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日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

2018年05月

 東京時代の知人であるせしもくん(@seshiapple)から地方暮らしについての往復書簡みたいなのをネット上でやりませんか、という企画を提案されている。
 いまのところ決まっているのは、彼のnote上で彼と私の文章を交互に掲載していく、という形だ。長々と続けてもネタがお互い切れるだろうので、ある程度回数を区切った形での往復書簡になるだろう、というあたりまでは合意している。
 具体的にいつから、どのペースで進めていくかはまだこれからといったところなので始まったらこちらでも告知しようと思うが、その前に自分のこれまでの高松生活を仕事や生活という観点で改めて振り返ってみようと思う。
 少し前に前職でのワークスタイルについて振り返った記事は書いたが、今回はある組織内でどう振舞うかというより、高松のような地方中核市でフルタイムで働き、生活をするとはどのようなことなのかを、大学時代に東京を経由した目線も踏まえつつ振り返ってみたい。

 途中まで書いたら長くなったので、「労働編」と「生活編」に分けてお送りしたい。


◆仕事の面で良かったこと、悪かったこと

 まずは「高松で働く」という観点で良かったことと悪かったことを書いていきたい。
 肩書としては、書店員(約1年、アルバイト)と障害福祉サービスの支援員(約3年)で、計約4年(2014年〜2018年3月)。

〇良かったこと
・選ばなければ仕事はある
→香川県の正社員の有効求人倍率は1倍を常に超えている
・高松市内とその周辺地域の地理や交通に詳しくなった(そして運転の経験が積めた)
→いわゆる送迎業務も日常的に担当しており、それ以外でも車を運転する機会は多かった。ペーパードライバーからのスタートだったので、運転技術を仕事を通してあげられたのは意味がある。ハイエースまでのサイズなら乗れる。
・人間関係ができた
→高松にそもそも友だちはもはやいないので(仲のいい人はほとんどみな四国より外)飯を食ったり酒を飲んだりする相手がいるのは良いこと。
・実務経験が積めた(介護職員実務者研修を取得後、介護福祉士を取得)
→辞めるタイミングで国家資格を一つゲットできたのは、少なくとも悪いことではない。
・新卒ではない中で正規雇用として社会人を経験できた
→新卒での就活をまともにしなかった人間としては、なんだかんだこれがでかい。これがなければ現職へのステップアップも難しかった
・残業がほぼない
→きっちり8時間働いたあとにランニングをしてもまだ19時かそれより前という余裕はでかい。
・通勤時間が短い
→書店員時代も障害福祉時代も自転車で10分〜20分の距離だった。

●悪かったこと
・給料は安い
→福祉職の限界。これはそもそも期待していなくて、ステップアップのための時間だと割り切っていた。
・残業はないが休みは少ない
→これも福祉職あるあるだと思っていて、前職はまだ日祝休みという固定休があったが、そうでなければ(入所系の施設など)もっと精神的につらかったのではないか。
・人間関係が狭くかつ入れ替わりが激しい
→そもそも流動性の高い業界であり小規模事業所ならこれもよくある話。
→結果的に人手不足が常態化してマルチタスクにならざるをえない。

 といったところ。結果的にステップアップできたので、この3年ないし4年間については大きな不満はない。ないが、もちろんこの当事者であったとき、たとえば何も先がない書店員バイト時代はなかなか精神的に楽ではなかったように思う。仕事自体は楽しくやれていたと思うし、人間関係もまずまずだったが都市部でもそうであるように書店員の賃金は低く抑えられているので、貯金もほとんどできなかった。
 正規雇用になってようやく貯金はできるようになったがそれでも大学の同期と比べると低収入には違いなく初年度はワープアと言えなくもないほどの水準だった。やはりこの業界も低く賃金が抑えられているので待遇改善を抜本的にやらなければ人材が定着するわけではないのだ。
 福祉業界ではなく医療業界だが、以下のような取り組みがもっと幅広く行われてほしい。というかインセンティブという概念を知らない経営層が多すぎるのではという感じだし。





