2021年08月

2021年08月19日

公認心理師試験のこれまでの勉強法&残り一か月の勉強法

 2021年9月19日に公認心理師試験を受ける予定で少し前からコツコツ勉強しているが、今一度何やってきたかを振り返っておきたい。Gルートという、実務経験5年+現任者講習会受講による受験資格を得たルートでの受験であり、試験勉強はほぼ独学である。ご存じのように大学時代の専攻は政治学なので、心理学自体が独学である。ただ、臨床心理学や福祉心理学の領域と、司法・矯正分野の心理支援については実務経験も手伝っているのでかなり楽に勉強できているなと感じる。とはいえ範囲は薄く広いので、ある程度広範に押さえておくためにやったことを列挙していく。

 なお「暗記」についての考え方と実践は大学受験を終えた後に以下のエントリーを書いているが、基本的にはこの時と大筋は変わらない。以前公務員試験でペーパーテストを10回ほど受験したが、あくまで大学受験の応用であることは同じだ。社会人受験生は学生と違って時間が限られるので、「効率」を意識することがより肝要になるだろう。



1.基礎知識

 心理学の基礎、いわゆる基礎心理学と呼ばれる分野がある(ようだ)が、この分野は有斐閣が非常に強いので有斐閣の各種テキストで補ってきた。



 ラジ先生としても有名な渡邊芳之が執筆者の一人として入っているテキスト。身近なトピック(友人関係や恋愛など)を挙げながら心理学の世界にいざなってくれるので、自分のような初学者には入りやすい一冊。



 この本は公務員試験の時に使ったが、認知心理学、発達心理学、社会心理学、臨床心理学の基礎的な部分を網羅できる一冊となっており、分厚いが入門的に使うテキストとしては適しているだろう。各論に入る前に全体像を抑えるのは重要なことだ。



 『心理学・入門』にも参加しているサトウタツヤが本書にも加わっているので読んだ。初学者にとってもう一つ大事なのは歴史を学ぶことである。横軸は前記2冊で抑えられるが、歴史的経緯となる縦軸は本書で補った。刊行がやや古いものの歴史的な記述が大半なので、現在でも通用する一冊だと感じた。

2.各論






 認知心理学は上記の二冊を使った。認知心理学の知見が発達心理学や社会心理学へもクロスするので、範囲は広いが可能な範囲で抑えておきたいところだ。



 発達心理学は上記の本を使った。

臨床心理学入門
ケイティ アフェス-ヴァン ドーン
東京大学出版会
2019-03-25



臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)
杉山 明子
有斐閣
2015-04-13


 臨床心理学は上記の二冊を使った。ドーンの本は最近翻訳されたので全体像や歴史をつかむにはよかった。有斐閣のこのシリーズは安定なので使用している。

新・カウンセリングの話
平木 典子
朝日新聞出版
2020-08-07








 臨床心理学と関連して、カウンセリングと認知行動療法について学ぶためにこの本を使った。試験勉強というより仕事に応用するための学習だが、この分野を抑えておくと試験問題がだいぶ楽に感じる。



 社会心理学については上記の本を使う予定だがまだ読めていない。ただこの分野はこれまでの知識(社会学や認知心理学など)で解けそうな領域もあるので、後回しにしたのは予定通り。残り一か月で使う予定。


3.応用

 応用は幅広いので、興味のある所を中心に読んだ。読んだところでは得点を取っていきたい、という意図で読んでいる。その中から読んでよかった本をざっと列挙する。




心理的アセスメント (放送大学教材)
永田 雅子
NHK出版
2020-02-01












4.試験対策のテキスト&過去問集

心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト
公認心理師試験対策研究会
翔泳社
2020-02-28



心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 2021年版
公認心理師試験対策研究会
翔泳社
2021-03-24





 公式のテキストと過去問集は以上のものを用いた。過去問集は繰り返し解く予定&紙で買うとサイズが大きいためkindle版を活用している。各分野ごとに目次からジャンプできるようになっているつぁめ、いまのところkindleでも違和感はない。

 『公認心理師試験の問題と解説2021』は最近出たので買ったが、問題の解説だけでなく各分野ごとの勉強法についてもページが割かれていて、そこを読むために買った感じ。ちなみに第3回の過去問を7月の終わりに解いたところ、74%の得点率だった(合格ラインは60%)。

