Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

2021年04月





見:ホール・ソレイユ

 『1987』や『国家が破産する日』など、去年から意識的に韓国の現代史を題材にした映画を見ているが、その中でも18年間大統領の在位にあった朴正煕を暗殺するまでの40日間に密着した本作を楽しみにしていた。少し前に『知りたくなる韓国』で韓国という国家や社会の成り立ちを勉強していたが、そういった歴史的な知識があった方がより面白く見られるだろうと思う。(韓国人にとっては当然の歴史も、日本人、特に若い世代にとっては近いけれど少し遠い国の歴史はリアリティが薄いため)

 とはいえ、『1987』やあるいは『タクシー運転手』あたりの軍政期の末期の民主化運動を題材にした映画は製作が容易ではなかったとも聞く。本作についても、「事実を基にしたフィクション」という体裁をとった映画としてキャラクターの名前は一部を変えられている。朴正煕の娘である前大統領朴槿恵政権が継続していた場合、本作を含めた一連の映画の製作は難しかっただろう。

 朴槿恵はただでさえ左派、リベラルの文化人をブラックリストとしてピックアップしていただけに、自身の父の威信に関わる映画を(しかも父を民主化を阻害し、市民に対して暴力装置として機能する敵として描く映画を)作るという行為は許しがたいものであったはずだ。ゆえに、朴槿恵政権が倒れたおかげで戦後史や現代史を題材にした映画が作られるようになったのは、当の韓国に住む人たちにはもちろん、海外で見る自分のような立場においても韓国という国を概観し、理解するための有益な道具となっている。これらの映画はそれぞれ独立しているが、続けて見たり比較したりすることで、鑑賞する側にとって戦後史をもう一度振り返り、現代を見つめなおすためのひとまとまりのプロジェクトクトのように見える。

 前置きが長くなったが、本作は大統領暗殺という明確な着地点を設定した上で、それがなぜ起きたのかを解き明かしていくミステリーのような構造をとっている(いわゆるwhy done it型のプロットである)。しかしそれ以上に本作を覆うのは韓国映画ならではのノワールの空気感である。それを真正面から体現するキム・ギュピョン役のイ・ビョンホンが最初から最後まで本当に素晴らしい。

 戦後も長く軍政が敷かれ、民主化までに長く時間がかかった韓国社会において、KCIAのような諜報機関の暗躍や、政治的に対立した人間に対する拷問や虐待などは珍しくなかったはずだ。本作でもわずかながら拷問のシーンが描かれているが、これがリアリティを持つのはまだ近い歴史だからだろう。若い世代は別として、中高年以上の世代にとって軍政の記憶はまだ生々しく残っているはずだから。

 先ほど最初から最後まですばらしいと書いたイ・ビョンホンが物語の軸である。あくまで本作の軸であって、すべての答えを提供しているわけではない。ただ、実行者である彼の動機、つまり心理的な動きの変化に密着することで、直接的な答えとはまた違う意志も見えてくるようになっている。韓国では現在でも権力に欲がくらんだという解釈と、朴正煕の独裁に対して反逆したという二つの解釈があるようだが、どちらが正しいとも言えない(どちらとも正しく、またどちらとも間違いの可能性もある)。イ・ビョンホンがあまりにも完璧な演技をする(特に表情、目の動きが素晴らしい)ことで、観客に対して様々なボールが投げられる。それらをどうキャッチして、どう解釈するかはこちら側にゆだねられているのだ、最初から最後まで。

 歴史でもあり、現代でもある1979年のことを考えるならば、その後に続く歴史である『タクシー運転手』(光州事件)や『1987』(6月民主抗争を中心とした一連の民主化運動や学生運動)に思いを馳せてもよいと思う。民主化して30年以上経つとは言え、少し前までは軍政期のイメージをもまとう朴槿恵が政権を持っていたのが韓国という国家でもある。過去は一時のものとして終わらずに現代まで確実につながっているということを、改めてこの映画を見て考えていた。





