Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 1月のまとめ。休みはそんなに余裕がなかったが、22冊なのでまずまず読めたかなと。
 mediumには書評8本upしてます。韓国文学をガンガン読んでいるのがよくわかる感じかな。こちらもどうぞ。

1月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:5761
ナイス数:56

『サトコとナダ』から考えるイスラム入門 ムスリムの生活・文化・歴史 (星海社新書)『サトコとナダ』から考えるイスラム入門 ムスリムの生活・文化・歴史 (星海社新書)
読了日:01月01日 著者:椿原 敦子,黒田 賢治
草薙の剣草薙の剣
読了日:01月03日 著者:橋本 治
失われた時を求めて(13)――見出された時I (岩波文庫 (全14巻))失われた時を求めて(13)――見出された時I (岩波文庫 (全14巻))感想
後半の長い長い文学論を聞き終えたら次でもう最後なんだなあというさみしさも少し。しかしまあ、ほんとうに自由な小説だと思う。アルベルチーヌへの未練がまだ少し残っているあたりのなかなかクズな感じもまた良い。
読了日:01月05日 著者:プルースト
海亀たち海亀たち感想
思ったよりサッパリしていて、思ったより意識の高くない主人公のアジアビジネスサバイバル物語、といったところ。人も金もモノもグローバルで動くからこそ、目の前のビジネスはすぐにコモディティ化する。生きのびるのは容易ではないが、でもそれもある面では楽しいのかもしれない。過去作とちがって恋愛要素少ないかなと思ったら最後にそうでもないと気付いた。うまいなあ。
読了日:01月05日 著者:加藤 秀行
誰でもない (韓国文学のオクリモノ)誰でもない (韓国文学のオクリモノ)感想
なんとなく続けて手に取って読んでいるが、本当にこのシリーズは粒揃いだ。本作はキム・グミの『あまりにも真昼の恋愛』に近い問題意識がある。すなわち、民主化や通貨危機を経験したゼロ年代以降の若者が、特に女性の置かれた生活や労働環境といったものをさらりとえぐりとっていく。時にはユーモラスでもある文章が、チクリと刺さる時のインパクトは大きい。そして間違いなく、日本の若い世代、とりわけ女性には響くものがある。悲しいけれど、共有できてしまうものがある。そういう時代を、愛情深くきりとった小説集だ。
読了日:01月05日 著者:ファン ジョンウン
両方になる (新潮クレスト・ブックス)両方になる (新潮クレスト・ブックス)
読了日:01月05日 著者:アリ スミス
青い春を数えて青い春を数えて感想
良かった。表題作と、「側転と三夏」が個人的に好きだが、優れているのは「作戦と四角」のメガネ少女だと思う。こういうキャラクターを、とりたてて特別ではなく書くことができるあたりに、現代的な感性を感じる。確かにこの短編集に出てくる少女たちは、リアルにもきっとどこかにいるのだと思うと、朝井リョウの『桐島』も少し思い出す。そういえばあれも短編集だった。本作はもうひとつ、最後まで読んで表紙の意味が分かるのも良い。とても美しい。 https://medium.com/@burningsan/1c0e09e68117
読了日:01月09日 著者:武田 綾乃
ユリイカ 2018年12月号 特集=雲田はるこ ―『昭和元禄落語心中』『いとしの猫っ毛』『新宿ラッキーホール』・・・ばら咲く10年―ユリイカ 2018年12月号 特集=雲田はるこ ―『昭和元禄落語心中』『いとしの猫っ毛』『新宿ラッキーホール』・・・ばら咲く10年―感想
後半にいい論考が多い。前半は日比麻音子、ヤマダトモコの文章が良かった。
読了日:01月12日 著者:雲田はるこ,くらもちふさこ,三浦しをん
大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済 (講談社現代新書)大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済 (講談社現代新書)感想
面白い。江戸時代の堂島にまぎれもない取引所があったこと、活発な先物取引があったこと、そして相場の情報をあれやこれやで仕入れ、儲けようという藩が多数いたこと。マーケットに翻弄される人々の存在は、現代に通じるものが多い。あと、寄付とか引とか、いまでも使う言葉の原点があるのも面白い。
読了日:01月13日 著者:高槻 泰郎
薬物依存症 (ちくま新書)薬物依存症 (ちくま新書)
読了日:01月19日 著者:松本 俊彦
東京格差 (ちくま新書)東京格差 (ちくま新書)
読了日:01月21日 著者:中川 寛子
公園へ行かないか? 火曜日に公園へ行かないか? 火曜日に感想
https://medium.com/@burningsan/711720d7c09b
読了日:01月21日 著者:柴崎 友香
フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり)フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり)
読了日:01月25日 著者:チョン・セラン
家(チベ)の歴史を書く (単行本)家(チベ)の歴史を書く (単行本)
読了日:01月25日 著者:朴 沙羅
新しい住みか新しい住みか感想
好き。実在した、するものに対するまなざしのやさしさと空想がとても素敵だ。
読了日:01月25日 著者:大崎清夏
天国と、とてつもない暇天国と、とてつもない暇
読了日:01月25日 著者:最果 タヒ
あかるい時間にあかるい時間に感想
「眠る」が飛びぬけて良い。死者とともに生きるための想像力。
読了日:01月25日 著者:丸田 麻保子
野蛮なアリスさん野蛮なアリスさん感想
魂の叫びがある。
読了日:01月26日 著者:ファン・ジョンウン
しきしき
読了日:01月26日 著者:町屋良平
刑務所の読書クラブ:教授が囚人たちと10の古典文学を読んだら刑務所の読書クラブ:教授が囚人たちと10の古典文学を読んだら感想
どうかな、とは思ったが面白かった。出所した読書会メンバーとの塀の外での再会をつづる「終わりに」まで読んで初めてこの本は完成している。文学の可能性と無力さの両方が独特な形で表れている。
読了日:01月26日 著者:ミキータ・ブロットマン
そっと 静かに (新しい韓国の文学)そっと 静かに (新しい韓国の文学)
読了日:01月26日 著者:ハン ガン
わたしたちの猫わたしたちの猫
読了日:01月26日 著者:文月 悠光

読書メーター
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット