前回のはこちらです。1点足りずに落ちた回でした。
◆当日の感想
☆ポジ要素
会場アクセスが良い
去年は岡山のコンベンションセンターというえらい立地の悪い場所だったので、岡山駅に宿泊して7時起床→電車移動→バス移動とへとへとだったが、今回は広島駅新幹線口にあるコンベンションホールが会場だったため、駅の南側のゲストハウスを予約して、前日はゲストハウス近くのワインバーで一杯やりながら最終確認。受験当日は8時間睡眠を取り(0時過ぎ入眠、8時過ぎに起床)、ゆっくり準備して9時頃会場入りという余裕を持ったスケジュールでした。昼休みにAbemaでメジャーリーグのフリーウェーシリーズ見るくらいには余裕(かますのはよくない)。
司法・犯罪分野全問正解
去年はいくつか落としてしまったので全問正解はならずだったが、今回は全問正解できたので元法務教官の面目躍如ができてよかった。ありがとうございました。★1〜3で難易度判定をしているプロロゴスの解答速報を見ていても、★3の問題を自信もって回答できたのは前職のおかげ。例えばQ134(刑務所の特別改善指導)とかQ25(少年院とハローワークの連携)は両方とも★3だが、現場にいたら日常的に見聞きするので迷わなかった(実際にハローワークとの連携に関わる仕事もした)。★2のQ41は「少年審判は非公開」ということを知っていれば一発で解けるし、Q58も少年法の基本的な内容なので解きやすい。こんな感じで司法・犯罪分野で仕事の経験があれば解ける問題も、したことがない人はテキストだけの勉強ではイメージがわきづらいと思うので、法務省の出している情報を見たり、犯罪白書をぱら読みするくらいはしてもいいかなと思う。現場のイメージがあったほうが問題は解きやすい。
このサイトにある「少年院のしおり」にもハローワークとの連携は紹介されています。
犯罪白書は古いものだと法制度も古いのでなるべく新しいところをぱら見でいいかなと思います。特集だと令和2年の「薬物犯罪」、平成29年の「更生を支援する地域のネットワーク」や平成27年の「性犯罪者の実態と再犯防止」あたりが試験でも狙われやすいかも。例えばQ41は性犯罪が大きなトピックになっていました。
帰りに一瞬観光
28日に終わってしまったんですが、ひろしま美術館の「新・版画展」を身に行けたのはよかった。川瀬巴水がいいよ、とツイッターのFFに以前薦められていたが巴水の作品だけでも50以上あり、生で見ると巴水の版画の色遣いの妙味が感じられて非常に良かった。試験落ちてもこのタイミングで広島に行けてよかった!と思いました。
☆ネガ要素
午前しんどい
午前がかなりしんどかった。自己採点してもかなり午後と差が開いたので、午後で挽回できていなければあっさり終わっていた。午前中の手ごたえがよくなかったけど、昼休みに野球を見てリラックスしたせいか、午前を引きずらずに午後も取り組めたのはよかったかもしれない(午前は時間いっぱい、午後は途中退出する程度には難易度に差があった)。
会場ちょっと寒い
去年は広大な展示場に机といすを置いていたので暑いくらいだったが、今年はホールを使っているせいか空調の効きがよく、寒いくらいだった。長袖を持って行って正解だったが、温度に慣れるまでしばらく時間がかかった。これが午前しんどいにつながったかもしれない。当日の体調管理は(当然だが)かなり大事。来年は5月頃だと思いますが、暑さと涼しさが混在して服装に悩ましい季節だと思うのであらかじめの対策は万全に。あと、去年も今年も途中で一回ずつ試験管と一緒にトイレに行きましたが、これは受験生の権利なので無理に我慢せずトイレ行きましょう。トイレ行くことも時間配分に入れておく。
◆結果を見ての感想
138点だと思っていた
合格ラインが135点は意外。「60%程度以上を基準とし、問題の難易度で補正」なので、以上とあるから138点を下回ることはないのではというのが予備校などの見解だったはず。しかし難易度によっては下げてもよい(「問題の難易度で補正」の解釈)という意味では意図的にゴールポストを動かしたということでしょう。まあよくわかりませんが。しかし135点でも48%しか合格しなかったのも意外でした。去年は143点で58%だったはずなので、なぜ簡単だった去年落ちて難化した今年は受かったのかはよくわかりません。
