Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

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 2月に続いて3月もよく読んだ一か月だった。だいぶ暖かくなってきたので、ウーバーイーツの注文を待ちながら公園のベンチで読書をするのが快適でよい。4月はここまで読めない気もするが、3月だけでかなり積読を崩せたので引き続き積読を減らしていきたい所存。


3月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:8924
ナイス数:83

知りたくなる韓国知りたくなる韓国
読了日:03月01日 著者:新城 道彦,浅羽 祐樹,金 香男,春木 育美
自閉症 成人期にむけての準備―能力の高い自閉症の人を中心に自閉症 成人期にむけての準備―能力の高い自閉症の人を中心に感想
やや古い本だが事例が豊富で面白く、切り口も実践的かつ引用が多く一冊で多くのものを得られる本。自閉症についての本ではあるが発達障害を伴わない知的障害やADHDなど他の近接する障害児・者への支援に有効な要素も多くあるのではと思いながら読んでいた。自閉症と精神疾患の関係については今読むものとしては情報が古いと思われる。(現在では発達障害を持つ人は一般の人より精神疾患を持つリスクが高いとされている)
読了日:03月01日 著者:パトリシア ハウリン
パリ環状通り 新装版パリ環状通り 新装版感想
ユダヤ系の父を探偵や刑事のように追い求める中で出会う人たちがいい意味でどうしようもない人たちばかりで小説としては面白い。世の中いい人ばかりでもないわけだが、人生を落ちていく過程ではそういう人たちと「出会ってしまう」のかもしれないと考えていた。
読了日:03月02日 著者:パトリック・モディアノ
こちらあみ子 (ちくま文庫)こちらあみ子 (ちくま文庫)感想
あみ子も七瀬も自閉的(そしておそらくあみ子には知的障害もある)なため家族や学校での人間関係や他者との双方向のコミュニケーションが成立しない。そしてそれを正確に認識できない二人の様を、今村夏子は容赦なく書き込んでいる。
読了日:03月03日 著者:今村 夏子
アメリカを動かす宗教ナショナリズム (ちくま新書)アメリカを動かす宗教ナショナリズム (ちくま新書)
読了日:03月05日 著者:松本 佐保
廃墟に咲く花廃墟に咲く花
読了日:03月06日 著者:パトリック モディアノ
人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051)人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051)
読了日:03月07日 著者:郝 景芳
専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書)専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書)
読了日:03月08日 著者:忽那 賢志
逃げて勝つ 投資の鉄則 大負けせずに資産を築く10年戦略逃げて勝つ 投資の鉄則 大負けせずに資産を築く10年戦略感想
マクロ経済学や金融論の理論的、統計的な裏付けが豊富で勉強になったが投資手法として新奇性のものはない。ただ何も考えずにひたすらつみたてましょうという手法のリスクを提示した上でコア・サテライト投資を推奨する点は説得力がある。実際に「逃げて勝つ」手法を実践するには正直一般投資家には難しいように思うが、投資ブロガーやyoutuberが書いた理論的裏づけが弱い自己流投資本を買うよりは本書の方がよほど参考になる。
読了日:03月09日 著者:田中 泰輔
光と私語光と私語感想
わせたんっぽかった。
読了日:03月13日 著者:𠮷田 恭大
中央駅中央駅感想
最後まで読んで改めて、男も女も固有の名前を与えられていない、架空だけどどこに存在していてもおかしくない存在として小説の中の世界を生きていたのだなと思う。現実と限りなく地続きな世界で、希望も未来もなく、刹那的にしか生きられない苦しさを、丹念に。
読了日:03月14日 著者:キム・ヘジン
倫理学入門-アリストテレスから生殖技術、AIまで (中公新書)倫理学入門-アリストテレスから生殖技術、AIまで (中公新書)感想
同じ著者の『倫理学の話』の方がより倫理学全体に対して入門的で、本書はむしろ応用倫理学の入門といった印象を受けながら読んだ。
読了日:03月14日 著者:品川 哲彦
親しい君との見知らぬ記憶 (ファミ通文庫)親しい君との見知らぬ記憶 (ファミ通文庫)
読了日:03月15日 著者:久遠 侑
カント『純粋理性批判』 2020年6月 (NHK100分de名著)カント『純粋理性批判』 2020年6月 (NHK100分de名著)感想
タネ本である純粋理性批判はまだ読み通せてないけど本書はなんとか読み通すことができた。カントの課題がフッサールヘ、そして現象学へと引き継がれてゆく流れのダイナミズムもまあなんとか把握できたといったところ。
読了日:03月16日 著者:西 研
暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)感想
厚い本ではないが内容は濃い。震災を体験した者ではありながら外部の人間である著者の感受性がいかんなく発揮されている優れた一冊。COVID-19下の今読み返すと共通する感覚が多いことにも驚く。
読了日:03月16日 著者:彩瀬 まる
ドールドール感想
中学生男子とラブドールという組み合わせから予測できる筋を容易に飛躍していく展開の運び方がお見事でした。
読了日:03月16日 著者:山下 紘加
田舎の未来 手探りの7年間とその先について (SERIES3/4 4)田舎の未来 手探りの7年間とその先について (SERIES3/4 4)感想
同世代である著者の成長物語としては面白いが手法として新しいものがあるわけではないし、リチャード・フロリダや宇沢弘文の議論もこの領域では何周もされている話なので新味はない。途中で選挙では変わらないと言う話が出てくるが田舎をなんとかするのは田舎の政治や行政への視点はむしろ欠かせない(都会より官のセクターの存在が大きいため)のでそこへの着目がもっとあってもよかったはず。まあまだ若い著者なので、今後の展開がどうなるかは気にしていたい。
読了日:03月17日 著者:さのかずや
独り舞独り舞感想
3年ぶりに再読。前回はかなり雑な読みをしてしまっていたなと気づいた。この結末を希望的に受け取っていいのか、簡単に美しく死ぬことはできないことへの諦めを受け取っていいのかは難しいけれど、過去とは違う形で「現実に帰れ」というメッセージは重要かなと思う。つまり過去をずっとマイナスに引きずった状態で現実に戻るのではなく、修復的な形で現実に戻ることの可能性を検討することは、あってよいのだろうと思う。
読了日:03月18日 著者:李 琴峰
恋愛結婚は何をもたらしたか (ちくま新書)恋愛結婚は何をもたらしたか (ちくま新書)
読了日:03月18日 著者:加藤 秀一
介助の仕事 ――街で暮らす/を支える (ちくま新書)介助の仕事 ――街で暮らす/を支える (ちくま新書)
読了日:03月19日 著者:立岩 真也
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)
読了日:03月20日 著者:村上 春樹
地震イツモノート : 阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル地震イツモノート : 阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル感想
イラストが豊富で読みやすく、リアルな体験談が生々しく響く。家具の固定といった日常の防災から避難所の運営についてなど、ポイントポイントがしっかり押さえられて一家に一冊あっていいような本。
読了日:03月20日 著者:
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)
読了日:03月21日 著者:村上 春樹
「個人的なもの」と想像力「個人的なもの」と想像力
読了日:03月21日 著者:吉澤夏子
社会保障再考 〈地域〉で支える (岩波新書)社会保障再考 〈地域〉で支える (岩波新書)
読了日:03月23日 著者:菊池 馨実
人間の絆〈上〉 (岩波文庫)人間の絆〈上〉 (岩波文庫)感想
モームが同性愛者だったのではという話は文学史に明るくないので全然知らなかったけど上巻を読んでいると本質的に女嫌いなのかな?(女性に惹かれるがどこか侮蔑している気持ちもある)と思うやり取りも多いので、この辺が今後どう表現されるか気にしていく。 http://www.kankanbou.com/ireland/item_230.html
読了日:03月27日 著者:モーム
現代思想 2020年3月臨時増刊号 総特集◎フェミニズムの現在 (現代思想3月臨時増刊号)現代思想 2020年3月臨時増刊号 総特集◎フェミニズムの現在 (現代思想3月臨時増刊号)
読了日:03月27日 著者:菊地夏野,河野真太郎,田中東子,貴戸理恵,鈴木涼美,ヤマシタトモコ,瀬戸夏子
ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫JA)ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫JA)
読了日:03月28日 著者:小川一水
紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている感想
今読む価値のある一冊だった。
読了日:03月28日 著者:佐々 涼子
人間の絆〈中〉 (岩波文庫)人間の絆〈中〉 (岩波文庫)感想
パリでも画家見習いぐらしを終えてイギリスに戻り、ミルドレッドに振り回されながら医学生として過ごしていく日々。パリでの生活の居心地よさやノスタルジアには、時代は少し違うがヘミングウェイの『移動祝祭日』みを感じる。
読了日:03月28日 著者:モーム
人間の絆 下 (岩波文庫)人間の絆 下 (岩波文庫)感想
ミルドレッドと結ばれても互いに不幸になるだけだろうなと思いながら読んでいたが、結果的に二人が別れることを選択して別々の道に進み始めることでようやく青春期の恋愛が終わったと感じた。無事医者になり職を得たことも含めてようやく大人として独立することで、サリーとそれなりの関係が作れたのだろう。
読了日:03月30日 著者:モーム
東京日記 他六篇 (岩波文庫)東京日記 他六篇 (岩波文庫)感想
久しぶりに百間読んだけど文章に味わいがあってとてもいい。在りし日の東京、まだ路上に電車がいっぱい走っていたころの空気感は好き。
読了日:03月31日 著者:内田 百けん

