5日夜に帰省から帰宅、6日は大学、7日朝から再び部屋を出て8日の18時ごろまで福島、その日の23時ごろ帰宅というひきこもりの俺にしてはアクティブな日々を送っていた今日この頃。その反動で9日は完全にひきこもってたけどね。
カレンダーの連休は昨日で終わりですが火曜日がなぜか全学休講、水曜日はもともとオフの日なので今週は木金の2日だけというゆとりっぷりです。卒論書く時間を確保できるのはよいこと、かな。と言いつつスケジュールが意外と埋まってるのでタイミングというのは難しい。
この時期に福島に行った理由のひとつは18きっぷが余ってたので、ということ。もちろんそれ以外にもいくつか理由はあるけど詳しくはまた今度書こうかな。写真もいっぱい撮ったので。
雪がかなりあったりもして東京に帰るとあったかいはずだ、と思ったらあんまりあったかくなくて普通に寒かったのは軽く絶望したw
ただまあ、雪というのもひとつポイントだけど、やっぱりこの時期とかこのタイミングでないと見られないものはいっぱいあったので(3.11的な意味も含め)そういうものを見ておくことができたのはよかったのではないかと思っている。何より、自分の中にはっきりとしたイメージがなかったので、自分の目を通してイメージを構成する何かは掴めたと思っている。
あとは持ち帰った写真や記憶を今後どうやって受け止めたり整理したり、書いたり人に話をしたり、そういうことをしてイメージを構築していくことができれば、単にそこに行っただけではなくもっと具体的な事実を刻めるだろうとも思っている。
で、18きっぷなので当然行きも帰りも鈍行で、行きは宇都宮線→東北本線を使い、帰りは磐越東線→常磐線という感じで、ぐるっと回る形で2日間過ごしていた。主に車内ですることは外を見る、本を読む、音楽を聴く、寝る、の4つくらいしかない。
寝る以外の3つは旅の中ではそれぞれ重要だと思っていて、たとえば外を見ると言ってもずっと見ているわけではもちろんない。うとうとしていて外を見たら雪が降っていた、とか、そういう形で外を見ることのほうが多かったりする。
本の場合、まず何を持っていくかから考える。鈍行の旅という疲労感の伴う中ではある程度さくっと読める本のほうがいいし、電車に揺られるという体験と絡むような読書ならなおいいだろう。
電車で寝る、というのは旅行の場合乗り過ごしの危機があるので計画的じゃないとできないのだが、鈍行で長距離の場合下手すれば3時間くらい乗っているわけで(今回の最長は2時間だったが)ぐっすり眠れないわけでもない。たいてい旅行の時は早起きかなにかで睡眠不足なのでむしろ睡眠時間を確保するいいチャンスでもあったりする(*1)し、終点まで行く場合は寝過ごしを気にする必要もない。
タイミングの話をすると遠路鈍行の場合はもうふたつ、トイレと食事のタイミングの難しさがあって、乗り換えがうまくいくことと、これらのタイミングを探しながら時刻表とにらめっこするのは結構難しい。まあ、そこはプランを立てる面白さでもあるとは思うけどね。
で、書いてなかったもうひとつ、音楽について。読書をするにしてもうたた寝をするにしてもたいていイヤホンがささったまま、というのが習慣なので何の音楽を聴くかは結構重要だったりする。たとえばアンビエントとかドローンとか、睡眠誘導のための音楽もウォークマンにはいくつかあるくらいなので。
ただ茫漠な時間と景色の中で聞く音楽はふだんとは違った形で聞こえてきたりもする。普段は忙しい日常、という枠組みの中で半ばBGM的に遠めに聞いていることがどうしても多くて、じっくり音楽”だけ”を聴くという機会は実はライブにでも行かない限りないんじゃないかな、という気がしている。可処分時間の問題だと思うけど。
鈍行列車の移動中は時間だけは膨大にある。何をしてもいい。その中で聞く音楽は景色を見たり読書のためのBGMにももちろんなるが、音楽だけを純粋にイヤホン越しにたしなむという、日常生活ではあまり意識しない(あるいは、時間的な制約でできない)
今回の道中ですごくいいなあと思ったのは最近手に入れたやなぎなぎ[yanaginagi]さんが2008年に出した同人流通のアルバム『freirinite』(*2)で、どれも個性的でユニークな曲が並ぶのだが特に「深遠」という曲をじっくりと聴いていた。この曲にまつわる思い出はもうひとつあるんだけど、それは機会があれば。