5.残り一か月の学習プラン

 今後やることとしては、「テキストの繰り返し」と「過去問の繰り返し」と「直前対策問題集の活用」が軸になるかなと思う。テキストと過去問は4で挙げた翔泳社の二冊と以下のテキストを活用する。残り一か月となるとあまり手を広げることは得策ではないので、繰り返し同じテキストと過去問集を活用することで正答率を挙げていくというプラン。

心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版
公認心理師試験対策研究会
翔泳社
2021-03-24





 7月から過去問を解き続けているが、知識問題は50%ほどを取れれば十分だと考えている。その変わり、バスケで言うスリーポイントとなっている事例問題の正答率を8割以上は確保したい。国語力や消去法で解ける問題も多いので(それもどうかとは思うが)ここを確実に拾っていくことで、トータルの得点を70-80%に抑えることはできる。合格は60でよいので、70-80を視野に入れておけば多少うまくいかなかったとしても60を下回ることはないだろう、というプランである。

 盧箙雅はyoutubeで試験対策用の短い動画を多数アップしているので、息抜きがてらこちらも活用していきたい。




 このプランがうまくいくかどうかは、合格発表までお待ちいただきたい。

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2021年08月14日

2021年5月&6月&7月に聴いた音楽

 たまったので一気にやる。

■5月編

●LUCKY TAPES「BLUE feat. kojikoji」


 久しぶりにLUCKY TAPES聞いたけどよかった。

●Ayase「シネマ」


 Ayase名義の曲もちゃんとやってくれるのがうれしい。

小松未可子「悔しいことは蹴っ飛ばせ」


 ブランクについての詳しい事情は分からないが、「Maybe the next waltz」以来4年ぶりとなる新曲のリリース。この間に結婚するなどのイベントがあったので人妻になってから初のリリースだなとか思いながらも、歌手としてのみかこしが帰ってきてくれたのはとても嬉しい。3年前に大阪で見たライブのことを懐かしく振り返っていたら同じツアーの東京公演が円盤となって収録されていて最高やんけ・・・と思いました、はい。

●Homecomings「Here」、『Moving Days』



Moving Days
IRORI Records
2021-05-12


 5月はとにかくずっと聞いていた。ほんとうによい。よい。耳に染みてゆく。

●ぷにぷに電機×Kan Sano「ずるくない?」


 ぷにぷに電機初めて聞いたけどこの人もヤバくない? この人の存在自体がずるくない?? と思いながら聞いていた曲。今もよく聞いている。

■6月

●鬼頭明里「キミのとなりで」


 曲自体は『安達としまむら』主題歌なので少し前のものだがMVがいいですよね。百合はいいぞ、百合は。

●上田麗奈「anemone」


 ハサウェイきっかけに上田麗奈の曲をいろいろ聞いてみたがちょうど新曲と新しいアルバムが出るようなのでうれしい。

●愛美「カザニア」


 めっちゃよくないですか。ついでに言えばMVもめっちゃよくないですか。このまま個人活動がもっともっと増えたらうれしい。

カザニア
KingRecords
2021-06-29



●緑黄色社会「ずっとずっとずっと」


 去年あたりから少しずつリョクシャカを聞いているが、これはかなり出来がよいのでは。

●YOASOBI「三原色」


 ハイペースに曲を出しながらインパクトもしっかり残すあたりがすごい。

SUPER BEAVER 「名前を呼ぶよ」


 SUPER BEAVERも去年あたりから少しずつ聞いているが、発表するたびにいいな、と思わせてくれる。いま10代だったらかなりハマるかもしれない。さわやかさとエモさと熱さ。

■7月

フィロソフィーのダンス「テレフォニズム」


 7月のスマッシュヒットでした。過去曲聴いてるが多すぎて聴けてない。

Poppin'Party×鈴木このみ「DAYS of DASH」


 これも本当によくて、愛美とこのみんがコラボするとはいい時代である。ありがとう2021年7月。

燐舞曲「群青のフローセカ」

群青のフローセカ
ブシロードミュージック
2021-07-21


 春のライブで披露した曲のMV。燐舞曲の新しいアンセムとしても機能しそうな曲だ。



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2021年08月09日

2021年7月の読書記録



 読書メーターでは20冊ですが、読書メーターにない同人誌を二冊読んでいるので合計22冊でした。後半はオリンピックも始まったので、これくらいでしょう。あとさすがに公認心理師試験の勉強にも時間を割いた。

