Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 Daysと名付けているこのブログももう少しで継続20年になるが、ここしばらくはほとんど映画感想ブログと読書記録ブログになっており、少し味気なくなっているなとは思っていた。まあ見たものと読んだものを記録するのは継続していることなので、これからも続けていきたいとは思っているが、もう少しパーソナルな要素を出していってもいいように思う。その方が、後々の自分が読み返した時に圧倒的に面白いからだ。

 時々大学時代に書いたエントリーを読み返すことがある。今思うと青臭いなと思う内容も多いが、それは時間が経ってから、経ったからこその感情であって、「いま俺青臭いな」と認識しながら書いていたわけではない(たぶん)。日記とは往々にしてそういうもので、時間の経過が読む面白さを喚起させるのだろう。そもそも過去に何があったかなんて、思った以上にあっさりと忘れてしまう。その意味では、記録とは記憶でもあるのだと思う。文章に残すことで、覚えておく。記憶の一部を、インターネットの空間に「保管」しておくのだ。

 それはそうとよく通っている喫茶店に最近行ったときに、あけましておめでとうございますという定型句のあとに、「そういえば今年の抱負はあります?」とマスターから聞かれて、「そうっすねえ、続けることですかねえ」という面白味のない返事をした。その理由を、せっかくなのでここでつらつらと書いてみたい。

 これは30代の常なのかもしれないが、10代や20代と比べると「新しいこと」への感受性と体力が薄れているのは感じる。以下に挙げるようになるべく本や音楽は新しいものを摂取し続けようと思っているが、それはある程度無意識にできる新しさの摂取であって、まったく新しいことをするわけではない。逆に言えば、新しいことをしなくても継続することにもっと意味を見出してもいのでは? が30代になってからの自分のスタンスになったと自覚している。これは新型コロナによって「新しいものの摂取」(あるいはまだ会ってない人と会うこと)が著しく制限されたことにも影響されていると思う、おそらく。

 例えば今親しくしている人とは知り合って10年目(!)になるし、まあここまでくると5年も10年もあまり変わらないよういな気はするわけだがお互い10年分の年齢を確実に経過しているわけで、その重みはちゃんとあるよなあと思う。例え友人関係であったとしても10年続けることが容易じゃないのはこれまでの自分の短い人生経験で自覚しているので、ちゃんと続けてきた自分えらいじゃんっていう意味でも、これからもちゃんと続けろや、と思わせてくれる。

 そして走ることもちゃんと続けていかないとな、と改めて思うのは明確に自分の身体が30代の身体になってきたことを自覚するからだ。疲れやすい、よく眠れない、おなかがゆるい、とかまあなんでもいいのだが、もうすぐ34歳になってしまうこの身体がずるずると衰えることにも抵抗していたいと思う。だって走るのは好きだし、それを続けたいし、というシンプルな動機で。他人に見せるような身体を作り上げる必要はいまのところないのでそういうことは全然気にしておらず、かといってたるんでいるおなかは不格好なのでなんとか、といったところだ。

 あと今年こそ大河ドラマをちゃんと完走したい。2023年の内から明らかに意識した関連書籍があちこちで刊行されているのでいくつか手に取っている。最近だけで木村朗子の新書を2冊読んだわけだが、ドラマもとりあえず衝撃の1話を見終えたあたりで、目的のスタートラインには立てている。時代考証の研究者は参加しているので完全にフリーというわけではないだろうが、紫式部の生涯はそこまで克明に残っているわけではないだろうからかなり自由にやるのだろう。それを見届ける2024年と行きたいところ。

 あ、抱負というか、目標もひとつありました。7月の香川文フリにサークル参加する方向で動きたいと思います。いまのところ本の作り方とかなんもわからんけどね(まずはそこから)!!


●読んだ本
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紫式部と男たち (文春新書)
木村 朗子
文藝春秋
2023-12-15




●見た映画
ある閉ざされた雪の山荘で(日本、2024年)

●最近の音楽








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