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日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

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10月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4932
ナイス数:27

東京百話〈天の巻〉 (ちくま文庫)東京百話〈天の巻〉 (ちくま文庫)
読了日:10月04日 著者:
現代思想 2016年9月号 特集=精神医療の新時代―オープンダイアローグ・ACT・当事者研究…―現代思想 2016年9月号 特集=精神医療の新時代―オープンダイアローグ・ACT・当事者研究…―感想
オープンダイアローグの話は面白かったがまだまだよく知らないところでもあるので、日本に輸入した斎藤環の話をどこまで聞いてしまっていいのか、という留保は個人的に必要な部分。ただ、当事者研究と比べて社会に返す、戻す営みを重視している点は個人的に評価したいと思う。(当事者研究が社会と距離があるから悪いというよりは、あくまでアプローチの差異だと受け止めた)
読了日:10月08日 著者:斎藤 環,森川すいめい,信田さよ子,向谷地生良,綾屋紗月,高木俊介,村上靖彦,立岩真也,小泉義之,美馬達哉,北中淳子,見田宗介
傷を愛せるか傷を愛せるか感想
宮地尚子のエッセイってどういうものだろうかと思ったが、思ったより面白かった。日本で、そしてアメリカで出会う診療の風景や日常的な出来事を彼女なりの視点でつづっていくが、全面的にあるのは傷ついた人やヴァルネラブルな人へ寄り添う優しさである。その根っこには人間の持つ力への信頼だとか、祈りのようなものがある。傷ついた人に対して精神科医にできることは限られているが、それでも真摯に向き合おうとすることが大事なのかもしれない。自分自身と、あなたに対して。
読了日:10月09日 著者:宮地 尚子
読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹
読了日:10月10日 著者:阿久津 隆
事実はなぜ人の意見を変えられないのか事実はなぜ人の意見を変えられないのか感想
なぜトランプが事実や科学的なエビデンスを無視あるいは軽視した言動を繰り返し、そしてそのトランプの振る舞いに多くの人が共鳴してしまうのかがよくわかる一冊。人は情報を適切に評価することに長けておらず、信じたいものを信じがちだし、そして他人(たった一人であっても)の影響を受けやすい。その他こちらに→https://burningsan.medium.com/380b3a8bdcc5
読了日:10月12日 著者:ターリ・シャーロット,上原直子
NHK 100分 de 名著 デフォー『ペストの記憶』 2020年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)NHK 100分 de 名著 デフォー『ペストの記憶』 2020年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)感想
デフォーの小説にいわゆる小説らしい筋書きはないし、視点も内容もかなり「ごちゃまぜ」ではあるが、それが他の災害文学(カミュの『ペスト』やヴォルテールの『カンディード』が言及されている)との差異であり、面白さなのではないかと武田はつづっている。一番最後、都市の下に眠る過去の災害の痕跡の話と、それがは、米澤穂信『さよなら妖精』のセリフを思い出した。「過去って、本当にあったのね」
読了日:10月13日 著者:
自閉スペクトラム症の理解と支援 ―子どもから大人までの発達障害の臨床経験から―自閉スペクトラム症の理解と支援 ―子どもから大人までの発達障害の臨床経験から―感想
自閉スペクトラムと言えば本田先生、と言わんばかりの本領が発揮された一冊。私見も含まれているが、その点はあらかじめことわっているので、エビデンスのとれている記述とははっきりと区別されるように書かれているのも良かった。そして何より読みやすく、かつ支援にも使いやすい。
読了日:10月15日 著者:本田 秀夫
ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書)ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書)
読了日:10月16日 著者:川端 康雄
子づれシングルの社会学 (神戸学院大学現代社会研究叢書)子づれシングルの社会学 (神戸学院大学現代社会研究叢書)感想
こちらに詳しく書いた→https://burningsan.medium.com/649ce5229509
読了日:10月18日 著者:神原 文子
来福の家 (白水Uブックス)来福の家 (白水Uブックス)
読了日:10月20日 著者:温 又柔
現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス
読了日:10月20日 著者:小島寛之,三中信宏,赤平昌文,稲葉肇,神林博史,喜多千草,北中淳子
丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)感想
状況と数に応じてやるべきことが変わっていく以上、「丁寧に考えること」とそれを続けることが大事だなと改めて。考えて行動するのはなかなか難しいけれど、8割おじさんとの対談の中で挙げられるみんなバラバラがいいよねという指摘は確かにそうかも。3密を避けられるし、同調圧力の回避にもなる。
読了日:10月21日 著者:岩田健太郎
実践に学ぶ 30分カウンセリング実践に学ぶ 30分カウンセリング感想
理論と実践が両方コンパクトに収まっており、全体的にはかなりまとまりのいい本になっていると思う。スタンダードとされて来た50分の意義とその見直し、多忙な現場はあるいは50分では負担を感じる中で30分間で工夫しながらできることをそれぞれの立場、現場の視点で探っていく試みはとても創造的だろうと思うし、対面すること自体が難しいまさに今こそ特に必要な試みかもしれない。その他、こちらに書いた→https://burningsan.medium.com/681d8d6be2dc
読了日:10月22日 著者:
天才 藤井聡太 (文春文庫)天才 藤井聡太 (文春文庫)
読了日:10月26日 著者:中村 徹,松本 博文
屋上で会いましょう (チョン・セランの本 2)屋上で会いましょう (チョン・セランの本 2)感想
よかった。文章のリズムが楽しくて、でもどれも切実さに満ちていた。「ヒョジン」、「ボニ」、「ハッピー・クッキー・イヤー」が特に好き。
読了日:10月26日 著者:チョン・セラン
ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし―ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし―
読了日:10月30日 著者:つづ井,田中東子,ひらりさ,最果タヒ,高山羽根子
時のきざはし 現代中華SF傑作選時のきざはし 現代中華SF傑作選
読了日:10月31日 著者:江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野

