Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

2017年12月

 前編はこちらに書いたのでどうぞ。

27歳からの資産運用(前編)――日経文庫でマネーの勉強

 後編はSBI証券と住信SBI銀行、そしてロボアドバイザー2社(WealthnaviとTHEO)について書いていくよ。前回みたく本の話はあまりなくて、体験談がほとんどです。


◆SBI証券と住信SBIネット銀行の利便性


 株でも投信でも取引をするならばまず証券会社に口座を作らねばならない、ということはわかっていたがネット証券でもいろいろあることが分かった。
 適当な比較サイトはすでにたくさんあるので割愛するが、SBI証券を選んだ理由としては

・扱っている銘柄が多い(投信とETFを考えていたので銘柄の多さ、幅広さは重要)
・住信SBIネット銀行と連動している


 主にこの2点。SBIのSBはソフトバンクのSBかと思ったら、当初はそうだったようだがいまは独立しているらしい。独立しても採算がそれなりにいくというのも、使ってみたいと思った点。
 SBI証券でNISA口座も合わせて申請したんだが、NISAは申請してから開設まで数か月のラグがあり、なんだかんだ今年の後半もばたばたしていたため今年はまだ使ってません。
 ちなみにネット証券だと他に楽天、マネックス、カブドットコム、松井あたりが強いようで、微妙にサービスに差異をつけている(銘柄の違い、手数料の違い)らしい。
 手数料に関しては、たとえばデイトレやスイングなどで頻繁に売り買いをする人は意識すればいいと思うが、俺みたいに長期保有が前提の場合は銘柄の多さを重視したほうがよいかな、と思った。長期保有の場合、配当には税金がかかるが持っているかぎりは投信の場合は信託報酬がかかるくらいなので、ものすごく高くなければハズレではないだろうと思う。
 話はそれるが、この前のクロ現でやってたような回転売買は明らかに手数料ビジネスという感じなので、ああいう感じに投資信託を売買しても無駄にコストがかかるだけ、という悪い例だ。反面教師にすべき、というか非ネット銀行への信用度がガタ落ちする回でおそろしかった。(選択肢に入れてないのでまあいいのだが)

 というわけでSBI証券の口座を開き(春先〜初夏あたりだったと思う。放置してたので記憶がない)、NISAも開いた(10月下旬)。
 SBI証券の画面で職場や年収など必要な情報をゴリゴリ入力するとき(これはわりと心俺そうだった)に、ついでに住信SBIネット銀行の口座開設ができると知って、ネット銀行をひとつくらい持っておくのもありだなと思って開設した。
 住信SBIは少し前に10周年キャンペーンみたいなPRを見かけて少し気になっていたし、口座と連動するVisaデビットを作れたりとか、ランクに応じて引き出しと振り込みの手数料が月に何回か無料になるというネット銀行らしいサービスもいいなと思った。たいていのコンビニATMで使えるのと、ゆうちょATMとイオン銀行のATMでも使えるので何回か使ってみた。
 ちなみに現在ランク2なのだが、この場合引き出しが5回、振込が3回まで無料になる。まあ引き出すだけならゆうちょの口座を持っているので別によいのだが、振込が無料になるのはなかなかでかい。ランク3に上がるとどちらも7回ずつ無料になるのではやく上げたい。(預金が300万必要だが)

 個人としては主に同人誌の自家通販などで口座振込を利用しているので、住信の口座を作って以降は自家通販を依頼する→返信がくる→住信のスマホアプリで振込→相手にお知らせ、という流れがどこにいてもできるようになった。イベントのあとなどにはわりとよく自家通販の申し込みは活用するのでとてもこの流れがありがたい。
 あと、まだやってないけどJRAの即PATも申し込めば使えるとのことで、いままでは毎回ウインズいってたけど来年から使ってみたいかも。いやしかし使いすぎるおそれもあるよな、と思うので自重するかもだが。

 話がまたそれたが、住信の口座からSBI証券への入金はとても簡単にできるのと、ハイブリッド預金という口座に振替することで住信の口座から直接買い付けもできる、らしい。(まだここまではやってない)
 SBI証券独自のキャッシュカードも発行したが、いまのところ住信ネット銀行にお金を預けつつ、証券のほうで投信などを買っていく流れになるだろうな、と考えている。

