Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 なんか久しぶりのdays=普通の日記であるな。11/3のことでも書きます。
 3日は大阪に行ってきましたよ、と。開幕ライブとかいうリクナビの就活イベントという名の合同説明会です。でもちゃっかり景品の抽選があったりするあたりはお祭り的だよなあ・・・と斜めに見つつ、地下鉄乗った段階から周りが黒のスーツばかりで会場入りする前から戦場だったのでした。
 会場もまあ、一部は戦場のような区域があったけど(H報堂とかT版印刷とか)人が多い分数が多いので探して選べば立ち見は余裕で回避できました。5時間ちょいで7カ所くらい回ったかな、ブースは。大きくて知名度あるところも試しに寄ってはみたが表面的な話しか聞けなかったのであまり得るものはなく、全てがそうではないだろうけど中規模であんまり知名度はないくらいの企業のほうがアピールすることにかけては力を入れているような気が総体的にした。大企業が流れ作業のようにやっているのに比べると中小の採用活動は必死なんだな、と思った次第である。大きいところでは東京エレクトロンは仕事の話が細かくて結構面白かったけどね。
 終幕間際の17時くらいに会場で市立大のちひろ氏と合流して梅田の東通り商店街でメシを食う。次の日学校なのにバスの見送りまでしてくれて非常に嬉しかったです、ありがとう。前に書いたが過去と向き合うことがただでさえ苦手なので、素のままに腹を割って話せる友人がいるというのはそれだけで幸せなことだと思ってる。疲れててあんまり喋れんかったのは申し訳なかったが、またいつかどこかで。昔話と未来の話でも肴にしましょ。
 
 感じたこと。
 就活の早期化は全体の流れだからひとまずはどうしようもないんだろうが(俺の次の代から少し変わるかもしれないが)大企業病はリクナビの仕様に寄るところが大きい気がしている。
 まあ、功罪両方あると思っていて、誰かが言ってたがリクナビ自体のコンテンツは非常に使えると思ってる。自己分析やら企業分析やら細かい特集の数々は。ただ、リクナビの提供する情報ソースは大企業に非常に偏っていて、毎日送られるメールも基本的にそうだし、あげく「みんなが行っている」とか「先輩も使った」とか同質化を煽っているような気もする。んー、まあこれはリクナビが悪いというよりサービスの手法の問題とは言えるんだろうけれど、最終的には個人が他人とどう違うのかを示す就活において、同質化を煽るのってどうなの?とは思うのである。
 誰かと同じことをするというのは結局はナッシュ均衡に陥っているだけで、差別化をはかることには繋がらない。悪くはないが、あなたにとってのベストというわけではない。
 ベターなのかベターじゃないのかという選択肢をとりつづけても、主体的な就活からはおおよそ遠いところに行くだろうし、それが就活ビジネスの狙っているところではないかと勘ぐりたくなる。うまくいかなければいかなくなるほど何かに頼るようになり、さらに顧客が増えるだろうからね。東洋経済の今週の特集で言うところの、悪いパターンの就活の典型例である。まあ、自分の周りであのパターンに陥っている人はあまり見かけないからあまり現実感は持っていなくて、つまりは早稲田の学生は就活への感度が高いのだなあと思う。大阪の友人と話をしていても思ったけど。
 大事なことは結果を出すことだ、と言われればそりゃそうかもしれないが、就活はゴールではなくて次のスタートなので、結果を出すことに固執しても意味はないと思う。それも大事だが大事なのはもっと先の話だろう、とね。そのためには主体的でないと後で自分が後悔するだけなんていうのは、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』ではないけど思うところである。