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 上記の通り、たまにツイキャスでやっている「読書枠」という配信ログを公開しました。
 近々mediumにも書評をアップする予定なので、アップした際にそちらのリンクも貼っておきます。
 →アップしました(10/18)




 そもそも、「読書枠」って何なのという話ですが、

・元々は読書に集中するために無言で配信する予定だった(自宅だと誘惑が多いため、配信という体にしたら集中できるのでは、という仮説)
・途中から、本を読みながら、適宜内容について雑談しながら配信する方向に変えた
・去年の冬から始めたが、しばらくやっていなかったので今後再開していきたい
・ツイキャスは配信の動画を公開する機能があるが、埋もれてしまっていた。なので、このブログで今後配信のログを救出していきたい(継続できるかどうかは不明)


 という感じです。興味の及ぶ範囲内でゆるりと、ご付き合いください。
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9月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3886
ナイス数:16

理由のない場所理由のない場所感想
一言で感想を述べるのは難しいが、この本が書かれるまでのいろいろなことを想像すると胸にくるものがある。もちろん小説自体の評価は個別に行うべきだと思うけれど、いまのところはちょっと保留したい感じ。
読了日:09月04日 著者:イーユン リー
生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想 (星海社新書)生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想 (星海社新書)
読了日:09月05日 著者:大谷 崇
源氏物語 5 (新潮文庫 え 2-20)源氏物語 5 (新潮文庫 え 2-20)
読了日:09月05日 著者:紫式部
いつも「時間がない」あなたに (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)いつも「時間がない」あなたに (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
欠乏は怖いが、欠乏があるから引き起こされるパワーもあるので(締め切り前の追い込みなど)欠乏がある時の人間の行動特性を知っておくことがまず大事。その意味では豊かな例示やストーリーが多く楽しく読める。あとファスト&スローを読み返したくなる。
読了日:09月09日 著者:センディル ムッライナタン,エルダー シャフィール
働く人びとのこころとケア──介護職・対人援助職のための心理学働く人びとのこころとケア──介護職・対人援助職のための心理学感想
まさに福祉分野での対人援助職なので読んでよかった。使えるところが多いし、他の労働分野、領域での話などは知らないことも多く面白く読んだ。自分だけじゃなく同僚のストレスやそのケアの状況にも敏感になっておきたい。
読了日:09月13日 著者:山口 智子,松本 みゆき,加藤 容子,金井 篤子,富田 真紀子,堀 有伸,茂木 七香,早川 徹,廣川 進,西村 もゆ子,中林 恭子,山本 さや子,竹田 伸也
社会を知るためには (ちくまプリマー新書)社会を知るためには (ちくまプリマー新書)感想
筒井さんらしい骨太で核心的な社会学的な議論をちくまプリマ―という手に取りやすい媒体で読むことのできる面白さがあった。
読了日:09月14日 著者:筒井淳也
源氏物語私見 (新潮文庫)源氏物語私見 (新潮文庫)感想