午前がダメでも最後まであきらめない
自己採点見てもらえると分かりますが午前はかなり壊滅。特に事例問題の21点!!!(19問中7問しか合ってない)は当日から手ごたえなくて顔が死んでましたが、午後はなぜか45点もとれたので、事例問題合計すると66/114(57.8%)となんとかギリギリのラインに持っていけました。いやそれでも午前ダメダメすぎるのでやっぱりダメダメですね、はい。それでもなんとか48%の合格ラインに入ったので、あきらめずにがんばろう。諦めたら試合終了です。あとマークミスのチェックも忘れずに(午前はかなりミスっていて終了直前に直しました)。
難易度★2の攻略が大事
これも多くの予備校の見解通りですが、★3の難問の量は変わらず、★1の易問が少し減り、★2の中間的なレベルの問題が増えたことが全体的な難化の原因になっているので、いかに★1と★2を取りこぼさないか、特に増えた★2の問題をどのように拾うかが大事なんだろうなと思いました。そのためあとで書きますが、プランの修正は有効だったように思います。★3はそもそもテキストに載ってなかったりしますが、基本的な知識があれば★2は解けるので、一つ一つの勉強をちゃんとやる、ということですね。
◆勉強法振り返り
☆去年に追加してやったこと
本については以下のものを追加した。
☆具体的な勉強法
プランの修正
去年のプランが「一般問題6割、事例問題7割」だったのを、「一般問題7割、事例問題7割」に修正した。要は事例問題で稼げばいいというわけではなく、全体的にバランスよく点をとっていこうという戦略に変えたということ。去年は1点足りずに落ちたので、1点も3点も両方大事というスタンス。
予備校と模試とyoutubeは使用せず
予備校と模試は去年も今年も使用してません。今年は専門書を含むテキストでの勉強に回帰したのでyoutubeの試験対策動画もノーチェックでした。過去問が4年分あり、予想問題集などもあるので模試をわざわざ受ける必要はないかなと思いました。あと予備校に高いお金を払うならその分本を買いたい、というスタンスなので本の購入にn万円を投じてます。それでも予備校よりはたぶん安い。まあこのへんは人によりけりだとは思うのでどちらでもいいと思いますが、心理学未履修&予備校や模試やyoutubeを使わなくても受かった人はいるよ、とはお伝えしておきます。
通信制大学の科目履修
これはちょっとチートというか特殊ですが、youtubeを見なかったのは通信制大学(日本福祉大学)の講義動画を消化するのに忙しかったからです。科目の内容と試験範囲の重なるところを中心に受講したので、試験までに社会保障論、障害者福祉論、更生保護、心理学の全講義と、児童福祉論を一部受講しました(社会福祉調査論はテキスト科目のため、前述したテキストを通読)。
大学の勉強に時間がかかって試験勉強ができないストレスもありましたが結果的に生きた部分も大きいので、大学と国家試験をあえて掛け持ちしてよかったかなと思います。ただ過去問に費やす時間を講義動画視聴に充てるのはギャンブルではあったので結果オーライの戦略勝ちであって、あまり推奨はしません。
勉強期間と時間
3月ごろから始める予定だったのがロシア・ウクライナ戦争にかなり意識が向いたため、4月ごろから開始。去年は2.5か月しかできていないので今年は一か月増やして3.5か月で取り組みました。理想はやはりもう一か月欲しかったけど合格ラインの6割にぎりぎり乗せることができたのは(一浪したからとも言えるが)よかったです。時間はあまり決めず、夜勤しながら本を読んだり。とはいえ去年と今年合わせて200時間くらいしか勉強はしてません。(ざっくりとした計算なのでもっと少ないかも)
過去問やテキストで全体をならしながら、苦手分野の強化