なぎさんと言えばsupercellのボーカルとして明るくてハイな曲にマッチしている印象があったんだけど、少し前から彼女の、もしくは彼女がボーカルとして携わっている同人流通の音楽をいくつか聴いてるとだいぶ印象が違ってきた。ニコニコ動画でも希代のボーカリストだった彼女のポテンシャルは素晴らしいなあ、と実感はしていた。
同人活動は2006年ごろから行っていたというのも最近知ったし、ブレイク前夜の2008年にでた『freirinite』を手に入れたのも偶然なんだけど文字通り出会えて良かった音楽のひとつ。
去年のベスト3を挙げた記事ではあくまで去年発売になったものだけを扱ったけど、単に去年手に入れたもの、というだけならこのアルバムも含めていた。同人なのでクオリティというよりは、期待感としてではあるけども。
「深遠」という曲はうまく説明することができないが、まず言えるのはsupercellのyanaginagiとは全く違う彼女の味わいがある。どっちが本物というよりは両方とも彼女だろうし、彼女の声はかなりじわりじわりと響いてきて、かつ鮮明なので、この曲はかなりささるものがある。
ありていな言葉を使えばハッとする、というか、何かこう頭に浮かぶものがある。音楽って不思議だなあ、と思いながら、音楽って魅力的だなあと思わせてくれる一曲。
「音楽の本質とは何か」というエントリー(というかレポート)でも書いたが、静かな3分33秒の中にこめられているこの曲の影響力は随一のものがある。こういう曲に出会えるから音楽を聴くのは楽しい。もっともっと、色んな曲を、色んな世界観を知りたくなる。誰かに教えたくなる。
そんな1月の始まり。まだまだ冬は長そうである。
*1 ただし寝過ぎると逆に夜眠れない→翌朝寝坊の危機or寝不足という悪循環はある。実際2日目に会津に行く予定だったのだが、ネカフェで寝たので目覚ましは使えず、電車の出発30分前起床というなかなかのギリギリ感ではあった。逃したら次が1,2時間先なので朝起きるのは結構重要だなあ、と再確認した。とはいえ夜寝るまでニコ生を見てたらそりゃ寝不足になるわと自分にツッコミを入れたくもなるわけだが。
*2 ネットでの入手も厳しいんでないかな、と思ったらまんだらけで在庫がまだあるようです→
カレンダーの連休は昨日で終わりですが火曜日がなぜか全学休講、水曜日はもともとオフの日なので今週は木金の2日だけというゆとりっぷりです。卒論書く時間を確保できるのはよいこと、かな。と言いつつスケジュールが意外と埋まってるのでタイミングというのは難しい。
この時期に福島に行った理由のひとつは18きっぷが余ってたので、ということ。もちろんそれ以外にもいくつか理由はあるけど詳しくはまた今度書こうかな。写真もいっぱい撮ったので。
雪がかなりあったりもして東京に帰るとあったかいはずだ、と思ったらあんまりあったかくなくて普通に寒かったのは軽く絶望したw
ただまあ、雪というのもひとつポイントだけど、やっぱりこの時期とかこのタイミングでないと見られないものはいっぱいあったので(3.11的な意味も含め)そういうものを見ておくことができたのはよかったのではないかと思っている。何より、自分の中にはっきりとしたイメージがなかったので、自分の目を通してイメージを構成する何かは掴めたと思っている。
あとは持ち帰った写真や記憶を今後どうやって受け止めたり整理したり、書いたり人に話をしたり、そういうことをしてイメージを構築していくことができれば、単にそこに行っただけではなくもっと具体的な事実を刻めるだろうとも思っている。
で、18きっぷなので当然行きも帰りも鈍行で、行きは宇都宮線→東北本線を使い、帰りは磐越東線→常磐線という感じで、ぐるっと回る形で2日間過ごしていた。主に車内ですることは外を見る、本を読む、音楽を聴く、寝る、の4つくらいしかない。
寝る以外の3つは旅の中ではそれぞれ重要だと思っていて、たとえば外を見ると言ってもずっと見ているわけではもちろんない。うとうとしていて外を見たら雪が降っていた、とか、そういう形で外を見ることのほうが多かったりする。
本の場合、まず何を持っていくかから考える。鈍行の旅という疲労感の伴う中ではある程度さくっと読める本のほうがいいし、電車に揺られるという体験と絡むような読書ならなおいいだろう。