7月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:5383
ナイス数:40

off you go (幻冬舎ルチル文庫)off you go (幻冬舎ルチル文庫)
読了日:07月02日 著者:一穂 ミチ
たった、それだけ (双葉文庫)たった、それだけ (双葉文庫)
読了日:07月03日 著者:宮下 奈都
政治と複数性――民主的な公共性にむけて (岩波現代文庫)政治と複数性――民主的な公共性にむけて (岩波現代文庫)感想
文庫化を機に約10年ぶりに読んだが再読の価値が大きい一冊だった。あらゆるところで分断が進む中でいかにして包摂的な社会統合を目指していけばよいのか、といった大きなテーマは現代にこそ痛切に必要な議論だろう。
読了日:07月03日 著者:齋藤 純一
やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)感想
佐伯沙弥香前史、という感じだった。自分の感情の所在を知っていくための、切ない過程がここにある。
読了日:07月05日 著者:入間 人間
エキスパートナース 2021年 7月号 [雑誌]シン・ねじ子のヒミツ手技/血ガスの勉強/高齢者施設での新型コロナウイルス感染症への対応/共感疲労解消法エキスパートナース 2021年 7月号 [雑誌]シン・ねじ子のヒミツ手技/血ガスの勉強/高齢者施設での新型コロナウイルス感染症への対応/共感疲労解消法感想
施設における新型コロナ対策と共感疲労特集目当てで購入したがどちらの特集もコンパクトに要点がビジュアルでまとまっていてよかった。これ以外にもワクチン接種で危惧するべき副反応への対応や、AYA世代に対して必要な支援についての企画もよかった。
読了日:07月06日 著者:
やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)感想
やや意外な終わり方をしたけどあくまで本編で書かれなかったことを一つずつ拾って書いていくいう外伝的なスタンスは良かった。前に進んだり、戻ったり、止まったり。じれったさを常に抱えた切ない沙弥香の感情がこと細かに描写されているのが1巻に引き続いてとても良かった。
読了日:07月07日 著者:入間 人間
やがて君になる 佐伯沙弥香について(3) (電撃文庫)やがて君になる 佐伯沙弥香について(3) (電撃文庫)感想
よかったと思う。少なくとも、本編で書かれなかった物語の先が少しだけでも見られてよかった。本当に。
読了日:07月08日 著者:入間 人間
三つの物語 (福武文庫)三つの物語 (福武文庫)
読了日:07月10日 著者:ギュスターヴ フロベール,太田 浩一
はじめての認知療法 (講談社現代新書)はじめての認知療法 (講談社現代新書)
読了日:07月11日 著者:大野 裕
対話と承認のケア:ナラティヴが生み出す世界対話と承認のケア:ナラティヴが生み出す世界
読了日:07月12日 著者:宮坂道夫
心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト感想
一冊で良くまとまっているし、文章も読みやすい。
読了日:07月16日 著者:公認心理師試験対策研究会
心理学・入門 --心理学はこんなに面白い (有斐閣アルマ)心理学・入門 --心理学はこんなに面白い (有斐閣アルマ)
読了日:07月19日 著者:サトウ タツヤ,渡邊 芳之
ケアとは何か-看護・福祉で大事なこと (中公新書, 2646)ケアとは何か-看護・福祉で大事なこと (中公新書, 2646)
読了日:07月19日 著者:村上 靖彦
声優ラジオの時間シングル (綜合ムック)声優ラジオの時間シングル (綜合ムック)感想
井口裕香、徳井青空、豊田萌絵、桑原由気のページが特に面白かった。
読了日:07月21日 著者:
経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策
読了日:07月21日 著者:デヴィッド スタックラー,サンジェイ バス
水野瀬高校放送部の四つの声 (ハヤカワ文庫 JA ア 12-2)水野瀬高校放送部の四つの声 (ハヤカワ文庫 JA ア 12-2)感想
競馬好きとしては2章が抜群に面白かった。南条梓というキャラの個性と彼女の生い立ちと好きなもの、いろいろなものが溶け合ってゆく展開が(少し出来すぎな気もしつつ)お見事。
読了日:07月23日 著者:青谷 真未
健康・医療心理学 入門 -- 健康なこころ・身体・社会づくり (有斐閣アルマSpecialized)健康・医療心理学 入門 -- 健康なこころ・身体・社会づくり (有斐閣アルマSpecialized)
読了日:07月23日 著者:
『失われた時を求めて』への招待 (岩波新書 新赤版 1884)『失われた時を求めて』への招待 (岩波新書 新赤版 1884)
読了日:07月25日 著者:吉川 一義
ユリイカ 2012年12月号 特集=BL(ボーイズラブ)オン・ザ・ラン!ユリイカ 2012年12月号 特集=BL(ボーイズラブ)オン・ザ・ラン!
読了日:07月30日 著者:雲田はるこ,ヤマシタトモコ,ARUKU
政界再編-離合集散の30年から何を学ぶか (中公新書, 2651)政界再編-離合集散の30年から何を学ぶか (中公新書, 2651)
読了日:07月31日 著者:山本 健太郎

