2021年09月26日

ランニングのメタファー、身体感覚、関係性 ――『アワ・ボディ』(韓国、2018年)



見:Jaiho



 Jaihoという映画配信サイトで今日まで配信だということを知り、急いで見てみたがとてもよかった。この映画には夜のシーンが多く登場するので、深夜に見たのはとても心地が良かったのかもしれない。女と女の関係性を描く映画だと言ってしまうのは単純かもしれないが、その描き方が好きな映画だったからよかったと素直に言えるのだと思う。

 主人公のチャヨンは31歳。冒頭、公務員試験予備校の講義を受けている様子が流される。ミクロ経済学やマクロ経済学といったワードを聞くと、27歳まで公務員試験を受けていた過去の自分のこともいくらか思い出されるが、日本以上に若者の就職が厳しい韓国ではまた違った重みがあることだろう。しかも31歳で女性となると、である。結果的にチャヨンは試験を放棄し、データ入力のアルバイトを始める。そのバイト先でもまた就職にあぶれた若者たちが何人もいて、休憩時間にインターンはどこにいく? という会話をしている。

 こうした現実に直面するチャヨンがある日、外でひとり酒を飲んでいたところ颯爽と通りかかったのがヒョンジュだった。ランニングウェアを身にまとった彼女は、チャヨンの落とした缶を拾うと、再び颯爽と駆けていく。その姿に見とれていたチャヨンは、思い立ってランニングを始める。そしてヒョンジュたちと同じランニングサークルに入り、一緒に練習を行うようになる。
 
 ランニングを通じて関係が深まり、現実とも向かい合っていくようになる・・・というような筋書きではおそらくない。ランニングはいくつかの意味でメタファーである。まず、自分を鍛えることである。自分の心と体を鍛える手段として、偶然目の前に現れたのがランニングであり、ヒョンジュだった。ヒョンジュがダンスをしていたらチャヨンもダンスをしていたかもしれないし、ヒョンジュがギターを弾いていたらチャヨンはギターを覚えようとしたかもしれない。また、ランニングを始めたからと言って現実はそう簡単に好転していかない(つらい)。

 ただこれは個人的にも(市民ランナーの一人として)感じることだが、現実から逃げるための手段としてランニングというものは非常に便利だ。まず、楽器などと違って始めやすい。シューズと、ちょっとしたウェアさえあればよい、最低限の。そして、走っている間は無になることができる。

 ランニングの場面ではチャヨンとヒョンジュが併走したり、前後を走るシーンが繰り返し映像に登場するが、二人はほとんど会話を交わさない。唯一会話が弾んだのはヒョンジュの部屋を訪れ、一緒に酒を吞みながら理想のセックスについて語らった時だろう。これ以外の場面で二人は自分のことを多く語らない。そして、互いに相手をよく知る前に、別れは訪れてしまう。

 その別れの場面がいささか唐突すぎて戸惑いを覚えてしまう。ただ、ヒョンジュがいなくなったからこそ改めてこの映画はチャヨンに問うてくる。どう生きるのか。人生をどう「走る」のか。ここに来るとランニングが持つメタファーが、別の次元へと移行していくことに気づかされる。社会の中では置き去りにされているチャヨンだとしても、年の離れた妹は彼女を慕っている。

 相変わらずチャヨンは多くを語らないし、彼女の人生は順調にはいかない。それでも、いやだからこそなのか、時間を作って一人夜の街を走る。走ることで手に入れた身体感覚と、ヒョンジュとの関係性を自分の身体に刻んで走り続ける。走ること自体に大それた目的はいらない。酒を飲むために運動する、でもよい。そう笑いながら語っていたヒョンジュのことを、彼女の背中や肌のぬくもりをチャヨンは繰り返し思い出して、そして時間が経ったころに忘れていくのだろう。それが残された者の、一つの役目かもしれない。