 まあ当然自戒もこめて、だが。まだ悩んでる最中なので豪雪でもあれこれだったけど、ちょっとずつ照準をしぼりつつ、という方向にいきたいと思うし、必要な準備もせねばね、と思う。
 収穫としては色々あるけど、一番は今まで自分が準備してた知識や情報と、与えられる情報との照合ができたこと。自力でなんとかなる範囲と、直接聞かなければ分からないことの境目がある業種について確認できたことは今後別の業種で同じことを試していく上で糧になる。自分で得た情報をぶつけたら、それを前提にして話ができたことも価値があった。自分が何も持ってない状態だと、あっち側も発展性のある話はしてくれない。それはそれで情報収集と言えば意味があるけど、もっと意味のあるものにしていくために自分が何をすべきか、が示されたかな、と思っている。
 話が弾むと当然楽しいので、その楽しいを持続させることも就活を有意義に進める上では大事だろうね。あとは楽しいが目的化してしまわないように、というくらいか。このへんは10月のCEATECで遊びすぎて若干後悔したので今回は多少はマシにマジになって臨んだつもりである。

 今回の感想はこんな感じ。次の豪雪は年末年始かな。疲れるのであんまりしょっちゅう行きたくないd(ry
 学内セミナーでいくつか面白そうなのがあるのでそれに出つつ、業界&企業分析を着々と進めつつ、自己分析もちょっとずつやってみようかな、という感じです。
 自己分析は企業分析や豪雪などに行って実際的なことを知ること(=何が行われていて、何ができるのかを知ること)でもあると思ってるのである程度並行はできるんだけど、いわゆるESや面接用の自己分析(=自分が何をやりたいのか、アピールしたいのかを知ること)は今のところ華麗にスルーしてるのでちょっとずつでもやっていようかな、という感じです。後者を重視しても先に進めないので目先のセミナーなども考慮して前者を重視しよう、というスタイルです。
 腐ってもまだ11月なので逆算して最後には間に合わせればいいし、前者は自分ひとりの力ではできないことも多いので後者を後回し、という感じでもあるかな。何が行われているのかを知ることで興味が増して、何が出来るのかを知って自分がやりたいかどうかを刹那的に判断している部分もあるので、前者重視のほうが今のところは得られるものが大きいと思っている。興味が増しても今ならさらに調べる時間はある。また、判断と言っても悩むべきところは悩むから、逆にすぱっと決められる部分は早めに確定させておいたほうがいい。

 というのが少なくとも年内における就活のスタンスです。年明けたらもっと具体的な、即物的なこともやらなあかんでしょうな、とは思ってるけどねもちろん。

 っと、学祭のことも書こうと思ったんだが就活だけでスペース埋めすぎたな。今まで就活のこともあんまり書いてなかったので、色々考えたりやってきたことをぶちまけた感じになってしまった。
 学祭については「6,7日両日ともライブが楽しかったです、音楽を浴びるという体験の素晴らしさを体いっぱいに感じました(キリッ」 で終わらせてもまんざらじゃないんだがw暇があれば詳しく書きます。あとcathyさんはご多分に漏れず美人さんでした。やんわりしているのかな〜と思ったらなかなか鋭い部分もあって面白い会話が出来たと思います。好きなコト、モノに対する思い入れが強い人だなあ、と思いました。自分にまっすぐで、旅行好きだからかフットワークも軽いし、初対面だけど非常に話が弾んだし楽しかったよ。
 初対面が早稲田という日常的な場所で、でも学祭という非日常的な空間で、ふたりして音楽にまみれてました。いえーい。日常と非日常の狭間で、しかもルミナスオレンジとDE DE MOUSEのライブで盛り上がったあとにどういうふうに別れを告げればいいのかよく分からず、東西線の早稲田駅でふたりはにかみながら手を振ったのでした。ちゃんちゃん。

***************

ブログタイトルでもある今日の一曲、whooさんの「トラベリングムード」
大阪も早稲田学祭も、何回も行っている場所なのに全然違う景色を見せてくれた。違いを楽しむこと、それ自体が旅に他ならない(気がする
 