読書メーター
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 2月も比較的体調が良好で(ただ花粉症、おめーはだめだ。今年は早すぎる)20冊読めてよかったと思います。数が重要とは言えないけど積読をしばらくガンガン崩していいきたいので(買った本や図書館本も↓のリストにはいっぱいあるけど)。

2月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:6370
ナイス数:38

かかかか
読了日:02月02日 著者:宇佐見りん
教室が、ひとりになるまで (角川文庫)教室が、ひとりになるまで (角川文庫)感想
私はプラトンでもカントでもベンサムでもロールズでもないという台詞が挿入される青春ものミステリー。青春の苦味がどろっどろに詰まっている中で読み進めていくしんどさは多少あったけど事件の結末と終章で救われる。ニーチェ由来の終章であんなに優しい終わり方をするとは。これも青春の一つの形。
読了日:02月03日 著者:浅倉 秋成
生まれ変わり (ケン・リュウ短篇傑作集5)生まれ変わり (ケン・リュウ短篇傑作集5)感想
「介護士」がよかった。収録作の中では短い方の部類だが、短い中に優しさと哀しさが適度なバランスで同居している。
読了日:02月04日 著者:ケン リュウ
本物の読書家本物の読書家
読了日:02月05日 著者:乗代 雄介
手の倫理 (講談社選書メチエ)手の倫理 (講談社選書メチエ)
読了日:02月05日 著者:伊藤 亜紗
神々は繋がれてはいない (ケン・リュウ短篇傑作集6)神々は繋がれてはいない (ケン・リュウ短篇傑作集6)
読了日:02月08日 著者:ケン リュウ
リベラルとは何か-17世紀の自由主義から現代日本まで (中公新書)リベラルとは何か-17世紀の自由主義から現代日本まで (中公新書)
読了日:02月11日 著者:田中 拓道
現代思想2021年2月号 特集=精神医療の最前線 -コロナ時代の心のゆくえ-現代思想2021年2月号 特集=精神医療の最前線 -コロナ時代の心のゆくえ-
読了日:02月11日 著者:斎藤環,東畑開人,松本卓也,黒木俊秀,貴戸理恵,古橋忠晃
アマゾン化する未来 ベゾノミクスが世界を埋め尽くすアマゾン化する未来 ベゾノミクスが世界を埋め尽くす
読了日:02月16日 著者:ブライアン・デュメイン
公正としての正義 再説 (岩波現代文庫)公正としての正義 再説 (岩波現代文庫)
読了日:02月17日 著者:ジョン ロールズ
月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)感想
シア・ジアやハオ・ジンファンを読みたくて読んだが、宝樹の「金色昔日」が素晴らしい現代史とSFのミックスだった。兼業作家やネット出身の小説家が多いのは今風で、修士や博士号持ちの高学歴が多いのはやはり現代の中国作家の特徴かな。
読了日:02月18日 著者:劉 慈欣
所有と国家のゆくえ (NHKブックス)所有と国家のゆくえ (NHKブックス)感想
ここで議論されている分配や平等、あるいは市場や国家に対する認識とその微妙なズレは現在にも引き次がれている要素が大きいだろうなと思うし、現代的な資本主義へのみたいな話はいつの時代もされているわけだよなと再確認した。
読了日:02月20日 著者:稲葉 振一郎,立岩 真也
倫理学の話倫理学の話感想
あとがきにも書かれているが終始誰かに語りかけるような文体で、しかししっかりと倫理学的な議論が論争を扱っていく。扱う順番が著者独特ではあるが、後半に正義論をロールズとノージックから検討したあとに共同体主義を経由してギリガンのケアの倫理やレヴィナスやデリダといったフランス現代思想に展開する様はなかなか面白い。ギリガンの主張はまだ堅固な理論ではないが従前の正義論た功利主義の弱点をつきながら現代的な視点を提示しているのは確かで、そこはちゃんと見ていくべきかもしれない。
読了日:02月20日 著者:品川 哲彦
安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)感想
今読むと後の進化心理学や行動経済学の議論をさまざまな先行研究や社会実験を通じて先取りしていることがよくわかる。先取りというよりすでにあった議論の援用と言うべきかもしれない(非合理な行動への評価とか)し、他方で右脳と左脳の実験等やや古いネタは出てくるけど、後半に統計的差別が存在する社会においてはそれに適応する人が生き残るのであって、個人や心の問題ではないという話は現代でも重要でしょうね。
読了日:02月21日 著者:山岸 俊男
移民と日本社会-データで読み解く実態と将来像 (中公新書)移民と日本社会-データで読み解く実態と将来像 (中公新書)感想
移民の問題と語られるものは日本社会の構造的な問題が顕在化していることが多い(労働、教育、さまざまな差別意識など)との仮説はすでに持っていたが、そうした仮説をあらゆる角度から計量的、統計的に分析した意欲的な一冊。あとがきにもあるようにこうした量的な研究はアメリカはヨーロッパが主流で、日本のデータや研究はまだまだ少ないのが現実だろう。日本で暮らすみんなにとっての社会を良くしていくために、この分野での量的研究の進展を期待したい。
読了日:02月22日 著者:永吉 希久子
手話の学校と難聴のディレクター ――ETV特集「静かで、にぎやかな世界」制作日誌 (ちくま新書)手話の学校と難聴のディレクター ――ETV特集「静かで、にぎやかな世界」制作日誌 (ちくま新書)感想
ETV特集のドキュメンタリーもかなり面白かったが、その裏側が豊富に記述されているこの本のアプローチも素晴らしい。教育というのは自尊心を育むこと、そのために手話を母語として習得させ、コミュニケーションや自己表現を活発化させようとしているのだろう。番組Pからサンクチュアリという表現をされているように、社会の中でマイノリティなろう者の生存戦略を授けるためのサンクチュアリでもあるのだろうと感じた。かつての健常者への同化政策的な方法への抵抗が、非常に魅力的な教育空間を生んでいる。
読了日:02月23日 著者:長嶋 愛
僕が殺した人と僕を殺した人 (文春文庫)僕が殺した人と僕を殺した人 (文春文庫)感想
約3年ぶりに再読してああこういう小説だったのだなと感じる。
読了日:02月24日 著者:東山 彰良
吃音の世界 (光文社新書)吃音の世界 (光文社新書)
読了日:02月24日 著者:菊池良和
移民の経済学-雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか (中公新書)移民の経済学-雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか (中公新書)
読了日:02月24日 著者:友原 章典
郝景芳短篇集 (エクス・リブリス)郝景芳短篇集 (エクス・リブリス)
読了日:02月27日 著者:郝景芳
ファーストラヴ (文春文庫)ファーストラヴ (文春文庫)
読了日:02月27日 著者:島本 理生