 最後、一人高級ホテルのソファに寝転んだままどこか遠くを見つめるチャヨンの姿は、とても美しかった。

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2021年09月23日

2021年8月の読書記録


 公認心理師試験前なのでそれ関係と、詩歌の積読を多く読んだ8月。読書メーターにないものが4冊あったので合計では39冊。

8月の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:8363
ナイス数:51

マネーの進化史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)マネーの進化史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
読了日:08月04日 著者:ニーアル・ファーガソン
精神科医が教える聴く技術 (ちくま新書)精神科医が教える聴く技術 (ちくま新書)感想
カウンセリングの場における「聴く技術」を細かく分解して解説した本。どのようにすれば「聴き上手」になれるのか、あるいはどのようにすればそうなれない(よくない聴き方)のかを丁寧に掘り下げていく。すべてに首肯するわけではないし、あくまでカウンセリング技術としてとどめたほうがよい印象もある(たとえば福祉の場での「面接」ではまた異なる「聴く技術」が必要だろう)が、他者を理解するとはどのようなことかを考えたときに、有用な本にはなりそうだ。
読了日:08月05日 著者:高橋 和巳
公認心理師試験の問題と解説2021 ⋄こころの科学増刊 (こころの科学 HUMAN MIND SPECIAL ISSU)公認心理師試験の問題と解説2021 ⋄こころの科学増刊 (こころの科学 HUMAN MIND SPECIAL ISSU)感想
過去問集の解説よりもさらに詳細に問題やその傾向を分析しており、やっておかった一冊。
読了日:08月07日 著者:
あなたと原爆 オーウェル評論集 (古典新訳文庫)あなたと原爆 オーウェル評論集 (古典新訳文庫)
読了日:08月08日 著者:ジョージ・オーウェル
一生推したい! 私たち、ゆる健康はじめてみた一生推したい! 私たち、ゆる健康はじめてみた感想
実践的で面白かった。食事、運動、入浴、睡眠が大事というところは身も蓋もないが、やるべき事を少しずつやっていく方法が具体的に書かれているのはよい。うどん県民だがうどんをたまにはそばに変えてみるのもありかも。
読了日:08月08日 著者:劇団雌猫
流れを読む心理学史―世界と日本の心理学 (有斐閣アルマ)流れを読む心理学史―世界と日本の心理学 (有斐閣アルマ)感想
公認心理師試験対策として読んだが読み物としてなかなか面白い本だったし、心理学と領域の見通しがだいぶ広がった。もっと早く読んでおいてもよかった一冊。初版は2003年と少し古いが学史の本なので十分いま読んでもよい。
読了日:08月09日 著者:サトウ タツヤ,高砂 美樹
草すべり その他の短篇草すべり その他の短篇感想
全部登山小説。表題作が良かった。加齢とノスタルジー。
読了日:08月09日 著者:南木 佳士
みぎわに立ってみぎわに立って
読了日:08月10日 著者:田尻 久子
千夜曳獏千夜曳獏
読了日:08月10日 著者:千種 創一,千種 創一
鳥類学フィールド・ノート鳥類学フィールド・ノート
読了日:08月11日 著者:小笠原 鳥類
する、されるユートピアする、されるユートピア
読了日:08月11日 著者:井戸川 射子
でらしねでらしね
読了日:08月11日 著者:小林 坩堝
福祉教科書 精神保健福祉士 完全合格テキスト 専門科目 第4版福祉教科書 精神保健福祉士 完全合格テキスト 専門科目 第4版感想
公認心理師試験対策として使えるとどこかに書いてあったので使ってみたが確かに使えそうな気はする。試験の日まで繰り返し読みたい。
読了日:08月12日 著者:精神保健福祉士試験対策研究会
生――生存・生き方・生命 (自由への問い 第8巻)生――生存・生き方・生命 (自由への問い 第8巻)感想
加藤秀一と大屋雄裕の議論は面白かった。
読了日:08月12日 著者:
マイクロ・ライブラリー図鑑〜全国に広がる個人図書館の活動と514のスポット一覧 (まちライブラリー文庫)マイクロ・ライブラリー図鑑〜全国に広がる個人図書館の活動と514のスポット一覧 (まちライブラリー文庫)感想
将来の予習として。
読了日:08月12日 著者:礒井純充
未来の図書館、はじめます未来の図書館、はじめます
読了日:08月12日 著者:岡本 真
オンラインデートで学ぶ経済学オンラインデートで学ぶ経済学感想
身も蓋もないことが多く書かれてあるが現代のマッチングアプリでもここで書かれてあるアメリカにおけるオンラインデートと同様の現象が多く起きているのは事実だろう。あと本書は経済学で恋愛を学ぶというより、恋愛を種にミクロ経済学のエッセンスを学ぶといったほうが適切。ミクロ経済学の本なので教育の経済効果の話や夫婦の意思決定の話などがでてくるわけだ。
読了日:08月12日 著者:ポール・オイヤー
心理的アセスメント (放送大学教材)心理的アセスメント (放送大学教材)
読了日:08月16日 著者:森田 美弥子,永田 雅子
ヘルス・エスノグラフィ: 医療人類学の質的研究アプローチヘルス・エスノグラフィ: 医療人類学の質的研究アプローチ
読了日:08月16日 著者:道信 良子
誰にもわからない短歌入門誰にもわからない短歌入門
読了日:08月16日 著者:
認知心理学 (New Liberal Arts Selection)認知心理学 (New Liberal Arts Selection)
読了日:08月19日 著者:箱田 裕司,都築 誉史,川畑 秀明,萩原 滋
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』 2017年7月 (100分 de 名著)ジェイン・オースティン『高慢と偏見』 2017年7月 (100分 de 名著)感想
さすが廣野さんといったところでクリアで面白い読解だった。現代でも読み継がれるのは恋愛関係における人間関係は本質的に対等な関係性を前提としているから(p.57)という指摘はその通りだと思う。
読了日:08月19日 著者:廣野 由美子
仕事文脈 vol.12仕事文脈 vol.12
読了日:08月21日 著者:仕事文脈編集部
仕事文脈 vol.13仕事文脈 vol.13
読了日:08月21日 著者:
辻井喬詩集 (現代詩文庫 第 1期63)辻井喬詩集 (現代詩文庫 第 1期63)
読了日:08月21日 著者:辻井 喬
地上で起きた出来事はぜんぶここからみている地上で起きた出来事はぜんぶここからみている
読了日:08月21日 著者:河野 聡子
あなたの知らない心理学―大学で学ぶ心理学入門あなたの知らない心理学―大学で学ぶ心理学入門
読了日:08月22日 著者:
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア―ベルトーチカ・チルドレン (角川文庫―スニーカー文庫)機動戦士ガンダム 逆襲のシャア―ベルトーチカ・チルドレン (角川文庫―スニーカー文庫)感想
映画とは違う「結婚したアムロ」とベルトーチカ・イルマが物語の主軸だった。ハサウェイの影は薄かった。シャアとクェスはシャアとクェスだった。富野が書いたあとがきが重要。
読了日:08月23日 著者:富野 由悠季
心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 2021年版心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 2021年版感想
とりあえず一周。いまの時点でも合格ラインには行けそうだがまだあと約4週間あるのでポイントを絞って解き直しをしていく。
読了日:08月24日 著者:公認心理師試験対策研究会
「アーサー・C・クラーク」スペシャル 2020年3月 (NHK100分de名著)「アーサー・C・クラーク」スペシャル 2020年3月 (NHK100分de名著)
読了日:08月24日 著者:瀬名 秀明
機動戦士ガンダムZZ(ダブル・ゼータ)〈第1部 ジュドー・アーシタ〉 (角川文庫―スニーカー文庫)機動戦士ガンダムZZ(ダブル・ゼータ)〈第1部 ジュドー・アーシタ〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
読了日:08月25日 著者:遠藤 明吾
心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版感想
コンパクトで使いやすいので引き続き試験前の整理として使っていく。
読了日:08月27日 著者:公認心理師試験対策研究会
機動戦士ガンダムZZ(ダブル・ゼータ)〈第2部 ニュータイプ〉 (角川文庫―スニーカー文庫)機動戦士ガンダムZZ(ダブル・ゼータ)〈第2部 ニュータイプ〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
読了日:08月27日 著者:遠藤 明吾
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)感想
映画を見たあとに読むと比較的忠実に映画が作られていることがわかった。ギギヤハサウェイの内面の描写は小説の方が細かいので面白い。クェスを意識し続けるハサウェイと、ハサウェイを強く意識するギギ。
読了日:08月27日 著者:富野 由悠季
閃光のハサウェイ(中) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫)閃光のハサウェイ(中) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫)
読了日:08月30日 著者:富野 由悠季