読了
10月(つづき)
73:『医療崩壊の真犯人』村上正泰
74:『地域医療再生の力』中川雄一郎
75:『難病東大生』内藤佐和子
76:『スプライト・シュピーゲル1』冲方丁
77:『ツイッターノミクス』タラ・ハント
78:『スプライト・シュピーゲル2』冲方丁
11月
79:『就活の法則』波頭亮
80:『離脱・発言・忠誠』A・O・ハーシュマン
81:『<私>時代のデモクラシー』宇野重規
82:『恐れるな!』イヴィチャ・オシム
83:『財政危機と社会保障』鈴木亘

 小説が少ないのは最近の傾向ですね、諸々の理由で。シュピーゲルシリーズが思った以上に面白いのでとりあえずスプライトの残りの2冊は買ってきた。
 77は『デジタルネイティブは世界を変える』と内容が多々ダブってたのでちょっと損したかなあ。
 79はユニークだが芯のある持論は考えさせられる、かつ現実的なのがいい。
 81は社会学の素養がなくても読める。序盤に近代から再帰的近代にいたるまでの話があって非常に助かった。全体としてややコミュニタリアン的な香りはする。
 83は社会保障全般に関する直近の現状把握のために読んだ。政権交代後も含めたここ10年の動きが書かれているので『日本の社会保障』と読み比べたら面白いかも。ただ、あくまで効率的な配分をというあたりは経済学者らしいなあ、と無駄の多さや規制の多さの削減の部分には同意するが社会保障論としては弱いと思っている。まあ、それすら考えられないくらい危ないのですよ、と言わんとしているからなのだろうけれど。俺の頭で全体を把握するのはやっぱり難しいね、けどやれるだけはやってみたいし偏りすぎないように経済学者の話もちょいちょい読むことにしている。
追記:11/17

ついったーより(新しくなってURLの貼り付けが分からず。RTっぽく貼ってみる)
@KoKevins
去年の学生と同じペースでやればいいと思ってると、ドツボにはまる予感がする。今の段階で進学準備も就職活動もしていない人を見ると、当人は呑気な様子だが、去年の就職活動生の立場から観てると不安で不安でしょうがない。 #dig954

 この言葉を豪雪でいくつか実感した(あくまで外見な話なので厳密に、ではない)
 たとえば
・グループ行動
・セミナー整理券配布列の異様な長さ
・列で並んでるときの気の抜けたような会話
 などだろうか。

 別に全部悪いとは言わないが、グループ行動はけっこう萎えた。ある人事の人が「この時期に一人でブースに来て質問をしてくるような学生は大体なんとかなる」と言ってたけど、この時期だろうがどうだろうが就活という個人の価値観や目指すものがバラバラな活動でグループ行動ほど似つかわしくないものはない。
 会場まで一緒に行って帰りに合流するくらいなら分かるが、会場の中で一緒に行動する意味が分からない。よほど同じところを目指しているのでもないかぎり無意味だろうし、同じところを目指しているとしても情報交換はあとですればよくて中で一緒に動くことの価値がよく分からん、という感想。
 このあたりは200人しかいなかったCEATECのセミナーで感じた大きな違いかなあ。CEATECにももちろんグループ行動の人はいたけど、目の色が違ったように感じた。

 列の異様な長さはどこにでも見られるのかもしれないけど、そこまでして並ばなくても良くね、と単純に感じた。
 午前中に予定の半分を回って暇つぶしにたわむれに並んでみたが、30分も待たされたからなあ。そのときに聞こえてきたのが気の抜けた会話なんだけど。それだけでやる気あんのか、と思ってアホらしくなった。
 俺が思ってるだけかもしれないが豪雪会場に足を踏み入れた時点で戦場なので、飯を食う時間すら惜しいと思ったし(さすがに力尽きて3時のおやつと一緒に食べたけど)数々の人事という名の大人に舐められないようにしていたつもり。なので、すげーギャップを感じることになったわけです。あくまで一部を抽出しただけかもだが。

 それでも、大阪のちひろ氏も似たようなことを言ってたのであながちでもない気はしている。
 人は人、俺は俺だけどね。ああいう人が集まるところでは変にリズムを狂わされないように頑張るだけ、かな。
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