◆11月からロボアドバイザーで実際に運用開始

 これで証券とネット銀行の口座を持ったわけだが、うーんしかしやっぱり投信もETFも銘柄ありすぎてわかんねーぞと、となったときに、ひらりささんが書いたnoteを読んだのでした。(ちなみに有料記事です)
 他にも検索するといろいろなロボアド比較記事だったり、やってみました記事が出てくるので、興味のある人はそちらをどうぞ(投げる)。

ロボット投資の「ウェルスナビ」を初めて2ヶ月が経ったよ

 おーなるほどこれは面白そうだなと思ったので、WealthnaviとTHEOの両方の口座を開設して、いま前者に31万、後者に14万預けててそれぞれ+0.5、+1.0くらいになっている。11月は北朝鮮問題などで株安にいってしまい-8000円とかも記録して悲しくなったが、なんとかプラスに戻せている。
 ちなみにどちらもSBI証券、住信SBIネット銀行とそれぞれ連携していて、どちらかの口座を持っていればロボアドの口座もスムーズに開ける(免許証やマイナンバーなどの提示は別途求められる)し、ネット銀行のほうから開けばランク判定の要素にも使われる。(これはあとになってから知ったのでややぐぬぬ感があるが)
 



 













 まあ現況はさておき、この2社のロボアドは端的に言うと海外ETFを勝手に売買してくれるサービスである。画面を見ればわかるが円で入金するが実際はドルでの運用になっているので、アメリカ市場でETFを売買している模様。
 手数料については口座に預けた金額の1%を、月割で落としていく感じ。口座から自動的にひかれる。これを高いと思うか安いと思うかは人によるだろう。逆にこの毎月かかる手数料以外には、口座振込の際にネットバンキングによる即時振込(クイック入金)を利用すれば振込手数料もかからず、即口座に反映される。
 運用指針としては、ウェルスナビはインデックス、テオはスマートベータでやっている。インデックスはパッシブともいい、何らかの指標と連動する形での運用が基本になっていて、スマートベータはインデックス(パッシブ)とアクティブ(指標とは別にファンドの判断で攻めの運用していく感じ)の中間、という感じらしい。
 テオのアドバイザーもしている加藤康之がmediumで連載している記事が、このへんの事情の入門編として詳しい。

加藤康之の投資講座−入門編「スマートベータはインデックス運用と何が違うのか?」

 ウェルスナビは銘柄を7つと絞っているので、リスク許容度が同じなら口座が違っていても持っている銘柄はほぼ似ることになるが、テオは200種類以上のETFからロボットが選んでくれるので、銘柄のバリエーションを持っているのが魅力。ただ銘柄が多ければリスクが分散できるかというとそう単純にも言い切れないところがあるので、どちらがいい悪いではなく好みだと思う。
 7銘柄くらいであれば自分でも運用できるが、200を超える中から選んでくれるテオのほうが、放置プレイには向いているかもしれない。なのでいまのところウェルスナビのほうが多めだが、こちらは積立で増やすだけにして、テオのほうに今後多めに入れていきたいなと思っている。
 ほとんどの証券口座がそうであるように、特定口座(源泉あり)を指定できるので、確定申告面倒な人にも向いてるし、もちろん少額でも返ってきてほしいならば確定申告用の取引書を送ってくれるらしい(と最近お知らせがきた)。

 もう一つ利点を指摘するならば、運用もやってくれるし源泉ありなら税引きも勝手にやってくれるということで、ほんとうの意味で「ほったらかし投資」ができるのが利点だと思う。もちろん買い付けが行われたらその都度メッセージボックスに報告書が届くので、どの銘柄をどれだけ買ったかがわかる。自分で指標を見ながら、なるほどふむふむ、みたいなこともできるわけだ。