上記に紹介した本の内容でなんとなくわかるかもしれませんが、「産業・組織分野」、「子ども家庭福祉」、「学校・教育心理学」あたりは目に見えて弱い分野(正答率5割以下))だったので、意識的に強化しました。シケシンはあまり使えなかったけど分野別の問題集として貴重ですし公務員試験を含むいろいろなタイプの問題があるので過去問に飽きた人にはちょうどいいかも。生命倫理や医療倫理も毎年狙われてるけどテキストでは浅くしか抑えられていないので本を2冊追加してみましたが、どちらも良書なので読んでいて学びが多かった。
得意分野はきっちり
逆に高齢者福祉や障害者福祉、司法・犯罪の分野は何もせずともある程度(7〜8割)点数が取れるので、過去問や試験用のテキストではおさらいしましたが特別な強化はしてません。特別なことをしない文、過去問を解いて間違えた問題はその都度ちゃんと復習することを意識しました。範囲が広い試験でかつ勉強時間が限られている場合はこういうメリハリが重要かなと思います。
統計や研究の強化は少し足りず。でも絶対狙われるので確実性を上げるのが理想
反省としては、「心理統計」は絶対狙われるのでもう少し強化してもよかったかも。上にあげた『社会福祉調査の基礎』は通信制大学のテキストの流用ですが、これで統計の基礎や研究の基礎(研究倫理、量的調査・質的調査それぞれの方法など)が学べるし、この本の知識があれば解ける問題がいくつかありました。心理統計になじみがないけど福祉なら、という人はこっちでいいかもしれません。
筆者は政治学と経済学を早稲田の学部・修士の期間に勉強する中で統計や研究法に馴染みがありました(得意とは言っててない)のでQ6の重回帰分析における多重共線性はそれな!!と思いながら解きました(修士のころにさんざん気を付けろと言われたポイント)が、学生時代になじみがなくて、あるいは学んだはずだけど苦手意識があるなら早めに取り組んで問題を多く解いておくべきだと思います。
これは将来的な実務を見通してもですが、統計や研究法の問題は事例問題でも必ず出るし、一般問題でも捨てるには惜しい(知識さえあれば解けることが多い)ので、「統計と研究法は捨てる」ことはまったくもってオススメしません。この辺を捨ててしまうと、もしたまたま試験に受かったとしても論文や本を読んで勉強するときに統計や研究法の知識が抜けていたら確実に困るからです。あとこの10年間で計量経済学のいいテキストがたくさん出ているので、そういうアプローチもいいかなと思います。
Kindle Fire HD10 plusで過去問をぐるぐる
理想では2周だったけど1周&苦手分野ぐるぐる、くらいしかしてません。Fireタブレットで過去問のkindle版をぐるぐるしたり、でした。過去問はかなり分厚いので持ち歩き&複数端末が利用可能なkindleでの使用がかなりよいと思われます。出先だとよくスマホで過去問見てたけど画面小さいので10インチタブレットが理想かな。
「公認心理師・臨床心理士の勉強会」はかなり良いサイト
去年はyoutubeを見て勉強ということもやってたけど今年は全く使いませんでした。その代わり使ったこのサイトがかなりよかったです。全ページを見たわけではないけど、一問一問をかなり丁寧に読解しながら解いているので、このサイトを丁寧に読むことができればかなり学びになると思います。どうしても過去問集だと今日は何十問やろうというノルマ式になりますが、逆に一問をじっくり解くことも一つのやり方としては重要かなと思います。
◆おわりに
長くなったけどこんな感じです。去年も今年も数か月に詰め込んで勉強しましたが、人によって必要な勉強量は違うはずなので、とりあえず一回過去問を解いてみてから自分の現在の知識や得意不得意を把握した上で勉強の方向性を決めるのがいいかなと思います。
来年受ける人の大半は院卒だと思うので基本的な知識量はあると思います。なのでその分医療倫理など試験用テキストでは抑えが弱い部分を強化していってもいいかもしれません。来年はたぶん5月ごろが試験だと思うので、自分なら修論を終わらせてから試験モードに切り替えるかな(4か月ほどの時間はあるはずなので)。
◆当日の感想
☆ポジ要素
会場アクセスが良い