知りたくなる韓国
春木 育美
有斐閣
2019-07-11


1987、ある闘いの真実 (字幕版)
ソル・ギョング
2019-02-06


国家が破産する日 (字幕版)
ハン・ジミン
2020-04-08




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 以前にクールごとのアニソンまとめとか、その月ごとに聴いた音楽をまとめるエントリーを書いてたことがあったがしばらくやってなかったので、ちょっと再び意識してつけてみたいと考えてのエントリー。
 理由はいろいろあるが、ここ最近はフィジカル(CDなど)で音楽を聴かずに、サブスクリプション(自分の場合はamazon music unlimited)とyoutube、あとラジオが主な音楽視聴体験となっている。amazonやyoutubeではマイミュージックに追加するなどしているが、あちこちに情報が散らばっている結果「特定の時期にリリースされた新曲」をまとめる場所が欲しいなと思っていた。
 というわけで今回は2021年の1月〜3月にリリースされた楽曲やアルバムをピックアップして、短評的にコメントを残していきたいと思う。それでは行ってみよう。


●ヨルシカ「春泥棒」、『創作』
創作
UNIVERSAL MUSIC LLC
2021-01-26


 この三ヶ月、一番聴いていたのはヨルシカだと思う。特に1月上旬にリリースされた「春泥棒」の楽曲とMVがいずれも素晴らしい。春が来る前に桜が散りゆく姿を何度映像で見たことか。いま改めてこの曲を聴いて、MVを見て、しみじみとしている。



 オンラインライブ「前世」もめちゃくちゃよかった。



●中島愛『Green Diary』
green diary
FlyingDog
2021-02-03


 以前(活動休止前)と比べるとここ最近は中島愛の活動を熱心に追っていなかったが、本人がTBSラジオのアトロクに出演していた際のインタビューが面白かったので久しぶりに聞き、そのままハマっている。アルバムタイトルにある通り、彼女のデビューのきっかけとなったランカ・リーを意識したグリーンのカラーイメージそのままに、透明感漂う楽曲が多い。同い年なので30代になってもこの透明感は希少だよな……とただただ感動している。

●田所あずさ『Waver』
 
Waver
Lantis
2021-01-27





 初めてセルフプロデュースを行ったというころあずのアルバムも面白い。「クリシェ」と「死神とロマンス」が好き。今までのような「タドコロック」路線というよりは、やりたいことをパッケージで詰め込んだ感じが伝わってくる。

●宇多田ヒカル「One Last Kiss」


 もはや何も言うまいなんだけど、MVがかわいすぎてやばかった。

●佐藤千亜妃「声」


 凍てつくようなMVの風景、消えそうな声で歌う佐藤のボイス、そして文字通り「声」というシンプルで最低限の情報しかないタイトル。別れの季節に佐藤が歌う歌は「桜が咲く前に」(きのこ帝国)を思い出すが、もう少し大人になった女性の目線としてつづられたのが「声」という楽曲かもしれない。
 いずれにせよ、極上の6分50秒。時間が止まったような、そんな不思議な感覚にさせられる。

●古川本舗「yol feat.佐藤千亜妃 (Music Video)」


 古川本舗復帰第二弾。佐藤千亜妃が来るとはさすがに思ってなかったので震えている。100回くらい聴いた。耳が幸せなので一生聴いていたい。あと映像がすげえわね。
 音楽も佐藤の声を生かす最高のエレクトロニカ。「声」も「yol」も、佐藤の声を一つの楽器のようなものとしてメロディに自然に溶けているのがいいなと思う。こちらも別れの季節にふさわしい歌である。

●フレンズ「約束」


 アニメ『ホリミヤ』のED。フレンズがホリミヤ、という組み合わせだけでも面白いと思ったし、かなり青春(MVはもう少し先の青年期かなと思える)に寄せた感じで、普段のフレンズのメロディとも違うオーソドックスなバラードだけど、その分じわじわ効いてくる感じが新鮮。

●愛美「ReSTARTING!!」


 アイマスやバンドリやD4DJなどでもうかなりの楽曲を歌って来た愛美がついに個人名義でデビュー。MVめちゃくちゃかわいくないですか。(さっきからMVかわいいMVすごいばかり言ってる人)
 イメージの楽曲はバンドリに近い気がするのでアイマスのジュリアに寄せたような、nano.RIPEとのコラボが見てみてえ感。