読書メーター


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2021年08月08日

2021年6月の読書記録


 
 お茶の水女子大学SF研究会の部誌である『COSMOS 80』が読書メーターには含まれないので、合計38冊でした。

6月の読書メーター
読んだ本の数:37
読んだページ数:11343
ナイス数:62

見知らぬ町にて (新潮文庫)見知らぬ町にて (新潮文庫)
読了日:06月01日 著者:辻 邦生
マレ・サカチのたったひとつの贈物 (中公文庫)マレ・サカチのたったひとつの贈物 (中公文庫)
読了日:06月01日 著者:王城 夕紀
貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
読了日:06月02日 著者:アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ
おうちのありか ~イエスかノーか半分か (3)~ (ディアプラス文庫)おうちのありか ~イエスかノーか半分か (3)~ (ディアプラス文庫)
読了日:06月02日 著者:一穂 ミチ
ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1感想
認知行動療法の実践に必要な知見が平易に、かつコンパクトに書かれていてよい。認知行動療法は万能ではなく、認知行動療法の限界や注意点も丁寧に記されている。したがって全体的にわかりやすく、実用的な一冊となっている。昨今話題になっているケアする人のケアに関心を持つ人にも薦めたい。
読了日:06月02日 著者:伊藤 絵美
歩きながらはじまること―西尾勝彦詩集歩きながらはじまること―西尾勝彦詩集感想
西尾勝彦は初めて読んだがこの言葉遣いはハマってしまいそう。ユーモラスと優しさが重なりあい、穏やかで楽しい世界を作り上げている。
読了日:06月04日 著者:西尾 勝彦
本と鍵の季節本と鍵の季節
読了日:06月04日 著者:米澤 穂信
誰になんと言われようと、これが私の恋愛です誰になんと言われようと、これが私の恋愛です
読了日:06月05日 著者:劇団雌猫
うつ病治療の基礎知識 (筑摩選書)うつ病治療の基礎知識 (筑摩選書)
読了日:06月07日 著者:加藤 忠史
団地の空間政治学 (NHKブックス)団地の空間政治学 (NHKブックス)
読了日:06月07日 著者:原 武史
日本発酵紀行 (d47 MUSEUM)日本発酵紀行 (d47 MUSEUM)
読了日:06月08日 著者:小倉ヒラク
旅の時間 (講談社文芸文庫)旅の時間 (講談社文芸文庫)感想
さすが吉田健一といった感じ。それぞれの場所での出会いや日常を流れるようにゆったりと刻んでゆく文章の心地好さ。旅のしづらい時代には今にような時代には向いている一冊。
読了日:06月09日 著者:吉田 健一
分別と多感 (ちくま文庫)分別と多感 (ちくま文庫)
読了日:06月10日 著者:ジェイン オースティン
或る青春の日記 (中公文庫)或る青春の日記 (中公文庫)
読了日:06月12日 著者:北 杜夫
やがて秋茄子へと到るやがて秋茄子へと到る
読了日:06月12日 著者:堂園昌彦
脳は楽観的に考える脳は楽観的に考える
読了日:06月13日 著者:ターリ シャーロット
わたしの身体はままならない: 〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義わたしの身体はままならない: 〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義感想
色々な人が当事者目線でいろいろなことを語り下ろす本。当事者の個別性と代表性の間になにが転がっているかを考えながら読んだ。
読了日:06月14日 著者:熊谷晋一郎,伊藤亜紗,野澤和弘,石田祐貴,いちむらみさこ,今井出雲,大島真理佳,笠嶋敏,桐島優太,坂爪真吾,高木佑透,玉木幸則,馬場拓也,haru,樋口直美
ある作家の夕刻-フィッツジェラルド後期作品集 (単行本)ある作家の夕刻-フィッツジェラルド後期作品集 (単行本)
読了日:06月14日 著者:スコット・フィッツジェラルド
アメリカン・スクール (新潮文庫)アメリカン・スクール (新潮文庫)
読了日:06月15日 著者:小島 信夫
大統領の条件 アメリカの見えない人種ルールとオバマの前半生 (集英社文庫)大統領の条件 アメリカの見えない人種ルールとオバマの前半生 (集英社文庫)
読了日:06月16日 著者:渡辺 将人
