12月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5860
ナイス数:57

読了日:12月02日 著者:マリオ バルガス・リョサ

「あえていうならば、治療自体は科学ではない。それは、棋譜の集大成が数学にならないのと同じである」p. 13。棋譜を否定しているのではなく、棋譜は重要だが棋譜の使い方(応用)をしなければ対局に勝てないのと同じように、生身の人間を治療するにあたって諸々の知見は必要条件として役に立つが、そこから先は応用する力が求められる。棋譜を増やしながら、支援する力をつけていかねばならないのは、私の仕事である精神障害者福祉の世界もきっと同様だ。
読了日:12月02日 著者:中井 久夫

読了日:12月04日 著者:伊藤 亜紗

読了日:12月04日 著者:仕事文脈編集部

柘植、重田、北中、玉手、筒井、小西論考を面白く読んだ。安楽死に関する武田エッセイは北中、玉手論考と関連して読むとなお面白い。
読了日:12月04日 著者:岡本裕一朗,奥田太郎,池田喬,長門裕介,福永真弓,石井ゆかり,武田砂鉄,重田園江

読了日:12月05日 著者:マリオ バルガス=リョサ

読了日:12月08日 著者:後藤 励,井深 陽子

主張や結論については色々思うところはあるが道徳哲学と経済学を組み合わせて行為や選択の費用対効果を考えるというアプローチは面白かった。往々にして帰結主義的、功利主義的なバイアスはかかっていると思うので、どの程度この著者のロジックに乗っかかるべきかは状況に応じて判断すればいいかなという感じがした。
読了日:12月09日 著者:ウィリアム・マッカスキル

読了日:12月09日 著者:長谷川晶一

超いい本でした。ADHDと非ADHDの差異や医師によるADHDの診断の話から始まり、生活上の課題やそれに対する豊富なワーク、教育、仕事に関する助言、お金は人間関係、犯罪への言及などなどこれ一冊でADHDに必要な情報はほぼ全てつまっている気がする。あ当事者、家族、支援者誰が読んでも有用。エビデンスも豊富で面白いが参考文献リストがないのが惜しい。
読了日:12月11日 著者:ラッセル・A・バークレー,クリスティン・M・ベントン

本編も毎度のことながら面白かったが、一行しかない後書きに悶える。フィクションも現実も、何もない日々の何と愛おしいことか。
読了日:12月13日 著者:鴨志田 一

読了日:12月17日 著者:チョ ナムジュ

エネルギッシュな疾走感と社会への不満や抵抗感を詰め込んだデビュー作の持ち味を存分に生かしながら、苦しかった時代を精神病院の病棟で振り返る物語。誰かに話すことでようやく何かを救い出せるような、そういう瞬間の尊さが散りばめられていた。デビュー作から作家の生活や健康状態にも紆余曲折あったようで2作目を出すのに4年を要したようだが、4年越しに読めてよかったと思える力強い一冊。あと由香とのいろいろなエピソードはいい百合でした、悲しいけどね。
読了日:12月18日 著者:崔 実

主人公が美女と一緒にバディを組んで謎解きをするのは樋口有介っぽいなとか、時間が歪む設定が青ブタの思春期症候群っぽいなと思いつつ読んだが後半の伏線の回収の鮮やかさと米澤穂信的な青春の苦さのトッピングが好き。苦みを強調してブラックに終わらせないところは作者の持ち味かもしれない。主人公たちと同じ、ゼロ年代中盤に高校生だった自分からしたら(そしていまの自分は30歳だ)懐かしい気持ちに浸れる描写も多く面白かった。
読了日:12月21日 著者:浅倉 秋成

ページ的には分厚くはないがこの中身の濃さは素晴らしい。アメリカでの研究結果を中心に紹介しているのであくまでアメリカという留保は必要だが、その留保の上で読み進めるとアメリカのアカデミックがいかに医療という営みをあらゆる角度で研究し、そして現実の医療政策に生かそうとしているかがよくわかる。あとがきにも書かれているが、日本に欠けている重大な要素はここである。素晴らしい医療制度を持っていたとしても、EBPMによるアップデートや社会における共通理解の促進が進展させなければ、これからの時代を生きていくのは難しい。
読了日:12月23日 著者:津川 友介

仕事柄夜食をよくとるが夜食を少しでも健康的にできればと思って読んだ。色々使えそうではある。
読了日:12月25日 著者:浅野 まみこ

読了日:12月26日 著者:桜井 美奈

2003年刊の本だけど、ここからどれだけ世の中のジェンダー観が進んできただろうかと思いながら読んでいた。もちろん進んできた部分もあるだろうけれど(大学での取組みとか)大きく変わってないこともあるだろうし、婚活界隈を見ていると昔ながらの男女観に根強さも感じる。そんなわけで、たった20年弱で変わってしまうような領域ではないことを改めて感じながら読んだ一冊だった。
読了日:12月30日 著者:若桑 みどり
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