2015年08月22日|days 7月18日のことと柴崎友香(主に語学と小説について) あ、もう一ヶ月も前のことかといまさら気づいたけど、この日の車中の会話がとても新鮮で面白かったので思い起こしながら書いておきたい。電車ではなく、車の車中である。 この日は葉山での研修最終日で、昼前で終わる研修後にそのまま東京に行く予定だったのを栃木から来 … 続きを読む
2015年08月11日|books 15年越しの奇妙な再会にて ――米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」(東京創元社、2010年) 街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫) [Kindle版] この前レビューを投稿した『王とサーカス』以前に、米澤穂信は太刀洗万智に関する物語をいくつか書いている。そしていま売りの『ダ・ヴィンチ』で初めて知ったが年内に一冊としてまとまるらしい。 そん … 続きを読む
2015年08月08日|books 10年後の太刀洗万智が確かにいた ――米澤穂信『王とサーカス』(東京創元社、2015年) 『さよなら妖精』から10年後の太刀洗万智の物語・・・・・・こう聞いてまず胸が躍らずにはいられないことと、短編として続編のようなものがいくつかあることは知っていたが10年という時を超えて、しかも守屋ではなく太刀洗を書くのかという驚きと期待を半分ずつくらい持って本書 … 続きを読む
2015年08月03日|movie とにかく無茶苦茶だった ――『セッション(WHIPLASH)』(アメリカ、2014年) たとえば画面の使い方とか、音楽以上に熱の入るシンプルでスラング満載の台詞回しだとか、うまくまとめようとすればいくらでもまとめるんだけれど、こういうとにかく見ろ、タイプの映画を批評するのはなかなかに難しい。見れば分かる、けれども見ないと分からない。そ … 続きを読む