読書メーター
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1月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:6723
ナイス数:50

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)感想
ある本で言及されていたので読んでみたが今改めて読む本ではなかった。内容も語り口も。
読了日:01月01日 著者:東 浩紀,大塚 英志
1984年に生まれて (単行本)1984年に生まれて (単行本)
読了日:01月06日 著者:郝 景芳
大都会の愛し方 (となりの国のものがたり7)大都会の愛し方 (となりの国のものがたり7)
読了日:01月09日 著者:パク・サンヨン
NHK「勝敗を越えた夏2020~ドキュメント日本高校ダンス部選手権~」高校ダンス部のチームビルディング (星海社新書)NHK「勝敗を越えた夏2020~ドキュメント日本高校ダンス部選手権~」高校ダンス部のチームビルディング (星海社新書)感想
むちゃくちゃ面白かった。登場する一人一人の熱量がすごく、ダンスやチームへの向き合い方が美しい。もちろんいい話ばかりじゃないししんどい話も多々あるがそういった青春の苦みも含めて高校生ならではの熱量が成せる業だと思う。青春が終わった後である各校OGへのインタビューが短いながらも挿入されていることで高校ダンスがいかような経験だったのか?を相対化させることに繋がっていたのも面白かった。高校を卒業しても人生は続く。だからこそ3年間の短い時間は美しく眩しく映る。
読了日:01月11日 著者:中西 朋
20世紀アメリカの夢: 世紀転換期から1970年代 (岩波新書)20世紀アメリカの夢: 世紀転換期から1970年代 (岩波新書)
読了日:01月12日 著者:中野 耕太郎
コロナ禍日記 (生活考察叢書 1)コロナ禍日記 (生活考察叢書 1)
読了日:01月13日 著者:植本一子,円城塔,王谷晶,大和田俊之,香山哲,木下美絵,楠本まき,栗原裕一郎,谷崎由依,田中誠一,辻本力,中岡祐介,ニコ・ニコルソン,西村彩,速水健朗,福永信,マヒトゥ・ザ・ピーポー
かつて描かれたことのない境地: 傑作短篇集 (残雪コレクション)かつて描かれたことのない境地: 傑作短篇集 (残雪コレクション)感想
たぶん初残雪。こういうスタイルの小説を書くのか〜と思いながらそれぞれの短編中編を味わった。
読了日:01月14日 著者:残 雪
グローバル時代のアメリカ 冷戦時代から21世紀 (シリーズ アメリカ合衆国史)グローバル時代のアメリカ 冷戦時代から21世紀 (シリーズ アメリカ合衆国史)感想
トランプの4年間に先鋭化して顕在化した分断はいったいどこからやって来たのか、それを辿るためにニクソンの時代からレーガン、クリントンの時代を経てアウトサイダーたるオバマとトランプで締めくくるという現代史の通史。大統領選挙の後になって読むと、これからのバイデン時代の政治の困難さがよりリアルなものとして理解できる。
読了日:01月18日 著者:古矢 旬
生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)感想
ショーペンハウアーはわかるけどその後にブッダを経由してニーチェでとどめを刺すには面白かった。そしてここからは始まりである、と。
読了日:01月20日 著者:森岡 正博
フランクリン・ローズヴェルト-大恐慌と大戦に挑んだ指導者 (中公新書, 2626)フランクリン・ローズヴェルト-大恐慌と大戦に挑んだ指導者 (中公新書, 2626)
読了日:01月24日 著者:佐藤 千登勢
新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 (日経プレミアシリーズ)新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 (日経プレミアシリーズ)
読了日:01月24日 著者:峰 宗太郎,山中 浩之
待ち遠しい待ち遠しい
読了日:01月25日 著者:柴崎 友香
文学少女対数学少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)文学少女対数学少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:01月26日 著者:陸 秋槎
私をくいとめて (朝日文庫)私をくいとめて (朝日文庫)
読了日:01月27日 著者:綿矢りさ
世界のまんなか〜イエスかノーか半分か 2〜 (ディアプラス文庫)世界のまんなか〜イエスかノーか半分か 2〜 (ディアプラス文庫)感想
前作を読んだのがいつか思い出せないくらい久しぶりにシリーズの続きとなる本作を読んだが、久しぶりに読む計と潮の絡みは単純に面白く(二人のそれぞれの二面性の書き分けとかも含めて)またお仕事物としてもなかなか社会派なところにも切り込んでいてよかった。
読了日:01月28日 著者:一穂 ミチ
雨の降る日は学校に行かない (集英社文庫)雨の降る日は学校に行かない (集英社文庫)感想
最初の二作と表題作が好み。最初と最後をそういう仕掛けとはね、と思わせるところはうまい。
読了日:01月28日 著者:相沢 沙呼
20世紀ラテンアメリカ短篇選 (岩波文庫)20世紀ラテンアメリカ短篇選 (岩波文庫)
読了日:01月28日 著者:
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
読了日:01月29日 著者:若林 正恭
財政学の扉をひらく (有斐閣ストゥディア)財政学の扉をひらく (有斐閣ストゥディア)
読了日:01月29日 著者:高端 正幸,佐藤 滋
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)
読了日:01月30日 著者:米澤 穂信
韓国社会の現在-超少子化、貧困・孤立化、デジタル化 (中公新書 (2602))韓国社会の現在-超少子化、貧困・孤立化、デジタル化 (中公新書 (2602))感想
この本でもキム・ジヨンの引用がされているが韓国文学を読む上で韓国の社会状況を理解するための良い副読本かなと感じた。就職の問題、教育の問題や保育の問題などは、永遠に解決されそうにない高い未婚率と低い出生率と直接リンクする。あと2010年代のフェミニズムの盛り上がりと対称的になっている「取り残された人々」的な若い男性の不満や反フェミニズム精神の根深さにも目を向けないと、男女間の分断は広がるばかりだろうとも改めて感じた。かといって兵役を止められないのはジレンマでしょうね。
読了日:01月30日 著者:春木 育美

読書メーター
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12月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5860
ナイス数:57