高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)感想
3年半ぶりに読んだが、『分別と多感』を読んだ後だったのでキャラクター同士の関係や物語の構造が時代背景含めて理解しやすかった。お金のために結婚するわけではないがお金はなんだかんだ重要(生活のために)というこの時代のリアリズムがこの小説でもしっかり息づいている。
読了日:06月17日 著者:ジェイン オースティン
読書と人生 (新潮文庫 み 5-3)読書と人生 (新潮文庫 み 5-3)感想
「読書遍歴」と「如何に読書すべきか」がめちゃくちゃ面白かった。読書をするためには閑暇が必要だから時間を作れ、とにかく習慣が大事だ、学生時代に本をたくさん読め、読む時は濫読がいいが緩やかに読むほうがいい、古典や原書を読め、古本屋をこまめに覗け。新聞や雑誌やラジオや映画があるような今日では習慣づくりは困難だけどがんばれ(スマホに時間をとられがちな現代人にも突き刺さるお話)。
読了日:06月19日 著者:三木 清
高慢と偏見 下 (ちくま文庫 お 42-2)高慢と偏見 下 (ちくま文庫 お 42-2)感想
物語としては『分別と多感』のほうが個人的には好みだが、本作が何度も繰り返し読まれるのはこの時代のイギリス特有の価値観や制度がそこかしこに描写されているからだろう。オースティン自身は田舎出身だったとされているがしかしながらこれだけの多種多様なキャラクターを自在に操れるのは本当に半端ない才能だよな・・・と思うしかない読書体験だった。
読了日:06月21日 著者:ジェイン オースティン
川上未映子: ことばのたましいを追い求めて (文藝別冊) (KAWADEムック 文藝別冊)川上未映子: ことばのたましいを追い求めて (文藝別冊) (KAWADEムック 文藝別冊)感想
イーユン・リーとの対談の収録が抜群に面白かった。
読了日:06月21日 著者:
雨の朝パリに死す (角川文庫)雨の朝パリに死す (角川文庫)
読了日:06月21日 著者:フィツジェラルド
五つ星をつけてよ (新潮文庫)五つ星をつけてよ (新潮文庫)
読了日:06月22日 著者:奥田 亜希子
エンド・オブ・ライフエンド・オブ・ライフ
読了日:06月23日 著者:佐々 涼子
甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)
読了日:06月25日 著者:森 茉莉
その姿の消し方 (新潮文庫)その姿の消し方 (新潮文庫)
読了日:06月25日 著者:堀江 敏幸
日本語の美 (中公文庫)日本語の美 (中公文庫)
読了日:06月25日 著者:ドナルド キーン
ノーサンガー・アビー (ちくま文庫)ノーサンガー・アビー (ちくま文庫)
読了日:06月27日 著者:ジェイン オースティン
エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫)エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫)感想
自分もそうだけど『紙つなげ!』や『エンド・オブ・ライフ』で佐々涼子の仕事を知った人は是非この本も読んでほしい。なぜ彼女が死を題材にしたノンフィクションを書き続けられるのかが少しわかった気がした。もっともそれは全く容易なことではなく苦悩そのものであり、そんな彼女の内面の複雑さもこの本にはつまっている。
読了日:06月27日 著者:佐々 涼子
女嫌いのための小品集 (河出文庫)女嫌いのための小品集 (河出文庫)
読了日:06月28日 著者:パトリシア ハイスミス
ポールとヴィルジニーポールとヴィルジニー
読了日:06月28日 著者:サン・ピエール
読書案内―世界文学 (岩波文庫)読書案内―世界文学 (岩波文庫)感想
面白かった。名前が多く上がっているが、特にディケンズ、オースティン、ドストエフスキー、バルザックを絶賛している。プルーストは長いから飛ばし読みをしてもよい、という話は謎の安心感がある。あの長い小説を飛ばさずに読むことはほぼ不可能だ。
読了日:06月28日 著者:サマセット・モーム
幕間 (平凡社ライブラリー)幕間 (平凡社ライブラリー)感想
傑作。時代背景を踏まえて読むとなお面白い。ウルフの文章のリズムと、来るべき暗い未来の前兆という作中の事情との相性がとてもよい。
読了日:06月29日 著者:ヴァージニア・ウルフ
遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)
読了日:06月30日 著者:宮下 奈都

