Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。

2011年09月

 余裕があれば今度まとめて書こうかと思いますがとりあえず先週でいんしは一段落して、いまのところ1校関西の大学院から合格通知をもらっている、という状況です。たった数日前まで受験生だったのかーと考えると変な感じ。もう学校始まってるしバイト再開もしてるし。要は日常が帰ってきてますね。
 8,9月は酷暑だったこともあり体力的にも精神的にも単純に辛かったですがまあでも夏休みじゃないとできない体験も色々できたし集中講義とか受験という名目だけど遠出できたのは楽しかったかもしれない。
 
 とりあえず、前の続き。奈良のあとにどうやって帰ったかですね。端的に書くと寄り道してました。受験がとりあえず終わったからいいものも失敗してたらこの期間の浮遊っぷりは謎ですね。
 奈良で解散したあとそのまま近鉄で今宮へ。環状線で天王寺あたりを経由しつつ某所で@gou_yokuさんとお会いしてました。この日お会いしたのは@tanaka_shinさんと@halyuki_rrrさんだったかな。関西に行った際はちょくちょくお世話になってますが、いつもありがとうございます(ぺこり
 研究の話やら激辛カレーの話とか、あとは世界陸上に出ている福島千里を愛でたりとか何だかよく分からないことをやりつつ過ごしました。ノスタルはいいお店ですね、また行きたいです。

 この次の日の昼過ぎごろから東海道線を10時間乗り継いで帰るという大移動が始まったんですが、意外とあっという間でした。たぶん何かが終わってしまうもどかしさや虚しさを抱えていたからかもしれません。
 コミケ経由で帰省のときは静岡あたりではほぼずっと寝てたんですが、今回は逆にほとんどずっと起きていて、本を読むか英語をするか、あとはぼんやり外の景色を見るかという旅行っぽいこともできたので楽しかったな、と。
 東海道線を鈍行で、はもう何回も経験しているけど思ったよりは飽きてないし全然耐えられるような気はしている。個人的な比較対象が夜行バスだからかもしてれないが、夜行バスは基本身動きがほとんどとれないし寝るのが基本なので何かを楽しむ余裕はない。それと違って電車の中ならスペースは場合によりけりだが(長距離移動なら始発〜終点間の乗り継ぎなので基本的に座れる。そう、米原ダッシュさえ成功すればね)もちろん寝ててもいいが、行為を選べる。ここの差は大きい。

 あと、電車の旅の場合はちょっとしたサプライズがあることも魅力だ(同時に、場合によっては知らんがなと言いたくなるのだが)
 今回の大阪→品川間だと米原ダッシュ後に歴史探訪をしてきたという老人ふたり組と軽く話をしたりとか、静岡地獄に入って近くにいた女子大生(*1)の読んでいる本が面白そうであるとか、熱海あたりで乗ってきて品川まで一緒だったギャルふたり組がすげーうざかったとか。まあ、そんな感じである。
 要は旅の小話になりそうなことが電車の中だけで味わえる、というのは普段の電車の中でももしかしたらそうであるように、単純に長い間乗ってるからなにかあるというお話でもある。夜行バスは安くて便利だがどっちかというと狭いスペースや眠れない夜、という苦しみとの闘いであるが、電車の場合座っていたら苦しみはさほど感じない。

 長い旅の終わりがほとんどイコールで8月の終わりだったので、俺の夏はここで終わった、じゃないが終わりの余韻は体感できたので区切りとしてはよかったかもしれない。
 大学に入ってから夏休みや春休みは長く続いてしまうこともあって、どうしても茫漠にしかとらえられない場合が多かった。今年の春休みは3.11の影響で3ヶ月以上あったので、3.11そのもので崩れてしまったリズムを修正しつつその後を過ごす、ってどうすんねん、と言いたい気持ちも強かった。お金ないし。
 とまあ端的に言うと俺は時間の使い方が下手なのである程度縛りの中から逆算的に時間を作り出すほうが、効率的なのだろうと思う。だらだらする余裕がないのは辛くもあるが、毎日7時台にめざめるというメリハリの利いた生活もまあそう悪いものじゃない。
 もっと言えば、とりあえず一段落した今これからにこそ、時間の使い方さえちゃんとできればなかなか充実した最後の半期が送れるのかもしれんな、とは思っている。まあ実際色々予定を書き出してみると余力があってないような感じなので頑張るしかないのだけれど、自分で生み出したことが大半なので消極的ではなく前向きに頑張れたらいいな、と思っている。

