文學界2016年6月号 [雑誌] 村田沙耶香の書くヒロインは往々にしてどこかズレていることが多い。多くの場合小さいころのトラウマ(性的なものが多い)やあまりよろしくない家庭環境の影響を引きずったものであることが多く、自身の性的な衝動でたまりたまった鬱憤を解消し …
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2016年07月
【第155回芥川賞予想】混戦の中でリードしている村田沙耶香と崔実の争いか
久しぶりに事前に全部読んだので、発表直前ながらちゃんと予想してみます。芥川賞は最近ほぼ毎回当ててきているが果たして。 全部読んでいるのと、今回は全部手元にあるので受賞した作品については長めのレビューも書いて載せたいなと思っている。 ◎崔実(チェ・シル) …
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物語の持つ力を信じることができるのか ――相沢沙呼『小説の神様』(講談社タイガ、2016年)
小説の神様 (講談社タイガ) [文庫] 『卯月の雪のレター・レター』という短編集を手に取ったのが最初の相沢で、本作が二冊目になる。ちなみに講談社タイガから出ているのは野崎まど、紅玉いづきを経て三冊目で、『卯月の雪』の解説を書いていたのが紅玉だったことも考える …
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