◆なぜ、何のために働くかということ

 自分はあくまでステップアップの期間と割り切って働いていたが(前職に入職する際にもいずれ公務員になるつもりだ、と伝えていたので退職がスムーズにできた)仕事自体を楽しめたのもでかかったかなと思う。まあ前職は楽ではなかったけど、現職のハードさに比べると牧歌的で懐かしくも思えてしまう。
 津田大介が一時期よく仕事を続けるには金、人間関係、やりがいの三つが大事だと言っていたが、1つ目がそもそも期待できない中3つ目は常に持てていたので、人間関係、要はここまで被雇用者の流動性が高くなければ福祉業界で働き続けるのは全然アリだったろうなと思う。
 あと、現職で仮につらくなって辞めたくなっても、短いながら前職でのキャリアと資格があるというのは、セーフティネットという意味では精神的にでかい。そこが学歴以外なにもないまま書店員をやっていたころとの違いだなと思う。

 これもステップアップと割り切ったからだが、「書店」も「福祉」も学生時代から興味のあった分野で、それぞれの中の人になれた、というのも自分にとっては意味があった。学歴を考えると低賃金に甘んじているように、少なくとも客観的には見えるしなんでわざわざこの仕事を、という話はさんざんされた。
 されたけどそんなことはどうでもよくって、自分が何を選択するかが大事でしょうということを、とりあえず一貫した4年間だったかなと思う。その意味ではまあいまも同じなんだけど、興味がなければ仕事ができないというのはきっとある。いくらお金を積まれても、「やりがい」とは違うけど「動機・理由・目的」のような要素は仕事を選択するうえで重要なのではないか。
 
 人手不足の時代なので業種や規模にこだわらなければしばらくは仕事がある時代だと思う。そんな中であえて給与水準の高くない地方で働くならば、人口20万以上の中核市くらいであれば休みの日の息抜きもしやすい(カフェと図書館は息抜きのおなじみだが、これがないととてもつらい)し、移動も比較的楽だ。まあ仕事の幅や息抜きの幅となると政令市(人口70万以上)のほうが強いんだけど。近くだと大都会岡山、とかね。
 とりあえずそのへんの話は、次回書いていこうと思う。労働編はこれで終わり。やりたいことをやるべし。
 
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これまでのあらすじ:法務省専門職員(人間科学)と自治体福祉職の試験を受けてきたので勉強法をまとめてみる(専門試験編)

 かなり遅くなったけど続きを書きます。この間に某試験に合格のち採用されて4月から普通にどこかしらの庁舎で働いているので、前回よりは自信を持って記事を書ける(かもしれない)。

目次
1.教養の重みについて
2.人文科学、社会科学、自然科学
3.数的処理、判断推理、資料解釈
4.そもそも教養をどの程度勉強すべきなのか
5.面接対策はやりすぎない(ほうがよかった結果的に気がする)
6.まとめ

1.教養の重みと情報収集について

 一般的には教養は6割とれればいいという話があるが、まず自分が受けたい区分の試験で教養と専門のスコアがどのくらいの配分なのかを把握すべき。地方の場合把握するのがやっかいだが、これについては受験ジャーナルをチェックしていれば細かくリスト化されている時期があるはずなので、前の記事でも書いたけど独学者はまず受験ジャーナルをちゃんとチェックしたほうがよい。
 特集が毎回なにかしら組まれるので自分の受けたい区分と照らし合わせて買う買わないは判断すればよいと思うが、普通に立ち読みすることはできるはずなので毎号チェックすることは欠かさないほうがよい。
 予備校に行ってれば情報がたくさん落ちているかもしれないが予備校に行かない分はそのためのコストを利用してちゃんと情報を仕入れるべきだろう。
 ちなみに時期的にいま並んでいるのは直前対策本のはずで、面接対策も載っているはず。去年の面接対策号には実際の面接の会話記録や、よくでる質問集がワーク形式になっていた(質問に合わせて自分で書きこんでいける感じ)