電車で寝る、というのは旅行の場合乗り過ごしの危機があるので計画的じゃないとできないのだが、鈍行で長距離の場合下手すれば3時間くらい乗っているわけで(今回の最長は2時間だったが)ぐっすり眠れないわけでもない。たいてい旅行の時は早起きかなにかで睡眠不足なのでむしろ睡眠時間を確保するいいチャンスでもあったりする(*1)し、終点まで行く場合は寝過ごしを気にする必要もない。
タイミングの話をすると遠路鈍行の場合はもうふたつ、トイレと食事のタイミングの難しさがあって、乗り換えがうまくいくことと、これらのタイミングを探しながら時刻表とにらめっこするのは結構難しい。まあ、そこはプランを立てる面白さでもあるとは思うけどね。
で、書いてなかったもうひとつ、音楽について。読書をするにしてもうたた寝をするにしてもたいていイヤホンがささったまま、というのが習慣なので何の音楽を聴くかは結構重要だったりする。たとえばアンビエントとかドローンとか、睡眠誘導のための音楽もウォークマンにはいくつかあるくらいなので。
ただ茫漠な時間と景色の中で聞く音楽はふだんとは違った形で聞こえてきたりもする。普段は忙しい日常、という枠組みの中で半ばBGM的に遠めに聞いていることがどうしても多くて、じっくり音楽”だけ”を聴くという機会は実はライブにでも行かない限りないんじゃないかな、という気がしている。可処分時間の問題だと思うけど。
鈍行列車の移動中は時間だけは膨大にある。何をしてもいい。その中で聞く音楽は景色を見たり読書のためのBGMにももちろんなるが、音楽だけを純粋にイヤホン越しにたしなむという、日常生活ではあまり意識しない(あるいは、時間的な制約でできない)
今回の道中ですごくいいなあと思ったのは最近手に入れたやなぎなぎ[yanaginagi]さんが2008年に出した同人流通のアルバム『freirinite』(*2)で、どれも個性的でユニークな曲が並ぶのだが特に「深遠」という曲をじっくりと聴いていた。この曲にまつわる思い出はもうひとつあるんだけど、それは機会があれば。
なぎさんと言えばsupercellのボーカルとして明るくてハイな曲にマッチしている印象があったんだけど、少し前から彼女の、もしくは彼女がボーカルとして携わっている同人流通の音楽をいくつか聴いてるとだいぶ印象が違ってきた。ニコニコ動画でも希代のボーカリストだった彼女のポテンシャルは素晴らしいなあ、と実感はしていた。
同人活動は2006年ごろから行っていたというのも最近知ったし、ブレイク前夜の2008年にでた『freirinite』を手に入れたのも偶然なんだけど文字通り出会えて良かった音楽のひとつ。
去年のベスト3を挙げた記事ではあくまで去年発売になったものだけを扱ったけど、単に去年手に入れたもの、というだけならこのアルバムも含めていた。同人なのでクオリティというよりは、期待感としてではあるけども。
「深遠」という曲はうまく説明することができないが、まず言えるのはsupercellのyanaginagiとは全く違う彼女の味わいがある。どっちが本物というよりは両方とも彼女だろうし、彼女の声はかなりじわりじわりと響いてきて、かつ鮮明なので、この曲はかなりささるものがある。
ありていな言葉を使えばハッとする、というか、何かこう頭に浮かぶものがある。音楽って不思議だなあ、と思いながら、音楽って魅力的だなあと思わせてくれる一曲。
「音楽の本質とは何か」というエントリー(というかレポート)でも書いたが、静かな3分33秒の中にこめられているこの曲の影響力は随一のものがある。こういう曲に出会えるから音楽を聴くのは楽しい。もっともっと、色んな曲を、色んな世界観を知りたくなる。誰かに教えたくなる。
そんな1月の始まり。まだまだ冬は長そうである。
*1 ただし寝過ぎると逆に夜眠れない→翌朝寝坊の危機or寝不足という悪循環はある。実際2日目に会津に行く予定だったのだが、ネカフェで寝たので目覚ましは使えず、電車の出発30分前起床というなかなかのギリギリ感ではあった。逃したら次が1,2時間先なので朝起きるのは結構重要だなあ、と再確認した。とはいえ夜寝るまでニコ生を見てたらそりゃ寝不足になるわと自分にツッコミを入れたくもなるわけだが。
*2 ネットでの入手も厳しいんでないかな、と思ったらまんだらけで在庫がまだあるようです→