読書メーター


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2021年08月05日

2021年8月のポートフォリオ




◎個別株(日本)
・あさひ[3333]
・武田薬品工業[4502]
・ソニー[6758]
・バンダイナムコHD[7832]
・任天堂[7974]
・東京エレクトロン[8035]

 この数か月でかなり動かした部分で、少数精鋭にした。その上であさひとレーザーテックを買付。あさひは年初来安値を記録するなど冴えないがこちらは優待目的なので株価はさほど気にしてません。趣味枠。

※8/10追記:レーザーテックも売却しました。いろいろ理由はあるがもう少し絞りたいと考えた時の候補ではあったので。現有の6銘柄はよほどのことがない限りは売却しない予定。


◎個別株(不動産) 

 パーク24、JR東いずれも売却したので保有なし。パーク24はいずれ買い戻すかもしれないが、JR東と同様まだまだ業績回復への道のりが読めない。


◎個別株(アメリカ)

・ダナハー[DHR]
・HCAヘルスケア[HCA]
・サーモフィッシャー・サイエンティフィック[TMO]
・テラドック[TDOC]
・アドビ[ADBE]
・クラウドストライク[CRWD]
・エヌビディア[NVDA]
・Amazon[AMZN]
・Shopify[SHOP]
・ペイパル[PYPL]
・スクエア[SQ]

 OKTA、ROKU、INTU、NEEを売却。新規はなし。ROKUに関しては売るタイミングを完全に間違えてしまったがストリーミング業界は今後も戦国時代が続きそうなので早めに撤退しておくという感じ。代わりにNVDAを買付けしてセクターの比率を調整する感じにした。
 AMZNが決算失敗、TDOCが引き続き軟調ではあるがADBEやCRWD、SQは好調だしヘルスケア3種(DHR、HCA、TMO)はいずれもこの間に過去最高値を記録しているので引き続き安心して持ってよさそう。


◎ETF
・iSharesS&P500[1655]
・MAXISナスダック100[2631]
CURE
SMH
SPXL
VIG
VHT
VYM
XLV
XLY

 2559とXLKを売却して2631とCUREを新規で。CUREはかなり高い場面で買ったがその後もさらに続伸しているのでまた落ちてきたら掴んでいきたい。2631も中身はQQQなので大きく落ちた時に掴む枠。


◎投資信託
eMaxis Slimオールカントリー
eMaxis Slim S&P500
eMaxisQQQ
ifreeQQQ
ifreeレバレッジQQQ
SBIVOO
楽天VTI

 変更なし。継続で積み立てている。


◎その他(REIT/BDC/暗号通貨)
・iShares米国不動産ETF[IYR]
・グローバルX SuperDivinded REIT[SRET]
・不動産セレクトSPDRファンド[XLRE]
・NFJリート[1343]
・iSharesJリート[1476]
・エイリス・キャピタル[ARCC]
・メイン・ストリート・キャピタル[MAIN]
・ビットコイン[BTC]
・イーサリアム[ETH]

 新規はなし。ARCCとMAINと1476をじわじわ継続で買付した。


〇展望
 全体としては個別株(アメリカ)の割合を10%くらいに抑えたいので、割合の少ないその他を増やしつつ、ETFの買い付けも継続していくというプランで上半期やっていこうかなと考えている。候補としては手持ちのすくないCUREやXLYを見つつ、XLVやVHTももう少し増やしたい。
 SPXLは大きく下げた時に掴む程度で。1655や2631も同様。SMHも大きく動くようなら掴んでおきたい。半導体の需要は数年先まで底堅いので、短期での変動はあれど長期で見れば確実に伸びるはず。
 その他は暗号通貨よりもREIT(1476とIYRが軸)とBDC(ARCCとMAIN)を買い付けるという従来のプランでいいかなと思う。暗号通貨は大きく下げた時に掴む程度で。

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2021年08月04日

トリックに隠れた友情譚、あるいは百合作品として ――『六番目の小夜子』(2000年)

