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日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

料理初心者が上達するために立てるべき目標のたぐい ― あとで更新しますぶろぐ

 ななさんの書いたこの記事を読んで、ああこれは自分に置き換えてちゃんとやっておこうと思った次第。
 
【自炊を始めた経緯】
 これはななさんと似ていて、学生寮を出て本格的に一人暮らしを始めた2012年3月を期に自炊を始めた。帰省等々で自分が作らなくてもいいとき以外は大体作ってる。外食に行く回数、使う金額は著しく減った。
 学部生時代の学生寮では、食事に困るのは日曜日くらいしかなくて(平日昼は大学か学生寮の最寄り駅周辺ですませる)その日曜日にごくまれに自炊っぽいことはしていたが、そもそも共用のキッチンしかなくてなにかと不便だった。
 いまの住居はコンロがひとつしかないとか、まああんまり恵まれた環境ではないが所詮一人暮らしであるため、このへんはいろいろ工夫して乗り切っているつもり。そしてあんまりお金がないこと。お金があったらわざわざ時間をかけて自炊しようというインセンティブはなかったかも。
 自炊にかかる食費(たまにある人との外食やお酒にかかる費用はのぞく)については、まだ慣れないころは月に2万越えはしていたが、いまは15,000〜18,000あたりで落ち着いている。1日に置き換えると500〜600円なのでまあいいほうだろう。外食したらこれだけで1食分がふっとんでしまうので、えらい差異だと思う。

【1年間のステップ】
 ななさんのマネをして書いてみると

調味料をそろえて、使い分けられるようにする
初心者向けの料理本を買う
料理本を見ながら、食材の切り方や保存方法を習得する。終わったら(済)マークを入れる
自炊をしている友人や知人との情報交換を行う
クックパッドや料理ブログなどを探したり、アプリをいくつかタブレットに落とす
肉じゃが、筑前煮をちゃんと作れるようにする
鍋料理のパターンを増やす


 最近はあんまり上達してないので最初の1年(2012.03〜2013.02ごろ)に限定した。なので最初の一年。
 ・・・という文章をevernoteに書いて放置してたが、最初の一年から時間が経ち少しは前進したので後ろの方で追記する。

調味料をそろえて、使い分けられるようにする
 調味料がないとそもそも料理が全然できない、というか逆にある程度揃っていれば食材にどう応用するか、といったところかな。
 さしすせそはもちろん、オイスターソースとか、コンソメなどもあると便利。コンソメは時間のないときや冷蔵庫の野菜を整理したいときに便利で、スープにするだけで全然おいしくいける。コンビニで売ってる使い切りのベーコンも混ぜれば味にアクセントがつくし、これにはまってコンソメスープばかり作ってるときもあった。

初心者向けの料理本を買う
 たまたま池袋のジュンク堂で見つけた本を買ったが、なかなか重宝している。手のひらで塩や砂糖などの調味料を計量する方法とか、メジャーな肉、野菜、魚の使い方と簡単に作れるメニューを一品ずつ載せてあってとても便利。これが1,000円で買えるのはとてもいいコストパフォーマンス。

覚えておきたい 料理の基本123』(扶桑社、2011年) 


 花嫁修業(もはや死語かもしれない)を受けていればもちろん具体的にレクチャーされるんだろうけど、実家で料理などほとんどしたことのない自分にとってはほんとうに便利だった。はじめから自己流なんてのは無理で、まずは型から入ることが重要だなあということを学んだ次第。

料理本を見ながら、食材の切り方や保存方法を習得する。(終わったら(済)マークを入れる)
 一つ前の本について。
 料理の基本を習ったあとは、ごくごくありふれたメニュー(ショウガ焼きとか、麻婆豆腐とか。和洋中問わずいろいろ載ってる)があるので、とりあえず食べたいもの、作れそうなものを一つずつ作っていく。
 同じメニューは繰り返しているうちにだんだんメニュー見なくても作れるようになるけどやっぱりときどきは見てしまう。こればかりは今後の自分に期待するしかないかなあ。ゲーセンの音ゲーで、だんだんスコアがパーフェクトに近くなっていく感覚に近いかもしれない。(やや適当)
 
自炊をしている友人や知人との情報交換を行う
 周りにそんなにいるわけではなかったけど、やってるよ、という人に食材のやりくりの仕方を聞くのは面白かった。人によって適切な方法はあると思うので(ライフスタイルや料理の好き嫌い、不得手の差異があるため)全部を参考にするのではなく、取り入れられるところは取り込んでいこう、という感じ。
 あとあんまり意味はないかも知れないけど、自炊やってますというとすごいね、と言われることが(特に女性から)多かったのでちょっと嬉しい。いや別に全然大したことではないと思うけど、相手が女性の場合はこのまま自炊話を展開できれば上に書いたようなステップを歩めることも多いので自炊してますとそれなりに主張するのは大事。
 あと、ネット上の話にはなるけど友人のひとりであるなおちゃんが一時期ブログに「ひとりぐらし記」と題したシリーズを書いていて面白かった。一回だけコメントでのやりとりをしたら、そのコメントが元になった記事を彼女が書いたこともあった。
 ネットとリアル関係なく情報交換を行うことはできる。 

