Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

2012年09月

 ごぶさたしてます。
 このあいだに4本くらいの文章が書きかけのまま完成できずという謎の状態になっているので、せっかくなので予告編を書いてみた。いや予告編書くくらいなら本編さっさと書けという話ではあるのだが。というかもっと別の重要な文章を書けとも言いたいわけだが・・・
 という感じですが、ひとまず予告編を4本お送りします。予告編なのであくまでまだ仮題。

「とらえきれないということ、そして過去を体感すること」
 この一年間に4回ほど東北地方に行った、というお話。いずれも被災地域を若干ながら訪れていることから、感じたことをつらつらと書いている。
 とらえきれない、ということを実感するとともに、重要なのはそこに過去があった、と感じることだ。もちろん膨大な過去はとらえきれない。けれども、そこには確かに過去があったはずだ、と感じることはできるはず。目の前に広がる現実と同時に、想像力の地平で試されているのかもしれないと思った。
→掲載エントリー:とらえきれないということの先に道標を探す

「ほんの少しの休息を経たあとに」
 予告編と言いつつこれだけ完成しないかも。結果的にめまぐるしかった9月に入る前の8月をふりかえってみよう、といまは考えている。

「青き時代に感じた切なさを思い出しながら―『さよなら妖精』再訪」
 アニメ「氷菓」はすこしまえに全22話の放映を終えたが、並行するように古典部シリーズを読み返したり、さらについでに『さよなら妖精』も読んだり、ということをしていた。
 で、その古典部シリーズを概観したうえで『さよなら妖精』を読んだらいままでとはすこしちがった面白さと切なさがあった、みたいなことを書こうと思っています。元々同じものとして構想されていたらしいので(*1)近いっちゃ近いんだが、違うところは確実にある。そこに痛みや切なさがこもっている、ということがノンシリーズで一冊だけど秀作たらしめているところかもしれない、と思っているよ。
→掲載エントリー:あのころに感じた切なさを思い出しながら―『さよなら妖精』再訪
 
「ヴェーネ論序説」
 一部の人には近々書きます、と言いながら執筆そのものが遅れていたヴェーネ論ですが、ようやく4000字ほどの序説を公開できそうな段取りなのでたぶん公開します。
 せっかくなのでどこかに寄稿したいなあとかほざいてましたが寄稿できるような代物ではいまのところないし、あまり本格的な分析には入ってないのでここで公開することにします。
 序説で試みたのは「なぜヴェーネ論を書くのか」というそもそも論的な動機の部分や意義の部分と、「なぜヴェーネは世界を救ってしまったのか」というセラブルのストーリーの本質的な部分。もちろん、本質的とはいってもひとつの見方でしかないとは思っているけどね。
 なんとなく書き上げて思ったけどああなんという偏愛なのか、という感じなので
 いまさらだけどそもそもヴェーネってなんぞ、セラブルってなにそれというかたは右カラムのカテゴリのなかから、Seraphic Blueのところをクリックしてください。過去に書いた3本のセラブル関連記事を閲覧できます。もしくはこちらをクリック。
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8月の読書メーター
読んだ本の数:7冊(今年通算67〜73冊)
読んだページ数:1753ページ
ナイス数:52ナイス

追想五断章 (集英社文庫)追想五断章 (集英社文庫)
高速バスに揺られながら2時間弱ゆっくり堪能。お見事でした。
読了日:08月31日 著者:米澤 穂信
氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)
こちらもアニメにひきずられて再読。このシリーズの持つ「苦み」が充分に発揮されている。それと、千反田と折木の関係性のゆくすえも、ある程度最初から示されているようにも思えた。
読了日:08月14日 著者:米澤 穂信
クドリャフカの順番 (角川文庫)クドリャフカの順番 (角川文庫)
アニメにひきずられるように再読したがなかなかおもしろかった。アニメでは感情の機微を描くのが卓越していたが、細かな台詞回しはどうしても省略されてしまう。小説ではコミュニケーションの齟齬だとか、互いが互いを見る目だとかを丁寧に書いていることで、多彩な人物を描きながらも最終的にひとつの概念に到達していくカタルシスが味わえる。
読了日:08月13日 著者:米澤 穂信
恋愛のアーキテクチャ恋愛のアーキテクチャ
読了日:08月13日 著者:櫻井 圭記,小川 克彦,濱野 智史
都市と消費とディズニーの夢  ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21)都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21)
読了日:08月12日 著者:速水 健朗
泡をたたき割る人魚は泡をたたき割る人魚は
ビッチな人魚が恋を覚えていくようなそうでないようなお話。
読了日:08月02日 著者:片瀬 チヲル
復興コミュニティ論入門 [シリーズ災害と社会 第2巻]復興コミュニティ論入門 [シリーズ災害と社会 第2巻]
膨大な災害の事例が網羅されており、その後の復興過程でコミュニティがどのように形成されていったのかをケーススタディしている一冊。戦災まで網羅しているのはユニーク。
読了日:08月01日 著者:

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