◆来年の方針

 すでにいくつか触れてきたが来年の方針としては、

・テオを積極的に活用
・NISA口座で投信やETFを買ってみる


 の2つでいこうと思う。NISAは年120万まで非課税で運用できるわけだが、俺の収入を考えると十分すぎるので、使っていかない手はない。
 積立NISAへの移行も考えたが、こちらはまだまだ利用できる銘柄が少なく、普通の投資信託は買えるが上場されている商品であるETFは買えない、とのことでとりあえず来年は使いません。1年ごとに使うかどうかを選べるので、再来年はまたどうするか考える。

 以上、前後編に分けて資産運用ビギナーの現況を紹介してきたが、長期保有かつとりあえず放置プレイでやりたい人には参考になる、かも。
 いやいや個別株を買うんや、デイトレやスイングがしたいんや、とか暗号通貨で一儲けしたいんや、という人には参考にならないと思うので詳しい人を別途頼ってもらいたい。俺にもこのあたりはまだまだよくわからん。暇があれば前編で書いたように、本を読んだりはしてみたいと思う。


人生100年時代の らくちん投資
渋澤健
日本経済新聞出版社
2017-12-06







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◆2017年は何をしたかったのか

 個人的な今年の目標は「BLとガイブンをたくさん読む」と「公務員試験を通過する」と「投資を始める」だったんですが、とりあえずどれもぼちぼち達成できたかなという感じで悪くはない一年だったとは思う。
 仲良くしていた同僚が5月に退職してしまったので、この前後は精神的にブルーではあったが、なんやかんや仕事に忙殺されつつ合間にランニングや読書をして精神を維持してきた感じ。一番つらいのは実務者研修のスクーリングと公務員試験の面接ラッシュが重なった7月と8月で、ここを突破したらあとはわりと肩の力抜いていられたかな、と思う。
 BLとガイブンの話は2017年読書まとめの記事で少し書けたらと思います。予定。

 話がそれたが今年はとにかく投資を始めたかったんや、ということ。
 わりとはやい段階から日経文庫を中心に株や投資信託やETFの知識は増やしていたが、とはいえ始めないことにはよくわからん、という実感もあって公務員試験がようやく一段落した10月から投資をぼちぼち始めることにしたのでした。
 20代後半独身男性が投資を始めるまでになにをしたかということと、実際どうやって資産運用してんのや、みたいな話をしていきたいと思う。

◆投資を始めるまで――日経文庫は有能

 まず自分に課した条件がいくつかあって、まずは貯金が7ケタに行くまでマネーを動かさないことと、長期投資を前提に投資を始めることにした。
 前者に関しては10月の給料日になんとかギリギリ7ケタに到達したので(口座の数字がケタ上がりしたのを見たときはちょっとうれしかった)開設はしたが放置していたSBI証券を入り口に投資を始めることになった。
 後者については、最近毎週聞けているわけではないのだが、文化放送で「浅野真澄×山田真哉の週刊マネーランド」という番組があって、ここで紹介されていたみずほ証券の診断を使ってみて性格的に長期投資が向いている、と分かったからである。もともとデイトレやスイングにはさほど興味がなかったので、予想通りではあるのだが。
 ちなみに番組は本になっている。読んでないが、浅野真澄は新興株の値上がりで稼ぎたいタイプだと語っていら気がする。長期投資の場合、番組を始めていきなり300万も利益を出すのは難しいだろう。(確か1000万スタートと語っていたので単純計算で30%のプラス。)




 ただ診断で長期投資に向いているのはわかったがなにをどのようにどの程度の金額から買っていけばいいのかは全然わからなかったので日経文庫を中心にいくつか本を読むことにした。
 手に取って中でよかったのは以下の通り。



 とりあえずなにも知識がない状態からならばこの本がお手頃かなと思う。もっとわかりやすさを意識した入門本も多々あるが玉石混交だと思ったのと、日経文庫なら手堅さがあってハズレは引きにくいだろうと思ったので。
 見開きで項目がほぼ完結し、最終的に口座の開き方までガイドしてくれている本なので入門にはちょうどいい感じ。

ETF投資入門 (日経文庫)
カン・チュンド
日本経済新聞出版社
2010-10-16


 ETFとはなんぞや、という解説もためになったが、後半にポートフォリオの具体的な組み方を複数のバリエーションをそろえながら紹介してくれるのはいい。
 長期投資なら定期的にリバランスが必要なはずで、自分の資産形成の目的も少しずつ変わっていくことを考えると、やや古い本ではあるが今後も重要な気がする。