読書メーター


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2021年09月22日

第4回公認心理師試験の自己採点&感想


 9月19日、第4回公認心理師試験を受けてきた&現状出ている解答速報を複数使って自己採点したのでその結果を書いていきたい。なお勉強のプランについては前回書いているので気になる人はそちらをどうぞ。感想や反省については後ろのほうで書きます。




■自己採点

 実際の試験問題はこちらの動画でスライドショーとして閲覧可能。





 解答の情報はこちらを利用した。



 試験の合格ラインは60%となっていて、例年通りであれば138/230点とれれば合格となるはずである。合格率は毎年変動しているので、人数調整などはおそらく行っていない。スリーポイントとなる事例問題が合計38問(114点)出題されており総得点の半数を占めるウェイトなので、ここをいかに多く取っていくかというのは前回のエントリーで書いた通り。

 以上を踏まえて結果をざっくりと書くと。

プロロゴス:141点(午前71、午後70。内事例問題72)
和光大学:142点(午前73、午後69。内事例問題75)
IPSA:146点(午前74、午後72。内事例問題78)


 とりあえず3か所分やってみたのがこんな感じ。このままいけばギリギリ合格ライン(には乗れそう。スリーポイントの事例問題が本来の正答と1問一致しなくても最低138点は確保できる計算ではある。本当にギリギリすぎて心臓に悪いが。
 微妙に点数が割れているのは各解答の色が出たのかなという感じで、例年を見ていても複数の選択肢が回答になることはありうるので、このスコアを実際の結果が大幅に下回るということはないだろうと見ている。

■感想

おおむねプラン通り、ではあったが

 プランでは一般問題6割、事例問題7割で考えていて、合計150〜160点くらい出せればいいのではないかという公算だった。過去問では7割(160点)以上の結果が出せていたので、160を目指せば140〜150の間には収まるだろうという計算である。
 実際は一般問題6割、事例問題6割強という結果になったのでかなりギリギリである。事例で7割以上を目指していたし、実際冷静に解きなおせば全然取れたスコアだと思う(特に午後の試験で伸び悩んだのが痛い)のでここらへんの試験慣れが足りなかったか、もしくは知識の定着が不十分なせいでアバウトな領域をアバウトなまま終わらせてしまったせいかもしれない。
 まあ受かっていれば問題はないが、もし来年受けるのであればラスト1か月の試験直前の仕上げの部分をもう少し見直してもいいだろうと思う。7月頭から勉強を始め、7月8月の時点である程度スコアが出せてしまったので安心してしまった感覚は否めない。

 ざっくりまとめると「プランは悪くなかったが詰めがやや甘かった」のがこの結果かなというところ。

過去問を信用しない
 
 過去問は3年分、今年を入れても4年分しかないので来年受ける人はあまりアテにしないほうがいいです。それよりも予想問題集や心理予備校の模試を使った方がいいかも。
 問題を解くだけなら前者だけで十分だとは思うが、試験慣れをしたい人にとっては模試がいいかもしれない。問題集に比べると値が張るが、いわゆるGルートの人は来年が最後の受験機会になるので数千円を出し惜しみするのはもったいないと思う。これは模試を受けなかった自分にもブーメランだけど。

典型問題を確実にとるための勉強が何より大事

 今回で言うと味覚の問題や失書・失読の問題など明らかに?????と思われる問題がいくつか出たわけだが、こういうのは捨て問として相手にしてはいけない。そうではなく、認知症の問題や精神疾患の問題、あるいは学校のいじめ問題や産業医の問題、少年法に関する問題など、テキストに確実に載っているような知識で得点できる典型問題を多く拾うのが重要である。
 この点、直前に確認していたことで得点できた問題もあれば、明らかな勉強不足で得点できなかった問題(本来は得点源にできたはずの)があったので、難問奇問はスルーして良問や易問を確実にさらっていくというのが(どの試験でもそうだが)王道だろうと思う。
 その意味で重要なのが知識の定着で、問題を解くなかで知識を定着させるのもありだし、テキストや関連するyoutube動画を繰り返し利用することで定着させるのもありだろう。テキストも紙もあれば電子書籍もある時代で、動画や音声コンテンツを組み合わせるとやり方はいろいろ選べるのでやりようはいろいろあるかなと。
 
 個人的にはひなたさんが連日ツイッターのスペースで90分ほど実施されていた各領域の解説企画がよかったです。モチベーションの維持にもなったので、この場を借りてありがとうございました。


 そんなわけで、自己採点ではギリ合格だけどこの点数ではまだ受かったとは自信もって言えません。待て来月!(結果は10月29日郵送)


※12/27追記

 正式な結果ですが142点でした。合格ラインが今回は143点だったため、1点足りず不合格でした。また来年頑張ります。



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2021年09月20日

チームとして強くなる、そのためになすべきことは ――『ハイキュー!! セカンドシーズン』(2015年)






 Abemaで少し前からハイキュー!!シリーズを最初から順番に一挙放送していることに気づいたので、1期の曖昧な記憶を掘り起こしながら(1期だけ当時リアタイした)2週間にわたって2期25話を見た。これはなんというか、端的に言ってめちゃくちゃ面白い。その理由はいくつかあるが、バレー経験者として見る時にこのアニメの面白さを一番感じる。