去年は岡山のコンベンションセンターというえらい立地の悪い場所だったので、岡山駅に宿泊して7時起床→電車移動→バス移動とへとへとだったが、今回は広島駅新幹線口にあるコンベンションホールが会場だったため、駅の南側のゲストハウスを予約して、前日はゲストハウス近くのワインバーで一杯やりながら最終確認。受験当日は8時間睡眠を取り(0時過ぎ入眠、8時過ぎに起床)、ゆっくり準備して9時頃会場入りという余裕を持ったスケジュールでした。昼休みにAbemaでメジャーリーグのフリーウェーシリーズ見るくらいには余裕(かますのはよくない)。
司法・犯罪分野全問正解
去年はいくつか落としてしまったので全問正解はならずだったが、今回は全問正解できたので元法務教官の面目躍如ができてよかった。ありがとうございました。★1〜3で難易度判定をしているプロロゴスの解答速報を見ていても、★3の問題を自信もって回答できたのは前職のおかげ。例えばQ134(刑務所の特別改善指導)とかQ25(少年院とハローワークの連携)は両方とも★3だが、現場にいたら日常的に見聞きするので迷わなかった(実際にハローワークとの連携に関わる仕事もした)。★2のQ41は「少年審判は非公開」ということを知っていれば一発で解けるし、Q58も少年法の基本的な内容なので解きやすい。こんな感じで司法・犯罪分野で仕事の経験があれば解ける問題も、したことがない人はテキストだけの勉強ではイメージがわきづらいと思うので、法務省の出している情報を見たり、犯罪白書をぱら読みするくらいはしてもいいかなと思う。現場のイメージがあったほうが問題は解きやすい。
このサイトにある「少年院のしおり」にもハローワークとの連携は紹介されています。
犯罪白書は古いものだと法制度も古いのでなるべく新しいところをぱら見でいいかなと思います。特集だと令和2年の「薬物犯罪」、平成29年の「更生を支援する地域のネットワーク」や平成27年の「性犯罪者の実態と再犯防止」あたりが試験でも狙われやすいかも。例えばQ41は性犯罪が大きなトピックになっていました。
帰りに一瞬観光
28日に終わってしまったんですが、ひろしま美術館の「新・版画展」を身に行けたのはよかった。川瀬巴水がいいよ、とツイッターのFFに以前薦められていたが巴水の作品だけでも50以上あり、生で見ると巴水の版画の色遣いの妙味が感じられて非常に良かった。試験落ちてもこのタイミングで広島に行けてよかった!と思いました。
☆ネガ要素
午前しんどい
午前がかなりしんどかった。自己採点してもかなり午後と差が開いたので、午後で挽回できていなければあっさり終わっていた。午前中の手ごたえがよくなかったけど、昼休みに野球を見てリラックスしたせいか、午前を引きずらずに午後も取り組めたのはよかったかもしれない(午前は時間いっぱい、午後は途中退出する程度には難易度に差があった)。
会場ちょっと寒い
去年は広大な展示場に机といすを置いていたので暑いくらいだったが、今年はホールを使っているせいか空調の効きがよく、寒いくらいだった。長袖を持って行って正解だったが、温度に慣れるまでしばらく時間がかかった。これが午前しんどいにつながったかもしれない。当日の体調管理は(当然だが)かなり大事。来年は5月頃だと思いますが、暑さと涼しさが混在して服装に悩ましい季節だと思うのであらかじめの対策は万全に。あと、去年も今年も途中で一回ずつ試験管と一緒にトイレに行きましたが、これは受験生の権利なので無理に我慢せずトイレ行きましょう。トイレ行くことも時間配分に入れておく。
◆結果を見ての感想
☆自己採点
午前:62/115(53.9%)
→一般問題41/58、事例問題21/57
午後:77/115(66.9%)
→一般問題32/58、事例問題45/57
トータル:139/238(60.4%)
138点だと思っていた
合格ラインが135点は意外。「60%程度以上を基準とし、問題の難易度で補正」なので、以上とあるから138点を下回ることはないのではというのが予備校などの見解だったはず。しかし難易度によっては下げてもよい(「問題の難易度で補正」の解釈)という意味では意図的にゴールポストを動かしたということでしょう。まあよくわかりませんが。しかし135点でも48%しか合格しなかったのも意外でした。去年は143点で58%だったはずなので、なぜ簡単だった去年落ちて難化した今年は受かったのかはよくわかりません。