図解でわかる! 投資信託
風呂内亜矢
秀和システム
2017-09-16



はじめての投資信託 (日経文庫)
吉井 崇裕
日本経済新聞出版社
2016-06-16


 話が前後したが、ETFは日本語では上場投資信託というネーミングなのだが、そもそも投資信託の知識がまだそんなにねーぞ、ということでこの二つの本を読んだ。
 アクティブとインデックスの違いとか、どのへんでどの程度の手数料がかかるのかとか、基本的なところから抑えられたのはよかった。あと『はじめての投資信託』では日本ではよく売れているらしい毎月分配型の投資信託は実はあまりうまみがない話など、リスクやコストについても目くばせがいっているのもよい。
 『はじめての投資信託』で大枠はつかめたが風呂内さんの本のほうは投資はあくまでマネーの一部であって、日々の節約や貯蓄も大事ですよというバランスのとれた方向性が個人的にハマるところで(このへんはFPらしさかもしれない)図解が見やすくかつ分かりやすいのもよかった。ビジュアルが多いので、忘れたころにぱらぱらめくるのによい感じ。

仮想通貨とブロックチェーン
木ノ内敏久
日本経済新聞出版社
2017-04-28


 仮想通貨(暗号通貨)にはそれほど興味はないのだが(値動きは面白いので相場だけチェックしている)ブロックチェーン技術について知りたかったので読んだ本。なるほどなあという感じで、この方法は21世紀型だな、とも思った。金融の民主化、とでもいえばいいのか。(雑なまとめ)
 仮想通貨も含め、相場は普段investing.comのスマホアプリで見ている。FXやろうぜみたいなメールがしょっちゅうくるのがうざいけど、ログインしたら自分の持っている銘柄を管理できたりもするし、相場の情報をさくさくみられるのでいまのところ大きな不満はない。

 とまあこんな感じでそれなりに体裁は整ってきました。しかしまあここまででそれなりの分量になったので、実際にどんな投資をやってんのかは次回に回します。
 次回予告は「住信SBIネット銀行とロボアドバイザー」です。知ってる人は知ってるよという話だと思うけど、まあ俺にも話をさせてくれ、くらいの感覚でどうぞごひいきに。
 あと自分にとってのフィンテックみたいな話も書こうと思います。Zaimのこととか、オリコカードでポイントゴリゴリ貯めてる話とか、最近導入した楽天payとか。

 それではまた後日。
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 春クールの作品の中でも前評判はさほどでもなかったと思うが、オリジナルでこれだけ安定した良質なものを見せられると素直に拍手を送りたい気持ちになる。feel.は俺ガイル続を担当しているし、岸誠二は『暗殺教室』シリーズで中学生たちの青春を表現してきた。『暗殺教室』はかなり特殊な空間で、努力や友情がベースにあるいかにもジャンプ的な青春という感じではあったが、『月がきれい』では川越という明確な舞台を置いたうえでのリアルな中学生活を表現しきったところに新鮮味を覚えるし、1クールそつなくやりきったのはお見事。

 主人公は小説(純文学)、ヒロインは陸上部(短距離)というこれもはっきりとした属性を付与しながら、交わるようで交わらない二人がちょっとずつ仲をつめるまでのエピソードのにやにや感が最初からかなり冴えていた。その後、修学旅行をきっかけとして二人がぎこちないまま交際をスタートさせるのが意外と早く訪れたのには少し驚かされたが、そこからがこのアニメの本当の持ち味なのだと思わされた。つまり、恋愛の成就が物語のゴールなのではなくって、恋愛とか、部活とか、あるいは進路とか、そういった中学生活にありがちなことをすべて主役の二人に経験させたとき、いったいどのような困難や挫折があって、そしてその先に喜びがあるのだろうか、というところに丁寧に向き合っているのがこのアニメだと思う。

