Days

日常と読書日記。 受験生日記は閉幕です。





 原作も実写も経験せずに見たのは自分が障害福祉の領域で仕事をしていることとも無関係ではないし、事前に読んだ二つの文章が印象に残っていたからだ。





 ダブル手帳氏の批判点は主に次の二点だろう(「本稿では批判を一点に絞る」とあるがこの二つのうち一つは性に関するものであるが、もう一つは性やジェンダーとは関係ないものなので切り分けて考えたほうが良いと考える)
・「主人公にセクハラする男性が“消えた”」こと
・「本作でジョゼが新たに「芸術の天才」となった」こと


 前者に関しては、確かに田辺聖子の小説という意味で性に関する等身大の描写は重要な意味を持つ。従って、「車いすの女性」が性加害に遭遇しやすいという原作の描写を映画がほとんど脱色してしまっていることについては、批判されてもおかしくないだろう。ジョゼが「家出」して一人で街に出ていく場面ですれ違う男性に邪険に扱われるシーンは映画にもあるが、性の対象として見られることはなかった。性の対象に見ていたとすれば、主人公である「管理人」だろう。

 後者については、原作が情報量の多くない短編であることや、2020年のクリスマス公開に合わせて物語を新たに提示することを考えると重要な批判点とは言えない。『37セカンズ』が例に挙がっているが、障害者を表象した映画は当作に限らず多数あることだろう。確かに障害者でありながら天才という下駄をはかされていることへの違和感を否定するつもりはないが、ジョゼが自宅で読んでいたサガンを図書館で発見したり、その図書館で朗読のボランティアをしたり、足のない(そして地上の世界をしらない)人魚姫と自分を重ねるといったあたりの設定の組み合わせの妙を個人的には評価したいと感じた。

 それはなぜかというと、確かにストーリーとしてはベタベタと言っていいほどの青春もの(しっかり三角関係も描かれているし)でありながらも、現代の関西を舞台に作り上げたアニメーションだということが端々から伝わってくるからだ。舞台となった場所の具体名を挙げるとキリがないが、ジョゼが通う図書館(おそらく大阪市立中央図書館)がリアルに描写されていたことを個人的に高く評価しいている。地下鉄の西長堀駅直通のこの図書館なら、ジョゼが車いすで歩く距離を最小化できる(ジョゼの住居はおそらく南大阪だと思われるので地下鉄西長堀駅まで乗り継いでいく必要はあるが)し、この場所なら彼女が繰り返し一人で通うこともイメージしやすい。それ以外のデートスポット、例えば水族館や動物園、なんばパークスなどは単独では行きづらい場所だし、彼女が自己実現を達成するならばここしかないスポットだろう。

 その図書館で彼女が子どもたちに語って聞かせる人魚姫は、さながらこの映画がおとぎ話のような奇跡を待望していることも予感させてくれる。わがままなジョゼと、彼女に同情する気持ちがあった管理人との関係性も、終盤は純粋な利他主義として関係性を構築していくところには希望を持っていいと思ったし、前者から後者への心理的な転移は障害者と健常者といった枠を超えて、どんな場面、どんな関係性でも起こりうることではないだろうか(その転移が絶対的に必要なもので、絶対的に肯定されるべき、とまでは言わないものの)。
 
 パンフレットで脚本家が語っていたように、そもそもこの映画には障害者や健常者といった言葉はほとんど出てこない。こうした演出に対する評価はまちまちだろうが、ダブル手帳氏の言うように令和が純愛の時代だからこういう結末になったというのはいささか短絡的なこじつけに思える。それよりも、設定の巧みさと、それを具現化するアニメーションや脚本の緻密さの方を評価したい。練りに練って作られた物語の着地点ができすぎたハッピーエンドならば、いかにそれがベタな純愛だとしても自然に受け止められると感じたからだ。

 最後に。大阪出身の清原果耶の演じるジョゼが、最初から最後まで本当に素晴らしかった。映画を見てから原作を読んだが、原作のジョゼに息を吹き込んだ声優が彼女だったのは、僥倖だと言っても大げさではあるまい。

