフィクションあるあるな展開を見せるので序盤は安心感が強い。 …
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フラットな人間関係は難しいけれど ――『そばかす』(2022年)
見:Netflix 映画館に見に行けなかった映画を見ようキャンペーンの続き。若い女性を主人公に据えながら、恋愛とか恋愛じゃないとかの関係性を群像的スタイルで描くのは、この前見た『夜明けのすべて』にも通底している要素に見えたが、この映画はあくまで「恋愛できな …
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【2024年11月11日】ルート29、ニルギリ、滝口悠生
昨夜は少し遅くまでテレカさん、はるゐさんとスペースでしゃべっていたがその後も少し寝付けず、4時ごろに入眠して昼前まで寝ていた。13時からイエローハットにオイル交換と点検の予約を入れていたので昼前に起きる。今週はかなり暖かいようだが、確かに暖かい。飯を食っ …
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人生は平等でないからこそ ――『思いやりのススメ』(Neflixオリジナル、アメリカ、2016年)
見:Neflix キャリアウーマンのシングルマザーのもとで育った筋ジストロフィーの車いす青年トレヴァーと、幼い息子を亡くし、妻との離婚協議にも数年単位で応じていない中年男性ベンの出会いから始まる物語。特定の研修を受けたベンがトレヴァーの介助の仕事を始めると …
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社会がリカバリーの場所や回復のプロセスを提供することは可能か ――『夜明けのすべて』(2024年)
見:Netflix 映画館に見に行けなかったので代わりに原作を読み、その上で配信で見た映画。栗田科学という小さな会社に勤める山添くんと藤沢さんという若い二人が主人公だ。それぞれが事情を持ってこの会社に転職した経緯を持っている。二人が小さな会社で働く中で、コン …
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教祖でもあり、教師でもある戸田城聖 ――『人間革命』(1973年)
見:Prime Video にちぼつさんに誘われたウォッチパーティーで見た映画。『人間革命』というタイトルは非常に有名ではあるが、結構豪華なキャストで映画化されてたんですね、というのが最初の感想。最近だと幸福の科学がアニメ映画を豪華声優陣で何本がつくっているが、 …
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女子5人+男子1人が見せる2020年代松山の青春群像 ――『がんばっていきまっしょい』(2024年)
見:イオンシネマ高松東 若手の櫻木優平監督が、実写映画とドラマも経験したタイトルを2024年にアニメ化というのは、正直不思議な組み合わせだなと思った。ただ四国映画、松山映画でもあるこの映画のロケーションがしっかり行われていることはよく分かる。例えば島し …
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