 だから、主役二人にだけ焦点を絞るのではなく、二人が置かれた空間や人間関係への目くばせが非常に細かい。家庭環境はかなり頻繁に描写されるし、いかに中学生が無力であるかということを小太郎も茜もそれぞれに思い知っていく。あるいはクラスメイトや部活仲間たちとの人間関係ではすでに成就した恋愛関係の描写もあれば片思いの描写もあり、後者は小太郎と茜の交際がスタートしたあとにも二人の関係をややぎくしゃくさせるような影響を持たせていく。明確な悪意を持ったキャラクターは少ないが、純粋であるがゆえに不器用で、ストレートにしか気持ちを表現できない。ということは、ただでさえぎこちない関係性を傷つけることは容易で、小太郎と茜はいかに自分たちが自由でないことを思い知っていくのだ。

 たとえば二人で会うということさえ難しいということ、お互いが好きな気持ちを持っているはずなのに、その気持ちがそれぞれのとってしまう行動と結びつかないこと。付き合い始めることによって互いに独占欲が生まれ、結果として他人に対する嫉妬心も増幅されていく。こういったいかにもありがちな心理的な動きを、顔を赤らめたり逆に複雑な表情をしたりといった細かな演出と、あるいは声を冷たくしたり弱くしたりといった声優たちの演技がうまくかみあっている。また、東京ドームシティのラクーアにみんなで遊びに行くエピソードや川越まつりに二人で出かけたはずなのに結果的に別行動をとってしまたりする流れとかは、二人だけの空間を守ることが中学生のカップルにはいかに難しいかがよくわかる。

 それでも二人は、いやだからこそ二人はちょっとずつお互いを傷つけながらも前へ進もうとする。その純粋さというか健気さというものの両方が炸裂する最終回は非常に素敵な幕切れだった。エンドロールはちょっとご都合主義かなという気もするが、適当なところで妥協するのではなく、自分の気持ちと向き合いつつ、同時に大事な人のことを思えること。これらの両立はいつだって難しい。難しいからこそ、汗だくになって走ってまで気持ちを届けようとするのだろう。思えば茜はずっと競技場で「走っ」ていたが、小説を書くか勉強するかくらいしか日常の動作がない小太郎の「走る」シーンはとても新鮮で、そしてめちゃくちゃエモかった。

 とても個人的な話をすると、中学時代は陸上部に所属しながらひたすら本を読んだり文章を書いたりということをやっていたので(そして部活内に気になる異性がいたりした)茜と小太郎それぞれのささいな言動がグサッと刺さって泣きたくなりました、はい。自分が中三だった当時の2004年はまわりがやっと携帯(もちろんフィーチャーフォン)を持ち始め、メールをしたり電話したりという営みを新鮮に楽しんでいた時代だった。俺はというとクラスの女子たち何人かとメールをしつつも主戦場はネットの掲示板やチャットだったなとなつかしく思う。

 あとネットで知り合った人とのメールやメッセンジャーのやりとりもよく繰り返した。ほんの数人ではあるが、その後大学生になり上京してから会うことのできた人たちもいる。もちろん茜と小太郎のように俺も不器用だったし、傷つけたり傷つけられたり、ということはよくあった。テキストだけのやりとりはなかなかに難しいが、テキストをどこへでも誰へでも届けられる、という面白さに興奮していた時代でもあった。

 しかし自分の経験を小説に書いて間接的に思いを伝えるというアプローチ、それも明らかに「なろう」でそれをやるか、っていうのはLINEやSNOWなどがバンバン出てくるこの作品の中でも一つ際立っている演出だった。でもそれは、いまどきの小説を書く中学生だからできるアプローチであるのが間違いないし、ろまん君はほんといいやつだな、という思いを強くしました、はい。あと東山奈央の主題歌と挿入歌めっちょよい・・・川嶋あいが関わっているのもなんかずるい。挿入歌のタイミング的には「fragile」が流れるところが一番いいなと思いました。あと東山さん演じる涼子先生もとても最高でした。美人であるがゆえに男子生徒から好かれ女子生徒から微妙な距離を、というところもとてもリアルでとてもよかったと思う。




TVアニメ「月がきれい」サウンドコレクション
伊賀拓郎/東山奈央
フライングドッグ
2017-07-05

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 まだ半月ちょいあるけど、そろそろ振り返らないと年内に終わらない気がするので2017年振り返りシリーズを始めていこうと思います。とりあえずは買ったものから。
 現時点でamazonで93点購入していました。キンドルの電子書籍も合わせてこの点数なので多いか少ないかはわからないが、平均すると8点/monthくらいかな。多いとは言えない、はず。
 
