Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 前回のエントリーに引き続き。10月に放映を開始した秋アニメから残り5曲と、+2ということで別途2曲を選んでいろいろ書きました。

Yun*chi「Your song*」


 『ログ・ホライズン』OP。
 Yun*chiがついにアニメタイアップかーということと、よく考えたらこれが1stシングルでした。2012年の秋にkzのプロデュースでメジャーデビューし、ミニアルバムを2枚発表してからの流れで、年明けには1stフルアルバムもリリースする模様。
 彼女の魅力はなんといってもそのキラキラした声で、事務所の先輩にはきゃりーがいるがきゃりーとは違う個性を(まだきゃりーほどの知名度や注目はないと思うが)これからも発揮してくれるだろうと安心して確かめられる一曲。
 Amazonのレビューによるとあるキャラに寄り添った歌詞になっているとのことで、直球のラブソングなのはそういう意図があったのか。(アニメは見てないのでよく分からん)。MVがかなりセクシーで、きゃりー同様モデル出身という自分自身の魅力も合わせて出しているという感じ。NHKアニメなのにMVがこんなセクシーでええんかという気はするものも、これはこれでいいと思いますはい。

STAR☆ANIS「KIRA☆Power」


 『アイカツ!』第三期OP。キラキラした曲が続きます(よく考えたら次もだ)。
 アイカツもアニメは全然追えてないけど曲はいくつか聴いていて、MONACAらしいエレクトロポップなキラキラ感がめちゃくちゃ気持ちいい。女児向けアニメなのにここまでクオリティ高くていいのか(全然悪くはないが)と思いつつ、音楽だけでももっといろいろ聞いてみたいと思わせるには十分である。
 これは毎回共通することでもあるが歌詞はアイカツ!のキャラソン的な自分たち自身のことだとか希望や未来といった明るいことを歌いながら、ボーカルは声優を起用せずそれ専用のボーカルを置いていることで、キャラソン的なアニメ声ボーカルとは一線を画している。具体例が少し前であれだけど、『Angel Beats!』が試みたやり方に近いなーと思っていて、つまり(アイドルという形で)音楽をやろうとしているキャラクターにとって、音楽がアニメ声であることはできるならば避けたいのではないか、というアプローチだ。
 もっとも、アイマスであるとかラブライブ!といった一連のプロジェクトでは新人声優を育てる課程でアイドルもののアニメの声優と歌の両方をつとめさせているわけで、どちらかがのアプローチが正しい(あるいはどちらが商業的に成功するか)とかいうわけではない。そうではなくて、『アイカツ!』はアイマスやラブライブ!とは違う志向をしているんだ、ということが認識できるんじゃなかろうか、ということだ。
 曲の説明から離れすぎたのでもう少し触れておくと、歌詞はアニメが二年目に突入した状況にふさわしいものなのだろうと思う。あくまでアイドルとしてどう振る舞うか、といったところを「かなえましょうこの夢よ」だとか「歌いましょうこの場所で」と言ったストレートなフレーズで高らかに歌い上げる。
 明るさと前向きな感じを押し出しつつ視聴者に伝わりやすいストレートな歌詞が書かれ、MONACAが妥協しない音を作り上げる。『アイカツ!』を全然追えてないことに後悔しか感じないが、音楽だけでももっとちゃんと聴こうと思わせるには十分だ。

ねごと「シンクロマニカ」


 『ガリレイドンナ』OP。
 auのCMソングになった「カロン」のころからねごとはいつかアニソンタイアップしそうだなーするかなーと思っていたがこういう形の曲になりましたか、という感じ。クール、スタイリッシュという形容詞が似合うこの曲はノイタミナ枠にもふさわしいのだろうと思う。アニメとしてはちょっと(というかいつものノイタミナらしい尺足らずな)これでいいのかという展開で収束しつつあるのだが。
 クラップとドラムが呼応するように音を大きくしていくイントロでまず持っていかれる。全体的にドラムが気持ちよく効果的に使われている印象が強かった。ねごとってこういうアプローチもできるんだなと。その上でピコピコした電子音を挿入することで他のガールズバンドとは差異化をはかっているような感じ。
 「シンクロマニカ」って結局何なのかははっきりしないが、タイトルになっているワードが繰り返し歌詞に挿入されるのはたとえば「メルシールー」のときにも試みているけど、
 

歌組雪月花「回レ!雪月花」


 『機巧少女は傷つかない』ED。
 ヒゲドライバーさんがアニソンとは、というのがまず最初の驚きだがしっかりキャラソンになってて面白い。ヒゲドラさん自身はかなり多彩な曲を作る人なので、オファーにキッチリ合わせて来たという所だろうか。しかもこれめちゃくちゃやみつきになる。
 回れ回れ回れ回れ回れ回れ回れ!

南條愛乃「君が笑む夕暮れ」


 『東京レイヴンズ』ED。
 去年ミニアルバム『カタルモア』でソロデビューを果たしたナンジョルノがアニメタイアップしたこの曲でめでたく1stシングルをリリース。元々キャラソンでの活動が多く(今はμ's from ラブライブ!とか)曲を歌うこと自体はかなり手馴れているところがあるが、その中で南條愛乃としての色をどれだけ出していけるのかというところが鍵だったように思う。これは日笠陽子や花澤香菜といった、昨今ソロ名義でデビューした声優出身の歌手がまず最初に通る道、でもあるわけだが。
 結論から言うと『カタルモア』で自分の味を出すということをすでに経験しているので、悠々とクリアしているように見える。KOTOKOの書いた優しい歌詞に、優しい歌を乗せる。気持ちいいというよりは心地よさといった展開をナンジョルノが見せてくれたことに強い驚きはないが、あまりこういった路線の売り出し方はいままでなかったように思う。
 ソロになったからこそ、いままではできなかった試みがなされていくのならば、これからも楽しみだなと思う。


 という10曲を選んだが、番外編として映画の楽曲から二つほど。こっちも最高に良かったので、せっかくなので。

番外編

Kalafina「アレルヤ」


 『空の境界 未来福音』主題歌。
 映画館で2時間近い壮大なアフターストーリーを眺めたあとにこの曲を聴くと、『空の境界』というプロジェクトをリアルタイムで、間近に体験できてほんとうによかったと思うし、あまりにも梶浦らしくないストレートな音の作り方と歌詞には涙が出そうだった。
 祝祭。一言で言うとそういうことだろうと思う。映画として7年間駆け抜けてきたこれまでのフィナーレを、壮大に。

Claris「カラフル」


 『魔法少女まどか☆マギカ』主題歌
 映画は見てない(ネタバレはいくらか拝見している)のだけど、この曲を聴くときっとそう悪い結末ではなかったのだろうと推測される。「コネクト」のときから考えると、3年近い時間をかけてこういったところにたどりついたのか、と思うとこちらはこちらで感慨深い。
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