2.人文科学、社会科学、自然科学

 これについては正直ほとんどやってない。理由はいろいろあるが、ちゃんとやろうとしたら範囲が広すぎること、ちゃんとやらなくても高校までの遺産である程度点数がとれるからだ。
 なので、あえてやるべきとしたら過去問500をひたすら読むか、自分がセンター試験で利用しなかった科目のセンター対策本を読む、といったところだろう。前者は去年少しだけやり、後者は4年前に試験を受けたときに少しだけやった。




 センター対策本で俺が利用したのは、記憶の限りだと次の本。






 センター対策本はぶっちゃけどれを選んでも内容は同じなので、自分が読みやすいものを選べばよいと思う。
 あえて誇張するがこの二科目に関しては解くのではなく読むこと。地理も地学も計算問題はほとんどないので、繰り返し読むことで頭の中に入れておくのが大事。

3.数的処理、判断推理、資料解釈

 おそらく多くの人にとってこれが教養対策の本丸だろう。ここである程度の点数をとれなければ筆記の通過ラインには到底およばないので、順番としてはまずここから取り組んだほうがよい。苦手としているならばなおさら。
 まあ俺も苦手で後に回してたのでえらそうなことは言えないんだけど、苦手な立場として言うとするならば、畑中敦子シリーズをとりあえずやっとけ、というのが一つの解になると思う。






 この分野の対策についてはこの二冊しか使ってません。逆に言うとこの二冊をがっつりやっていれば相当得点がとれるはず。フルタイムワーキングしながらだったのでがっつりやるほどの時間はとれなかったが、繰り返しこの本を読んだり実際に解くことでまあなんとかなるだろう、くらいの余裕は持つことができた。
 大事なのは問題のパターンと解法のパターンを把握すること。解き方がわかっていれば多少時間がかかってもゴールまでいけるはずだし、逆に本番の試験で解法が一切わからないなら、その問題は捨てればよいと思う。
 この分野では時間的になかなか満点はとれないのだから、本番の試験ではとれる問題を確実にとっていって、そうでない問題は後に回せばよい。といった戦略も踏まえつつ、畑中本で問題のパターンを覚えていけば十分他の受験生をリードできるだろう。
 逆に言うとこの二冊しかしなくても受験で優位に立てるくらいには、大多数の受験生はそこまで戦略的ではない、と思っておいてよいのだと思う。あるいは、この分野を苦手としている受験生はやはり多い、ということだろう。
 大事なのはたくさん勉強するというよりはあくまで筆記に通過することであり、予備校から渡される課題をひたすら解くことではないのだから、集中的かつ省エネで勉強して筆記を通過するならばそれにこしたことはない。特に時間のない社会人の受験生の場合は勉強の効率を意識すべき。

4.そもそも教養をどの程度勉強すべきなのか

 自分の場合は専門である程度のスコアを出す自信があった。法務省のほうは開示してないのでわからないんだが筆記は通過しており、自治体福祉のほうの筆記のスコアは18人中2位で通過していた。
 教養は上に書いたようにほとんど勉強していないので、おそらく専門でかなりスコアを伸ばせたのだと思う。教養を勉強しなかったことが実際の試験ではさほど不利にはならなかったということなので、結局のところは専門との時間配分などの、バランスになってくるのかなと思う。配点にもよるだろうし。
 という身も蓋もないことを書くと欲しい情報がないと言われそうだが、これはあくまで社会人受験生の場合(というか社会人ゆえの限界)であって、まだ学生であり十分な時間があるのならば、さっきまで書いたことを踏まえつつ十分な対策をすればよいと思う。
 専門の場合科目ごとに得意不得意がはっきりしてくるだろうし、どれだけ対策してもスコアが伸びないこともあるだろう(以前民法の勉強をしていて痛感した)が、教養の場合勉強した分はほぼ確実にスコアとして返ってくるので、筆記の通過可能性を上げたいのならば、教養の勉強は「ちゃんと」しておいたほうが無難。

