Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

 前回予告っぽいことをしたので気まぐれに日記を書こうと思う。昔はその時々の馬の名前をタイトルにしていたがかつてほど競馬に集中していないので、三題噺的にタイトルをつけていきたい。

 今日は昼前に起きてソレイユで『イエスタデイ』を見たかったが一回起きたあと余裕で二度寝したのでダメでした。今日までなので映像化を待つことにする。



 前回福岡町のイオンシネマで『ラストレター』を見た後にセリアに寄ってから買ったキッチンスタンドがわりとよかったので、追加で購入した。キッチンではなくデスク上に配置し、高さを利用できるようにしている。デスクをワイドに使うために高いところになんか置く、というスタンスと吊れるものは吊るというスタンスでやっている。まあ本当はそもそももっと配置する物自体を減らせばいいのかもしれないけれど。



 こんな感じで小さめのスクリーンを二つや配線やコード関係、カレンダーを置くということにした。とりあえずオープンスペースが増えたので不満はさほどない。

 夕方に藤塚町のラッシュライフコーヒーに行く。去年の秋にできた店で、生活範囲にまた一つカフェが増えたので時々行っている。サードウェーブの系統を引くコーヒーを毎回頼む。前回はエチオピアで、今回はボリビアにした。どちらとも2000mに近いほどの高地のコーヒーで、ボリビアはエチオピアよりもさらにすっきりとして飲みやすい味だった。悪く言えば個性が弱いのかもしれないが、基本的には好みなんだろうと思う。次はエスプレッソもどうぞと言われたので、カフェラテあたりを頼んでみたい。

 閉店まで中井久夫の『「伝える」ことと「伝わる」こと』(ちくま学芸文庫、2012年)を読んでいて、ちょうど読み終わったころに閉店だった。昼間は外の明かりが差し込むし、夜は夜で静かでいい。だいたいいつも窓際で本を読むか、タブレットで文章を書くかしている。中井久夫の本で病院はカーストになっており、医師、看護師、患者はそれぞれ相互理解することは難しい(医師は医師同士、看護師は看護師同士のコミュニケーションが中心になる)ことだとか、互換性がなく関係が上下に固定されることをカーストだと言っている。多職種連携という言葉が流通して久しいが、多くの病院にいまだカーストがあることも現場の声としてよく聞いている。完璧な相互理解は難しいだろうが、明快な意思表示をしたり、可能な限り双方向のチャンネルを増やしていくくらいしかないのかもしれない。

 
 万能策はないけれども、相手の反応を見ながらそっと進めると、大きい間違いはなくなるだろう。相手が浮かない顔をしているのに、「これは良いこと」と割り切って進めていくと、時にはおかしなことになる。この微妙さが、「自己主張」をあまりはっきり「言葉で伝える」と角が立つ社会の欠点である。気を使うには、まず、相手との間が円滑に行くようにと、相手の意向を察する努力をする。この時、「こうですか」と相手に聞いてみるわけにはゆかない。そこで、相手の表情や身振りなどの反応を勘をはたらかせて解釈することになる。(中略)
 職場の同僚の間では、言うことをはっきりと伝えて、後はあっさりするということができるところが、日本でいちばん暮らしやすく、仕事のしやすい場なのだろうと私は思う。
(前掲書、p.270)


 

 そのあとyomsに行き、IMAで川内倫子が特集されている号を買う。IMAのような雑誌がまだ続いているのすごいよねという話から始まり、小島信夫の話をした。自分があまり読んだことのない作家の話を聞くのは面白い。こちらからは最近読んだ源氏物語の解説本の話をした。




美濃 (講談社文芸文庫)
小島 信夫
講談社
2009-11-10






 夜、いままさにecho showで岩井俊二の『Love Letter』を再生しながらこの文章を書いている。中山美穂も柏原崇も、2020年の視点から見るにはあまりにもまぶしい。

Love Letter
中山美穂
2014-08-27

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