午前がダメでも最後まであきらめない
自己採点見てもらえると分かりますが午前はかなり壊滅。特に事例問題の21点!!!(19問中7問しか合ってない)は当日から手ごたえなくて顔が死んでましたが、午後はなぜか45点もとれたので、事例問題合計すると66/114(57.8%)となんとかギリギリのラインに持っていけました。いやそれでも午前ダメダメすぎるのでやっぱりダメダメですね、はい。それでもなんとか48%の合格ラインに入ったので、あきらめずにがんばろう。諦めたら試合終了です。あとマークミスのチェックも忘れずに(午前はかなりミスっていて終了直前に直しました)。
難易度★2の攻略が大事
これも多くの予備校の見解通りですが、★3の難問の量は変わらず、★1の易問が少し減り、★2の中間的なレベルの問題が増えたことが全体的な難化の原因になっているので、いかに★1と★2を取りこぼさないか、特に増えた★2の問題をどのように拾うかが大事なんだろうなと思いました。そのためあとで書きますが、プランの修正は有効だったように思います。★3はそもそもテキストに載ってなかったりしますが、基本的な知識があれば★2は解けるので、一つ一つの勉強をちゃんとやる、ということですね。
◆勉強法振り返り
☆去年に追加してやったこと
本については以下のものを追加した。
☆具体的な勉強法
プランの修正
去年のプランが「一般問題6割、事例問題7割」だったのを、「一般問題7割、事例問題7割」に修正した。要は事例問題で稼げばいいというわけではなく、全体的にバランスよく点をとっていこうという戦略に変えたということ。去年は1点足りずに落ちたので、1点も3点も両方大事というスタンス。
予備校と模試とyoutubeは使用せず
予備校と模試は去年も今年も使用してません。今年は専門書を含むテキストでの勉強に回帰したのでyoutubeの試験対策動画もノーチェックでした。過去問が4年分あり、予想問題集などもあるので模試をわざわざ受ける必要はないかなと思いました。あと予備校に高いお金を払うならその分本を買いたい、というスタンスなので本の購入にn万円を投じてます。それでも予備校よりはたぶん安い。まあこのへんは人によりけりだとは思うのでどちらでもいいと思いますが、心理学未履修&予備校や模試やyoutubeを使わなくても受かった人はいるよ、とはお伝えしておきます。
通信制大学の科目履修
これはちょっとチートというか特殊ですが、youtubeを見なかったのは通信制大学(日本福祉大学)の講義動画を消化するのに忙しかったからです。科目の内容と試験範囲の重なるところを中心に受講したので、試験までに社会保障論、障害者福祉論、更生保護、心理学の全講義と、児童福祉論を一部受講しました(社会福祉調査論はテキスト科目のため、前述したテキストを通読)。
大学の勉強に時間がかかって試験勉強ができないストレスもありましたが結果的に生きた部分も大きいので、大学と国家試験をあえて掛け持ちしてよかったかなと思います。ただ過去問に費やす時間を講義動画視聴に充てるのはギャンブルではあったので結果オーライの戦略勝ちであって、あまり推奨はしません。
勉強期間と時間
3月ごろから始める予定だったのがロシア・ウクライナ戦争にかなり意識が向いたため、4月ごろから開始。去年は2.5か月しかできていないので今年は一か月増やして3.5か月で取り組みました。理想はやはりもう一か月欲しかったけど合格ラインの6割にぎりぎり乗せることができたのは(一浪したからとも言えるが)よかったです。時間はあまり決めず、夜勤しながら本を読んだり。とはいえ去年と今年合わせて200時間くらいしか勉強はしてません。(ざっくりとした計算なのでもっと少ないかも)
過去問やテキストで全体をならしながら、苦手分野の強化