 まああと気づいたことと言えば自分が書いた記事を見返す回数が8,9月は増えてたことか。アクセスもそこそこあってめったにもらわない拍手も複数いただいたりして嬉しいかぎりなのだが、自分は自分でそこそこ見てるのもなんか面白いなあ、と。過去の自分が未来の自分を形作っていくんだね(キリッ と締めておきましょうか。
 それともうこれは改めて言うまでもないが、この5ヶ月〜半年ほどは突然の進路変更ということもあって色んな人と話をしたり、お説教されたり助言をもらったりなぐさめられたりということがあって、自分という人間がどういう風に見られているかを感じる機会が多かった。
 この期間に人と会うのはつらくもあり、他方で嬉しくもあったわけで、世話になった人たちにはしばらくの間頭が上がりそうにない。とりあえず想定していた最悪のケース(来年からNEET☆)が回避できる、というだけでも個人的には出来すぎていると思っている。もちろん、何かの終わりは何かの始まりなのでこれから精一杯挽回せねばならんわけだが。

 という感じで、なぜか3回シリーズになってしまったが2011年8月下旬の経験と出会いは忘れたくない、夏の一ページでした。ちゃんちゃん。
 

*0 第1回(夏の一冊編)と第2回(奈良集中講義編)もよろしく。

*1 静岡に静岡文化芸術大という大学があるのを今回初めて知った。文化系女子といっていいのか芸術系女子といっていいのかよく分からんがかわいかったです。
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 15日から5日ほど地元香川に滞在したあと、2.5日ほど家族旅行という名目で大阪京都奈良あたりを周遊し、22日から28日まで奈良県のある大学と早稲田がコンソーシアムという形で行っている集中講義に参加してきた。
 事前事後のレポートと一週間弱の滞在で2単位がもらえるのなら行くっきゃない、という下心がなかったわけじゃないが、テーマが自分が去年ゼミで課題にしてきたこととドンピシャだったという理由が大半だ。今までの蓄積に加えて新しい視点や思考が得られるのなら、もしかしたらいんしの面接対策にもなるかもしれないという下心はあった。
 
 終えてみての感想から言えば、日を追う事にわくわくしていく感覚が非常に楽しかった。人や街や生活環境が、全てが期間限定(文字通り夏の想い出、かも)という一抹の切なさを内包しつつも、だからこそ思いっきり吸収しようとか楽しもう、と考えている人たちが多かったので(*1)周りの活気に救われた感がかなりあった。
 ナーバスになっていたというわけではないが前の記事に書いたように8月からはいんしシフトで人と会う回数を減らしていたし、とにかく時間があったら勉強せねばという思いがまず第一にあった。それはそうせざるをえなかった部分が大きいので(そもそもスタートダッシュが遅かったし出願もギリギリまで粘らねばならなかったし)逼迫する状況がさらに自分を逼迫している部分もあった。こんなものではまだまだなのだろうけれど、少なくとも今までは経験しないタフさのようなものはあったし、単純に言えば疲れていた。実感に帰ればリフレッシュくらいはできるだろうと思っていて、少なくともその目的は達成されていた。
 だから奈良での一週間は基本的に想定外だった。そこまで期待してなかったというのは変だが、そもそもホテルは個室だしちょっとよく分からない男女比(*2)だったし、講義に出る→ホテルに戻って勉強で単調な日々が過ぎていくだけだろうなあ、という思いもあった。講義初日の23日はまさにそんな感じだったし。この時点ではほとんどぼっちルートです。だからなおさら尻上がり感を感じるのかもね。

 というわけで24日からは最終日までテンションもエネルギーも上がっていって毎日4,5時間とか寝てないのによくやるわーという感じでした。そして当たり前のように飲んでるしね。飲んでも寝る前に1時間英語の勉強してたので色々とガチ感でした。こんな日々がずっと続いたら体がまずもたないので期間限定だからこそできたこと、なのでしょう。
 勉強面での感想としてはひとつの分野のとらえ方には当たり前のように様々あるということと、良くも悪くも細分化している、というところだろうか。職業人として志すのは結構たいへんなのかもしれないと思いつつ、自分の分野からはどうやって切り込めるのかだとか、切り込むときに何を重視すればよいのか、などは公共経済学の須賀先生の講義で非常に勉強になった。
 他の早稲田の参加者とは学部ごとの学びの違いなんかの話を面白いなあと思いつつしたし(人間科学部は文理の壁があんまりなさそうで面白そうだなーとか。誰かトコキャンに連れてってください)逆に奈良の学生とは学びの方法が違いすぎてびっくりした。専門職はこうやって鍛えられるのかーという感じ。あとは関西の大学の序列がちょっと垣間見えた。
 でもまあ一番面白かったのは単科大学ゆえなのかもしれないが先生と学生の距離が近いことだろう。あくまで一側面でしかないので実際はもっと権威的なのかも知れないが、事務の人が学生の名前を覚えているのは面白かった。誰かが言ってたが文字通り関西のおばちゃん、という感じ。どことなくしゃべりが母親に似ているのは「関西のおばちゃん」の共通項なんだろうたぶん。
 勉強についての細かい雑感はまたあとで書くかもしれません。レポートは一気に書いたので無駄に疲れました。いんし大丈夫か俺。