緑の家 (新潮文庫)緑の家 (新潮文庫)
読了日:12月02日 著者:マリオ バルガス・リョサ
「つながり」の精神病理 中井久夫コレクション2 (ちくま学芸文庫)「つながり」の精神病理 中井久夫コレクション2 (ちくま学芸文庫)感想
「あえていうならば、治療自体は科学ではない。それは、棋譜の集大成が数学にならないのと同じである」p. 13。棋譜を否定しているのではなく、棋譜は重要だが棋譜の使い方(応用)をしなければ対局に勝てないのと同じように、生身の人間を治療するにあたって諸々の知見は必要条件として役に立つが、そこから先は応用する力が求められる。棋譜を増やしながら、支援する力をつけていかねばならないのは、私の仕事である精神障害者福祉の世界もきっと同様だ。
読了日:12月02日 著者:中井 久夫
記憶する体記憶する体
読了日:12月04日 著者:伊藤 亜紗
仕事文脈 vol.10仕事文脈 vol.10
読了日:12月04日 著者:仕事文脈編集部
現代思想 2019年9月号 特集=倫理学の論点23現代思想 2019年9月号 特集=倫理学の論点23感想
柘植、重田、北中、玉手、筒井、小西論考を面白く読んだ。安楽死に関する武田エッセイは北中、玉手論考と関連して読むとなお面白い。
読了日:12月04日 著者:岡本裕一朗,奥田太郎,池田喬,長門裕介,福永真弓,石井ゆかり,武田砂鉄,重田園江
楽園への道 (河出文庫)楽園への道 (河出文庫)
読了日:12月05日 著者:マリオ バルガス=リョサ
健康経済学 -- 市場と規制のあいだで健康経済学 -- 市場と規制のあいだで
読了日:12月08日 著者:後藤 励,井深 陽子
〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ感想
主張や結論については色々思うところはあるが道徳哲学と経済学を組み合わせて行為や選択の費用対効果を考えるというアプローチは面白かった。往々にして帰結主義的、功利主義的なバイアスはかかっていると思うので、どの程度この著者のロジックに乗っかかるべきかは状況に応じて判断すればいいかなという感じがした。
読了日:12月09日 著者:ウィリアム・マッカスキル
詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間
読了日:12月09日 著者:長谷川晶一
大人のADHDワークブック大人のADHDワークブック感想
超いい本でした。ADHDと非ADHDの差異や医師によるADHDの診断の話から始まり、生活上の課題やそれに対する豊富なワーク、教育、仕事に関する助言、お金は人間関係、犯罪への言及などなどこれ一冊でADHDに必要な情報はほぼ全てつまっている気がする。あ当事者、家族、支援者誰が読んでも有用。エビデンスも豊富で面白いが参考文献リストがないのが惜しい。
読了日:12月11日 著者:ラッセル・A・バークレー,クリスティン・M・ベントン
青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)感想
本編も毎度のことながら面白かったが、一行しかない後書きに悶える。フィクションも現実も、何もない日々の何と愛おしいことか。
読了日:12月13日 著者:鴨志田 一
彼女の名前は (単行本)彼女の名前は (単行本)
読了日:12月17日 著者:チョ ナムジュ
pray humanpray human感想
エネルギッシュな疾走感と社会への不満や抵抗感を詰め込んだデビュー作の持ち味を存分に生かしながら、苦しかった時代を精神病院の病棟で振り返る物語。誰かに話すことでようやく何かを救い出せるような、そういう瞬間の尊さが散りばめられていた。デビュー作から作家の生活や健康状態にも紆余曲折あったようで2作目を出すのに4年を要したようだが、4年越しに読めてよかったと思える力強い一冊。あと由香とのいろいろなエピソードはいい百合でした、悲しいけどね。
読了日:12月18日 著者:崔 実
九度目の十八歳を迎えた君と (創元推理文庫)九度目の十八歳を迎えた君と (創元推理文庫)感想
主人公が美女と一緒にバディを組んで謎解きをするのは樋口有介っぽいなとか、時間が歪む設定が青ブタの思春期症候群っぽいなと思いつつ読んだが後半の伏線の回収の鮮やかさと米澤穂信的な青春の苦さのトッピングが好き。苦みを強調してブラックに終わらせないところは作者の持ち味かもしれない。主人公たちと同じ、ゼロ年代中盤に高校生だった自分からしたら(そしていまの自分は30歳だ)懐かしい気持ちに浸れる描写も多く面白かった。
読了日:12月21日 著者:浅倉 秋成
世界一わかりやすい 「医療政策」の教科書世界一わかりやすい 「医療政策」の教科書感想
ページ的には分厚くはないがこの中身の濃さは素晴らしい。アメリカでの研究結果を中心に紹介しているのであくまでアメリカという留保は必要だが、その留保の上で読み進めるとアメリカのアカデミックがいかに医療という営みをあらゆる角度で研究し、そして現実の医療政策に生かそうとしているかがよくわかる。あとがきにも書かれているが、日本に欠けている重大な要素はここである。素晴らしい医療制度を持っていたとしても、EBPMによるアップデートや社会における共通理解の促進が進展させなければ、これからの時代を生きていくのは難しい。
読了日:12月23日 著者:津川 友介
コンビニ・ダイエット (星海社新書)コンビニ・ダイエット (星海社新書)感想
仕事柄夜食をよくとるが夜食を少しでも健康的にできればと思って読んだ。色々使えそうではある。
読了日:12月25日 著者:浅野 まみこ
塀の中の美容室 (双葉文庫)塀の中の美容室 (双葉文庫)
読了日:12月26日 著者:桜井 美奈
お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)感想
2003年刊の本だけど、ここからどれだけ世の中のジェンダー観が進んできただろうかと思いながら読んでいた。もちろん進んできた部分もあるだろうけれど(大学での取組みとか)大きく変わってないこともあるだろうし、婚活界隈を見ていると昔ながらの男女観に根強さも感じる。そんなわけで、たった20年弱で変わってしまうような領域ではないことを改めて感じながら読んだ一冊だった。
読了日:12月30日 著者:若桑 みどり

読書メーター
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11月の読書メーター
読んだ本の数:25
読んだページ数:7638
ナイス数:38

