Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。



 昨夜は少し遅くまでテレカさん、はるゐさんとスペースでしゃべっていたがその後も少し寝付けず、4時ごろに入眠して昼前まで寝ていた。13時からイエローハットにオイル交換と点検の予約を入れていたので昼前に起きる。今週はかなり暖かいようだが、確かに暖かい。飯を食ってからイエローハットへ行き、エンジンオイルとオイルフィルターを交換してもらう。タイヤの空気入れをサボっていたため少し怒られたけどこれはしょうがない。ちゃんとやりましょう。

 その後イオンシネマ高松東で『ルート29』を見る。詩集の映画化と聞くと小島なお、最果タヒを思いつくがそういえば両方とも見ていない。そしてこの映画は正直、評価が悩ましい。結果的に端役ではあったが市川実日子と、河井青葉は良かったと思う。むしろ綾瀬はるかのイメージが最後までつかめない映画だったが、意図的にそういう構成だったならば仕方ないかなとも思う。

 映画の後にボストンに行く。最近行ってなかったので、数か月ぶりだと思う。一週間に3回行っていた時期もあったが、一度行かなくなると遠ざかってしまうのはちょっとさみしいかもしれない。
 マスターになんかいいの出してください、と言ってコーヒーと紅茶を一杯ずついただく。コーヒーは京都の出町柳の近くに店を構えているCOYOTEと言うお店の深入り珈琲。深いけど、深くないよと言うコメントの通り、深めの味わいと浅めののど越しのいいとこどりをする不思議なコーヒーだった。Storesで通販しているので、購入可能。



 2杯目に飲んだ紅茶はニルギリ。南インド産で、ダージリンやアッサムと比べると知名度が弱い(確かに知らなかった)のであまり一般的ではないが、今日飲んだニルギリは普段遣いにも向いてそうなすっきりとした味わいだった。コーヒーも紅茶も、まだまだ知らないことが多い。飲みながら選挙の話、戦争の話のあとになぜか不動産の話になったけどまだそこまで手持ちがないから!! とお伝えする。

 秋になってからようやく小説が読めるようになり、昨日と今日は滝口悠生を読んでいた。いずれも再読だが、完成度は芥川賞をとった『死んでいない者』の方が抜群にいい。とても玄人好みだと思う。でもエッジが効いていてノスタルジックでもある『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』の方が好きだ。

 過去から跳ね返ってくるのは、私がつくった過去ばかりで、そこにあったはずの私の知らないものたちは、過去に埋もれたままこちらに姿を見せない。思い出されるのは知っていることばかりで、思い出せば思い出すほど、記憶は硬く小さくなっていく。
滝口(2018)『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』、新潮文庫、p.108


 自分が同時代(2008〜12年)に田無に住んでいたせいもあるが、西武線沿線の地名や駅名には心躍るものがある。もちろんほとんどの駅には降り立っていない。夏休みを利用して一駅ずつ探索しようかな、と考えた時もあったが、東京の夏の暑さにやられて結局そんなことはしなかった。だから江古田も、西国分寺も知らない。それでも、路線図で何度も見た名前はよく覚えていて、なんとなく親近感がある。駅の名前ってそういうものだよな、と思いながら当時仲良かった女の子の顔と名前を何人か思い浮かべながら読んでいた。それはとても楽しい時間だと思った。

死んでいない者 (文春文庫)
滝口 悠生
文藝春秋
2019-03-08




ルート29、解放 新装版
中尾太一
書肆子午線
2024-11-05

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