 プログラムとしての講義は4日間のみで最後の2日は丁度週末だったこともあるんだろうけれど、奈良県主催の企画にコンソーシアムプログラムのメンバーも参加するという形でした。他の学生だと自治医大の人とか近大医学部の人もいたっけな。最終日に近大の人とは色々お話して興味深かったのを覚えてる。
 あとはお医者さんとか自治体関係者でした。ワークショップが終わったあとに懇親会があったのですが席順がくじ引きになっていて滞在した曽爾村(最近豪雨があったようで大丈夫かしら)の村長氏と厚労省の医療技官の人に囲まれてお話をしたりお話をされたり。
 年上のというか、既に仕事をしている人とお話するときは自分が所詮学生であることの引け目みたいなものを感じたりもするんだけれど(まあある程度はこのときも感じたが)それを気にしなければ面白い話ができるものです。逆にこっちは学生なんだからある程度えらそうなことを言っても大丈夫なわけです。だいぶ前だけど学生が年上や社会人の人と向き合うときに、津田さんが「礼儀正しく生意気に」と言っていたのですがまあそんな感じだったんじゃないかと思います。

 最終日は施設見学ができたので、これも早稲田ではできないことができた、というところでは良かった。医療系や福祉系の大学の場合実習などで行ったりするのだろうけど、そうでもなければなかなか機会がないからね。常に通っている病院との比較くらいしかできないが、なかなか面白かったです。保健医療福祉の統合というのが正直ちゃんとイメージできてなかったのですが、一つの形は学習できた。
 と、集中講義それ自体のお話はこんなところかな。来年は早稲田がホストとなってやるらしいので奈良開催は再来年みたいですがワークショップはたぶん来年もやるんじゃないかと思うので、医療の現場とか行政に興味のある方は参加してみてはどうでしょうか。行政の人と現場の人と、医師の卵の人たちと同時にコミュニケーションできる機会って結構レアだと思うので。
 
 という感じでしたYO!とりあえず早稲田クラスタで飲み会をまたやることになったのでそれを楽しみにいんし頑張ります。奈良でも結構飲んだし、飲んでから仲良くなれました。
 ということで来年の参加者の空気がどよーんとしてたら誰か飲もうぜ、と誘えば大丈夫ですたぶん。
 そして写真は残念ながらなぜかこれしかない。
04-09 252

 

*0 詳しく書いてないですがばらすとこれでした ワークショップはこれ

*1 あくまで講義の一貫なので人それぞれではあるのだが、早稲田側は遠征しているだけあって単純にエネルギーのある人が多かった。いわゆる意識高い系という感じではないが、それぞれが問題意識を持って参加したんだなあということは所々に垣間見えたし、飲み会なんかで話をするのが楽しかった。ほとんど話したことがないのに親しくなれる、というのは簡単なことじゃないと思うしね。

*2 早稲田が2:16、相手の大学が14:2(くらい)だったので結果的にバランスがよいということにしておこう。ワセジョ16人との生活は色んな意味でたいへんでした、まる。でもまあワセジョは基本的に好きなので楽しい一週間でした、多方面で盛り上げてくださってどうもありがとう。

*今日の一曲―NIKIIE「NAME」


 8月はNIKIIE様々だったかもしれない、というくらい聞き込んでいた。同時期に出たねごとやschool food punishmentのアルバムよりもずっと長い時間聴いていた。
 理由は色々あってそのうちNIKIIEについての記事を書きたいくらいなのだが、音楽性ならねごとやsfpのほうがクオリティが高い。それでも伝わってくる”何か”に非常に救われた気分になれる。NIKIIEの音楽にはそういう力がある。
 何か、を言い表すには少し長い文章が必要になると思うんだけど・・・っていうあたりにしておこうとりあえず。

 NAMEはアルバム「NOTES」のオープニングトラックで、いかにもNIKIIEらしいという曲であるので、これで気に入ったらアルバムをげっとしにいきましょう。迫力のあるピアノとシャウト、大好きです。

→西日本に半月ほど滞在してたお話 (帰京編)につづく(はず)
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