いつも5本紹介するが今回は絞りきれなかったので6本紹介します。地上波、BSごちゃまぜだけど全部NHKなので一部の番組はオンデマンドでも視聴可能(リンクを貼っています)。オンデマンドで見られなくてもBS世界のドキュメンタリーなどは今後再放送があるかもしれないので、 …
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カテゴリ: documentary
2023年1月と2月のドキュメンタリーから5本
◆こころの時代〜宗教・人生〜「生き延びるための物語 哲学研究者・小松原織香」(2023年1月29日) 小松原織香ははてな界隈で有名な人だった(し、いまもそうである。以前ほど積極的にブログを書いていないようだが)わけだが、その彼女が顔をだしてNHKのドキュメ …
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2022年11月と12月のドキュメンタリーから5本
ドキュメンタリーは比較的よく見ているが、見たものの感想を短くツイッターに放流して終わりになってしまうことが多かった。このブログで時々長い文章を添えることもあるが、すべてのドキュメンタリーに1本エントリーを書くことは現実的ではないので、今回こういう形をとっ …
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ハイブリッド戦争の最前線への潜入 ――『Wagner:Putin’s Shadow Army(ワグネル:影のロシア傭兵部隊)』(フランス、2022年)
「ワグネル 影のロシア傭兵(ようへい)部隊」2022-05-23 以前紹介した『Putin's Way』はプーチン政権の残酷さを時系列的に告発する優れたドキュメンタリーだったが、本作『Wagner:Putin’s Shadow Army』もまた、プーチンがこれまで試みて来た戦争の実情を示す、格好の …
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語りがたいことを聴き、感情表現を経験する場の価値 ――NHKEテレ『ETV特集「奪われた言葉を取り戻す 児童・思春期病棟の声」』(2022年)
NHKが「君の声が聴きたい」というコンセプトでやっていた企画の一番組という位置づけだったが、もともとの取材源はハートネットTVだったようで、過剰なナレーションが入らずに現場での実践にじっくり寄り添うタイプの静かなドキュメンタリーだった。精神科には仕事柄い …
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セーフティネットとしての公立高校の可能性 ――NHKEテレ『ETV特集「さらば!ドロップアウト 高校改革1年の記録」』(2022年)
「さらば!ドロップアウト 高校改革1年の記録」2022-04-24 たった60分のドキュメンタリーであまり大きなことを期待したり、分析したりということはできないだろうけれど、それでもこのドキュメンタリーに出てくる八王子拓真高校の取り組みは面白いなと思った。単位制 …
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プーチンの「方法」を今振り返る意味 ――『Putin's way』(アメリカ、2015年)
「プーチンの道〜その権力の秘密に迫る〜」2022-03-21 「経済の停滞とウクライナ問題で緊迫するロシア。世界の目は、大統領ウラジーミル・プーチンに注がれています」 「追い詰められた時のプーチンは危険です」 こうしたナレーションでこのドキュメンタリーは始ま …
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池江璃花子と受容理論、レジリエンス、あるいはCOVID-19下の世界で彼女が生きるということ
「ふり向かずに 前へ 池江璃花子 19歳」 先日NHKスペシャルで池江璃花子の特集が組まれていたので見ていた。約一年前の冬、高校卒業の直前のタイミングに白血病を発症し、競技者としての活動を停止。結果的に来年に延期になったとはいえ、東京生まれの彼女が地元で迎 …
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「認知症になっても見える景色は変わらない」という地平 ――『NHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」』(2019年)
「患者の気持ちがわかるようになった」はちょっと違うかなと思っていて、「他人のことと自分のことは違う」と解釈した。いくら認知症の専門家で、医師で研究者であったとしてもそれは自分以外を対象とするからであり、唯一無二の自分が当事者となると「違う」のは自然な …
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ケアの社会化の困難さと可能性について、一人の支援者目線から考えたこと
ETV特集「親亡きあと 我が子は…〜知的・精神障害者 家族の願い〜」 以前ETV特集で放送された「長すぎた入院」は精神病院における長期入院を取り上げた良質なドキュメンタリーだった。長期の入院により失われるものの膨大さを丹念に切り取りながら、番組の後半では退院し …
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