辻邦生(2019)『物語の海へ 辻邦生自作を語る』(中央公論新社)を半分ほどまで読む。
雑誌などに掲載された、自作品についてのエッセイを集めたもの。すぐに読み終わるようなものもあれば、「安土往還記」や「春の戴冠」について書かれている部分は、それぞれが大作であり、かつ代表作であるだけに自作について語る筆が止まらない。「春の戴冠」についてのエッセイは学生時代から始まる。北杜夫はエッセイで学生時代から話を始める印象が多々あるが、辻邦生にもやはり様々語るべき過去があるようだ。
ルネサンス期の画家の一人である当人はボッティチェリと表記されることが多いが、辻にならってサンドロ・ボッティチェルリと表記しよう。彼に惹かれた理由からエッセイが始まるので、この文章はとても長い。モネなどの印象派に惹かれるような自分だったが、なぜボッティチェルリに心を奪われ、そして彼を軸に据えた小説を書くようになったのか。
どのように、そしてなぜボッティチェルリに惹かれたのか。そしてその美とはいかようなものなのか。自分が好きなものについて語る時に筆が止まらないまま進んでいくのは非常にオタク感もあって面白いなと思いながら読んだ。
*******
今日はこのアルバムの発売日だったとツイッターで知った。
ジャケットの二人が楽しそうなのがいい。ストリーミングや配信にはまだ来ていないので聞けてないが、そのうち聞けるだろうか。
その代わりこのアルバムの存在を知ったので、今日だけで3周くらいした。
いろいろ聞いたが、WA2の主題歌の一つである「幸せな記憶」がいい。声の雰囲気がどことなく上原れなに見た美しさと冷たさを持っているが、その奥深くには情感が確実にこもっている。生天目仁美が歌を歌うとこういう風になるんだ、というのはわりと驚きがあった。
もう一つ音楽絡み。DATEKENさんの「Cardioid」が10周年だと知った。
学生のころ、DATEKENさんの曲をよく聞いていた。非常に多彩なPで、「Ur-style」とか「*tear*」のような透明感のある楽曲を好んで聞いていたのを覚えている。「Cardioid」は珍しいバラ―ド調だが、どのボカロを使っても、どんな曲を作っても耳にとてもなじむ。ボッティチェルリではないが、独特の美しさの基準を持ったPだなと思う。
雑誌などに掲載された、自作品についてのエッセイを集めたもの。すぐに読み終わるようなものもあれば、「安土往還記」や「春の戴冠」について書かれている部分は、それぞれが大作であり、かつ代表作であるだけに自作について語る筆が止まらない。「春の戴冠」についてのエッセイは学生時代から始まる。北杜夫はエッセイで学生時代から話を始める印象が多々あるが、辻邦生にもやはり様々語るべき過去があるようだ。
ルネサンス期の画家の一人である当人はボッティチェリと表記されることが多いが、辻にならってサンドロ・ボッティチェルリと表記しよう。彼に惹かれた理由からエッセイが始まるので、この文章はとても長い。モネなどの印象派に惹かれるような自分だったが、なぜボッティチェルリに心を奪われ、そして彼を軸に据えた小説を書くようになったのか。
どのように、そしてなぜボッティチェルリに惹かれたのか。そしてその美とはいかようなものなのか。自分が好きなものについて語る時に筆が止まらないまま進んでいくのは非常にオタク感もあって面白いなと思いながら読んだ。
*******
今日はこのアルバムの発売日だったとツイッターで知った。
ジャケットの二人が楽しそうなのがいい。ストリーミングや配信にはまだ来ていないので聞けてないが、そのうち聞けるだろうか。
その代わりこのアルバムの存在を知ったので、今日だけで3周くらいした。
いろいろ聞いたが、WA2の主題歌の一つである「幸せな記憶」がいい。声の雰囲気がどことなく上原れなに見た美しさと冷たさを持っているが、その奥深くには情感が確実にこもっている。生天目仁美が歌を歌うとこういう風になるんだ、というのはわりと驚きがあった。
もう一つ音楽絡み。DATEKENさんの「Cardioid」が10周年だと知った。
学生のころ、DATEKENさんの曲をよく聞いていた。非常に多彩なPで、「Ur-style」とか「*tear*」のような透明感のある楽曲を好んで聞いていたのを覚えている。「Cardioid」は珍しいバラ―ド調だが、どのボカロを使っても、どんな曲を作っても耳にとてもなじむ。ボッティチェルリではないが、独特の美しさの基準を持ったPだなと思う。
コメント