5.面接対策はやりすぎない(ほうがよかった結果的に気がする)

 せっかくなので面接の話も書こうと思うが、方々で公言しているように俺は本当に面接が苦手すぎて、去年ようやくの合格通知をもらうまでに幾度となく面接を落ちたことか(つらい)
 なんで面接が苦手だったのかはいろいろ理由があるだろうが、面接で話すべきストーリーをちゃんと用意できなかったのがまずあるだろうなと思う。特に学生だったころは。
 社会人になってからは面接のネタは仕事で普段意識していることや仕事の経験がそのままネタになるし、職種的にもストーリーを作りやすかったしそのへん(前職との関連性)は小さい部分でもアピールネタにしておいた。
 なので正直受験ジャーナルを読む以外の対策はしてないのだけど、ちゃんと対策打つならば面接はフィードバックもらってなんぼなので、親しい友人とかに受験ジャーナルの問答集を見せて質疑応答の練習をするのが無難かと思われる。練習すれば自信もつくはずだ。(もしくは逆にへこむか)
 ちなみに私はあまりにも雑なので面接当日の朝に面接カードを仕上げるとかいうのを普通にやってた人です。それでもまあなんとかなったので最後まであきらめてはいけない。

6.まとめ

 まとめると、言いたいことは戦略的に、効率的に勉強しつつ最後まであきらめないこと。何か月何時間は絶対必要だとか、よく流通している言説に流される必要はない。どれだけ勉強しても過去問を解けなければ意味がないが、勉強しなくても解けるならそれでよい。そのための具体的な方法はこれまで短いながらも書いてきた。
 6月になると一気に受験シーズンに突入するが、自分にとって必要な合格ラインはどのあたりなのか、そのためにはいま何をすべきかをもう一度考え、実践していけばよい。地上のA日程までは一ヶ月以上あるわけで、まだまだいくらでもスコアを上げていける。 


 以上、質問等あればコメントでご自由に。
 そういうわけで、いまの人手不足売り手市場時代にあえて公務員試験を受けるという人にはそれなりにやりたいこととかもあるはずなので、ぜひがんばってほしい。
 
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    原作で久美子たちが二年生に進級したシリーズのうち、「リズと青い鳥」というタイトルで別立ての作品にするという発想はなかった。簡単に言えばスピンオフということなのだろうけれど、スピンオフと言うときには通常メインがあってのサブ、であるはずだ。しかしこの映画の場合、メインであるものはきれいに捨象されている。いわば影だったものが光になり、新しい物として立ち現れるような感覚。

  「リズと青い鳥」と題された楽曲も原作も架空のものであるため、いわゆる童話として知られる青い鳥の物語とは異なる。影響は受けているだろうが、「リズと青い鳥」という作中作と、同タイトルのこの映画のシンクロを楽しむ、という仕立てだ。傘木希美と鎧塚みぞれの二人は、とりわけユーフォ二期では重要な役割を果たすものの、脇役には違いがなかった。よく目立つサブキャラという意味では、夏紀や優子の関係だってそうだ。でも久美子や麗奈たちから始まるストーリーと比べると脇道になる。その脇こそが重要でしょうというところがまず非常に山田尚子っぽいと思った。