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)
田辺 聖子
KADOKAWA
2014-01-08



ジョゼと虎と魚たち Blu-ray スペシャル・エディション
新屋英子
TCエンタテインメント
2012-09-05



※追記

 すぱんくさんのこの映画評も(個人的な体験も含め)かなり読み応えがあるのでリンク貼っておきます。社会全体が脆弱になっていくことと対照的に、障害者の権利擁護や福祉サービスが充実してきたことの一つの皮肉が「2020年のジョゼ」に見ることができる(たとえば一見福祉を利用していないように見えるジョゼにも相談支援専門員のメガネ男性は時々様子を見に来る)と言ってもいいのかもしれない。


このエントリーをはてなブックマークに追加




12月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5860
ナイス数:57

緑の家 (新潮文庫)緑の家 (新潮文庫)
読了日:12月02日 著者:マリオ バルガス・リョサ
「つながり」の精神病理 中井久夫コレクション2 (ちくま学芸文庫)「つながり」の精神病理 中井久夫コレクション2 (ちくま学芸文庫)感想
「あえていうならば、治療自体は科学ではない。それは、棋譜の集大成が数学にならないのと同じである」p. 13。棋譜を否定しているのではなく、棋譜は重要だが棋譜の使い方(応用)をしなければ対局に勝てないのと同じように、生身の人間を治療するにあたって諸々の知見は必要条件として役に立つが、そこから先は応用する力が求められる。棋譜を増やしながら、支援する力をつけていかねばならないのは、私の仕事である精神障害者福祉の世界もきっと同様だ。
読了日:12月02日 著者:中井 久夫
記憶する体記憶する体
読了日:12月04日 著者:伊藤 亜紗
仕事文脈 vol.10仕事文脈 vol.10
読了日:12月04日 著者:仕事文脈編集部
現代思想 2019年9月号 特集=倫理学の論点23現代思想 2019年9月号 特集=倫理学の論点23感想
柘植、重田、北中、玉手、筒井、小西論考を面白く読んだ。安楽死に関する武田エッセイは北中、玉手論考と関連して読むとなお面白い。
読了日:12月04日 著者:岡本裕一朗,奥田太郎,池田喬,長門裕介,福永真弓,石井ゆかり,武田砂鉄,重田園江
楽園への道 (河出文庫)楽園への道 (河出文庫)
読了日:12月05日 著者:マリオ バルガス=リョサ
健康経済学 -- 市場と規制のあいだで健康経済学 -- 市場と規制のあいだで
読了日:12月08日 著者:後藤 励,井深 陽子
〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ感想
主張や結論については色々思うところはあるが道徳哲学と経済学を組み合わせて行為や選択の費用対効果を考えるというアプローチは面白かった。往々にして帰結主義的、功利主義的なバイアスはかかっていると思うので、どの程度この著者のロジックに乗っかかるべきかは状況に応じて判断すればいいかなという感じがした。
読了日:12月09日 著者:ウィリアム・マッカスキル
詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間
読了日:12月09日 著者:長谷川晶一
大人のADHDワークブック大人のADHDワークブック感想
超いい本でした。ADHDと非ADHDの差異や医師によるADHDの診断の話から始まり、生活上の課題やそれに対する豊富なワーク、教育、仕事に関する助言、お金は人間関係、犯罪への言及などなどこれ一冊でADHDに必要な情報はほぼ全てつまっている気がする。あ当事者、家族、支援者誰が読んでも有用。エビデンスも豊富で面白いが参考文献リストがないのが惜しい。