源氏物語本編と並行して読む。本編には著者の解説的な要素がなかったので、まとまった解説や翻訳作業の背景がいろいろ書かれていてよかった。
読了日:09月17日 著者:円地 文子
オタク女子が、4人で暮らしてみたら。オタク女子が、4人で暮らしてみたら。感想
エッセイでもあり2020年にCOVID-19が襲来して以降は老後についての言及はノンフィクションみもあった。軽快な文体が楽しいし実際の生活もなかなか楽しそうだ。
読了日:09月19日 著者:藤谷 千明
痴漢外来 (ちくま新書)痴漢外来 (ちくま新書)感想
良書。著者の外来(医師ではなく心理職なのでおそらくカウンセリングの形)の様子を紹介しながら痴漢を含む性犯罪を「病気」としてとらえる意義やその診断、治療について詳細に紹介されていく。治療も研究も海外での事例が先行しており、日本ではまだまだ例が少ない。このことは臨床にあたる医師の知識不足や、昨年のいくつかの判決でも明らかになったように司法の世界での知識不足といった社会問題としても露呈している。性犯罪や犯罪ではないもの性的な依存行動にどう立ち向かうか。自助グループや被害者の声も紹介されており、非常に間口が広い。
読了日:09月21日 著者:原田 隆之
沈没家族 ――子育て、無限大。 (単行本)沈没家族 ――子育て、無限大。 (単行本)感想
劇場版のディレクターズカットでもあり、この本自体が一冊のノンフィクションでもあり、という感じで面白かった。映画からこの本、本から映画のどちらでもいけそう。
読了日:09月22日 著者:加納 土
援助者必携 はじめての精神科 第3版援助者必携 はじめての精神科 第3版感想
細かいところにツッコみたいところはなくはないが、知的障害や精神障害のある人に対する援助をやっている人間としてこの本に書いてあること、取り分け前半部「アプローチの基本」を念頭に置いておけばそれだけでずいぶん肩の力は軽くなると思う。他方で「疾患のイメージ」はイメージ止まりのところもあるように思えたので、別の文献で知見を補ったほうがよい。あくまでイメージとその対処、だと受け取った。
読了日:09月25日 著者:春日 武彦
スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホンスペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホン感想
ワード、エクセル、パワポのどれを使えばいい感じの資料作りができるのかを知りたかったのでそのへんを中心に読んだ。あとは、共有した時に他人が使いやすいように、ってのは重要だと思っていたのでそのへんのTipsも参考になる。
読了日:09月26日 著者:四禮 静子
源氏物語 6 (新潮文庫 え 2-21)源氏物語 6 (新潮文庫 え 2-21)感想
オチがお見事。長い長い物語の結末をここまで寂しく、かつ呆気ないかのように終らせたのは訳文としても非常に上手いなと思ってしまった。命は儚いし、人の死は現世を生きる人間に重く重く禍根を残していく。
読了日:09月30日 著者:紫式部
螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)感想
ノルウェイの森の原型である「螢」がなかなかいいなと思った。ノルウェイは少し冗長すぎるので、「螢」くらいの短さであれば人の死の病も冗長ではない形でコンパクトにまとめられたなと感じた。
読了日:09月30日 著者:村上 春樹






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8月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2902
ナイス数:13