 2期でのクライマックスとなる青葉城西戦が進行していく中で実際に言及されるが、戦術的に進化が進んだ(とりわけ男子の)現代バレーをアニメ(原作はマンガだが)で再現するとこういう風になるのか!! という驚きが多々ある。例えばスパイクを打つ方向や、誰が打つのか。あるいは状況に応じてフェイクとなるジャンパーが何人いるのか、その時の陣形はどうなっているのか・・・などなど、たった6人しかいないコートの中で目まぐるしく陣容が変わる様子がダイナミックに描写されている。

 そしてそれはもちろん相手のチームも同じである。将棋を指すかのように、互いに互いの手を読みあい、その先を行こうとする。レベルの高いゲームになってくればくるほど、パワーやアイデアだけではスコアを取れない。だから常に進化しなければ、戦術はすぐ相手に研究されて対策される。イタチごっこのように見えるが、それが結果としてハイレベルなバレーボールの実現につながるのが非常に面白いのだ。

 で、その超白熱する青葉城西戦に至るまでのチーム烏野が出来上がるプロセスが2期の前半の、主に東京合宿を舞台にしたエピソードで展開されていくのも面白い。アニメとして見る場合、試合が面白いのはもちろんだが、やはりその試合を構成するチームの形成されるプロセス、いわばチームビルディングの段階が2期前半で丁寧に描写されているのがよいなと感じた。(これも経験者目線かもしれない)

 白熱のゲームに至るまでの、地道な葛藤。あるいは、ゲームを続ける中での葛藤。サーブをどう打つか、レシーブをどう返すか。そういったディティールにしっかりとこだわるからこそバレーボールの醍醐味を描き出すことができ、またキャラクターそれぞれがしっかりと生きている。バレーは交代で選手が出入りすることが一般的なので、コートとベンチ併せて一つのチームとして戦う構図が本当にうまく表現できているなと感じたのだ。

 そうした様々なプロセスを経て強くなった烏野が白鳥沢にどう挑むのか。続く3期も楽しみだ。


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2021年09月13日

8月後半〜9月前半に言及した文献情報まとめ #深夜の図書室

 ツイッターのスペース機能を使って、不定期に「#深夜の図書室 」という企画をやっている。コンセプトは「深夜にひっそりとオープンする図書室のようにお使いください。本を読んだり仕事や勉強したり、雑談したり、人の話を聞いたりと、自由にどうぞ」という感じ。スペース機能は毎日のようにラジオ感覚で使う楽しい機能なのだがついつい盛り上がりすぎて本を読む時間が減っている→なら本を読むためのスペースをしよう、という感じで少し前から始めた。

 9月はケイト・マーフィ『LISTEN』の読書会をやるなどミニ企画をやったりしているが、読書会をしない回でもタイムラインに本やウェブサイトの情報を流すことが増えている。しかしタイムラインはすぐに流れるし、参加(入室)できなかった人はたどりづらいため、定期的にこのブログ内でまとめていくことにした。

 以下、8月後半から9月前半に言及した/された情報の一覧。この情報を見て手に取ってもらえればうれしいかぎり。



LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる
ケイト・マーフィ
日経BP
2021-08-05






セラピスト(新潮文庫)
最相葉月
新潮社
2017-03-24




測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?
ジェリー・Z・ミュラー
みすず書房
2019-05-10


オープンダイアローグとは何か
斎藤環
医学書院
2015-06-22


すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)
ドーア,アンソニー
新潮社
2016-08-26




9/11レポート 2001年米国同時多発テロ調査委員会報告書
アメリカ合衆国に対するテロリスト攻撃に関する国家委員会
ころから株式会社
2021-09-10


介入するアメリカ: 理念国家の世界観
俊宏, 中山
勁草書房
2013-09-25


働く女子の運命 (文春新書)
濱口桂一郎
文藝春秋
2016-01-15




日本の雇用と労働法 (日経文庫)
濱口 桂一郎
日本経済新聞出版
2011-09-16


つけびの村
高橋ユキ
晶文社
2019-10-04



 この期間はこんな感じ。言及した本や情報がある程度の量になれば今回のようにまたまとめていきたい。

 引き続き、「#深夜の図書室」のご利用を心よりお待ちしております。

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2021年08月19日

公認心理師試験のこれまでの勉強法&残り一か月の勉強法

 2021年9月19日に公認心理師試験を受ける予定で少し前からコツコツ勉強しているが、今一度何やってきたかを振り返っておきたい。Gルートという、実務経験5年+現任者講習会受講による受験資格を得たルートでの受験であり、試験勉強はほぼ独学である。ご存じのように大学時代の専攻は政治学なので、心理学自体が独学である。ただ、臨床心理学や福祉心理学の領域と、司法・矯正分野の心理支援については実務経験も手伝っているのでかなり楽に勉強できているなと感じる。とはいえ範囲は薄く広いので、ある程度広範に押さえておくためにやったことを列挙していく。

 なお「暗記」についての考え方と実践は大学受験を終えた後に以下のエントリーを書いているが、基本的にはこの時と大筋は変わらない。以前公務員試験でペーパーテストを10回ほど受験したが、あくまで大学受験の応用であることは同じだ。社会人受験生は学生と違って時間が限られるので、「効率」を意識することがより肝要になるだろう。



1.基礎知識

 心理学の基礎、いわゆる基礎心理学と呼ばれる分野がある(ようだ)が、この分野は有斐閣が非常に強いので有斐閣の各種テキストで補ってきた。



 ラジ先生としても有名な渡邊芳之が執筆者の一人として入っているテキスト。身近なトピック(友人関係や恋愛など)を挙げながら心理学の世界にいざなってくれるので、自分のような初学者には入りやすい一冊。



 この本は公務員試験の時に使ったが、認知心理学、発達心理学、社会心理学、臨床心理学の基礎的な部分を網羅できる一冊となっており、分厚いが入門的に使うテキストとしては適しているだろう。各論に入る前に全体像を抑えるのは重要なことだ。



 『心理学・入門』にも参加しているサトウタツヤが本書にも加わっているので読んだ。初学者にとってもう一つ大事なのは歴史を学ぶことである。横軸は前記2冊で抑えられるが、歴史的経緯となる縦軸は本書で補った。刊行がやや古いものの歴史的な記述が大半なので、現在でも通用する一冊だと感じた。