クックパッドや料理ブログなどを探したり、アプリをいくつかタブレットに落とす
 去年の秋以降はこの方法が一番自分にはフィットしてた。
 クックパッドや料理のレシピアプリはたいてい手持ちの食材を打ち込むと検索でひっかかるので、そのなかから作りたいものを作って行けば「何を作ろうか考える」時間の節約になる。クックパッドでは有料登録しないとお気に入りの数に制限があるけど、ソーシャルブックマーク(ECナビのbuzzurlを使っている)で代用すればおk。
 アプリにも料理ブログにも言えることだが、旬のメニューというのがもちろんあって、旬の食材を豊富に使うブログを読むのは面白かった。ブログだとある食材がしばらく続くこともあるけど、そのへんも自炊っぽさがあってよい。
 
肉じゃが、筑前煮をちゃんと作れるようにする
 ちゃんと作れるように、というのはレシピを見ずに自分なりの配分でできるようにすること。うまくいったりいかなかったりはあるけど、そういうのを繰り返すようになってなんとか、というところ。どちらの料理も煮込む時間の按配と、味付けをミスらなければ普通に作れる。
 若干チートだけどめんつゆをうまく使えるようになれれば、もっと楽にこのへんのメニューを作れるようになりそう。和食の味付けを手早くしたいときにめんつゆは便利だ。あと味の素。
 
鍋料理のパターンを増やす
 冬に取り組んだ。冬は鍋をかなりの頻度で活用した。
 理由はいろいろあるが、多様な食材を取り込めるので、栄養の偏りを防げる。特に野菜を豊富にとることができるのがいいのと、味付けさえちゃんとやれば放置している間に完成するのも手軽。冬場なら、余ってもそのまま放置しておいて次の日に回せる。夏はこれができないのが辛い。
 うすくちしょうゆベースの寄せ鍋をよく作った。夏場に実家から送られたそうめんが余ってたので、途中から投入してにゅうめんっぽくしたりも。他には塩味ベースの鍋、白菜と豚肉がメインの常夜鍋、湯豆腐、キムチ鍋・・・などなど、味付けと食材を変えるだけで全然違うものに変わるし、日持ちするし、かつあったまれるというのは大きい。
 冬場はこれの繰り返しなので、いろんな食材は試せたが逆にレシピの手持ちはあまり増えなかった。

 ざっと振り返るとこんな感じ。
 ちゃんとやってないのは弁当作りくらいかなー。4月にちょっと挑戦したけどすぐに挫折してしまった。ななさんと同じなのは、毎朝起きてから卵焼きを作っていたところくらいかな。弁当は手抜きしながら早く作れることと、毎日確実に継続できることが重要だと思うのでこれは別の機会にまた勉強したい。弁当を作ってもらった経験から言えるのは、卵焼きやウインナーなど定番ネタは毎日続け、前日の残り物や冷凍食品で色合いや食材のバランスを整える、といったところだろうか。
 弁当は弁当で特殊な技術がいる(腐らないようにとかこぼれないようにとか)ので、そのうちまたいろいろ試行錯誤しながらチャレンジしてみたいとは思っている。いずれやる。

*******

 少し話はそれるけど、底辺から這い上がって語る貧乏 都会とカップラーメンというtogetterまとめを以前読んだ。
 このまとめの中に、「カップラーメンを高いと思えるような自炊能力は、既に文化資本なのですよ。自炊能力を身につけるためにお金や時間などを投資していますから」という言葉があってなるほどそうかもしれないなーと思った。
 自分のやったことを振り返って来て思ったが、本なりネットなりが身近にあって、しかもそれらを適切に使いこなす能力(大学生以上としては当たり前のようなことなので普段意識しないが、意識しない程度に身についているということかもしれない)がないと、自炊にしてもなんにしても、新しいことを始めて、それを継続するのは難しい。あと、ネットとリアル問わず身近に似たような人がいたのもよかったな、と思う。
 あとは単純にきっかけというのが大事で、一人暮らしを始めなければ自炊をするインセンティブがそもそもなかった。スキル的な意味ではもっとはやくやっておけばという気もするけど、とりあえずはまあやれるうちにやっておこうと思う。
 今後は揚げ物もチャレンジしてみたい。これができるかどうかで料理の幅が変わる。使用済み油のことが懸念でずっとやってなかったけど、少し前に実家に帰ったときに妹が揚げ物の料理(コロッケなど)をガンガン作っていて、やってみたいなと。