精神科ナースポケットブック精神科ナースポケットブック感想
私は看護師ではなく福祉職だが、常時精神障害、知的障害、発達障害の利用者を支援する立場なので、必要な情報がぎゅっとまとまっているのは非常に参考になると感じた一冊。
読了日:08月01日 著者:
幸運な男――伊藤智仁  悲運のエースの幸福な人生幸運な男――伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生
読了日:08月02日 著者:長谷川晶一
ユリイカ 2019年7月号 特集=山戸結希 ―『おとぎ話みたい』『溺れるナイフ』『21世紀の女の子』『ホットギミック ガールミーツボーイ』へ―ユリイカ 2019年7月号 特集=山戸結希 ―『おとぎ話みたい』『溺れるナイフ』『21世紀の女の子』『ホットギミック ガールミーツボーイ』へ―
読了日:08月03日 著者:山戸結希,井土紀州,志磨遼平,最果タヒ,戸田真琴,有馬和樹,の子
現代思想 2019年5月臨時増刊号 総特集◎現代思想43のキーワード (現代思想5月臨時増刊号)現代思想 2019年5月臨時増刊号 総特集◎現代思想43のキーワード (現代思想5月臨時増刊号)感想
反出生主義、ポピュリズム、自己啓発、第三波以降のフェミニズムあたりが気になって読んだ。読み飛ばしたところもあるが、それも含めてザッピングするような一冊。あえて近接したワードや概念を43の中に含めてるのも、まあこれはこれで悪くはないかもしれない。あと対談パート2つ目のトミヤマユキコさんのいくつかの発言が面白かった。
読了日:08月05日 著者:千葉雅也,松本卓也,渡辺ペコ,トミヤマユキコ,清田隆之
キューキュー
読了日:08月12日 著者:上田 岳弘
ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代
読了日:08月21日 著者:伊藤 昌亮
[図解] アンガーマネジメント超入門 怒りが消える心のトレーニング[図解] アンガーマネジメント超入門 怒りが消える心のトレーニング
読了日:08月24日 著者:安藤 俊介
外は夏 (となりの国のものがたり)外は夏 (となりの国のものがたり)
読了日:08月30日 著者:キム・エラン
本業はオタクです。-シュミも楽しむあの人の仕事術 (単行本)本業はオタクです。-シュミも楽しむあの人の仕事術 (単行本)
読了日:08月30日 著者:劇団雌猫

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 mediumへのアップはありませんでした。9月はもうちょいがんばります。
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7月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:4580
ナイス数:24

生のみ生のままで 上生のみ生のままで 上
読了日:07月02日 著者:綿矢 りさ
生のみ生のままで 下生のみ生のままで 下
読了日:07月03日 著者:綿矢 りさ
さすらう者たち (河出文庫)さすらう者たち (河出文庫)
読了日:07月07日 著者:イーユン リー
回復する人間 (エクス・リブリス)回復する人間 (エクス・リブリス)
読了日:07月09日 著者:ハン・ガン
アルゴリズム思考術:問題解決の最強ツール (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)アルゴリズム思考術:問題解決の最強ツール (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
読了日:07月13日 著者:ブライアン クリスチャン,トム グリフィス
美容は自尊心の筋トレ (ele-king books)美容は自尊心の筋トレ (ele-king books)
読了日:07月14日 著者:長田 杏奈
生きて、語り伝える生きて、語り伝える
読了日:07月16日 著者:ガブリエル・ガルシア=マルケス
大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)
読了日:07月17日 著者:岩波 明
小説 天気の子 (角川文庫)小説 天気の子 (角川文庫)感想
何を言っても映画のネタバレになりそうなので難しいけど、ひと夏のボーイミーツガールとSF的な物語がその後の人生に決定的な影響を与えるという意味では王道すぎるジュブナイルといったところで、ある意味昔見た懐かしい新海誠が帰ってきたような気がした。でもキャラクターの書き方だったりガジェットだったりはしっかり2019年にアップデートされている。小説としてはどことなく、新城カズマ『サマー/タイム/トラベラー』を思い出した。夏に触れてこその感触がある。
読了日:07月18日 著者:新海 誠
日本人はどこから来たのか? (文春文庫)日本人はどこから来たのか? (文春文庫)
読了日:07月19日 著者:海部 陽介
新海誠の世界を旅する: 光と色彩の魔術 (平凡社新書)新海誠の世界を旅する: 光と色彩の魔術 (平凡社新書)
読了日:07月23日 著者:津堅 信之
ポピュリズムの理性ポピュリズムの理性
読了日:07月24日 著者:エルネスト ラクラウ,Ernesto Laclau
過去と未来の国々  ―中国と東欧― (光文社文庫)過去と未来の国々 ―中国と東欧― (光文社文庫)
読了日:07月28日 著者:開高 健
アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)
読了日:07月29日 著者:

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 mediumには3本アップしました。






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6月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3048
ナイス数:15

日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書)日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書)
読了日:06月04日 著者:曽我 謙悟
摘便とお花見: 看護の語りの現象学 (シリーズ ケアをひらく)摘便とお花見: 看護の語りの現象学 (シリーズ ケアをひらく)
読了日:06月08日 著者:村上 靖彦
迷うことについて迷うことについて
読了日:06月15日 著者:レベッカ ソルニット
新宿の迷宮を歩く: 300年の歴史探検 (平凡社新書)新宿の迷宮を歩く: 300年の歴史探検 (平凡社新書)
読了日:06月15日 著者:橋口 敏男
いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (角川文庫)いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (角川文庫)感想
大崎善生のドキュメンタリー。ある事件に着目して深く関係者を取材する形式は『ドナウよ、静かに流れよ』を思い出すが、それを超える渾身の一作だと思う。事件で忘くなった女性の書いていたミクシィ日記やブログが多々引用されているが、それがよりリアルさを伴い、何度か思わず涙した。
読了日:06月16日 著者:大崎 善生
新版・精神科治療の覚書 (日本評論社ベーシック・シリーズ)新版・精神科治療の覚書 (日本評論社ベーシック・シリーズ)感想
名著だろう。あとがきのなかで向井巧のそばにいたケアスタッフは中井の寛解過程論に協力敵だったということが触れられているが、病院の外にいる我々のような精神科ケアのワーカーにとっても、同じように響くものがあると思われる。治療という意味では、むしろ病院を出てからの関与の重要性は失われない。
読了日:06月20日 著者:中井久夫
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 (宝島社文庫)響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 (宝島社文庫)
読了日:06月24日 著者:武田 綾乃
税務署員だけのヒミツの節税術 - あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】 (中公新書ラクレ)税務署員だけのヒミツの節税術 - あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】 (中公新書ラクレ)
読了日:06月25日 著者:大村 大次郎
夏の裁断 (文春文庫)夏の裁断 (文春文庫)
読了日:06月27日 著者:島本 理生
施設とは何かーーライフストーリーから読み解く障害とケア施設とは何かーーライフストーリーから読み解く障害とケア
読了日:06月30日 著者:麦倉泰子

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 mediumには書評4本アップしました。
決断の時、伝えるべき言葉 ――武田綾乃(2019)『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部 決意の最終楽章』
孤独から彼女を救えるのは ――ハン・ガン(2011)『菜食主義者』(訳)きむ ふな、クオン
通過点の夏から決別の春へ ――島本理生(2015/2018)『夏の裁断』文藝春秋
冷たい感情と追憶、長い沈黙、優しさと悲しみ ――イーユン・リー(2015)『独りでいるより優しくて』(訳)篠森ゆりこ、河出書房新社
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 5月はほとんど大阪にいて、現地調達して読んだ本がほとんどというところ。あわただしいわりに10冊読めたのはまーまーかな。