2.各論






 認知心理学は上記の二冊を使った。認知心理学の知見が発達心理学や社会心理学へもクロスするので、範囲は広いが可能な範囲で抑えておきたいところだ。



 発達心理学は上記の本を使った。

臨床心理学入門
ケイティ アフェス-ヴァン ドーン
東京大学出版会
2019-03-25



臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)
杉山 明子
有斐閣
2015-04-13


 臨床心理学は上記の二冊を使った。ドーンの本は最近翻訳されたので全体像や歴史をつかむにはよかった。有斐閣のこのシリーズは安定なので使用している。

新・カウンセリングの話
平木 典子
朝日新聞出版
2020-08-07








 臨床心理学と関連して、カウンセリングと認知行動療法について学ぶためにこの本を使った。試験勉強というより仕事に応用するための学習だが、この分野を抑えておくと試験問題がだいぶ楽に感じる。



 社会心理学については上記の本を使う予定だがまだ読めていない。ただこの分野はこれまでの知識(社会学や認知心理学など)で解けそうな領域もあるので、後回しにしたのは予定通り。残り一か月で使う予定。


3.応用

 応用は幅広いので、興味のある所を中心に読んだ。読んだところでは得点を取っていきたい、という意図で読んでいる。その中から読んでよかった本をざっと列挙する。




心理的アセスメント (放送大学教材)
永田 雅子
NHK出版
2020-02-01












4.試験対策のテキスト&過去問集

心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト
公認心理師試験対策研究会
翔泳社
2020-02-28



心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 2021年版
公認心理師試験対策研究会
翔泳社
2021-03-24





 公式のテキストと過去問集は以上のものを用いた。過去問集は繰り返し解く予定&紙で買うとサイズが大きいためkindle版を活用している。各分野ごとに目次からジャンプできるようになっているつぁめ、いまのところkindleでも違和感はない。

 『公認心理師試験の問題と解説2021』は最近出たので買ったが、問題の解説だけでなく各分野ごとの勉強法についてもページが割かれていて、そこを読むために買った感じ。ちなみに第3回の過去問を7月の終わりに解いたところ、74%の得点率だった(合格ラインは60%)。

5.残り一か月の学習プラン

 今後やることとしては、「テキストの繰り返し」と「過去問の繰り返し」と「直前対策問題集の活用」が軸になるかなと思う。テキストと過去問は4で挙げた翔泳社の二冊と以下のテキストを活用する。残り一か月となるとあまり手を広げることは得策ではないので、繰り返し同じテキストと過去問集を活用することで正答率を挙げていくというプラン。

心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版
公認心理師試験対策研究会
翔泳社
2021-03-24





 7月から過去問を解き続けているが、知識問題は50%ほどを取れれば十分だと考えている。その変わり、バスケで言うスリーポイントとなっている事例問題の正答率を8割以上は確保したい。国語力や消去法で解ける問題も多いので(それもどうかとは思うが)ここを確実に拾っていくことで、トータルの得点を70-80%に抑えることはできる。合格は60でよいので、70-80を視野に入れておけば多少うまくいかなかったとしても60を下回ることはないだろう、というプランである。

 盧箙雅はyoutubeで試験対策用の短い動画を多数アップしているので、息抜きがてらこちらも活用していきたい。




 このプランがうまくいくかどうかは、合格発表までお待ちいただきたい。

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2021年08月14日

2021年5月&6月&7月に聴いた音楽

 たまったので一気にやる。

■5月編

●LUCKY TAPES「BLUE feat. kojikoji」


 久しぶりにLUCKY TAPES聞いたけどよかった。

●Ayase「シネマ」


 Ayase名義の曲もちゃんとやってくれるのがうれしい。

小松未可子「悔しいことは蹴っ飛ばせ」


 ブランクについての詳しい事情は分からないが、「Maybe the next waltz」以来4年ぶりとなる新曲のリリース。この間に結婚するなどのイベントがあったので人妻になってから初のリリースだなとか思いながらも、歌手としてのみかこしが帰ってきてくれたのはとても嬉しい。3年前に大阪で見たライブのことを懐かしく振り返っていたら同じツアーの東京公演が円盤となって収録されていて最高やんけ・・・と思いました、はい。

●Homecomings「Here」、『Moving Days』



Moving Days
IRORI Records
2021-05-12


 5月はとにかくずっと聞いていた。ほんとうによい。よい。耳に染みてゆく。

●ぷにぷに電機×Kan Sano「ずるくない?」


 ぷにぷに電機初めて聞いたけどこの人もヤバくない? この人の存在自体がずるくない?? と思いながら聞いていた曲。今もよく聞いている。

■6月

●鬼頭明里「キミのとなりで」


 曲自体は『安達としまむら』主題歌なので少し前のものだがMVがいいですよね。百合はいいぞ、百合は。

●上田麗奈「anemone」


 ハサウェイきっかけに上田麗奈の曲をいろいろ聞いてみたがちょうど新曲と新しいアルバムが出るようなのでうれしい。

●愛美「カザニア」


 めっちゃよくないですか。ついでに言えばMVもめっちゃよくないですか。このまま個人活動がもっともっと増えたらうれしい。

カザニア
KingRecords
2021-06-29



●緑黄色社会「ずっとずっとずっと」


 去年あたりから少しずつリョクシャカを聞いているが、これはかなり出来がよいのでは。

●YOASOBI「三原色」


 ハイペースに曲を出しながらインパクトもしっかり残すあたりがすごい。

SUPER BEAVER 「名前を呼ぶよ」


 SUPER BEAVERも去年あたりから少しずつ聞いているが、発表するたびにいいな、と思わせてくれる。いま10代だったらかなりハマるかもしれない。さわやかさとエモさと熱さ。

