思考とか読んだものや見たものについてのあれこれは書いていたがそういえば生活、くらし的な話はほとんど書いてなかった。
3月の頭に多摩地域にある西東京市から23区内の豊島区雑司が谷に引っ越して、かれこれ9ヶ月ほどになる。最初はあまり実感がなかったが過ぎ去った日々は早いものであって、年が明ければ1年なんてすぐそこにある。今年の総括的なこともいろんなところで始まっているし、紅白にももクロが初出場というニュースがあったり、12月さまさまだ。
まあそれはそれとして本題に入ると、雑司ヶ谷を選んだ理由は大学に近かったからというのと、提示されたいくつかの物件のなかで間取りが一番広かったからである。本が膨大にあるので基本的に広さを求める(ぜいたくではあるが)ので、完全に土地とか駅との距離よりもそっちで選んだ。大学まではチャリで10分もかからないが、帰りはのぼり坂になるからたぶん10分以上はかかる。それでもまあ、徒歩→電車→徒歩で約1時間かけて通学していた西東京時代に比べると格段に近い。
大学の徒歩圏内だとあまりにも味気がない気がするので、チャリでなんとか通えるあたりに住むのはなかなかによいと思う。特に豊島区雑司が谷は山手線圏内なので、都心への移動もチャリで行えてしまうのがとてもよい。新宿までなら20分少々、渋谷も35分くらいあれば行けなくはない。盗難と警察のマーキングが不安なので有料の駐輪場を使うことになるが、だいたい100円とか多くても200円しかかからないので、電車で移動することと比べると交通費としては十分に安い。まあ、電車に乗る生活をしなくなったからか、電車に乗りながら本を読む、という習慣はなくなってしまったので小説を読むペースは落ちたかもしれない。
少し前から不定期に日暮里で読書会に混ぜてもらっているだが、日暮里への移動も自転車を使っている。不忍通りまで出るとひたすら東へ行くと日暮里、谷中、千駄木界隈に着く。ここまでの道のりは6,7キロしかないのだが、この間に大きなアップダウンを3回ほど繰り返す。最初に護国寺を経て茗荷谷に向かう春日通りとの交差点、次に千石一丁目の信号がある白山通りとの交差点、最後に本郷通りと接する交差点(駒込のあたり)の3回。
山の手とは言うが、ここまで坂に囲まれた土地であり、坂の上と下の高低差がそれなりにあるというのはこのへんを走って見て初めて気づいた。知識としてないわけではなかったが、実際自分の足で上り下りを繰り返してみるとけっこう足に来るし、それ以上に東京という土地の構造が思った以上にダイナミックだったと気づかされる。で、そのダイナミックな場所に街と街が非常に近接してある、ということが東京の特徴なのだろう。少し進めばすぐ地名が変わるし、街並みも変わる。
地方だと(まあ多摩地域もだろうが)だらだらとした道が続いたあとに街にたどりつく、みたいなRPGでいうフィールドのような空間が街と街の間にある。でも東京の山手線圏内を走っていると、あまりにも街と街が近すぎていつのまにか通り過ぎてしまった、ということもあるくらいだ。当然、街には人が訪れるし、それぞれの街には固有の文化がある、という前提で成り立っているから、ああここは文字通り都市なんだ、ということを実感する。多様性とエネルギーを持ちそなえた空間としての、都市。
雑司ヶ谷は豊島区でもあるが大学にも近いと書いたように、少し坂を下れば新宿区だし、少し東にいけばすぐ文京区だ。やべーゴミ出し忘れたーというときはチャリを漕いで次の日に出しに行くこともまあできなくはないがまだそこまでゴミに困ったことはない。
雑司ヶ谷は完全に住宅地という感じの場所なので、鬼子母神の参道を除けば飲食店はあまりない。ただ、チャリで少し足を伸ばすと池袋だし、東に行けば護国寺や音羽界隈、もうすこし行けば茗荷谷や小石川、という界隈なのでふらっと足を伸ばすための拠点として悪くないな、と思っている。
少し前の日曜日にかつて筑波大学があった教育の森公園というところに足を伸ばしてきたが、都内でこれだけの規模の公園があるのはQOLとしてはよいんだろうな、と感じる。(*1)日曜日なので家族連れが多かったし。あと、イスの上で抱き合ってちゅーしているカポーがいたがそういうことは違うところでやっていただきたい。まあ、紅葉がいい具合だったので文句は言わないでおこうか。
たまたまこの日は教育の森公園内にある文京スポーツセンターでミニバスに交流試合が行われていたので、ママさんやすでに試合を終えた小学生がいるスタンドにこっそり混じって試合を見ていた。ダブルスコアになっていただけあって明確に力量差があったが、チームとしてのプレーの質が全然違うのでしょうがないかな、という感じだった。戦術理解、は言いすぎかもしれないがディフェンス時のプレッシャーのかけ方だとか、PGのパスセンスや視野は勝っている方のチームが圧倒的に優れていた。4Q目の最後の数分は主力メンバーが途中のタイムアウトで下級生に交代する、という展開もあったりしたし。(*2)