読了日:12月11日 著者:ラッセル・A・バークレー,クリスティン・M・ベントン
青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)感想
本編も毎度のことながら面白かったが、一行しかない後書きに悶える。フィクションも現実も、何もない日々の何と愛おしいことか。
読了日:12月13日 著者:鴨志田 一
彼女の名前は (単行本)彼女の名前は (単行本)
読了日:12月17日 著者:チョ ナムジュ
pray humanpray human感想
エネルギッシュな疾走感と社会への不満や抵抗感を詰め込んだデビュー作の持ち味を存分に生かしながら、苦しかった時代を精神病院の病棟で振り返る物語。誰かに話すことでようやく何かを救い出せるような、そういう瞬間の尊さが散りばめられていた。デビュー作から作家の生活や健康状態にも紆余曲折あったようで2作目を出すのに4年を要したようだが、4年越しに読めてよかったと思える力強い一冊。あと由香とのいろいろなエピソードはいい百合でした、悲しいけどね。
読了日:12月18日 著者:崔 実
九度目の十八歳を迎えた君と (創元推理文庫)九度目の十八歳を迎えた君と (創元推理文庫)感想
主人公が美女と一緒にバディを組んで謎解きをするのは樋口有介っぽいなとか、時間が歪む設定が青ブタの思春期症候群っぽいなと思いつつ読んだが後半の伏線の回収の鮮やかさと米澤穂信的な青春の苦さのトッピングが好き。苦みを強調してブラックに終わらせないところは作者の持ち味かもしれない。主人公たちと同じ、ゼロ年代中盤に高校生だった自分からしたら(そしていまの自分は30歳だ)懐かしい気持ちに浸れる描写も多く面白かった。
読了日:12月21日 著者:浅倉 秋成
世界一わかりやすい 「医療政策」の教科書世界一わかりやすい 「医療政策」の教科書感想
ページ的には分厚くはないがこの中身の濃さは素晴らしい。アメリカでの研究結果を中心に紹介しているのであくまでアメリカという留保は必要だが、その留保の上で読み進めるとアメリカのアカデミックがいかに医療という営みをあらゆる角度で研究し、そして現実の医療政策に生かそうとしているかがよくわかる。あとがきにも書かれているが、日本に欠けている重大な要素はここである。素晴らしい医療制度を持っていたとしても、EBPMによるアップデートや社会における共通理解の促進が進展させなければ、これからの時代を生きていくのは難しい。
読了日:12月23日 著者:津川 友介
コンビニ・ダイエット (星海社新書)コンビニ・ダイエット (星海社新書)感想
仕事柄夜食をよくとるが夜食を少しでも健康的にできればと思って読んだ。色々使えそうではある。
読了日:12月25日 著者:浅野 まみこ
塀の中の美容室 (双葉文庫)塀の中の美容室 (双葉文庫)
読了日:12月26日 著者:桜井 美奈
お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)感想
2003年刊の本だけど、ここからどれだけ世の中のジェンダー観が進んできただろうかと思いながら読んでいた。もちろん進んできた部分もあるだろうけれど(大学での取組みとか)大きく変わってないこともあるだろうし、婚活界隈を見ていると昔ながらの男女観に根強さも感じる。そんなわけで、たった20年弱で変わってしまうような領域ではないことを改めて感じながら読んだ一冊だった。
読了日:12月30日 著者:若桑 みどり