■7月

フィロソフィーのダンス「テレフォニズム」


 7月のスマッシュヒットでした。過去曲聴いてるが多すぎて聴けてない。

Poppin'Party×鈴木このみ「DAYS of DASH」


 これも本当によくて、愛美とこのみんがコラボするとはいい時代である。ありがとう2021年7月。

燐舞曲「群青のフローセカ」

群青のフローセカ
ブシロードミュージック
2021-07-21


 春のライブで披露した曲のMV。燐舞曲の新しいアンセムとしても機能しそうな曲だ。



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2021年08月09日

2021年7月の読書記録



 読書メーターでは20冊ですが、読書メーターにない同人誌を二冊読んでいるので合計22冊でした。後半はオリンピックも始まったので、これくらいでしょう。あとさすがに公認心理師試験の勉強にも時間を割いた。

7月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:5383
ナイス数:40

off you go (幻冬舎ルチル文庫)off you go (幻冬舎ルチル文庫)
読了日:07月02日 著者:一穂 ミチ
たった、それだけ (双葉文庫)たった、それだけ (双葉文庫)
読了日:07月03日 著者:宮下 奈都
政治と複数性――民主的な公共性にむけて (岩波現代文庫)政治と複数性――民主的な公共性にむけて (岩波現代文庫)感想
文庫化を機に約10年ぶりに読んだが再読の価値が大きい一冊だった。あらゆるところで分断が進む中でいかにして包摂的な社会統合を目指していけばよいのか、といった大きなテーマは現代にこそ痛切に必要な議論だろう。
読了日:07月03日 著者:齋藤 純一
やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)感想
佐伯沙弥香前史、という感じだった。自分の感情の所在を知っていくための、切ない過程がここにある。
読了日:07月05日 著者:入間 人間
エキスパートナース 2021年 7月号 [雑誌]シン・ねじ子のヒミツ手技/血ガスの勉強/高齢者施設での新型コロナウイルス感染症への対応/共感疲労解消法エキスパートナース 2021年 7月号 [雑誌]シン・ねじ子のヒミツ手技/血ガスの勉強/高齢者施設での新型コロナウイルス感染症への対応/共感疲労解消法感想
施設における新型コロナ対策と共感疲労特集目当てで購入したがどちらの特集もコンパクトに要点がビジュアルでまとまっていてよかった。これ以外にもワクチン接種で危惧するべき副反応への対応や、AYA世代に対して必要な支援についての企画もよかった。
読了日:07月06日 著者:
やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)感想
やや意外な終わり方をしたけどあくまで本編で書かれなかったことを一つずつ拾って書いていくいう外伝的なスタンスは良かった。前に進んだり、戻ったり、止まったり。じれったさを常に抱えた切ない沙弥香の感情がこと細かに描写されているのが1巻に引き続いてとても良かった。
読了日:07月07日 著者:入間 人間
やがて君になる 佐伯沙弥香について(3) (電撃文庫)やがて君になる 佐伯沙弥香について(3) (電撃文庫)感想
よかったと思う。少なくとも、本編で書かれなかった物語の先が少しだけでも見られてよかった。本当に。
読了日:07月08日 著者:入間 人間
三つの物語 (福武文庫)三つの物語 (福武文庫)
読了日:07月10日 著者:ギュスターヴ フロベール,太田 浩一
はじめての認知療法 (講談社現代新書)はじめての認知療法 (講談社現代新書)
読了日:07月11日 著者:大野 裕
対話と承認のケア:ナラティヴが生み出す世界対話と承認のケア:ナラティヴが生み出す世界
読了日:07月12日 著者:宮坂道夫
心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト感想
一冊で良くまとまっているし、文章も読みやすい。
読了日:07月16日 著者:公認心理師試験対策研究会
心理学・入門 --心理学はこんなに面白い (有斐閣アルマ)心理学・入門 --心理学はこんなに面白い (有斐閣アルマ)
読了日:07月19日 著者:サトウ タツヤ,渡邊 芳之
ケアとは何か-看護・福祉で大事なこと (中公新書, 2646)ケアとは何か-看護・福祉で大事なこと (中公新書, 2646)
読了日:07月19日 著者:村上 靖彦
声優ラジオの時間シングル (綜合ムック)声優ラジオの時間シングル (綜合ムック)感想
井口裕香、徳井青空、豊田萌絵、桑原由気のページが特に面白かった。
読了日:07月21日 著者:
経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策
読了日:07月21日 著者:デヴィッド スタックラー,サンジェイ バス
水野瀬高校放送部の四つの声 (ハヤカワ文庫 JA ア 12-2)水野瀬高校放送部の四つの声 (ハヤカワ文庫 JA ア 12-2)感想
競馬好きとしては2章が抜群に面白かった。南条梓というキャラの個性と彼女の生い立ちと好きなもの、いろいろなものが溶け合ってゆく展開が(少し出来すぎな気もしつつ)お見事。
読了日:07月23日 著者:青谷 真未
健康・医療心理学 入門 -- 健康なこころ・身体・社会づくり (有斐閣アルマSpecialized)健康・医療心理学 入門 -- 健康なこころ・身体・社会づくり (有斐閣アルマSpecialized)
読了日:07月23日 著者:
『失われた時を求めて』への招待 (岩波新書 新赤版 1884)『失われた時を求めて』への招待 (岩波新書 新赤版 1884)
読了日:07月25日 著者:吉川 一義
ユリイカ 2012年12月号 特集=BL(ボーイズラブ)オン・ザ・ラン!ユリイカ 2012年12月号 特集=BL(ボーイズラブ)オン・ザ・ラン!
読了日:07月30日 著者:雲田はるこ,ヤマシタトモコ,ARUKU
政界再編-離合集散の30年から何を学ぶか (中公新書, 2651)政界再編-離合集散の30年から何を学ぶか (中公新書, 2651)
読了日:07月31日 著者:山本 健太郎