 それではいってみよう。
 
MIZUNO 陸上ウエア ロングタイツ


 買ったのは1月なのでおそらく丸亀ハーフに向けてだったと思うが、季節がほぼ一巡して再び愛用している。色違いでもうひとつ買ってもいいかなと思うくらいにはお気に入り。
 いわゆるコンプレッションだがしめつけが強すぎることも弱すぎることもないし、汗冷えもせず心地いい。価格的にはまずまず脚を支えてくれているのではないかと思う。今年の丸亀ハーフは雨が残る肌寒い中でのレースだったので、21キロ走る間は履いててよかったと思った。
 ユニクロがAIRismシリーズとして出していたタイツも時々履いているが、さすがにこのミズノのタイツにはかなわない感じ。(そもそも価格帯が違うのであれだが)


deuter ウエストベルト ベルト 2


 ランニングのときに携帯と財布(薄いマネークリップ)と鍵を入れるために購入。それまではポケットに入れていたのだがランニング中に鍵を落とす事態になってしまっていろいろ困ったのでこれを買ったがまずまず重宝している。
 さっき書いたものだけを入れるなら2リットルはむしろ大きいんだけど、500ミリのペットボトルがギリギリ入るサイズでもあるし、いまの時期なら走っている途中に暑くなってきた場合にネックウォーマーや手袋を収納するのによいサイズ。多少パンパンでも、腰にしっかり巻き付ければ揺れはさほど気にならない。
 あと自転車のときにもわざわざ背中から出さなくていい利点があるのも分かった。車の運転のときにも、携帯と免許証と財布と鍵、という最低限の用具を持っていくには都合がよい。
 ランニングに向けては背負うタイプの薄いリュックも検討しているが、このポーチはランニング以外の用途にもまだまだ活躍しそうなユーティリティープレイヤーです。


adiZERO japan BOOST 3
adiZERO japan BOOST 3 WIDE





 これまではミズノのシューズを愛用していたのだけど、adizero japan boostを履いてみたところクッション性とデザインがとても気に入ったので、レギュラーサイズとワイドをサイズ違いで1足ずつ買った。
 いまはレギュラーのほうを好んでよく履いているし、フィット感的にこちらがレース向きな気がしているが、ワイドはいつでもどんな用途でも履ける有能さがあってどっちもお気に入り。


t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe
t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe(通常盤) [Blu-ray]
Tokyo 7th シスターズ
ビクターエンタテインメント
2017-09-27


 とてもよかったです。よかったです。よかったです、はい。

Century LCD-8000U


 小川一水がツイッターでつぶやいていたので、古いが6000円ちょいだったのでまあいいかと購入。
 リリースが2009年で、付属CDのドライバがWin10では動かなくて苦笑したんだけど(無事ネット上から最新のドライバを入手)コンパクトなデュアルディスプレイとしてはまずまず有能な気がする。
 いまは職場でエクセルをいじるときに主に使っているが、家で使うときはこんな感じの用途とか。


























Microsoft Surface Laptop


 まさにいまこの記事をこのラップトップで書いているわけですが、とても気持ちいい使い心地。これを買ってからタブレットを触る頻度がかなり減って、再びパソコン回帰している。


IRC METRO 700×28c



 自転車関係で一番大きな変化はタイヤを変えたこと。35C→28Cへと変えたので、一気に軽くなった感じがとても気持ち良い。
 ただその分パンクのリスクは増えたので、何度かチューブをだめにしました。まあこれはトレードオフだから仕方ないね。パンク修理も一応覚えました。


deuter race X


 そういえばこれも今年でした。通勤に遊びにと、フル活用している。
 ただ12リットルなので一泊以上にはこころもとなくて、30リットルのトランスアルパインの購入を考えているがたぶんそれは越年しそうなのでまた来年の楽しみ、ということで。