アメリカの政党政治-建国から250年の軌跡 (中公新書)アメリカの政党政治-建国から250年の軌跡 (中公新書)感想
アメリカの二代政党制が現代の姿に至るまでの250年の歴史がコンパクトに、かつポイントを抑えながら詳述されていて非常に良い本。タイミングが大統領選挙期間中というのも素晴らしいし、今年出た新書の中でも完成度が出色の一冊。
読了日:11月01日 著者:岡山 裕
みんなの「わがまま」入門みんなの「わがまま」入門
読了日:11月02日 著者:富永京子
民主主義とは何か (講談社現代新書)民主主義とは何か (講談社現代新書)感想
アメリカで良くわからないことが起きている今だからこそ、民主主義について考えてみたい、知りたい人にとっては最適な入門書になっているように思う。すでに政治学を学んだ自分としてもコンパクトに民主主義の理論と歴史を「復習」できるので、とても学びが多い一冊だった。何より読みやすい文章、文体がこうした類いの本としては出色だと思われる。
読了日:11月05日 著者:宇野 重規
観光は滅びない 99.9%減からの復活が京都からはじまる (星海社新書)観光は滅びない 99.9%減からの復活が京都からはじまる (星海社新書)感想
再起の記録。まだまだこれからではあるとしても、京都が日本にとって特別な場所であるせいか、そうあってほしいとは思いながら読んでいた。
読了日:11月09日 著者:中井 治郎
現代思想 2020年11月号 特集=ワクチンを考える――免疫をめぐる思想と実践――現代思想 2020年11月号 特集=ワクチンを考える――免疫をめぐる思想と実践――感想
前半は面白い論考が多く、HPVワクチンに関するものはいずれも必読だと感じた。
読了日:11月10日 著者:中村桂子,山内一也,ロベルト・エスポジト,美馬達哉,岡崎勝,香西豊子,橋迫瑞穂,浜田明範,宮裕助
保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 1)保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 1)
読了日:11月11日 著者:チョン・セラン
臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)感想
骨太。実務家の立場として読んだが、これは仕事をする上でも繰り返し開くことになりそうなすぐれた一冊である。
読了日:11月12日 著者:丹野 義彦,石垣 琢麿,毛利 伊吹,佐々木 淳,杉山 明子
社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学
読了日:11月15日 著者:ジョナサン・ハイト
伊勢物語 2020年11月 (NHK100分de名著)伊勢物語 2020年11月 (NHK100分de名著)感想
古典の授業で習った話や歌が多かったが、「西の京の女」に関するエピソードは全然知らなかったのでなかなか面白く受け取った。「初めての女性」を特別視して、それが後世まで大事なものとして残っていくというのは、現代人の感覚とも近いものがあるし、「起きもせず寝もせで夜を明かしては春のものとてながめ暮らしつ」は情感がこもりにこもった美しい歌だと感じた。
読了日:11月18日 著者:蘯 のぶ子
東京百話〈地の巻〉 (ちくま文庫)東京百話〈地の巻〉 (ちくま文庫)
読了日:11月18日 著者:
アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか (NHK出版新書)アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか (NHK出版新書)感想
プレトランプ時代であるオバマ政権後期の復習といった感じ。バイデンはどの路線を歩むのか。
読了日:11月18日 著者:渡辺 靖
他者を感じる社会学 (ちくまプリマー新書)他者を感じる社会学 (ちくまプリマー新書)感想
COVID-19のある世界を生きる上でも、またそれがなかったとしても、しなやかでタフな想像力が常に必要なのだろうと感じた。それが徹底的に欠けてしまって分極化しているのがいまのアメリカなのかもしれない。
読了日:11月19日 著者:好井 裕明
坂本真綾 In MUSIC MAGAZINE坂本真綾 In MUSIC MAGAZINE
読了日:11月19日 著者:
なぜふつうに食べられないのか: 拒食と過食の文化人類学なぜふつうに食べられないのか: 拒食と過食の文化人類学
読了日:11月20日 著者:磯野 真穂
第17巻 福祉心理学 (公認心理師の基礎と実践)第17巻 福祉心理学 (公認心理師の基礎と実践)
読了日:11月23日 著者:中島 健一
基礎から学ぶ認知心理学 -- 人間の認識の不思議 (有斐閣ストゥディア)基礎から学ぶ認知心理学 -- 人間の認識の不思議 (有斐閣ストゥディア)
読了日:11月23日 著者:服部 雅史,小島 治幸,北神 慎司
政治経済学 -- グローバル化時代の国家と市場 (有斐閣ストゥディア)政治経済学 -- グローバル化時代の国家と市場 (有斐閣ストゥディア)
読了日:11月24日 著者:田中 拓道,近藤 正基,矢内 勇生,上川 龍之進
世界標準の経営理論世界標準の経営理論感想
経済学や社会学ゾーンは既知のことも多かったが経営学だとこういう風に料理すんのねというのが膨大な理論と関連する論文群によって示されていくのは素直に面白い。浅く広くではあるが昔からある理論を現代の視点で反論する理論を紹介しながらクリティカルに論じているのは面白かったし、経営学のテキストとしての目的は十分果たせていると思う。
読了日:11月25日 著者:入山 章栄
感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた感想
感染症の歴史とワクチン開発の歴史を一つずつセットで学べる良書。とても教育的な一冊。
読了日:11月25日 著者:さーたり,中山 哲夫
ランチ酒 (祥伝社文庫)ランチ酒 (祥伝社文庫)感想
さくっと読める文体だが、見守り屋の顧客の抱える事情や主人公の抱える事情とその進展など、シビアな内容も多く含む。だからこそ仕事おわりの昼間の一杯と食事が至極の瞬間になるのだろう。
読了日:11月26日 著者:原田ひ香
貧困専業主婦 (新潮選書)貧困専業主婦 (新潮選書)
読了日:11月26日 著者:周 燕飛
谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著)谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著)感想
谷崎の魅力は時代に迎合しない変態性でもあるが、メタフィクション性でもあるよねという話などなど。
読了日:11月27日 著者:島田 雅彦
小説版 韓国・フェミニズム・日本小説版 韓国・フェミニズム・日本
読了日:11月28日 著者:チョ・ナムジュ,松田青子,デュナ,西加奈子,ハン・ガン,イ・ラン,小山田浩子,高山羽根子,パク・ミンギュ,パク・ソルメ,深緑野分,星野智幸
永遠だ、海と溶け合う太陽だ。 特集 女と人生永遠だ、海と溶け合う太陽だ。 特集 女と人生感想
座談会は議論が行ったり来たりしていることもありさほど惹かれなかったが、中盤で女と女の関係をいろいろな寄稿者が書いたエッセイはバリエーション豊かで読み応えあり。愛情と憎悪の入り交じり方に人生を感じる。
読了日:11月28日 著者:水上 文
わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5)わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5)感想
ほぼ全て百合作品の短篇集という圧倒的な尊さと、そこに書き込まれている切実さ、悲しみ、痛みなどに深く共感する気持ちがある。
読了日:11月30日 著者:チェ・ウニョン

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※このエントリーはふくろうさん(@0wl_man)主宰の企画、「海外文学・ガイブン Advent Calendar 2020」に参加しています。



■はじめに

 このエントリーでは韓国の現代文学における百合作品、あるいは文学における百合描写について紹介していきたい。まず、「百合」という言葉になじみがない方に簡単に説明すると、「百合とは女性同士の親密な関係全般のこと」であると言ってよい。

 具体的には親友同士、先輩後輩関係、レズビアンカップルなどなど、性的な関係を含む含まないに関わらず、女性同士の親密な関係を取り入れた作品のことをここでは百合作品と言いたい。あるいは、小説の主題ではないものの描写として一部取り入れられることもあるため、ここでは百合の描写が観測されるならばその小説は広義の百合作品であると解釈しよう。百合作品のジャンルとしては、女子学生同士の青春を描く百合作品や、職場の先輩後輩関係を描く百合作品(「社会人百合」と称されることも多い)が日本では小説、漫画、アニメなどの作品に観測される。

 実際には「百合」の定義は人それぞれであり、セクシャルマイノリティの文学であるレズビアン作品とは異なるものとして解釈する人もいる(その場合は、恋愛関係や性的関係の有無などが「百合」を定義する材料となる)。ただ、ここで「百合論争」(「百合」の定義する範囲についての論争)をするつもりはないので、個人的な百合解釈にお付き合い願いたい。なお、あくまで個人的な解釈であるため、読者の方が「それは百合じゃない」と思ったとしてもそれは読者の方の自由な解釈である。

 それでは始めよう。2018年に日本で紹介されたデビュー短編集が韓国でもベストセラーとなっている新鋭のチェ・ウニョン、すでに世界的に評価され、芸術的な小説家でもあるハン・ガンを中心に紹介したい。この二人を中心に紹介する理由は、単純に私の推し作家であるからだ。その意味では偏愛でもあるが、読者の方にはご容赦いただきたい。

■作品紹介


◆チェ・ウニョン「ショウコの微笑」(『ショウコの微笑』クオン、2018年所収)

 高校時代、日本から韓国に留学してきたショウコとの思い出を追想しながら、女性として映画監督になるという夢に突き進む主人公ソユの成長と挫折の物語。出会いと別れ、文化の違いの共有、不平等や差別や格差、そして喪失。この短編が文壇デビューとなったチェ・ウニョンだが、彼女の後の作品にも通じる要素がふんだんにつまっている佳作である。何より日本の読者としては、日本から来た女の子との出会いを丹念に書いてくれたことや、その名前がタイトルに振られていることが、何より嬉しく感じる。この短編については別の文章でかなり詳しく論じているのでこちらをご覧いただけると嬉しい。