5月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2810
ナイス数:38

ドナルド・キーン自伝-増補新版 (中公文庫)ドナルド・キーン自伝-増補新版 (中公文庫)感想
元号の変わり目に本当に貴重な人を忘くしたわけだが、長く生きてくれて、日本の文化を丸ごと愛してくれてありがとうという気持ちを改めて抱くエッセイ。太平洋戦争従軍、ハーバードでの修行、ケンブリッジへの留学など、数々の偶然がもたらしたのが日本文学の豊穣さの発見だったというのは、本当に嬉しいことだとひとりの日本人としておもう。
読了日:05月01日 著者:ドナルド・キーン
大阪 (ちくま新書)大阪 (ちくま新書)感想
大阪にいるタイミングで読めたのがよかった。あああのへんの話かというのがなんとなくわかりつつ、歴史を知れるのもまた面白い。
読了日:05月03日 著者:加藤 政洋
90年代の若者たち90年代の若者たち
読了日:05月06日 著者:島田 潤一郎
中国に関係ないことばっかり 20170905 20180706 福州留学滞在記中国に関係ないことばっかり 20170905 20180706 福州留学滞在記感想
https://medium.com/@burningsan/2574f5014277
読了日:05月12日 著者:山本佳奈子
君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)感想
控えめに言ってもめちゃくちゃ楽しい。武田綾乃が書く女の子はみんなどこかとがっていて、そしてどこか欠けている。だからそれぞれの個性がぶつかり合うことも珍しくはなくて、その小さなぶつかり合いの連続が物語を駆動していくし、自己に閉じずに他者に開くことの意味をそれぞれのキャラクターが実感していく構図にもなっている。ちなみに愛奈を黄前久美子、恵梨香を高坂麗奈に読み替えても十分楽しいし、そうなると芦田さんは滝先生的かも(滝先生よりはフランクな付き合いだけど)。続く予定とのことで、引き続き楽しみ。
読了日:05月13日 著者:武田 綾乃
愛と家事愛と家事感想
太田さんには以前お会いしたこともあり、元々のZINE版で読んでいたが、再編集版は太田さんの半生を思いながら一気に読めるような構成になっていると感じた。失われつつ故郷のエピソードから始まり、成長期、大人になってからの反抗期、実の母や最初の夫に対する複雑な葛藤。人生は平坦ではないが、その平坦ではない道のりを生きていこうと前を向く著者に励まされもする。
読了日:05月15日 著者:太田 明日香
ままならないから私とあなた (文春文庫 あ 68-3)ままならないから私とあなた (文春文庫 あ 68-3)感想
価値観の違いというやさしいものではなく、生き方そのものの違いを書いた二編。表題作は百合要素もあって面白いんだけど、ここ最近朝井リョウが受けたインタビューを読んでいると多様性が許容される現代だからこそ生まれる差異と分断を書いているかなという感じ。現代らしい緻密な技術至上主義と、ファジーさを好むタイプは確かにウマが合わないかもしれない。だけれど、断絶を見過ごすのではなくて、わたしたちは違うけれど、なぜそうなのかを相手にちゃんと伝え続けることだ大事なのかもしれない。衝突をおそれるなという意味で。
読了日:05月17日 著者:朝井 リョウ
ユリイカ 2019年4月臨時増刊号 総特集◎梅原猛ユリイカ 2019年4月臨時増刊号 総特集◎梅原猛
読了日:05月19日 著者:中沢新一,山岸凉子,梅原賢一郎,瀬戸内寂聴,河合雅雄,中西進,伊東俊太郎
平成金融史-バブル崩壊からアベノミクスまで (中公新書)平成金融史-バブル崩壊からアベノミクスまで (中公新書)
読了日:05月19日 著者:西野 智彦
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 (宝島社文庫)響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 (宝島社文庫)
読了日:05月19日 著者:武田 綾乃
アーのようなカー (新鋭短歌シリーズ46)アーのようなカー (新鋭短歌シリーズ46)感想
生活というか暮らしというか日々の日常の中にあるなにげないものをとらえる視点が優しくて面白おかしい。「アーのようなカー」といういい意味で気の抜けたタイトルも面白いし、そういうあいまいなもの、はっきりしない何かに対する好奇心がこの歌集を支えているように思うし、それらは往々にして見過ごされがちでもあるから、大切に抱えている著者の視点が愛おしい。
読了日:05月20日 著者:寺井奈緒美

