昨日の話だが、雨の中行われた名古屋ウィメンズマラソンの一山麻緒は本当に素晴らしかった。ほぼ一年前の東京マラソン(これも寒いレースだった)で初マラソン&24分台を記録し、ロンドンマラソンを経てMGCにも出場。昨日の名古屋がまだキャリア4戦目にも関わらずここまで横綱相撲を発揮できる選手に成長したとは。本当に素晴らしいことだと思う。
ちょうど一か月前の丸亀ハーフマラソンで自分も走りながら彼女の走りを少し拝見したわけだけど、ラストスパートが非常に力強く、1時間8分台でゴールしたと聞いても驚きはなかった(男子では日本新が出ていた)。昨日のレースにしてもプラン通り、イメージ通りという言葉を何度も聞いたが、29キロ地点から一気にギアを切り替え、35キロを過ぎてもラップが大きく落ちない走りは本当に見事だった。
市民ランナーの視点からすると、本番へ向けたピーキング、絶対的な練習量、プランを着実に実行する力の3点はとても参考になるなと思う。前2つはレース前、プランの実行は走りながら実行するしかないわけだけど、ちょうど大迫傑が走った東京マラソンを見ても同じことが言えるなと思った。一山はアメリカに行き、大迫はケニアに行って鍛え上げた。当日、レース展開を見て仕掛けたのは二人とも共通しているし、30キロ〜35キロの間で勝負をほとんど決めてしまったのも似ている。
早めに勝負を決めるということは、成功すれば後続を振り切り、圧勝することができる。だが後続を振り切ることができなければ。あるいは、35キロ以降で失速してしまえば、勝つことは容易ではなくなる。MGCの大迫がこのパターンで、最後の数キロで中村と服部につかまり、3位に終わってしまった。一山もまた、早めのスピードアップが裏目に出て後半に大きく失速していた。
二人のレースを見ていると、本番での失敗を次の本番にどう生かすか、その重要さを強く感じる。そしてうまくやればそれは可能だということも、大迫と一山は教えてくれた。
原油価格が急落し国内と海外の相場が悪化する中で3年4か月ぶり(トランプ当選以来)の1ドル101円台を記録したらしいが(確認したときは102.0円台だった)このタイミングで97年の韓国通貨危機(IMFショック)をエンタメ的に描いた『国家が破産する日』を見て来たのはなかなか面白いなと思った。危機は繰り返す、何度でも、形を変えて。
主演のキム・ヘスが御年49歳と知ってたまげたけどね。どう考えてもアラサーにしか見えなかったし、ググったら美魔女と呼ばれていて納得した。『バーニング』のユ・アインは『バーニング』とは対極にある逆張りで大儲けする投資家を演じていたけれど、儲けたり投資会社を起業したあとも表情に翳りがあるような演技は見事だった。社会が落ちていく中で勝ち組になったことに対する負い目が、いまの韓国にもリアルに残っているのかもしれない。
ちょうど一か月前の丸亀ハーフマラソンで自分も走りながら彼女の走りを少し拝見したわけだけど、ラストスパートが非常に力強く、1時間8分台でゴールしたと聞いても驚きはなかった(男子では日本新が出ていた)。昨日のレースにしてもプラン通り、イメージ通りという言葉を何度も聞いたが、29キロ地点から一気にギアを切り替え、35キロを過ぎてもラップが大きく落ちない走りは本当に見事だった。
市民ランナーの視点からすると、本番へ向けたピーキング、絶対的な練習量、プランを着実に実行する力の3点はとても参考になるなと思う。前2つはレース前、プランの実行は走りながら実行するしかないわけだけど、ちょうど大迫傑が走った東京マラソンを見ても同じことが言えるなと思った。一山はアメリカに行き、大迫はケニアに行って鍛え上げた。当日、レース展開を見て仕掛けたのは二人とも共通しているし、30キロ〜35キロの間で勝負をほとんど決めてしまったのも似ている。
早めに勝負を決めるということは、成功すれば後続を振り切り、圧勝することができる。だが後続を振り切ることができなければ。あるいは、35キロ以降で失速してしまえば、勝つことは容易ではなくなる。MGCの大迫がこのパターンで、最後の数キロで中村と服部につかまり、3位に終わってしまった。一山もまた、早めのスピードアップが裏目に出て後半に大きく失速していた。
二人のレースを見ていると、本番での失敗を次の本番にどう生かすか、その重要さを強く感じる。そしてうまくやればそれは可能だということも、大迫と一山は教えてくれた。
原油価格が急落し国内と海外の相場が悪化する中で3年4か月ぶり(トランプ当選以来)の1ドル101円台を記録したらしいが(確認したときは102.0円台だった)このタイミングで97年の韓国通貨危機(IMFショック)をエンタメ的に描いた『国家が破産する日』を見て来たのはなかなか面白いなと思った。危機は繰り返す、何度でも、形を変えて。
主演のキム・ヘスが御年49歳と知ってたまげたけどね。どう考えてもアラサーにしか見えなかったし、ググったら美魔女と呼ばれていて納得した。『バーニング』のユ・アインは『バーニング』とは対極にある逆張りで大儲けする投資家を演じていたけれど、儲けたり投資会社を起業したあとも表情に翳りがあるような演技は見事だった。社会が落ちていく中で勝ち組になったことに対する負い目が、いまの韓国にもリアルに残っているのかもしれない。
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