●Ado「ギラギラ」


 「うっせぇわ」がバズりまくっているAdoだけど楽曲の雰囲気とボーカルのマッチ度はこっちの「ギラギラ」が絶妙だと思う。彼女の低音ボイスが今後どういう音楽に寄っていくかは分からないけど、まだまだ若いので全部が楽しみ。
 声質はyamaに近いイメージもあるけどyamaはポップスも行けるのに対してAdoはもっとハードロック寄りなイメージ。「ギラギラ」がいいのはロックバラード調なところだろう。

●yama「一寸の赤」、「麻痺」


 yamaは毎月一曲ずつくらいアップしてません?と思うほどハイペースに楽曲を作っているが、思った以上に器用な歌唱でなんでもできるなと思わせてくれる一曲。優しいyama、いいですね。



 ただ本来の路線はこういうサウンド向きだなと思う。ポップスとロックとエレクトロの間あたり、

●Night Tempo「真夜中のドア/Stay With Me (Night Tempo Showa Groove Mix) 」


 去年の秋ごろからNight Tempoという韓国のDJの80sアレンジがヤバイという話は聞いていて、その中でも一番ヒットしてるのが松原みきの「真夜中のドア」らしいのだけど、これは確かにめちゃくちゃいい!
 レトロと新しさが違和感なく、そしてめちゃくちゃおしゃれに混ざり合っている。COVID-19でなければあちこちのクラブで流されてもいいのでは〜というような万能なアレンジと、色あせない松原みきのボイスが本当に良い。これも100回くらい聴いた。

●Rainych & evening cinema「RIDE ON TIME」


 東アジアで80sブームを作ったのがNight Tempoだとするならば東南アジアでブームを作っているのはいわゆる歌ってみたでブレイクしているRaynichらしい。まあこのシーン本当によく分からないことだらけなのだけど、満を持してカバーした山下達郎の楽曲がかわいすぎてヤバい。え、こんなにかわいく(そしておしゃれに)RIDE ON TIMEを歌っていいんですか感。
 いやまあ原曲もオシャレだけど、そこからさらに現代のエレクトロサウンドをじわじわ足していった感じ。

● Millie Snow「Plastic Love - Mariya Takeuchi (Cover) 」


 night tempoやRaynichを聴いているとレコメンドされたのがこのMillie Snowのカバー。ボッサ風のゆったりとしたアレンジに大人びた歌唱がよく似合う。本当にアジア各国で80sが流行ってんのなと思わせる動画。

●Limonene「nevergreen」


 最近kamome sanoをほとんど聴いてなかったが久しぶりに聴いたらさすがといったセンス。ボーカルの声に合わせた音を作るのがうまいのと、アレンジがハイセンスなのは安定している。

●坂本真綾『Duets』、坂本真綾×内村友美「sync」
Duets
FlyingDog
2021-03-17


 はい、昨日が41歳の誕生日でした。おめでとうございました。ほんとどれも面白いんだけど、la la larks内村友美と組んだ「sync」がお気に入り。冒頭のピアノでやられる上に二人の声の調和が最の高。最の高だよ!

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 2月に続いて3月もよく読んだ一か月だった。だいぶ暖かくなってきたので、ウーバーイーツの注文を待ちながら公園のベンチで読書をするのが快適でよい。4月はここまで読めない気もするが、3月だけでかなり積読を崩せたので引き続き積読を減らしていきたい所存。