◆チェ・ウニョン「彼方から響く歌声」(『ショウコの微笑』クオン、2018年所収)

 「ショウコの微笑」へ”越境する百合”と言ってもいいかもしれないが、本作も大好きな大学の先輩を追いかけてロシア(先輩の留学先がロシア)に行ってしまう主人公のエネルギーに驚かされる。好きという感情は国境を越えていくこと。もちろんそれがバラ色ではないことは当然として、私たちの生きる世界はつながっているんだという当たり前のことを強く実感することができる。タイトルも含め、非常に美しい百合作品だ。

◆チェ・ウニョン「あの夏」(『わたしに無害な人』亜紀書房、2020年所収)

 少しこじつけかもしれないが、「ショウコの微笑」の変奏だと思いながら読んでいた。今回は国境や人種を超越するような越境小説ではないが、「ショウコの微笑」よりも具体的にセクシュアリティについての描写があり、性の揺らぎやセクシャルマイノリティの社会的な地位についての記述はより現代的である。また、時間が経過するにつれて二人の関係性が遠ざかってゆくのは「ショウコの微笑」にも似ている。離れたくないのに、互いの置かれた社会状況の変化やその他様々な事情によって二人は離れていってしまう。そうした大切な人との思い出を振り返る時、名前を呼ぶ行為のなんと尊いことか。

◆チェ・ウニョン「六〇一、六〇二」(『わたしに無害な人』亜紀書房、2020年所収)

 主人公が子どものころ、隣の部屋に越してきた家庭について回想する短編。小説の中で流れている時間に比べるとコンパクトにまとまった短編ではあるが、主人公が見聞きするものの中には暴力や不平等があふれていることから、読むのが辛く感じる人もいるかもしれない。そして、そうした不正義を身近なところで感じながら抵抗することができない無力さも抱えている。こうした二重の辛さをフィクションではあるものの記録し、小説という媒体で「告発」する行為は、オーソドックスなフェミニズム小説のやり方だと言えるだろう。チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』に関心のある方にもおすすめしたい。

◆チェ・ウニョン「過ぎ行く夜」(『わたしに無害な人』亜紀書房、2020年所収)
 
 四歳離れた姉妹の再会の物語。姉のユンヒは大学院を修了したが研究職のポストにつけずに困窮している。そんな中、五年ぶりに再会する妹のジュヒは、結婚と離婚と出産を経験し、彼女は就職しているものの「社会保険はない」待遇であるなど、楽な生活ではなかった。優秀な姉であるユンヒは、奔放な妹とある時期から距離を保って生きてきたが、大人になって再開したことで仲良くしたという自分の気持ちは昔からずっとあったのではないか、もう一度仲良くできるのではないかという気持ちを強くする。良い思い出も悪い思い出もすべては過去のこと。格差社会を生きる現代の韓国人のつらさを描写しつつ、姉妹だからこそ紡げる特別な関係が築かれうることを希望的に示唆している。例えば、少なくとも姉妹ならば安心して夜を一緒に過ごすことはできるはずだと。

◆ハン・ガン「明るくなる前に」(『回復する人間』白水社、2019年所収)

 短編集『回復する人間』は、人間の喪失と回復(レジリエンスと言っても良い)をテーマに執筆されているが、その先頭を飾る「明るくなる前に」は以前勤めていた職場で仲良くなった先輩「ウニ姉さん」の喪失を少しずつ受け入れようとしていく(≒レジリエンスのさなかにある)主人公の「私」の心の揺れ動きが子細に描かれている。さよならだけが人生だ、とはよく言ったものだが、どれだけ好きな人であっても、遠くに行ってしまうことを妨げることはできない。好きな人だからできないのかもしれない。もう一生会えないくらい遠くに行っても。だからこそ人には喪を受け入れる時間が必要であるのだと、ハン・ガンは小説を通じて優しい言葉で伝えようとしている。




◆ハン・ガン「京都、ファサード」(『小説版 韓国・フェミニズム・日本』河出書房新社、2020年所収)
 
 「ショウコの微笑」とはベクトルが異なり、韓国出身で日本に移住した女性と、韓国に在住している主人公の女性の物語。移住したまま韓国に帰ってくることは最後までなかった友人への追憶の小説でもある。彼女が帰らなかった理由を最大限尊重しながら、会えない時間が長く続いたことへの寂しさを偽れない気持ち。こうした、人生にとって重要な喪失を書く時、ハン・ガンの詩的な文章は静かに読者の感情をとらえる。「明るくなる前に」もそうだが、人と人の出会いと別れを書くのが抜群にうまい作家である。

◆キム・へジン『娘について』(亜紀書房、2018年)

 レズビアンの娘と、その性的嗜好を容認できない伝統的な生き方をしてきた母親の構図を描いた小説。その娘が恋人を連れて実家に転がり込んできたことで、世代の違う女性三人の奇妙な生活が始まっていく。主人公は娘の母であり、分かりあえそうもない娘のことを複雑な感情で眺めながら、あるいは介護の仕事を通じて得られる癒しを丁寧に受け止めていくところにも好感が持てる。仕事では年上の、家庭では年下の世代を「ケア」し、その中で関係性を紡ぎ直しながら生きていく様を描写することで、世代や国境を超えて共感を生む物語にもなっている。




◆チョン・セラン「屋上で会いましょう」(『屋上で会いましょう』亜紀書房、2020年所収)

 一種の社会人百合と言ってもいいかもしれないし、百合というほど感情的な関係というわけでもないかもしれないが、「屋上で会いましょう」という言葉に救いを求める主人公の感情の描写が非常に豊かでコミカルでもある面白い短編である。2018年に翻訳刊行されて話題になった『フィフティ・ピープル』もそうであったように、チョン・セランは切実さを切実なままに書くのではなく、いろいろな角度で描写するところに魅力があるが、同名のタイトルの短編集の表題作としては魅力たっぷりで申し分がない。




◆キム・エラン「ノックしない家」(『走れ、オヤジ殿』晶文社、2017年所収)

 住人の名前も顔も分からないような家に住みながら、しかしそこで生まれていくコミュニケーションを描いた短編。キム・エランは本作が韓国でのデビュー作になったようで、日本に最初に紹介された本に収録されたのも当然の流れだろう。彼女もまたユーモアを忘れない作家である。チョン・セランのようなコミカルな語り口が生むユーモアさというより、他者に寄り添う気持ちを表現するためのユーモアと言ってよい。この題材ならちょっとしたホラーやサイコ小説にもなりそうだが、そう料理しないところにキム・エランの小説の魅力がある。




■おわりに

 以上、短編9作長編1作を紹介してきた。ここ数年に日本で翻訳されたものを中心に紹介してきたのですでに読んでいる方もいるかもしれないが、未読な方でも今回取り上げた本は書店や図書館で入手しやすいと考えている。ぜひ年末年始の読書プランに加えていただけると、このエントリーを書いた人間としては非常にありがたい。

 また、小説ではないが今年日本でも公開されて話題になった映画『はちどり』もここで紹介してきた文学作品と通底するものが多くある。セクシュアリティの揺らぎや、子どもと大人の間の揺らぎ、身近な範囲の生活と大きな社会が接続する瞬間の怖さ。監督キム・ボラの自伝的、私小説的とも言えるこの映画の構成自体が、非常に文学的な響きを持っていたようにも思う。この映画は以前ブログで紹介しているので、詳しい内容や評価についてはこちらをご覧いただければ嬉しい。