とりわけうまいなと思った子は二人いて、特にPGの子は自分でディフェンスもしてボールを奪いに行くし、パスで打開できないような状況では自分で切り込んでシュートに行ったりして小学生離れしている感じがすごかった。が、まあサッカーやバレーなんかでもそうだけど基本的な技術がチームで平均的に高いとか、チームスポーツである以上すぐれた個人はすぐれたチームで初めて生きることも、あらためて確認したわけだけれど。
近場で不定期に出没している音羽のcafe otowayaという店はなかなかよいです。無線も飛んでるし。ひとりで行くとカウンターに回されることが多いけど、ソファ席がかなりゆったりとした感じでよい。カウンター席も長時間座っていてもさほど腰に来る感じではないし、平日だと人もまばらなのでかなりゆったりと読書ができてよい。カウンターで時々料理の仕込みをしているマスターと目が合うが、店に置いてあった本を読み終えたときに会釈したくらいでまだ会話してない俺である。(*3)
一番気になるのは、このお店のブログによく登場する猫だったりする。お店の近所にいるというだけで、店で飼っているわけではないらしいけども。
そんな感じで週末に遠出する用事がないときは雑司ヶ谷「周辺」ライフを過ごしております。
チャリでぐるぐる回っている話が中心になってしまい、ぜんぜん雑司ヶ谷のことは書いてないので今度ちゃんと書くか。そういやそろそろチャリの空気も補充しないとな。
*1 正確に言うと東京教育大学時代の筑波大学があった場所。ただ、いまも公園の隣の敷地に筑波大学東京キャンパスとして一部残っていて人もいた。筑波大学附属小学校もこの敷地内にある。
*2 あとで帰ってから調べてみると都大会でベスト3に入ったチームらしい。そらすげーわ。ちなみに見てたのは女子チームだったけど、女子だからという退屈さは全然なかったし、負けている側も個人のプレーは悪くなかったからチームの戦術をちょっといじれば変わるんじゃないかと思った。あまりコーチから声は出てなかったけれど、無理やりシュート打たされたり30秒が来て相手ボール、ということが何回かあったのでもったいないなと思いつつ見てた。
*3 津田さんの『情報の呼吸法』が置いてあったので40分ほどで読了。コーヒー一杯少しで読み切れるのでカフェに置くにはちょうどいいのかもしれない。
情報の呼吸法 (アイデアインク)
3月の頭に多摩地域にある西東京市から23区内の豊島区雑司が谷に引っ越して、かれこれ9ヶ月ほどになる。最初はあまり実感がなかったが過ぎ去った日々は早いものであって、年が明ければ1年なんてすぐそこにある。今年の総括的なこともいろんなところで始まっているし、紅白にももクロが初出場というニュースがあったり、12月さまさまだ。
まあそれはそれとして本題に入ると、雑司ヶ谷を選んだ理由は大学に近かったからというのと、提示されたいくつかの物件のなかで間取りが一番広かったからである。本が膨大にあるので基本的に広さを求める(ぜいたくではあるが)ので、完全に土地とか駅との距離よりもそっちで選んだ。大学まではチャリで10分もかからないが、帰りはのぼり坂になるからたぶん10分以上はかかる。それでもまあ、徒歩→電車→徒歩で約1時間かけて通学していた西東京時代に比べると格段に近い。
大学の徒歩圏内だとあまりにも味気がない気がするので、チャリでなんとか通えるあたりに住むのはなかなかによいと思う。特に豊島区雑司が谷は山手線圏内なので、都心への移動もチャリで行えてしまうのがとてもよい。新宿までなら20分少々、渋谷も35分くらいあれば行けなくはない。盗難と警察のマーキングが不安なので有料の駐輪場を使うことになるが、だいたい100円とか多くても200円しかかからないので、電車で移動することと比べると交通費としては十分に安い。まあ、電車に乗る生活をしなくなったからか、電車に乗りながら本を読む、という習慣はなくなってしまったので小説を読むペースは落ちたかもしれない。
少し前から不定期に日暮里で読書会に混ぜてもらっているだが、日暮里への移動も自転車を使っている。不忍通りまで出るとひたすら東へ行くと日暮里、谷中、千駄木界隈に着く。ここまでの道のりは6,7キロしかないのだが、この間に大きなアップダウンを3回ほど繰り返す。最初に護国寺を経て茗荷谷に向かう春日通りとの交差点、次に千石一丁目の信号がある白山通りとの交差点、最後に本郷通りと接する交差点(駒込のあたり)の3回。
山の手とは言うが、ここまで坂に囲まれた土地であり、坂の上と下の高低差がそれなりにあるというのはこのへんを走って見て初めて気づいた。知識としてないわけではなかったが、実際自分の足で上り下りを繰り返してみるとけっこう足に来るし、それ以上に東京という土地の構造が思った以上にダイナミックだったと気づかされる。で、そのダイナミックな場所に街と街が非常に近接してある、ということが東京の特徴なのだろう。少し進めばすぐ地名が変わるし、街並みも変わる。
