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日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

カテゴリ: movie

目に見えない巨大なものと、親密さの複数性 ――『はちどり』(韓国、2018年)

見:ホール・ソレイユ  今年観た二本の韓国映画、『1987』と『国家が破産する日』のほぼ中間の時代という認識を持ちながらこの映画を眺めていた。社会全体が変動の空気に包まれていた80年代が明けたが、かといってすぐに明るい未来はやってこない。男尊女卑や家父長制 …
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探しに行こう、二人で ――『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』(2018年)

 そういえばプライムビデオに入っていたはずだが、見ようとして見るのを忘れていたのがこれ。約100分、テレビシリーズとは全く異なったキャラクターを与えられたアネモネが、彼女の生きる新しい世界を疾走する。忘れたもの、失われたものを探すために。あらすじをざっく …
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1997年の傷痕と、残された夢 ――『国家が破産する日』(韓国、2018年)

見:ソレイユ・2  予定の調整が下手なので『エクストリーム・ジョブ』を見逃してしまったが97年のアジア通貨危機〜韓国IMFショックを描いている本作は絶対に見たいと思った。アジア通貨危機は日本でも高校生なら習うレベルなので、もちろん現代の韓国人にとっては悪夢 …
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4年後の自信と覚悟、そして悪あがき ――『劇場版 SHIROBAKO』(2020年)

見:イオンシネマ綾川  前にテレビシリーズを見たのがちょうど社会人1年目の時で、社会人5年目の視点から改めて振り返る的なエントリーを書いた。  2クール目もやる予定だったがとん挫しているのは怠惰ということにしてほしい。今回劇場版を見て、「4年後の自信と覚 …
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居場所と自分探しを、ゆるやかに ――『わたしは光をにぎっている』(2019年)

見:ソレイユ・2  一昨年に見た『四月の永い夢』もそうだった。現代の東京と、東京から少し離れたところにある(でも、遠すぎはしない)地方の町を往復しながら描き出す群像のリアリティには秀逸なものがある。若い世代を描きながら、東京でも地元(地方)でもその周囲 …
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夢を追いながら愛情と向き合うこと ――『イエスタデイ』(イギリス、2019年)

見:ホール・ソレイユ  ソレイユにしては珍しく4週目になっても上映が続いており(パンフレットが完売するほどには人が入っているのだろう)タイミングがとれたので見に行ってきた。音楽をモチーフにした映画は劇場で見るに限ると思っているが、実際に見に行ったのは単 …
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幸福な追想の形 ――『Love Letter』(1995年)

見:アマゾンプライムビデオ  先日『ラストレター』でアラフィフとなった中山美穂と豊川悦司のコンビを見て、これはちゃんと『Love Letter』を見ておかないとな、と思ったのが本作を見た動機。そして率直に、これはなるほど『ラストレター』が完全にセルフ二次創作だと …
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余白と不連続が映し出す夏 ――『お嬢ちゃん』(2018年)

見:横川シネマ  映画を見たのは公認心理師現認者講習会を終えた初日で、広島にいる間に一度横川シネマに行ってみたかったこと、そしてそこで何か見たいものはないか(そして時間に合うものは)と考えたところ、ENBUゼミナールが制作に関わっている本作を見ることとな …
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