他、参考にした文献やサイトなど
梅津有希子、高谷亜由『終電ごはん』(幻冬舎、2012年) 
→コンセプトは悪くない。もやし、豆腐、冷凍うどんなど、さくっと作れる食材をバリエーション豊かな料理に仕立てるのは見事。本で勝ったけど、いまはKindleでも落とせる。最近ドラマにもなったので見ていた。酒井若菜がとてもよかった。


おっさんひとり飯 http://ossanhitorimeshi.net/
→秋〜冬にかけてはよく見て参考にしてた。鍋のレパートリーの増やし方はいろいろ参考に。少し前だけど本もでたらしい。このブログ見てると、食事のローテーションをやむなくではなく、効果的に行えるなーということも感じた。あと、特殊な調味料を使わず、しょうゆ、みりん、酒でできあがるものが多いのも(個人的には)よい。少し前に移転したが、旧サイト(ブログ)にも時宜にあった料理が豊富でよい。

[2ch]お料理速報 http://oryouri.2chblog.jp/
→いわゆる2ちゃんねるのまとめサイト。とりわけ料理や飲食店に関するスレをまとめたブログ。一人暮らしで簡単に作れる系のネタ探しには便利。あとお酒関係の話題も豊富にピックアップしていてこちらもなかなか。

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※このあとの自炊生活について

 成長したのかどうかは分からんが、新しく経験したことを書いておく。

ひき肉がかなり使える 
 ひき肉の使い方が最初の一年はよく分からずずっと敬遠していて、買うのはたいていがグラム120円(時々98円)の豚こま肉だった。これはたいていの料理に合うし、煮てもアクが比較的少ないので重宝した。
 で、ひき肉。ひき肉と野菜だけで一品できたり、冷凍したものを取り出して豆腐と一緒にやると肉豆腐的なものや麻婆豆腐ができあがる。あとまだ作ってないけどそぼろだとか、けっこういろいろな料理に派生しそうな便利なやつ。価格が大きく変動せず比較的買いやすいのもよい。
 しょうゆベースの和食にも合うし、味噌ともかなり相性がいいことを最近知ったし、麻婆豆腐の例に出したように中華風の味付けにも合うというのもなかなか便利。

レシピを記憶する
 タブレットで画像をとり、記録はしてた。ただあんまり記憶はしてないので、その都度レシピを見ながら作ることになる。これはあまり効率がよくはない。
 もちろん全部覚えなくてもよいと思うが、頻繁に作るメニューの行程や調味料の分配度合いはだいたい把握しておいてもよいのではと思う。最近画像だけでなくテキストでも記録を始めたが、文字のほうがどの食材を使ったかに関しては記憶しやすい。(画像は完成品しか残してないので)
 レシピサイトやレシピ本も、特定のものを作りたいというとき以外はあまり多方面にアンテナを張るよりも、一カ所、一冊、一サイト(orブログ)にこだわったほうがいいだろうと思う。集中と分散じゃないが、ある程度広げたら集中する段階に入っていい。
 料理がうまくなることも重要だが、自炊は確実に続けられることがより重要なので、そのことを意識できれば効率だけでなく能率もよくなると思う。効率だけだときっと飽きてしまうか逆に疲れてしまう。

生活圏にあるスーパー、小売りを把握すること
 どこにどういうお店があるかもだけど、そのお店でいつ行けば何が安いとか、そんなのを把握すること。たとえば肉は価格の安い日と高い日では差がつきやすい(多く買えば買うほど)ので、安い日に多めに買っておくとか、あまり徹底はできなかったができるとよかったのかもしれない。
 生活圏だった雑司が谷には小さめのスーパーが二つくらいしかなかったので、週末に少し自転車を漕いでまとめ買いするようにしていた。これをしておくと、平日の夜にわざわざ食材を買いに行かなくてもよいから、その分時間の節約になる。まあ、大学の近くに24時間空いてるグルメシティというダイエー系列のスーパーがあったので寄ることも多かったわけだが。
 クックパッドのサービスで、近隣のスーパーを登録しておくと毎日の午前中に安売り、特売情報をメールで流してくれるというのがあるのでオススメ。新聞でもとってない限り、なかなか情報が事前に手に入りづらいしね。最近はネットでもスーパーの広告を見られたりはするけど、毎日送ってくれる(受け取るだけでいい)というのは便利。
 雑司が谷らしいのは小規模な肉屋、豆腐屋、八百屋というのが生き残っていること。どこもたぶん採算は楽じゃないんだろうけど、八百屋の野菜はスーパーで買うよりも安いことが多く、また品数もあるので、閉まる時間はさすがにスーパーよりは早いが時間に余裕のあるときは利用するようにしていた。旬のものが置いてたりするし、買い物しながらちょっと会話をするのは楽しい。

 追記はこんな感じかな。
 あと、ななさんの記事でも最後に紹介されていたNHK「きょうの料理ビギナーズ」発祥の料理本を最近使っている。定番が多いのでわざわざというのもあるが、Kindleで閲覧できるのは便利。


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