 以上、思い出したら追加するがこんな感じでした。今年は自転車関係よりはランニング関係のほうに消費したかなーという感じ。
 まあどちらも充実させるのが一つの理想なので、来年もバランスよく楽しんでいきたい。
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 11月はあまり体調が安定しない月で、2年半ぶりに熱による病欠みたいな展開もあってまあまあキツい時期もあったわけですがなんとか乗り切れました。
 今月はなんといっても『未必のマクベス』が最高か、という感じでした。駒大苫小牧野球部にまつわる本も二つ続けて読んだが、こちらもなかなか。いまだからこそ振り返れることもいろいろあるんだなと感じつつ、栄光の裏に多々あった影というか苦悩みたいなものを中村計がよく取材していたなと思います。
 mediumには15本の書評をアップしました。今月読んだ中からは4本アップしていますのでこちらもご覧ください。

11月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:4193
ナイス数:23

ジュンのための6つの小曲 (新潮文庫nex)ジュンのための6つの小曲 (新潮文庫nex)
読了日:11月01日 著者:古谷田 奈月
壁を超える (角川新書)壁を超える (角川新書)
読了日:11月03日 著者:川口 能活
高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)
読了日:11月04日 著者:ジェイン オースティン
勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇 (集英社単行本)勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇 (集英社単行本)
読了日:11月06日 著者:中村計
早実VS.駒大苫小牧 甲子園を熱狂させた決勝再試合、その舞台裏 (朝日文庫)早実VS.駒大苫小牧 甲子園を熱狂させた決勝再試合、その舞台裏 (朝日文庫)
読了日:11月14日 著者:中村 計,木村修一
ふったらどしゃぶり When it rains, it pours (フルール文庫 ブルーライン)ふったらどしゃぶり When it rains, it pours (フルール文庫 ブルーライン)感想
一穂ミチは不調和を書くのがうまい作家、という認識を改めて強くした。男女間の不調和、男性同士の不調和、仕事でのささいな気がかりなど、キャラクターの抱える心理的な不安をどうほぐしていくかを、読むたびに楽しみにしている。
読了日:11月18日 著者:一穂 ミチ
彼女たちの売春 (新潮文庫)彼女たちの売春 (新潮文庫)感想
さすが荻上チキ、という仕事ぶり。集めたデータやインタビューの分析には飯田泰之も関与していると知ってなるほど感が。
読了日:11月21日 著者:荻上 チキ
未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)
読了日:11月25日 著者:早瀬 耕
バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)感想
今後に必要な展開だったかもしれないが、この結末のためというには全体的に冗長。
読了日:11月26日 著者:野崎 まど
ばんちゃんがいた (双葉文庫)ばんちゃんがいた (双葉文庫)感想
朝比奈あすかにしてはやや平凡な作品かなと思うがガジェットの使い方と、ばんちゃんというキャラクターの書き方は面白かった。
読了日:11月26日 著者:朝比奈 あすか
残された者たち (集英社文庫)残された者たち (集英社文庫)
読了日:11月28日 著者:小野 正嗣
図解でわかる!  投資信託図解でわかる! 投資信託感想
基本的なことの再確認のため。レイアウトが読みやすく、図も解説も過不足なくコンパクトにおさまっているのはよい。今後運用を継続するなかでまたぱらぱら読み返すのにも便利。
読了日:11月29日 著者:風呂内亜矢
岐路に立つ精神医学: 精神疾患解明へのロードマップ岐路に立つ精神医学: 精神疾患解明へのロードマップ感想
精神疾患の根本的な治療を目指す著者の情熱がベースにあるエッセイ集という形だが、文章は膨大な先行研究や精神医療史をベースに書かれており説得力がある。精神疾患は単なる心の病ととらえるのではなく脳にもっと着目すべきだという主張はまっとうだと思うし、そのための研究のありかたや創薬のあり方を構想してはいるが、同時に本書で示される現状の停滞を打破するのは困難であるということもよくわかる。精神医学の未来はまだまだ難しい道のりだなと感じる。
読了日:11月29日 著者:加藤 忠史
地下街の人びと (新潮文庫)地下街の人びと (新潮文庫)感想
ラスト五行がめっちゃよかった。
読了日:11月30日 著者:ジャック ケルアック

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