上記に紹介した本の内容でなんとなくわかるかもしれませんが、「産業・組織分野」、「子ども家庭福祉」、「学校・教育心理学」あたりは目に見えて弱い分野(正答率5割以下))だったので、意識的に強化しました。シケシンはあまり使えなかったけど分野別の問題集として貴重ですし公務員試験を含むいろいろなタイプの問題があるので過去問に飽きた人にはちょうどいいかも。生命倫理や医療倫理も毎年狙われてるけどテキストでは浅くしか抑えられていないので本を2冊追加してみましたが、どちらも良書なので読んでいて学びが多かった。
得意分野はきっちり
逆に高齢者福祉や障害者福祉、司法・犯罪の分野は何もせずともある程度(7〜8割)点数が取れるので、過去問や試験用のテキストではおさらいしましたが特別な強化はしてません。特別なことをしない文、過去問を解いて間違えた問題はその都度ちゃんと復習することを意識しました。範囲が広い試験でかつ勉強時間が限られている場合はこういうメリハリが重要かなと思います。
統計や研究の強化は少し足りず。でも絶対狙われるので確実性を上げるのが理想
反省としては、「心理統計」は絶対狙われるのでもう少し強化してもよかったかも。上にあげた『社会福祉調査の基礎』は通信制大学のテキストの流用ですが、これで統計の基礎や研究の基礎(研究倫理、量的調査・質的調査それぞれの方法など)が学べるし、この本の知識があれば解ける問題がいくつかありました。心理統計になじみがないけど福祉なら、という人はこっちでいいかもしれません。
筆者は政治学と経済学を早稲田の学部・修士の期間に勉強する中で統計や研究法に馴染みがありました(得意とは言っててない)のでQ6の重回帰分析における多重共線性はそれな!!と思いながら解きました(修士のころにさんざん気を付けろと言われたポイント)が、学生時代になじみがなくて、あるいは学んだはずだけど苦手意識があるなら早めに取り組んで問題を多く解いておくべきだと思います。
これは将来的な実務を見通してもですが、統計や研究法の問題は事例問題でも必ず出るし、一般問題でも捨てるには惜しい(知識さえあれば解けることが多い)ので、「統計と研究法は捨てる」ことはまったくもってオススメしません。この辺を捨ててしまうと、もしたまたま試験に受かったとしても論文や本を読んで勉強するときに統計や研究法の知識が抜けていたら確実に困るからです。あとこの10年間で計量経済学のいいテキストがたくさん出ているので、そういうアプローチもいいかなと思います。
Kindle Fire HD10 plusで過去問をぐるぐる
理想では2周だったけど1周&苦手分野ぐるぐる、くらいしかしてません。Fireタブレットで過去問のkindle版をぐるぐるしたり、でした。過去問はかなり分厚いので持ち歩き&複数端末が利用可能なkindleでの使用がかなりよいと思われます。出先だとよくスマホで過去問見てたけど画面小さいので10インチタブレットが理想かな。
「公認心理師・臨床心理士の勉強会」はかなり良いサイト
去年はyoutubeを見て勉強ということもやってたけど今年は全く使いませんでした。その代わり使ったこのサイトがかなりよかったです。全ページを見たわけではないけど、一問一問をかなり丁寧に読解しながら解いているので、このサイトを丁寧に読むことができればかなり学びになると思います。どうしても過去問集だと今日は何十問やろうというノルマ式になりますが、逆に一問をじっくり解くことも一つのやり方としては重要かなと思います。
◆おわりに
長くなったけどこんな感じです。去年も今年も数か月に詰め込んで勉強しましたが、人によって必要な勉強量は違うはずなので、とりあえず一回過去問を解いてみてから自分の現在の知識や得意不得意を把握した上で勉強の方向性を決めるのがいいかなと思います。
来年受ける人の大半は院卒だと思うので基本的な知識量はあると思います。なのでその分医療倫理など試験用テキストでは抑えが弱い部分を強化していってもいいかもしれません。来年はたぶん5月ごろが試験だと思うので、自分なら修論を終わらせてから試験モードに切り替えるかな(4か月ほどの時間はあるはずなので)。
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