3月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:8924
ナイス数:83

知りたくなる韓国知りたくなる韓国
読了日:03月01日 著者:新城 道彦,浅羽 祐樹,金 香男,春木 育美
自閉症 成人期にむけての準備―能力の高い自閉症の人を中心に自閉症 成人期にむけての準備―能力の高い自閉症の人を中心に感想
やや古い本だが事例が豊富で面白く、切り口も実践的かつ引用が多く一冊で多くのものを得られる本。自閉症についての本ではあるが発達障害を伴わない知的障害やADHDなど他の近接する障害児・者への支援に有効な要素も多くあるのではと思いながら読んでいた。自閉症と精神疾患の関係については今読むものとしては情報が古いと思われる。(現在では発達障害を持つ人は一般の人より精神疾患を持つリスクが高いとされている)
読了日:03月01日 著者:パトリシア ハウリン
パリ環状通り 新装版パリ環状通り 新装版感想
ユダヤ系の父を探偵や刑事のように追い求める中で出会う人たちがいい意味でどうしようもない人たちばかりで小説としては面白い。世の中いい人ばかりでもないわけだが、人生を落ちていく過程ではそういう人たちと「出会ってしまう」のかもしれないと考えていた。
読了日:03月02日 著者:パトリック・モディアノ
こちらあみ子 (ちくま文庫)こちらあみ子 (ちくま文庫)感想
あみ子も七瀬も自閉的(そしておそらくあみ子には知的障害もある)なため家族や学校での人間関係や他者との双方向のコミュニケーションが成立しない。そしてそれを正確に認識できない二人の様を、今村夏子は容赦なく書き込んでいる。
読了日:03月03日 著者:今村 夏子
アメリカを動かす宗教ナショナリズム (ちくま新書)アメリカを動かす宗教ナショナリズム (ちくま新書)
読了日:03月05日 著者:松本 佐保
廃墟に咲く花廃墟に咲く花
読了日:03月06日 著者:パトリック モディアノ
人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051)人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051)
読了日:03月07日 著者:郝 景芳
専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書)専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書)
読了日:03月08日 著者:忽那 賢志
逃げて勝つ 投資の鉄則 大負けせずに資産を築く10年戦略逃げて勝つ 投資の鉄則 大負けせずに資産を築く10年戦略感想
マクロ経済学や金融論の理論的、統計的な裏付けが豊富で勉強になったが投資手法として新奇性のものはない。ただ何も考えずにひたすらつみたてましょうという手法のリスクを提示した上でコア・サテライト投資を推奨する点は説得力がある。実際に「逃げて勝つ」手法を実践するには正直一般投資家には難しいように思うが、投資ブロガーやyoutuberが書いた理論的裏づけが弱い自己流投資本を買うよりは本書の方がよほど参考になる。
読了日:03月09日 著者:田中 泰輔
光と私語光と私語感想
わせたんっぽかった。
読了日:03月13日 著者:𠮷田 恭大
中央駅中央駅感想
最後まで読んで改めて、男も女も固有の名前を与えられていない、架空だけどどこに存在していてもおかしくない存在として小説の中の世界を生きていたのだなと思う。現実と限りなく地続きな世界で、希望も未来もなく、刹那的にしか生きられない苦しさを、丹念に。
読了日:03月14日 著者:キム・ヘジン
倫理学入門-アリストテレスから生殖技術、AIまで (中公新書)倫理学入門-アリストテレスから生殖技術、AIまで (中公新書)感想
同じ著者の『倫理学の話』の方がより倫理学全体に対して入門的で、本書はむしろ応用倫理学の入門といった印象を受けながら読んだ。
読了日:03月14日 著者:品川 哲彦
親しい君との見知らぬ記憶 (ファミ通文庫)親しい君との見知らぬ記憶 (ファミ通文庫)
読了日:03月15日 著者:久遠 侑
カント『純粋理性批判』 2020年6月 (NHK100分de名著)カント『純粋理性批判』 2020年6月 (NHK100分de名著)感想
タネ本である純粋理性批判はまだ読み通せてないけど本書はなんとか読み通すことができた。カントの課題がフッサールヘ、そして現象学へと引き継がれてゆく流れのダイナミズムもまあなんとか把握できたといったところ。
読了日:03月16日 著者:西 研
暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)感想
厚い本ではないが内容は濃い。震災を体験した者ではありながら外部の人間である著者の感受性がいかんなく発揮されている優れた一冊。COVID-19下の今読み返すと共通する感覚が多いことにも驚く。
読了日:03月16日 著者:彩瀬 まる
ドールドール感想
中学生男子とラブドールという組み合わせから予測できる筋を容易に飛躍していく展開の運び方がお見事でした。
読了日:03月16日 著者:山下 紘加
