気づけば2年間なんてあっという間だったな、と思った3月だった。まあ実際、早稲田時代の後半2年間も、前半の2年間と比べればあっという間にすぎて、そして濃密だったわけだから、それからさらに歳をとり、仕事との両立で大学の単位を取る作業というのは基本的に隙間産業にならざるをえない。隙間にやってるんだから、時間がゆっくり過ぎるわけはない。
スクーリングは結局必修の4回しか出席しなかったが、毎回違う場所に行こうと思ったのは新型コロナワクチンの普及の影響もあったと思う。これがあと一年早かったら同じ選択ができたかどうか、もっと安全策だったかもしれない。ただまだまだコロナの影響というか余波は残っていて、「スクーリング後の懇親会は控えてください」というお達しが出ていたため、ほとんど社会人大学生の同級生たちと酒を酌み交わす機会は結局一回もなかった。スクーリングでは全部グループワークを経験したがたまたま同職種(障害者施設勤務)の人はいなくて、他職種の人ともっと気楽に絡みたかったな〜という気持ちが残ったままの卒業だった。
学位記が届いた一週間くらい後にようやく第36回社会福祉士国家試験の合格通知も届いた。番号はすでに確認していたが書類が届かないと信じられない体質なので、無事届いてよかったねというところ。例によって登録をするまでは名乗れない(あくまで取得見込み)ので名乗るのはもう少し先だが、介護福祉士試験に受かったのが6年前、2018年の春だった。長いような短いような、まあ最初はとりあえず3年間と決めた職種に結果的に9年も居座るとは思っていなかったので、良くも悪くも人生は分からないのだと思う。
この時期になるとありがちなこととして、あの時こうすればよかったのではないかという思いは常にある。ただ、タイムマシンがない以上、あるいはこれがノベルゲームではない以上ルート分岐した結果を生きるしかない。この前見た映画『百瀬、こっちを向いてよ。』も様々な分岐が内包されながら選ばれなかった道より選んだ道を生きるキャラクターたちを描いていたと思うのだけれど、「これでよかった」もしくは「これがよかった」を繰り返しながら人生を続けるしかない。そもそもルート分岐はこの先だってあるわけで、いちいち後悔していてもしょうがないでしょう、とも言える。
この先3年、5年、10年後の自分が何をしているかは相変わらず全く分からない。見えない未来が不安なのは、昔からずっと変わらない。自分の人生に楽観的だったことは一度もない。まあそうは言っても34年生きてきたんでしょう? という事実もまた存在するので、こうやってグダグダと文章を書きながらこれからも生きていくんだろうなとは思う。
とかいろいろ書いたが、2023年度の締めくくりを予定通り終えられたことをまず、記しておきたい。2年間おつかれさまでした、皆さん。
●読んだ本
●見た映画
・ロミオ+ジュリエット(アメリカ、1996年)
・瞳をとじて(スペイン、2023年)
・百瀬、こっちを向いて。(2013年)
●最近の音楽
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