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4月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2155
ナイス数:40

騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(下) (新潮文庫)騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(下) (新潮文庫)感想
まだまだ序盤。第二部が本編ってところですかね。
読了日:04月07日 著者:村上 春樹
奥のほそ道奥のほそ道感想
ドリゴ・エヴァンス医師という核となるキャラクターはいるが、それ以外の膨大な、そしてバックグラウンドや国籍も様々なキャラクターが登場し厚みを与えてくれる。戦時下だけを書かす、一見平凡にもなる戦後の彼ら彼女らの日々を書いていることが、この小説の本当の魅力だと思う。そこに気付いてなお圧倒される。
読了日:04月13日 著者:リチャード・フラナガン
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法感想
新刊が話題だがこの本もなかなかいい。20代のうちに読めたのはよかった。
読了日:04月13日 著者:北野 唯我
わたしが看護師だったころ 命の声に耳を傾けた20年わたしが看護師だったころ 命の声に耳を傾けた20年
読了日:04月24日 著者:クリスティー・ワトスン
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)感想
似たようなケースがざっくりと紹介され続けるのがちょっと萎えてくるが、127ページあたりの患者の死亡率の話は面白かった。
読了日:04月24日 著者:アダム グラント
バブル :日本迷走の原点 (新潮文庫)バブル :日本迷走の原点 (新潮文庫)感想
80年代以降、市場が急激に変動していく現場を取材していただけあり、文章に臨場感がある。悪が多数はびこっていたというべきか、根本的な大蔵省を頂点とする金融制度の欠陥というべきか、一言でまとめられないからこそちゃんと読んで記憶しておくべきなのだろう。
読了日:04月29日 著者:永野 健二

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※参考
2019年1月の読書記録
2019年2月の読書記録

3月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3015
ナイス数:34

スイミングスクールスイミングスクール
読了日:03月03日 著者:高橋 弘希
平成くん、さようなら平成くん、さようなら感想
掲載号があったので読んでみたが、芥川賞候補に上がりながらあっさり落ちたのがよくわかる。特に評価するところはない。なんで候補にしたんだろうなあ。
読了日:03月03日 著者:古市 憲寿
アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:03月04日 著者:小川 一水
鏡のなかのアジア鏡のなかのアジア
読了日:03月04日 著者:谷崎 由依
朝顔の日朝顔の日感想
試みていることは『指の骨』に近いところがあって、じっくりと時間をかけてキャラクターの関係性や心情の映り変わり、あるいはキャラクターが見ているものを丹念に描写していく。逆にある意味よく似ているからこそ、この小説での芥川賞は難しかったのかもしれない。
読了日:03月08日 著者:高橋 弘希
「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)
読了日:03月08日 著者:小川 さやか
母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
読了日:03月08日 著者:ケン リュウ
やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)感想
悪くはないけど、原作の濃厚さと比べるとあっさりしすぎかなあ。そのあっさりさが、ある意味佐伯の過去であり、黒歴史かもしれないが。
読了日:03月08日 著者:入間 人間
送り火送り火
読了日:03月14日 著者:高橋 弘希
看護のアジェンダ看護のアジェンダ
読了日:03月15日 著者:井部俊子
一生楽しく浪費するためのお金の話一生楽しく浪費するためのお金の話感想
給与明細を見ながら社会保障制度の基本を抑えつつ、idecoやNISAの話などを経由して投資信託おすすめの6本で〆る構成、一冊でやっていることとして十分かなと思います。保険の選択や運用のための必要な額など、悩むポイントで具体的な数字や比率を出してくれているのもやさしい。欲を言えば最後はポートフォリオの話もしてほしかったが、そこまでいくなら資産運用沼へってことかな。楽しいですよ、運用沼(宣伝)。
読了日:03月19日 著者:劇団雌猫,篠田 尚子
騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(上) (新潮文庫)騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(上) (新潮文庫)
読了日:03月25日 著者:村上 春樹