田舎の未来 手探りの7年間とその先について (SERIES3/4 4)田舎の未来 手探りの7年間とその先について (SERIES3/4 4)感想
同世代である著者の成長物語としては面白いが手法として新しいものがあるわけではないし、リチャード・フロリダや宇沢弘文の議論もこの領域では何周もされている話なので新味はない。途中で選挙では変わらないと言う話が出てくるが田舎をなんとかするのは田舎の政治や行政への視点はむしろ欠かせない(都会より官のセクターの存在が大きいため)のでそこへの着目がもっとあってもよかったはず。まあまだ若い著者なので、今後の展開がどうなるかは気にしていたい。
読了日:03月17日 著者:さのかずや
独り舞独り舞感想
3年ぶりに再読。前回はかなり雑な読みをしてしまっていたなと気づいた。この結末を希望的に受け取っていいのか、簡単に美しく死ぬことはできないことへの諦めを受け取っていいのかは難しいけれど、過去とは違う形で「現実に帰れ」というメッセージは重要かなと思う。つまり過去をずっとマイナスに引きずった状態で現実に戻るのではなく、修復的な形で現実に戻ることの可能性を検討することは、あってよいのだろうと思う。
読了日:03月18日 著者:李 琴峰
恋愛結婚は何をもたらしたか (ちくま新書)恋愛結婚は何をもたらしたか (ちくま新書)
読了日:03月18日 著者:加藤 秀一
介助の仕事 ――街で暮らす/を支える (ちくま新書)介助の仕事 ――街で暮らす/を支える (ちくま新書)
読了日:03月19日 著者:立岩 真也
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)
読了日:03月20日 著者:村上 春樹
地震イツモノート : 阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル地震イツモノート : 阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル感想
イラストが豊富で読みやすく、リアルな体験談が生々しく響く。家具の固定といった日常の防災から避難所の運営についてなど、ポイントポイントがしっかり押さえられて一家に一冊あっていいような本。
読了日:03月20日 著者:
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)
読了日:03月21日 著者:村上 春樹
「個人的なもの」と想像力「個人的なもの」と想像力
読了日:03月21日 著者:吉澤夏子
社会保障再考 〈地域〉で支える (岩波新書)社会保障再考 〈地域〉で支える (岩波新書)
読了日:03月23日 著者:菊池 馨実
人間の絆〈上〉 (岩波文庫)人間の絆〈上〉 (岩波文庫)感想
モームが同性愛者だったのではという話は文学史に明るくないので全然知らなかったけど上巻を読んでいると本質的に女嫌いなのかな?(女性に惹かれるがどこか侮蔑している気持ちもある)と思うやり取りも多いので、この辺が今後どう表現されるか気にしていく。 http://www.kankanbou.com/ireland/item_230.html
読了日:03月27日 著者:モーム
現代思想 2020年3月臨時増刊号 総特集◎フェミニズムの現在 (現代思想3月臨時増刊号)現代思想 2020年3月臨時増刊号 総特集◎フェミニズムの現在 (現代思想3月臨時増刊号)
読了日:03月27日 著者:菊地夏野,河野真太郎,田中東子,貴戸理恵,鈴木涼美,ヤマシタトモコ,瀬戸夏子
ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫JA)ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫JA)
読了日:03月28日 著者:小川一水
紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている感想
今読む価値のある一冊だった。
読了日:03月28日 著者:佐々 涼子
人間の絆〈中〉 (岩波文庫)人間の絆〈中〉 (岩波文庫)感想
パリでも画家見習いぐらしを終えてイギリスに戻り、ミルドレッドに振り回されながら医学生として過ごしていく日々。パリでの生活の居心地よさやノスタルジアには、時代は少し違うがヘミングウェイの『移動祝祭日』みを感じる。
読了日:03月28日 著者:モーム
人間の絆 下 (岩波文庫)人間の絆 下 (岩波文庫)感想
ミルドレッドと結ばれても互いに不幸になるだけだろうなと思いながら読んでいたが、結果的に二人が別れることを選択して別々の道に進み始めることでようやく青春期の恋愛が終わったと感じた。無事医者になり職を得たことも含めてようやく大人として独立することで、サリーとそれなりの関係が作れたのだろう。
読了日:03月30日 著者:モーム
東京日記 他六篇 (岩波文庫)東京日記 他六篇 (岩波文庫)感想
久しぶりに百間読んだけど文章に味わいがあってとてもいい。在りし日の東京、まだ路上に電車がいっぱい走っていたころの空気感は好き。
読了日:03月31日 著者:内田 百けん

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