Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 昨日寝る前からキンドルで安克昌『心の傷を癒すということ』を読み始めた。




 同タイトルのドラマが先月からNHKで始まっていて、ちょうど明日最終回を迎える。大阪に生まれた在日韓国人の安が神戸大学医学部に進学し、そこで師である中井久夫(医師として、作家として)に出会い、1995年の阪神大震災を経験し、2000年にがんで亡くなる。短いながらかなり濃密な、そういう人生を柄本佑がかなり丁寧に、かつ慎重に演じていて好感が持てるドラマとなっている。ドラマは原作を原案としつつ、内容は独自なものとしているため、安も中井も別名での登場となっている。製作がNHK大阪であるからか、25年後の現在から1995年に対して真摯に向き合っているように思う。




 本の方はまだ序盤のため、95年の1月が終わっていない。戦後最大の地震被害に対して現実感を失っているのは、著者である安も同様であることが分かる。ボランティアや医師、看護師(看護婦や保健婦とい表記が時代を感じさせる)が外から駆け付ける中、精神科医として果たすべき役割とその方法に苦悩する様子はドラマでも描かれている。ドラマの方を先に見届けそうだが、本の方もじっくり読んでいきたい。ケアを職とする一人の人間として、あるいは4歳のころに香川で震度4の揺れを体験した者として(揺れた瞬間の記憶はないが、その後の報道は断片的に覚えている)。

 夜、これもNHKの『ドキュメント72時間』で昨年開業したイオン浪江店の年末3日間に密着していたので見ていた。東京から移住し、地縁のなかった浪江で看護師をしている女性や、妻の実家がある札幌に震災後に移住した後、浪江の家を取り壊す準備をする男性が印象に残った。「10年前のことをもう話すことはない」という若い男性もいた。いずれにせよそれぞれの形で、震災後の時間を生きていることがよく分かる。それはおそらく神戸も同じであるはずだし、神戸や福島にかかわらず日本は多くの災害を経験してきたのだから、それぞれの地域に災後の時間を生きている人たちがいるのだろうと思う。何か大きなことが起きたあとにでも、それぞれの場所で続いている時間があることに、たまたま思いを馳せる一日となった。

 ラジコにタイムフリー機能がついたせいで、好きな声優の番組であっても一週間後までギリギリになって聞くことが増えた気がする。先週の「ビタミンM」を聴いていて、「Get No Satisfaction!」を聴きながら転職の面接に挑む女性の話があった。確かに、この曲を聴くと底抜けのエネルギーというか、勇気をもらえる気がする。

聞いて わたし夢があるの
だれにも言えなくて埃をかぶってた
でもね もう無視はできない
無邪気な自分から 目をそらさないって決めたんだから!

坂本真綾「Get No Satisfaction!」


 ある意味、いまの真綾はここまでストレートすぎる歌詞を書かないかもしれない。『かぜよみ』として発売されたのが2009年の1月だからこれももう10年以上前になる。このアルバムの中で一番好きな曲で、当時よく聴いてたのを思い出したし、ライブだとこの曲と前後で「マジックナンバー」が演奏されるとフロアが騒いだのも思い出せる。

 2014年秋、保護観察官の採用面接を受けるため、さいたま新都心に向かう電車の中で聴いてた曲が「レプリカ」だったことも思い出した。結果はお察しですが、偽物ではなく本物をと歌うこの曲も、真綾にしてはストレートすぎるメッセージソングだったなと思う。いまも好き、大好き。






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