前回のはこちらです。1点足りずに落ちた回でした。 ◆当日の感想 ☆ポジ要素 会場アクセスが良い 去年は岡山のコンベンションセンターというえらい立地の悪い場所だったので、岡山駅に宿泊して7時起床→電車移動→バス移動とへとへとだったが、今回は広島駅新幹線口 …
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カテゴリ: healthcare
何もする気になれなかった、2日間のこと
5月のある日の夜だったと思うけれど、食事をとり、入浴し、部屋でリラックスしていた後、何もする気になれなかった。いつもであれば読書をしたり、勉強をしたり、文章を書いたり、暇だったらスペースに参加していたりする。そうした、自分の趣味の領域のことですら、何もす …
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語りがたいことを聴き、感情表現を経験する場の価値 ――NHKEテレ『ETV特集「奪われた言葉を取り戻す 児童・思春期病棟の声」』(2022年)
NHKが「君の声が聴きたい」というコンセプトでやっていた企画の一番組という位置づけだったが、もともとの取材源はハートネットTVだったようで、過剰なナレーションが入らずに現場での実践にじっくり寄り添うタイプの静かなドキュメンタリーだった。精神科には仕事柄い …
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セーフティネットとしての公立高校の可能性 ――NHKEテレ『ETV特集「さらば!ドロップアウト 高校改革1年の記録」』(2022年)
「さらば!ドロップアウト 高校改革1年の記録」2022-04-24 たった60分のドキュメンタリーであまり大きなことを期待したり、分析したりということはできないだろうけれど、それでもこのドキュメンタリーに出てくる八王子拓真高校の取り組みは面白いなと思った。単位制 …
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所得の再分配はどのように正当化されうるのか、あるいは階層と社会関係資本との相関について
まーちゃ@machaxcha_00なんで低所得者子育て家庭は優遇されて、こども3人産んで納税たくさんして #所得制限 の我が家は何も手当がないのか。所得上げるまでに勉強したり時間やお金や寝る時間削ったりそれぞれの努力があっての今の年収なのに。その努力の結果が子育… https: …
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「幼保無償化による再分配の失敗」という統計的ファクトの解釈と、今後必要とされる議論を整理する
■今回の論点 9日から10日かけて、子育て世帯のタイムラインが非常に荒ぶっており確認したところ、教育経済学者による中室牧子の上記の発言が発端となっているようだった(厳密には、彼女の発言が一部切り取られた時事通信の記事に対する反響が火種)。ツイッターで …
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池江璃花子と受容理論、レジリエンス、あるいはCOVID-19下の世界で彼女が生きるということ
「ふり向かずに 前へ 池江璃花子 19歳」 先日NHKスペシャルで池江璃花子の特集が組まれていたので見ていた。約一年前の冬、高校卒業の直前のタイミングに白血病を発症し、競技者としての活動を停止。結果的に来年に延期になったとはいえ、東京生まれの彼女が地元で迎 …
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|movie , healthcare
死ぬまでの生き方に向き合う ――『人生をしまう時間』(2019年)
半年ほど前、NHKが作った安楽死に関する番組への批判を長々とつづったエントリーを投稿したが、現実の死を題材に何かを表現するというのはそもそもがセンシティブな要素を多分に含んでいると思う。死は、身近な人にとっては個人的な出来事だ。だが、安楽死にしろ、今回 …
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ケアの社会化の困難さと可能性について、一人の支援者目線から考えたこと
ETV特集「親亡きあと 我が子は…〜知的・精神障害者 家族の願い〜」 以前ETV特集で放送された「長すぎた入院」は精神病院における長期入院を取り上げた良質なドキュメンタリーだった。長期の入院により失われるものの膨大さを丹念に切り取りながら、番組の後半では退院し …
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海外での合法的安楽死という他力本願な自死への違和感と、ヴェーネ・アンスバッハが死ねなかった理由
NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」 NHKスペシャルで50代の日本人難病女性がスイスでの安楽死をした際の経緯に密着した番組が放映された。リアタイではなくてNHKオンデマンドで見たので、リアタイの反応が見られなかったのだけれど、『障害者の傷、介助者の痛み』など …
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