読書メーター


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2021年08月08日

2021年6月の読書記録


 
 お茶の水女子大学SF研究会の部誌である『COSMOS 80』が読書メーターには含まれないので、合計38冊でした。

6月の読書メーター
読んだ本の数:37
読んだページ数:11343
ナイス数:62

見知らぬ町にて (新潮文庫)見知らぬ町にて (新潮文庫)
読了日:06月01日 著者:辻 邦生
マレ・サカチのたったひとつの贈物 (中公文庫)マレ・サカチのたったひとつの贈物 (中公文庫)
読了日:06月01日 著者:王城 夕紀
貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
読了日:06月02日 著者:アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ
おうちのありか ~イエスかノーか半分か (3)~ (ディアプラス文庫)おうちのありか ~イエスかノーか半分か (3)~ (ディアプラス文庫)
読了日:06月02日 著者:一穂 ミチ
ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1感想
認知行動療法の実践に必要な知見が平易に、かつコンパクトに書かれていてよい。認知行動療法は万能ではなく、認知行動療法の限界や注意点も丁寧に記されている。したがって全体的にわかりやすく、実用的な一冊となっている。昨今話題になっているケアする人のケアに関心を持つ人にも薦めたい。
読了日:06月02日 著者:伊藤 絵美
歩きながらはじまること―西尾勝彦詩集歩きながらはじまること―西尾勝彦詩集感想
西尾勝彦は初めて読んだがこの言葉遣いはハマってしまいそう。ユーモラスと優しさが重なりあい、穏やかで楽しい世界を作り上げている。
読了日:06月04日 著者:西尾 勝彦
本と鍵の季節本と鍵の季節
読了日:06月04日 著者:米澤 穂信
誰になんと言われようと、これが私の恋愛です誰になんと言われようと、これが私の恋愛です
読了日:06月05日 著者:劇団雌猫
うつ病治療の基礎知識 (筑摩選書)うつ病治療の基礎知識 (筑摩選書)
読了日:06月07日 著者:加藤 忠史
団地の空間政治学 (NHKブックス)団地の空間政治学 (NHKブックス)
読了日:06月07日 著者:原 武史
日本発酵紀行 (d47 MUSEUM)日本発酵紀行 (d47 MUSEUM)
読了日:06月08日 著者:小倉ヒラク
旅の時間 (講談社文芸文庫)旅の時間 (講談社文芸文庫)感想
さすが吉田健一といった感じ。それぞれの場所での出会いや日常を流れるようにゆったりと刻んでゆく文章の心地好さ。旅のしづらい時代には今にような時代には向いている一冊。
読了日:06月09日 著者:吉田 健一
分別と多感 (ちくま文庫)分別と多感 (ちくま文庫)
読了日:06月10日 著者:ジェイン オースティン
或る青春の日記 (中公文庫)或る青春の日記 (中公文庫)
読了日:06月12日 著者:北 杜夫
やがて秋茄子へと到るやがて秋茄子へと到る
読了日:06月12日 著者:堂園昌彦
脳は楽観的に考える脳は楽観的に考える
読了日:06月13日 著者:ターリ シャーロット
わたしの身体はままならない: 〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義わたしの身体はままならない: 〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義感想
色々な人が当事者目線でいろいろなことを語り下ろす本。当事者の個別性と代表性の間になにが転がっているかを考えながら読んだ。
読了日:06月14日 著者:熊谷晋一郎,伊藤亜紗,野澤和弘,石田祐貴,いちむらみさこ,今井出雲,大島真理佳,笠嶋敏,桐島優太,坂爪真吾,高木佑透,玉木幸則,馬場拓也,haru,樋口直美
ある作家の夕刻-フィッツジェラルド後期作品集 (単行本)ある作家の夕刻-フィッツジェラルド後期作品集 (単行本)
読了日:06月14日 著者:スコット・フィッツジェラルド
アメリカン・スクール (新潮文庫)アメリカン・スクール (新潮文庫)
読了日:06月15日 著者:小島 信夫
大統領の条件 アメリカの見えない人種ルールとオバマの前半生 (集英社文庫)大統領の条件 アメリカの見えない人種ルールとオバマの前半生 (集英社文庫)
読了日:06月16日 著者:渡辺 将人
高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)感想
3年半ぶりに読んだが、『分別と多感』を読んだ後だったのでキャラクター同士の関係や物語の構造が時代背景含めて理解しやすかった。お金のために結婚するわけではないがお金はなんだかんだ重要(生活のために)というこの時代のリアリズムがこの小説でもしっかり息づいている。
読了日:06月17日 著者:ジェイン オースティン
読書と人生 (新潮文庫 み 5-3)読書と人生 (新潮文庫 み 5-3)感想
「読書遍歴」と「如何に読書すべきか」がめちゃくちゃ面白かった。読書をするためには閑暇が必要だから時間を作れ、とにかく習慣が大事だ、学生時代に本をたくさん読め、読む時は濫読がいいが緩やかに読むほうがいい、古典や原書を読め、古本屋をこまめに覗け。新聞や雑誌やラジオや映画があるような今日では習慣づくりは困難だけどがんばれ(スマホに時間をとられがちな現代人にも突き刺さるお話)。
読了日:06月19日 著者:三木 清
高慢と偏見 下 (ちくま文庫 お 42-2)高慢と偏見 下 (ちくま文庫 お 42-2)感想
物語としては『分別と多感』のほうが個人的には好みだが、本作が何度も繰り返し読まれるのはこの時代のイギリス特有の価値観や制度がそこかしこに描写されているからだろう。オースティン自身は田舎出身だったとされているがしかしながらこれだけの多種多様なキャラクターを自在に操れるのは本当に半端ない才能だよな・・・と思うしかない読書体験だった。
読了日:06月21日 著者:ジェイン オースティン
川上未映子: ことばのたましいを追い求めて (文藝別冊) (KAWADEムック 文藝別冊)川上未映子: ことばのたましいを追い求めて (文藝別冊) (KAWADEムック 文藝別冊)感想
イーユン・リーとの対談の収録が抜群に面白かった。
読了日:06月21日 著者:
雨の朝パリに死す (角川文庫)雨の朝パリに死す (角川文庫)
読了日:06月21日 著者:フィツジェラルド
五つ星をつけてよ (新潮文庫)五つ星をつけてよ (新潮文庫)
読了日:06月22日 著者:奥田 亜希子
エンド・オブ・ライフエンド・オブ・ライフ
読了日:06月23日 著者:佐々 涼子
甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)
読了日:06月25日 著者:森 茉莉
その姿の消し方 (新潮文庫)その姿の消し方 (新潮文庫)
読了日:06月25日 著者:堀江 敏幸
日本語の美 (中公文庫)日本語の美 (中公文庫)
読了日:06月25日 著者:ドナルド キーン
ノーサンガー・アビー (ちくま文庫)ノーサンガー・アビー (ちくま文庫)
読了日:06月27日 著者:ジェイン オースティン
エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫)エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫)感想
自分もそうだけど『紙つなげ!』や『エンド・オブ・ライフ』で佐々涼子の仕事を知った人は是非この本も読んでほしい。なぜ彼女が死を題材にしたノンフィクションを書き続けられるのかが少しわかった気がした。もっともそれは全く容易なことではなく苦悩そのものであり、そんな彼女の内面の複雑さもこの本にはつまっている。
読了日:06月27日 著者:佐々 涼子
女嫌いのための小品集 (河出文庫)女嫌いのための小品集 (河出文庫)
読了日:06月28日 著者:パトリシア ハイスミス
ポールとヴィルジニーポールとヴィルジニー
読了日:06月28日 著者:サン・ピエール
読書案内―世界文学 (岩波文庫)読書案内―世界文学 (岩波文庫)感想
面白かった。名前が多く上がっているが、特にディケンズ、オースティン、ドストエフスキー、バルザックを絶賛している。プルーストは長いから飛ばし読みをしてもよい、という話は謎の安心感がある。あの長い小説を飛ばさずに読むことはほぼ不可能だ。
読了日:06月28日 著者:サマセット・モーム
幕間 (平凡社ライブラリー)幕間 (平凡社ライブラリー)感想
傑作。時代背景を踏まえて読むとなお面白い。ウルフの文章のリズムと、来るべき暗い未来の前兆という作中の事情との相性がとてもよい。
読了日:06月29日 著者:ヴァージニア・ウルフ
遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)
読了日:06月30日 著者:宮下 奈都

