5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊(+2冊)=今年38〜47冊目
読んだページ数:2115ページ
ナイス数:16ナイス
海流のなかの島々 上 (新潮文庫 ヘ 2-8)
基本的にはすごくのどか。島にとっての日常が淡々と、時には力強く描写される。センテンス短めの会話はとてもヘミングウェイらしく、長々とした会話よりもよほどリアリティを感じる。だからこそ上巻最後のほうで一気に急転する展開に、思わず息を呑むのだろう。
読了日:05月28日 著者:アーネスト・ヘミングウェイ
遺体―震災、津波の果てに
あの日、あの瞬間のこと、あの少しだけあとのこと。それだけをつづるのにも膨大な量の記述が膨大な人がいる、ということ。そのほんの一部がここに書かれていて、ただただ目で文字を追うことで何かを脳裏に刻めたらと思いながら読んでいた。
読了日:05月22日 著者:石井 光太
財産権の理論 (法哲学叢書)
友人との読書会のために手に取る。所有権の正当化に関わる権原の議論と、ノージックとロールズの論争から見る配分(あるいは分配)における所有権の所在を探る議論は面白かった。後半はざっと読んだというのもあるが二重の基準論以外は特に印象には残らず。
読了日:05月22日 著者:森村 進
桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)
ほんとうの等身大に近いものを書けるのは作家が若いがゆえ。あとは今後の活躍しだいかな。
読了日:05月12日 著者:朝井 リョウ
「デモ」とは何か―変貌する直接民主主義 (NHKブックス No.1190)
帯にあるクラウド化する社会運動、というワードは本書の1章と終章には該当するが、大部分を割いているのは社会運動や住民運動も含めたデモの戦後史である。時代へのカウンターとしてどのような運動が展開されてきたのかを、丸山真男の「院内」と「院外」のデモクラシーという観点から読み解く。現代に近づくにつれて加速する筆致は読んでいて楽しかった。少し感じたのは成員がごった煮の(本書の言葉なら「右も左も」含む)空間であるデモと、それとは異なる草の根で当事者的な公害や生協の運動を同じ筋で語るのは適切なのかどうか、というところ。
読了日:05月10日 著者:五野井 郁夫
ベイ・ドリーム (中公文庫)
樋口有介にしてはめずらしい主人公とヒロインだが、ウィットに富んだ会話は顕在。ただ、話のオチが少し弱いんじゃないかなあという感じはする。沙十子というヒロインは個人的には面白く読めました。こういうヒロインも書くんだなあという意味では。
読了日:05月07日 著者:樋口 有介
非選抜アイドル (小学館101新書)
組織論としてのAKB、はいい過ぎなんだろうけどたぶん彼女はAKB48っていう唯一無二の組織にいる以外はふつうの女の子なんだろうなあというところ。そんなにAKBにコミットはしてないけど(だからこそ?)面白く読みました。
読了日:05月06日 著者:仲谷 明香(AKB48)
後藤さんのこと (ハヤカワ文庫JA)
読了日:05月01日 著者:円城塔
2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
これ以外で読んだ本(いずれも同人誌)
ガール社『girl! vol.02』
インターネットがつがつ『インターネットひそひそ』
→共通してどっちも女の子に特有の現象を扱っているのが面白かった。ほとんどのことが新鮮。
読んだ本の数:8冊(+2冊)=今年38〜47冊目
読んだページ数:2115ページ
ナイス数:16ナイス

基本的にはすごくのどか。島にとっての日常が淡々と、時には力強く描写される。センテンス短めの会話はとてもヘミングウェイらしく、長々とした会話よりもよほどリアリティを感じる。だからこそ上巻最後のほうで一気に急転する展開に、思わず息を呑むのだろう。
読了日:05月28日 著者:アーネスト・ヘミングウェイ

あの日、あの瞬間のこと、あの少しだけあとのこと。それだけをつづるのにも膨大な量の記述が膨大な人がいる、ということ。そのほんの一部がここに書かれていて、ただただ目で文字を追うことで何かを脳裏に刻めたらと思いながら読んでいた。
読了日:05月22日 著者:石井 光太

友人との読書会のために手に取る。所有権の正当化に関わる権原の議論と、ノージックとロールズの論争から見る配分(あるいは分配)における所有権の所在を探る議論は面白かった。後半はざっと読んだというのもあるが二重の基準論以外は特に印象には残らず。
読了日:05月22日 著者:森村 進

ほんとうの等身大に近いものを書けるのは作家が若いがゆえ。あとは今後の活躍しだいかな。
読了日:05月12日 著者:朝井 リョウ

帯にあるクラウド化する社会運動、というワードは本書の1章と終章には該当するが、大部分を割いているのは社会運動や住民運動も含めたデモの戦後史である。時代へのカウンターとしてどのような運動が展開されてきたのかを、丸山真男の「院内」と「院外」のデモクラシーという観点から読み解く。現代に近づくにつれて加速する筆致は読んでいて楽しかった。少し感じたのは成員がごった煮の(本書の言葉なら「右も左も」含む)空間であるデモと、それとは異なる草の根で当事者的な公害や生協の運動を同じ筋で語るのは適切なのかどうか、というところ。
読了日:05月10日 著者:五野井 郁夫

樋口有介にしてはめずらしい主人公とヒロインだが、ウィットに富んだ会話は顕在。ただ、話のオチが少し弱いんじゃないかなあという感じはする。沙十子というヒロインは個人的には面白く読めました。こういうヒロインも書くんだなあという意味では。
読了日:05月07日 著者:樋口 有介

組織論としてのAKB、はいい過ぎなんだろうけどたぶん彼女はAKB48っていう唯一無二の組織にいる以外はふつうの女の子なんだろうなあというところ。そんなにAKBにコミットはしてないけど(だからこそ?)面白く読みました。
読了日:05月06日 著者:仲谷 明香(AKB48)

読了日:05月01日 著者:円城塔
2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
これ以外で読んだ本(いずれも同人誌)
ガール社『girl! vol.02』
インターネットがつがつ『インターネットひそひそ』
→共通してどっちも女の子に特有の現象を扱っているのが面白かった。ほとんどのことが新鮮。
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