    山田尚子っぽさとは何かと言うと難しいというかそれだけで長い文章になってしまうが、『たまこラブストーリー』や『聲の形』から読み解くとすると、誰かのために決断することや誰かに依存することを肯定しているように思う。いや、そこまではいかなくとも、依存関係の生み出す力への信頼はあるだろうと思う。なので今回のぞみぞれを主役に選んだことには違和感がないというか、そうきたかーという思いが強い。だが原作者の武田綾乃は、この二人の関係を以前よりもさらにゆさぶってくる。言うならば、何らかの形で関係性の変化が生じようとする、その少し前の出来事だ。その武田綾乃の揺さぶりに対して、原作のストーリーを大きく変更することなく正面から受け止めた形となったのが劇場版だ。

  出来事はいくつかのさらに区切られたシーンによって構成されているが、いずれも非常に静かなものだ。この映画では音楽室での演奏シーンはあるが、コンクールまでは描かれない。オーディションの存在は言及されるが、実際に描写されるのはその前後でしかない。前述した音楽室での練習風景を含め、全般的に非常に静かな雰囲気がただよう。だから今回も、agraphの奏でるサウンドが、映画そのものを力強く下支えしている。

  なぜ静かなまま描くのか。ひとつは、この映画が希美とみぞれの日常を切り取ったドキュメンタリータッチで描かれるから、とも言えるだろう。なにかのインタビューでも山田尚子が実際にこれはドキュメンタリーだと語っていたが、ドラマではないという意味では確かにそうなのだと思う。コンクールに向けた練習風景は描写されるもののコンクールそのものは描写されない。あるいは、本編の主人公であった黄前久美子や高坂麗奈も、ほんのわずかしか登場しない(しかしそのごくわずかな登場シーンには明確な意味はあった)。このように、ドラマ、劇性と呼ばれるようなエピソードは、ほとんど挿入されない。

 それは『聲の形』でもそうであったかもしれない。原作では小学校時代を大幅にカットしていたり、高校生になってからの映画の製作や、それに伴ってかつてすごした小学校を訪れるというイベントも挿入されていたが、あくまで『聲の形』も本筋は濃密な人間関係を描写することであり、それ以外のものはあとからついてくるように構成されていたと言ってよい。とりわけ濃密な人間関係の描写は、彼ら彼女らの高校生活において微細に変化していく内面を執拗なほどに提示してくる。

 そしてもちろん、『リズと青い鳥』においても内面は重要だ。とりわけ静かで寡黙で、信頼のおける友人にしか感情を吐露しないみぞれと、底抜けに明るくて人望があるが、本音の部分では何を考えているかは定かではない希美。ユーフォニアムシリーズ本編でもこの二人の関係が決定的に変わったわけではなく、一種の和解はしたものの、どちらかと言えばそれは古い関係を取り戻したにすぎなかった。そこで武田綾乃はもう一度二人に問いかける。君たちの本音が見たい、と。

 2017年秋クールに放映された『Just Because!』を引き合いに出すならば、高校3年生における進路選択というものはそれぞれの感情を揺さぶるには十分だろうし、人間関係にも大きく変化をもたらしていくことになる。しかしそれは、何かを選択するという行為から逃げていては達成できるものではない。みぞれにとって希美という「理由」があることはみぞれにとって非常に楽な状態であり、選択から逃げられる状態でもあった。しかしそれではみぞれは自身の才能を縛りつけてしまうかもしれないことを、コンクールの練習に向けた中で指摘される。こうして自分を縛っているものの存在と、彼女は向き合う必要に迫られるのだ。

 希美もまた、いつまでも同じようにみぞれと人生を歩めないことはわかっている。彼女はある種の天然とも言えるだろうが、きっと頭がいい。自分自身がみぞれに与えているイメージを自覚しながら生きている彼女も、志望校という選択、一般の大学が音大かという選択に、みぞれがいるがゆえの選択に迫られる。底抜けに明るくて、常に笑顔をふりまく彼女には東山奈央の声が本当に良く似合うのだが、それもまた彼女の持つ一面でしかないことを、みぞれも、そして優子や夏紀はよく分かっている。