読書メーター


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2021年08月05日

2021年8月のポートフォリオ




◎個別株(日本)
・あさひ[3333]
・武田薬品工業[4502]
・ソニー[6758]
・バンダイナムコHD[7832]
・任天堂[7974]
・東京エレクトロン[8035]

 この数か月でかなり動かした部分で、少数精鋭にした。その上であさひとレーザーテックを買付。あさひは年初来安値を記録するなど冴えないがこちらは優待目的なので株価はさほど気にしてません。趣味枠。

※8/10追記:レーザーテックも売却しました。いろいろ理由はあるがもう少し絞りたいと考えた時の候補ではあったので。現有の6銘柄はよほどのことがない限りは売却しない予定。


◎個別株(不動産) 

 パーク24、JR東いずれも売却したので保有なし。パーク24はいずれ買い戻すかもしれないが、JR東と同様まだまだ業績回復への道のりが読めない。


◎個別株(アメリカ)

・ダナハー[DHR]
・HCAヘルスケア[HCA]
・サーモフィッシャー・サイエンティフィック[TMO]
・テラドック[TDOC]
・アドビ[ADBE]
・クラウドストライク[CRWD]
・エヌビディア[NVDA]
・Amazon[AMZN]
・Shopify[SHOP]
・ペイパル[PYPL]
・スクエア[SQ]

 OKTA、ROKU、INTU、NEEを売却。新規はなし。ROKUに関しては売るタイミングを完全に間違えてしまったがストリーミング業界は今後も戦国時代が続きそうなので早めに撤退しておくという感じ。代わりにNVDAを買付けしてセクターの比率を調整する感じにした。
 AMZNが決算失敗、TDOCが引き続き軟調ではあるがADBEやCRWD、SQは好調だしヘルスケア3種(DHR、HCA、TMO)はいずれもこの間に過去最高値を記録しているので引き続き安心して持ってよさそう。


◎ETF
・iSharesS&P500[1655]
・MAXISナスダック100[2631]
CURE
SMH
SPXL
VIG
VHT
VYM
XLV
XLY

 2559とXLKを売却して2631とCUREを新規で。CUREはかなり高い場面で買ったがその後もさらに続伸しているのでまた落ちてきたら掴んでいきたい。2631も中身はQQQなので大きく落ちた時に掴む枠。


◎投資信託
eMaxis Slimオールカントリー
eMaxis Slim S&P500
eMaxisQQQ
ifreeQQQ
ifreeレバレッジQQQ
SBIVOO
楽天VTI

 変更なし。継続で積み立てている。


◎その他(REIT/BDC/暗号通貨)
・iShares米国不動産ETF[IYR]
・グローバルX SuperDivinded REIT[SRET]
・不動産セレクトSPDRファンド[XLRE]
・NFJリート[1343]
・iSharesJリート[1476]
・エイリス・キャピタル[ARCC]
・メイン・ストリート・キャピタル[MAIN]
・ビットコイン[BTC]
・イーサリアム[ETH]

 新規はなし。ARCCとMAINと1476をじわじわ継続で買付した。


〇展望
 全体としては個別株(アメリカ)の割合を10%くらいに抑えたいので、割合の少ないその他を増やしつつ、ETFの買い付けも継続していくというプランで上半期やっていこうかなと考えている。候補としては手持ちのすくないCUREやXLYを見つつ、XLVやVHTももう少し増やしたい。
 SPXLは大きく下げた時に掴む程度で。1655や2631も同様。SMHも大きく動くようなら掴んでおきたい。半導体の需要は数年先まで底堅いので、短期での変動はあれど長期で見れば確実に伸びるはず。
 その他は暗号通貨よりもREIT(1476とIYRが軸)とBDC(ARCCとMAIN)を買い付けるという従来のプランでいいかなと思う。暗号通貨は大きく下げた時に掴む程度で。

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