地方だと(まあ多摩地域もだろうが)だらだらとした道が続いたあとに街にたどりつく、みたいなRPGでいうフィールドのような空間が街と街の間にある。でも東京の山手線圏内を走っていると、あまりにも街と街が近すぎていつのまにか通り過ぎてしまった、ということもあるくらいだ。当然、街には人が訪れるし、それぞれの街には固有の文化がある、という前提で成り立っているから、ああここは文字通り都市なんだ、ということを実感する。多様性とエネルギーを持ちそなえた空間としての、都市。
雑司ヶ谷は豊島区でもあるが大学にも近いと書いたように、少し坂を下れば新宿区だし、少し東にいけばすぐ文京区だ。やべーゴミ出し忘れたーというときはチャリを漕いで次の日に出しに行くこともまあできなくはないがまだそこまでゴミに困ったことはない。
雑司ヶ谷は完全に住宅地という感じの場所なので、鬼子母神の参道を除けば飲食店はあまりない。ただ、チャリで少し足を伸ばすと池袋だし、東に行けば護国寺や音羽界隈、もうすこし行けば茗荷谷や小石川、という界隈なのでふらっと足を伸ばすための拠点として悪くないな、と思っている。
少し前の日曜日にかつて筑波大学があった教育の森公園というところに足を伸ばしてきたが、都内でこれだけの規模の公園があるのはQOLとしてはよいんだろうな、と感じる。(*1)日曜日なので家族連れが多かったし。あと、イスの上で抱き合ってちゅーしているカポーがいたがそういうことは違うところでやっていただきたい。まあ、紅葉がいい具合だったので文句は言わないでおこうか。
たまたまこの日は教育の森公園内にある文京スポーツセンターでミニバスに交流試合が行われていたので、ママさんやすでに試合を終えた小学生がいるスタンドにこっそり混じって試合を見ていた。ダブルスコアになっていただけあって明確に力量差があったが、チームとしてのプレーの質が全然違うのでしょうがないかな、という感じだった。戦術理解、は言いすぎかもしれないがディフェンス時のプレッシャーのかけ方だとか、PGのパスセンスや視野は勝っている方のチームが圧倒的に優れていた。4Q目の最後の数分は主力メンバーが途中のタイムアウトで下級生に交代する、という展開もあったりしたし。(*2)
とりわけうまいなと思った子は二人いて、特にPGの子は自分でディフェンスもしてボールを奪いに行くし、パスで打開できないような状況では自分で切り込んでシュートに行ったりして小学生離れしている感じがすごかった。が、まあサッカーやバレーなんかでもそうだけど基本的な技術がチームで平均的に高いとか、チームスポーツである以上すぐれた個人はすぐれたチームで初めて生きることも、あらためて確認したわけだけれど。
近場で不定期に出没している音羽のcafe otowayaという店はなかなかよいです。無線も飛んでるし。ひとりで行くとカウンターに回されることが多いけど、ソファ席がかなりゆったりとした感じでよい。カウンター席も長時間座っていてもさほど腰に来る感じではないし、平日だと人もまばらなのでかなりゆったりと読書ができてよい。カウンターで時々料理の仕込みをしているマスターと目が合うが、店に置いてあった本を読み終えたときに会釈したくらいでまだ会話してない俺である。(*3)
一番気になるのは、このお店のブログによく登場する猫だったりする。お店の近所にいるというだけで、店で飼っているわけではないらしいけども。
そんな感じで週末に遠出する用事がないときは雑司ヶ谷「周辺」ライフを過ごしております。
チャリでぐるぐる回っている話が中心になってしまい、ぜんぜん雑司ヶ谷のことは書いてないので今度ちゃんと書くか。そういやそろそろチャリの空気も補充しないとな。
*1 正確に言うと東京教育大学時代の筑波大学があった場所。ただ、いまも公園の隣の敷地に筑波大学東京キャンパスとして一部残っていて人もいた。筑波大学附属小学校もこの敷地内にある。
*2 あとで帰ってから調べてみると都大会でベスト3に入ったチームらしい。そらすげーわ。ちなみに見てたのは女子チームだったけど、女子だからという退屈さは全然なかったし、負けている側も個人のプレーは悪くなかったからチームの戦術をちょっといじれば変わるんじゃないかと思った。あまりコーチから声は出てなかったけれど、無理やりシュート打たされたり30秒が来て相手ボール、ということが何回かあったのでもったいないなと思いつつ見てた。
*3 津田さんの『情報の呼吸法』が置いてあったので40分ほどで読了。コーヒー一杯少しで読み切れるのでカフェに置くにはちょうどいいのかもしれない。
情報の呼吸法 (アイデアインク)
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