   タイトルにある誰かのためには生きられないが、は誰かのため「というだけでは」生きられない、くらいの意味だが、その変わりに自分の人生を選択するということを肯定的にとらえたい、というのが最初にも触れたように山田尚子の真髄なのだと思う。人生に明確な正解はないとしても、選んだことと選ばなかったことは常に自分の人生の目の前にある。それらを引き受けながら生きることを、否定するべきではないのだと山田尚子はこれまでもつきつけてきた。
 
   これも方々で指摘されていることだが、ローファーを履いた足で音を立てながら歩くシーンが映画にはよく登場する。その足音はかぼそくて不安がちにも見える。かつてルソーはアイデアを求めてあちらこちらをひとりでさ迷い歩いたと著書に残しているが、希美やみぞれの場合はどうだろうか。彼女たちのさまよう先にはどんな未来があるだろうか。

   そんなことも考えながら映画を見ていたが、それぞれの選択が二人を分かつとしても、それは彼女たちが孤独になるわけではなく、新しい関係を結びなおすことなのだと思う。美しい結末は彼女たちの選択に対する祝福であり、未来へのはなむけでもあるのだろう。二人の、それぞれの人生が幸せなものでありますように。
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【SBI証券】
国内ETF:¥118,878
投資信託:¥135,357

(つみたてNISA含む)
Wealthnavi:¥586,828

TOTAL:¥841,063
(前月比 -74,258)

◆現時点(5/2 23時20分ごろ)の指数
日経平均:22465.50
NYダウ:24040.07
ナスダック:7150.88
S&P500:2650.62


 まず4月の間にいくつか動きがあって
・THEOを解約
・他複数のETFを売却
・ソニー銀行の口座を開設
・One Tap Buyの口座を開設

 しました。

 理由はいろいろあるんですが新しい自転車を購入するためにまとまったお金が必要だったことと、さらに前回のときもTHEOからは出金していたようにいずれここのお金をどこかに移したかった、というのが理由です。今回自転車という目的があったので解約したのにすべて出金しました。ざっと150kくらい。
 2月以降の相場でいくらかマイナスが出ていたので、というのはあるんですがまああまり深く考えていなかった代償というか勉強代ということで・・・
 SBI口座で売却したETFについては少額ながらプラスが出ていたので、こちらは利確という感じです。いずれも国内指標をベンチマークにしたETFで、こちらは安い時に買って高いときに売れたパターン。

 まとめると、いったん現金比重を上げたかった、というのが根本の理由で、ご存知のように4月からの新生活でかなりばたばたしており、いままでよりは現金の比率を上げたほうが精神的にも安定する、という理由ですね。
 ソニー銀行の口座を開いたのもこのあたりと絡んでいて、セブン銀行とイオン銀行はいつでも無料というのがかなりでかい。いままでのようにコンビニを自由に選べる環境ではないんだけど、セブンとイオン銀行はたまたま身近にあるので、この二つで使えるソニー銀行に口座を持っておいてよいだろうと。
 アプリの利便性では住信SBIのほうが上手な気がするので、引き続きこのふたつを併用するスタンスは続けていきたい。

 相場についてはトランプの都合でやはり上げ下げはありつつも、日米ともに堅調でやや上向いた感じは見えた。ウェルスナビも3月は確かマイナスでしたが4月はプラスに転じている。
 引き続きウェルスナビは3〜5万ずつ積み増しつつ、投資信託をコツコツ買っていく、というスタンスに変わりはないんだけど、OneTapBuyをとりあえず開いたので、こちらをどう使っていくかもちょっと考えていきたい。
 OTBではアメリカ株しか買う予定はないので、ウェルスナビに入れていた分のいくらかをこちらで、というのが現実的なやり口かな。こっちも積立設定ができるらしいので、入金したあとは自動で運用という流れにできれば。

 この本を読んだ影響もまあいくらかはある。いろいろ評価はあるようだが長期投資、バイアンドホールドのやり方としてはむしろ王道に思える。




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