 

ショウコの微笑 (新しい韓国の文学)
ウニョン, チェ
クオン
2018-12-25


わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5)
チェ・ウニョン
亜紀書房
2020-04-22


回復する人間 (エクス・リブリス)
ハン・ガン
白水社
2019-05-28


小説版 韓国・フェミニズム・日本
星野智幸
河出書房新社
2020-05-26


娘について (となりの国のものがたり2)
キム・ヘジン
亜紀書房
2018-12-20


屋上で会いましょう チョン・セランの本
チョン・セラン
亜紀書房
2020-07-31


外は夏 (となりの国のものがたり3)
キム・エラン
亜紀書房
2019-06-21


走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)
エラン, キム
晶文社
2017-12-12

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10月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4932
ナイス数:27

東京百話〈天の巻〉 (ちくま文庫)東京百話〈天の巻〉 (ちくま文庫)
読了日:10月04日 著者:
現代思想 2016年9月号 特集=精神医療の新時代―オープンダイアローグ・ACT・当事者研究…―現代思想 2016年9月号 特集=精神医療の新時代―オープンダイアローグ・ACT・当事者研究…―感想
オープンダイアローグの話は面白かったがまだまだよく知らないところでもあるので、日本に輸入した斎藤環の話をどこまで聞いてしまっていいのか、という留保は個人的に必要な部分。ただ、当事者研究と比べて社会に返す、戻す営みを重視している点は個人的に評価したいと思う。(当事者研究が社会と距離があるから悪いというよりは、あくまでアプローチの差異だと受け止めた)
読了日:10月08日 著者:斎藤 環,森川すいめい,信田さよ子,向谷地生良,綾屋紗月,高木俊介,村上靖彦,立岩真也,小泉義之,美馬達哉,北中淳子,見田宗介
傷を愛せるか傷を愛せるか感想
宮地尚子のエッセイってどういうものだろうかと思ったが、思ったより面白かった。日本で、そしてアメリカで出会う診療の風景や日常的な出来事を彼女なりの視点でつづっていくが、全面的にあるのは傷ついた人やヴァルネラブルな人へ寄り添う優しさである。その根っこには人間の持つ力への信頼だとか、祈りのようなものがある。傷ついた人に対して精神科医にできることは限られているが、それでも真摯に向き合おうとすることが大事なのかもしれない。自分自身と、あなたに対して。
読了日:10月09日 著者:宮地 尚子
読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹
読了日:10月10日 著者:阿久津 隆
事実はなぜ人の意見を変えられないのか事実はなぜ人の意見を変えられないのか感想
なぜトランプが事実や科学的なエビデンスを無視あるいは軽視した言動を繰り返し、そしてそのトランプの振る舞いに多くの人が共鳴してしまうのかがよくわかる一冊。人は情報を適切に評価することに長けておらず、信じたいものを信じがちだし、そして他人(たった一人であっても)の影響を受けやすい。その他こちらに→https://burningsan.medium.com/380b3a8bdcc5
読了日:10月12日 著者:ターリ・シャーロット,上原直子
NHK 100分 de 名著 デフォー『ペストの記憶』 2020年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)NHK 100分 de 名著 デフォー『ペストの記憶』 2020年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)感想
デフォーの小説にいわゆる小説らしい筋書きはないし、視点も内容もかなり「ごちゃまぜ」ではあるが、それが他の災害文学(カミュの『ペスト』やヴォルテールの『カンディード』が言及されている)との差異であり、面白さなのではないかと武田はつづっている。一番最後、都市の下に眠る過去の災害の痕跡の話と、それがは、米澤穂信『さよなら妖精』のセリフを思い出した。「過去って、本当にあったのね」
読了日:10月13日 著者:
自閉スペクトラム症の理解と支援 ―子どもから大人までの発達障害の臨床経験から―自閉スペクトラム症の理解と支援 ―子どもから大人までの発達障害の臨床経験から―感想
自閉スペクトラムと言えば本田先生、と言わんばかりの本領が発揮された一冊。私見も含まれているが、その点はあらかじめことわっているので、エビデンスのとれている記述とははっきりと区別されるように書かれているのも良かった。そして何より読みやすく、かつ支援にも使いやすい。
読了日:10月15日 著者:本田 秀夫
ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書)ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書)
読了日:10月16日 著者:川端 康雄
子づれシングルの社会学 (神戸学院大学現代社会研究叢書)子づれシングルの社会学 (神戸学院大学現代社会研究叢書)感想
こちらに詳しく書いた→https://burningsan.medium.com/649ce5229509
読了日:10月18日 著者:神原 文子
来福の家 (白水Uブックス)来福の家 (白水Uブックス)
読了日:10月20日 著者:温 又柔
現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス
読了日:10月20日 著者:小島寛之,三中信宏,赤平昌文,稲葉肇,神林博史,喜多千草,北中淳子
丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)感想
状況と数に応じてやるべきことが変わっていく以上、「丁寧に考えること」とそれを続けることが大事だなと改めて。考えて行動するのはなかなか難しいけれど、8割おじさんとの対談の中で挙げられるみんなバラバラがいいよねという指摘は確かにそうかも。3密を避けられるし、同調圧力の回避にもなる。
読了日:10月21日 著者:岩田健太郎
実践に学ぶ 30分カウンセリング実践に学ぶ 30分カウンセリング感想
理論と実践が両方コンパクトに収まっており、全体的にはかなりまとまりのいい本になっていると思う。スタンダードとされて来た50分の意義とその見直し、多忙な現場はあるいは50分では負担を感じる中で30分間で工夫しながらできることをそれぞれの立場、現場の視点で探っていく試みはとても創造的だろうと思うし、対面すること自体が難しいまさに今こそ特に必要な試みかもしれない。その他、こちらに書いた→https://burningsan.medium.com/681d8d6be2dc
読了日:10月22日 著者:
天才 藤井聡太 (文春文庫)天才 藤井聡太 (文春文庫)
読了日:10月26日 著者:中村 徹,松本 博文
屋上で会いましょう (チョン・セランの本 2)屋上で会いましょう (チョン・セランの本 2)感想
よかった。文章のリズムが楽しくて、でもどれも切実さに満ちていた。「ヒョジン」、「ボニ」、「ハッピー・クッキー・イヤー」が特に好き。
読了日:10月26日 著者:チョン・セラン
ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし―ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし―
読了日:10月30日 著者:つづ井,田中東子,ひらりさ,最果タヒ,高山羽根子
時のきざはし 現代中華SF傑作選時のきざはし 現代中華SF傑作選
読了日:10月31日 著者:江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野

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 上記の通り、たまにツイキャスでやっている「読書枠」という配信ログを公開しました。
 近々mediumにも書評をアップする予定なので、アップした際にそちらのリンクも貼っておきます。
 →アップしました(10/18)




 そもそも、「読書枠」って何なのという話ですが、

・元々は読書に集中するために無言で配信する予定だった(自宅だと誘惑が多いため、配信という体にしたら集中できるのでは、という仮説)
・途中から、本を読みながら、適宜内容について雑談しながら配信する方向に変えた
・去年の冬から始めたが、しばらくやっていなかったので今後再開していきたい
・ツイキャスは配信の動画を公開する機能があるが、埋もれてしまっていた。なので、このブログで今後配信のログを救出していきたい(継続できるかどうかは不明)


 という感じです。興味の及ぶ範囲内でゆるりと、ご付き合いください。
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9月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3886
ナイス数:16