 2000年に放映されたこのドラマを何回見たか正確には覚えていないが、前回は中学生の時の再放送だったと思う。その後恩田陸の原作と、外伝である「図書室の海」も読んだがそれ以来17年以上は経っているので内容はほとんど忘れた状態で『六番目の小夜子』を見て感じたのは、ああ改めてよくできているなという感想だ。ありきたりではあるが、このありきたりなところも含めて恩田陸の、とりわけ彼女のジュブナイルの巧さだと感じる。

 恩田陸にとってファンタジーやミステリーを学園ドラマに導入するのは、少なくとも当時ではおなじみだった。1992年に今は懐かしき新潮社ファンタジーノベル大賞で最終選考に残った『六番目の小夜子』が出版された後も、『三月は深き紅の淵を』や『麦の海に沈む果実』などのファンタジー色の強い(オカルト寄りとも言える)小説を複数発表している。『六番目の小夜子』自体は2000年にNHKによってドラマ化されたことによって火が付いた作品だと言ってよいと思うが、この小説もオカルトに寄せながらそれは実はトリックに過ぎないことを、2021年に見返すとひしひしと感じるのだ。『六番目の小夜子』は純粋な群像劇であり、学園ものだったことがよく分かるようになった。

 もちろん当時はキャラクターたちと同じ中学生目線で見ていたからでもあるだろう。今は逆に大人の目線で、彼ら彼女らの危うさを生暖かく見守ることができる。その上で実感するのは、ドラマオリジナルキャラクターで、鈴木杏演じる潮田玲のキャラクターである(元バドミントン選手の潮田玲子と一字違いなのも、いま振り返ると面白い)。この彼女がオリジナルでありながら主人公として物語をガイドする役を務めていることが、徹頭徹尾うまくいっているなと感じたのだ。

 山田孝之演じる関根秋、栗山千明演じる謎の転校生津村沙世子、そして松本まりか演じる学級委員長の花宮雅子は、いずれもクセが強い。強すぎるくらいに強い。だから彼ら彼女らは、それぞれの形で「六番目の小夜子」ゲームに興じていく。8話&9話の文化祭編では演劇が作中作として上演されるが、ゲームに興じる秋や沙世子、雅子(まー)も、演劇的なキャラクターだ。彼ら彼女らの語りは常に信用することができない。ただ、主人公である潮田玲だけは信頼できる。彼女なら、裏表のない、直情的だけど素直で明るいキャラクターを以て、物語を動かしてくれるはずだと視聴者は実感できるからだ。

 秋や沙世子が主役を務めてもこのドラマは成立したと思うが、それだとサヨコ伝説にまつわる謎解きが主軸になってミステリー色が強く出すぎてしまうおそれがある。そこを潮田玲という、本人曰くどこにでもいる女の子ではあるものの、どこにでもいる女の子だから共感を集めやすいし、作中でも信頼を集めている。彼女だから、秋や沙世子や雅子のいずれとも仲良くなれる。

 くしくも物語の後半は中学生にとってのアイデンティティの揺らぎにシフトしていく。玲のいくつかのセリフは、『花咲くいろは』や『響け!ユーフォニアム』のようなジュブナイルアニメの傑作を思わせるほど、年代特有のきらめきと不安に満ちている。サヨコ伝説においても「扉」というのが一つキー概念になっているが、ああなるほどこれもまたうまいなと感じた。アイデンティティの揺らぎを自覚して、苦しんで、そしてそれを他者と分かち合ってようやく、扉は開かれる。

 ミステリーめいたトリックに騙されずに(それ自体も面白いものではあるのだが)キャラクターそれぞれの友情や成長譚として純粋に楽しむことができるのが改めてこのドラマを見返す面白さだと気づいた。そして玲と沙世子の間に生まれる特別な関係には、百合みを覚えてもいいだろう(当時は百合という概念を知らなかったので)。平凡だけど非凡さも併せ持つ主人公と、特別すぎるライバルとの絶妙な組み合わせには、何度も『響け!ユーフォニアム』の黄前久美子と高坂麗奈を思い出した。麗奈も沙世子も、ミステリアスで美しいほどにその長い黒髪がよく似合う。

 2021年夏、まさかパンデミックの中開催される東京オリンピックを日々見つめる中、ここまでノスタルジックになれるとは思っていなかった。いやはやNHK恐るべしである。


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