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 引き続き韓国の現代文学と上田岳弘を読んでいた。ただ、やはりこの月は東畑開人『居るのはつらいよ』が圧倒的だった。ケアの現場にいる、いたことのある人間は、身に覚えがあることが随所にあると思う。そういったあるある話から、現代の市場主義への批判を投げかけるあたりは、一目の価値がある。
 mediumには4本しか書評を上げられなかったが、『ショウコの微笑』がやはり心に残る。というか、この小説は日本人にとって残るものが大きすぎるということと、かつ日本と韓国といった関係すらフラットに見立てた上で越境していく、スケールの大きい小説である。これが処女短編集っておい、すごいよなあ。

2月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3168
ナイス数:29

走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)感想
非常によい。デビュー作「ノックしない家」を含め作家の初期作を中心に集めているようだが、だからといって特定の作品のクオリティが悪いわけではなく、ユーモラスで時々怖さも混じるストーリーテリングが相まって不思議な安定感がある。いわゆるIMF世代、通貨危機を経た世代の痛みや生きづらさを書くのは韓国現代文学のひとつのトレンドのようだが、家族関係の不和や見知らぬ隣人たちとの微妙な関係性など、人間関係の困難さに焦点を当てたものが多いかな。その意味では、「ノックしない家」や「コンビニへ行く」が好き。
読了日:02月02日 著者:キム エラン
塔と重力塔と重力感想
主人公の経歴が著者と重なるところがいくつかあり、現代の私小説として読めなくもない。神戸から東京へ、そしてたくさんの小窓を経由して人が世界と否応なくつながっていく。その中で生きる高揚とか苦しみとか、あるいは過去の思い出の再生とか。これで芥川賞でもおかしくはなかった。
読了日:02月05日 著者:上田 岳弘
菜食主義者 (新しい韓国の文学 1)菜食主義者 (新しい韓国の文学 1)
読了日:02月08日 著者:ハン・ガン
暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない (SB新書)暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない (SB新書)感想
坂井さんらしい切り口の一冊。経済学的に暗号通貨の基幹技術であるブロックチェーンやハードフォークなどの仕組みを分析していく。
読了日:02月08日 著者:坂井 豊貴
異郷の友人異郷の友人
読了日:02月15日 著者:上田 岳弘
ショウコの微笑 (新しい韓国の文学)ショウコの微笑 (新しい韓国の文学)感想
珠玉のデビュー短編集。小説家としての上手さが際立つわけではないが、現代を生きる多種多用名女性たちを物語る手腕はお見事。徹底的にキャラクターに、あるいは彼ら彼女らが持つ歴史やカルチャーによりそうことで小説を完成させている。その点で表題作「ショウコの微笑」や「彼方から響く歌声」の女性同士の友愛関係(百合だ)はとても美しいし、「シンチャオ、シンチャオ」や「ハンジとヨンジュ」で書くような、分かりあいたいのに、仲良くしたいのにどうしようもなくある断絶だとかは本当にすばらしいと思う。
読了日:02月16日 著者:チェ ウニョン
第160回芥川賞受賞 ニムロッド第160回芥川賞受賞 ニムロッド感想
たぶんいままでの上田の中で一番読みやすく書かれている。それは複雑性の縮減というか、複雑な部分はニムロッドの書く作中作に落としこんでいるからかな。
読了日:02月16日 著者:上田 岳弘
居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)
読了日:02月24日 著者:東畑 開人
天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA)感想
懐かしい面々がそろいつつあるだが、大団円はまだもうちょい先。
読了日:02月24日 著者:小川 一水
天冥の標勝\塚佞茵∨かなれ PART2 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標勝\塚佞茵∨かなれ PART2 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:02月25日 著者:小川 一水
天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART3 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART3 (ハヤカワ文庫JA)感想
10年間かあ、と思いながら読み終えた。まだ10大だったころに大学のブックセンターで手に取って、最後は普通に近所の本屋で手に取ったわけだけど、作家もキャラクターも同じ時間の長さを体感したのかもしれないよな、と思うとしみじみ。壮大ではあったけれど、最終的には生きることそのものについての物語だったなと、改めて感じる。
読了日:02月25日 著者:小川 一水

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