理由のない場所理由のない場所感想
一言で感想を述べるのは難しいが、この本が書かれるまでのいろいろなことを想像すると胸にくるものがある。もちろん小説自体の評価は個別に行うべきだと思うけれど、いまのところはちょっと保留したい感じ。
読了日:09月04日 著者:イーユン リー
生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想 (星海社新書)生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想 (星海社新書)
読了日:09月05日 著者:大谷 崇
源氏物語 5 (新潮文庫 え 2-20)源氏物語 5 (新潮文庫 え 2-20)
読了日:09月05日 著者:紫式部
いつも「時間がない」あなたに (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)いつも「時間がない」あなたに (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
欠乏は怖いが、欠乏があるから引き起こされるパワーもあるので(締め切り前の追い込みなど)欠乏がある時の人間の行動特性を知っておくことがまず大事。その意味では豊かな例示やストーリーが多く楽しく読める。あとファスト&スローを読み返したくなる。
読了日:09月09日 著者:センディル ムッライナタン,エルダー シャフィール
働く人びとのこころとケア──介護職・対人援助職のための心理学働く人びとのこころとケア──介護職・対人援助職のための心理学感想
まさに福祉分野での対人援助職なので読んでよかった。使えるところが多いし、他の労働分野、領域での話などは知らないことも多く面白く読んだ。自分だけじゃなく同僚のストレスやそのケアの状況にも敏感になっておきたい。
読了日:09月13日 著者:山口 智子,松本 みゆき,加藤 容子,金井 篤子,富田 真紀子,堀 有伸,茂木 七香,早川 徹,廣川 進,西村 もゆ子,中林 恭子,山本 さや子,竹田 伸也
社会を知るためには (ちくまプリマー新書)社会を知るためには (ちくまプリマー新書)感想
筒井さんらしい骨太で核心的な社会学的な議論をちくまプリマ―という手に取りやすい媒体で読むことのできる面白さがあった。
読了日:09月14日 著者:筒井淳也
源氏物語私見 (新潮文庫)源氏物語私見 (新潮文庫)感想
源氏物語本編と並行して読む。本編には著者の解説的な要素がなかったので、まとまった解説や翻訳作業の背景がいろいろ書かれていてよかった。
読了日:09月17日 著者:円地 文子
オタク女子が、4人で暮らしてみたら。オタク女子が、4人で暮らしてみたら。感想
エッセイでもあり2020年にCOVID-19が襲来して以降は老後についての言及はノンフィクションみもあった。軽快な文体が楽しいし実際の生活もなかなか楽しそうだ。
読了日:09月19日 著者:藤谷 千明
痴漢外来 (ちくま新書)痴漢外来 (ちくま新書)感想
良書。著者の外来(医師ではなく心理職なのでおそらくカウンセリングの形)の様子を紹介しながら痴漢を含む性犯罪を「病気」としてとらえる意義やその診断、治療について詳細に紹介されていく。治療も研究も海外での事例が先行しており、日本ではまだまだ例が少ない。このことは臨床にあたる医師の知識不足や、昨年のいくつかの判決でも明らかになったように司法の世界での知識不足といった社会問題としても露呈している。性犯罪や犯罪ではないもの性的な依存行動にどう立ち向かうか。自助グループや被害者の声も紹介されており、非常に間口が広い。
読了日:09月21日 著者:原田 隆之
沈没家族 ――子育て、無限大。 (単行本)沈没家族 ――子育て、無限大。 (単行本)感想
劇場版のディレクターズカットでもあり、この本自体が一冊のノンフィクションでもあり、という感じで面白かった。映画からこの本、本から映画のどちらでもいけそう。
読了日:09月22日 著者:加納 土
援助者必携 はじめての精神科 第3版援助者必携 はじめての精神科 第3版感想
細かいところにツッコみたいところはなくはないが、知的障害や精神障害のある人に対する援助をやっている人間としてこの本に書いてあること、取り分け前半部「アプローチの基本」を念頭に置いておけばそれだけでずいぶん肩の力は軽くなると思う。他方で「疾患のイメージ」はイメージ止まりのところもあるように思えたので、別の文献で知見を補ったほうがよい。あくまでイメージとその対処、だと受け取った。
読了日:09月25日 著者:春日 武彦
スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホンスペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホン感想
ワード、エクセル、パワポのどれを使えばいい感じの資料作りができるのかを知りたかったのでそのへんを中心に読んだ。あとは、共有した時に他人が使いやすいように、ってのは重要だと思っていたのでそのへんのTipsも参考になる。
読了日:09月26日 著者:四禮 静子
源氏物語 6 (新潮文庫 え 2-21)源氏物語 6 (新潮文庫 え 2-21)感想
オチがお見事。長い長い物語の結末をここまで寂しく、かつ呆気ないかのように終らせたのは訳文としても非常に上手いなと思ってしまった。命は儚いし、人の死は現世を生きる人間に重く重く禍根を残していく。
読了日:09月30日 著者:紫式部
螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)感想
ノルウェイの森の原型である「螢」がなかなかいいなと思った。ノルウェイは少し冗長すぎるので、「螢」くらいの短さであれば人の死の病も冗長ではない形でコンパクトにまとめられたなと感じた。
読了日:09月30日 著者:村上 春樹






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8月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2902
ナイス数:13

精神科ナースポケットブック精神科ナースポケットブック感想
私は看護師ではなく福祉職だが、常時精神障害、知的障害、発達障害の利用者を支援する立場なので、必要な情報がぎゅっとまとまっているのは非常に参考になると感じた一冊。
読了日:08月01日 著者:
幸運な男――伊藤智仁  悲運のエースの幸福な人生幸運な男――伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生
読了日:08月02日 著者:長谷川晶一
ユリイカ 2019年7月号 特集=山戸結希 ―『おとぎ話みたい』『溺れるナイフ』『21世紀の女の子』『ホットギミック ガールミーツボーイ』へ―ユリイカ 2019年7月号 特集=山戸結希 ―『おとぎ話みたい』『溺れるナイフ』『21世紀の女の子』『ホットギミック ガールミーツボーイ』へ―
読了日:08月03日 著者:山戸結希,井土紀州,志磨遼平,最果タヒ,戸田真琴,有馬和樹,の子
現代思想 2019年5月臨時増刊号 総特集◎現代思想43のキーワード (現代思想5月臨時増刊号)現代思想 2019年5月臨時増刊号 総特集◎現代思想43のキーワード (現代思想5月臨時増刊号)感想
反出生主義、ポピュリズム、自己啓発、第三波以降のフェミニズムあたりが気になって読んだ。読み飛ばしたところもあるが、それも含めてザッピングするような一冊。あえて近接したワードや概念を43の中に含めてるのも、まあこれはこれで悪くはないかもしれない。あと対談パート2つ目のトミヤマユキコさんのいくつかの発言が面白かった。
読了日:08月05日 著者:千葉雅也,松本卓也,渡辺ペコ,トミヤマユキコ,清田隆之
キューキュー
読了日:08月12日 著者:上田 岳弘
ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代
読了日:08月21日 著者:伊藤 昌亮
[図解] アンガーマネジメント超入門 怒りが消える心のトレーニング[図解] アンガーマネジメント超入門 怒りが消える心のトレーニング
読了日:08月24日 著者:安藤 俊介
外は夏 (となりの国のものがたり)外は夏 (となりの国のものがたり)
読了日:08月30日 著者:キム・エラン
本業はオタクです。-シュミも楽しむあの人の仕事術 (単行本)本業はオタクです。-シュミも楽しむあの人の仕事術 (単行本)
読了日:08月30日 著者:劇団雌猫

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 mediumへのアップはありませんでした。9月はもうちょいがんばります。
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