読書メーター
このエントリーをはてなブックマークに追加

11月の読書メーター
読んだ本の数:25
読んだページ数:7638
ナイス数:38

アメリカの政党政治-建国から250年の軌跡 (中公新書)アメリカの政党政治-建国から250年の軌跡 (中公新書)感想
アメリカの二代政党制が現代の姿に至るまでの250年の歴史がコンパクトに、かつポイントを抑えながら詳述されていて非常に良い本。タイミングが大統領選挙期間中というのも素晴らしいし、今年出た新書の中でも完成度が出色の一冊。
読了日:11月01日 著者:岡山 裕
みんなの「わがまま」入門みんなの「わがまま」入門
読了日:11月02日 著者:富永京子
民主主義とは何か (講談社現代新書)民主主義とは何か (講談社現代新書)感想
アメリカで良くわからないことが起きている今だからこそ、民主主義について考えてみたい、知りたい人にとっては最適な入門書になっているように思う。すでに政治学を学んだ自分としてもコンパクトに民主主義の理論と歴史を「復習」できるので、とても学びが多い一冊だった。何より読みやすい文章、文体がこうした類いの本としては出色だと思われる。
読了日:11月05日 著者:宇野 重規
観光は滅びない 99.9%減からの復活が京都からはじまる (星海社新書)観光は滅びない 99.9%減からの復活が京都からはじまる (星海社新書)感想
再起の記録。まだまだこれからではあるとしても、京都が日本にとって特別な場所であるせいか、そうあってほしいとは思いながら読んでいた。
読了日:11月09日 著者:中井 治郎
現代思想 2020年11月号 特集=ワクチンを考える――免疫をめぐる思想と実践――現代思想 2020年11月号 特集=ワクチンを考える――免疫をめぐる思想と実践――感想
前半は面白い論考が多く、HPVワクチンに関するものはいずれも必読だと感じた。
読了日:11月10日 著者:中村桂子,山内一也,ロベルト・エスポジト,美馬達哉,岡崎勝,香西豊子,橋迫瑞穂,浜田明範,宮裕助
保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 1)保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 1)
読了日:11月11日 著者:チョン・セラン
臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)感想
骨太。実務家の立場として読んだが、これは仕事をする上でも繰り返し開くことになりそうなすぐれた一冊である。
読了日:11月12日 著者:丹野 義彦,石垣 琢麿,毛利 伊吹,佐々木 淳,杉山 明子
社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学
読了日:11月15日 著者:ジョナサン・ハイト
伊勢物語 2020年11月 (NHK100分de名著)伊勢物語 2020年11月 (NHK100分de名著)感想
古典の授業で習った話や歌が多かったが、「西の京の女」に関するエピソードは全然知らなかったのでなかなか面白く受け取った。「初めての女性」を特別視して、それが後世まで大事なものとして残っていくというのは、現代人の感覚とも近いものがあるし、「起きもせず寝もせで夜を明かしては春のものとてながめ暮らしつ」は情感がこもりにこもった美しい歌だと感じた。
読了日:11月18日 著者:蘯 のぶ子
東京百話〈地の巻〉 (ちくま文庫)東京百話〈地の巻〉 (ちくま文庫)
読了日:11月18日 著者:
アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか (NHK出版新書)アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか (NHK出版新書)感想
プレトランプ時代であるオバマ政権後期の復習といった感じ。バイデンはどの路線を歩むのか。
読了日:11月18日 著者:渡辺 靖
他者を感じる社会学 (ちくまプリマー新書)他者を感じる社会学 (ちくまプリマー新書)感想
COVID-19のある世界を生きる上でも、またそれがなかったとしても、しなやかでタフな想像力が常に必要なのだろうと感じた。それが徹底的に欠けてしまって分極化しているのがいまのアメリカなのかもしれない。
読了日:11月19日 著者:好井 裕明
坂本真綾 In MUSIC MAGAZINE坂本真綾 In MUSIC MAGAZINE
読了日:11月19日 著者:
なぜふつうに食べられないのか: 拒食と過食の文化人類学なぜふつうに食べられないのか: 拒食と過食の文化人類学
読了日:11月20日 著者:磯野 真穂
第17巻 福祉心理学 (公認心理師の基礎と実践)第17巻 福祉心理学 (公認心理師の基礎と実践)
読了日:11月23日 著者:中島 健一
基礎から学ぶ認知心理学 -- 人間の認識の不思議 (有斐閣ストゥディア)基礎から学ぶ認知心理学 -- 人間の認識の不思議 (有斐閣ストゥディア)
読了日:11月23日 著者:服部 雅史,小島 治幸,北神 慎司
政治経済学 -- グローバル化時代の国家と市場 (有斐閣ストゥディア)政治経済学 -- グローバル化時代の国家と市場 (有斐閣ストゥディア)
読了日:11月24日 著者:田中 拓道,近藤 正基,矢内 勇生,上川 龍之進
世界標準の経営理論世界標準の経営理論感想
経済学や社会学ゾーンは既知のことも多かったが経営学だとこういう風に料理すんのねというのが膨大な理論と関連する論文群によって示されていくのは素直に面白い。浅く広くではあるが昔からある理論を現代の視点で反論する理論を紹介しながらクリティカルに論じているのは面白かったし、経営学のテキストとしての目的は十分果たせていると思う。
読了日:11月25日 著者:入山 章栄
感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた感想
感染症の歴史とワクチン開発の歴史を一つずつセットで学べる良書。とても教育的な一冊。
読了日:11月25日 著者:さーたり,中山 哲夫
ランチ酒 (祥伝社文庫)ランチ酒 (祥伝社文庫)感想
さくっと読める文体だが、見守り屋の顧客の抱える事情や主人公の抱える事情とその進展など、シビアな内容も多く含む。だからこそ仕事おわりの昼間の一杯と食事が至極の瞬間になるのだろう。
読了日:11月26日 著者:原田ひ香
貧困専業主婦 (新潮選書)貧困専業主婦 (新潮選書)
読了日:11月26日 著者:周 燕飛
谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著)谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著)感想
谷崎の魅力は時代に迎合しない変態性でもあるが、メタフィクション性でもあるよねという話などなど。
読了日:11月27日 著者:島田 雅彦
小説版 韓国・フェミニズム・日本小説版 韓国・フェミニズム・日本
読了日:11月28日 著者:チョ・ナムジュ,松田青子,デュナ,西加奈子,ハン・ガン,イ・ラン,小山田浩子,高山羽根子,パク・ミンギュ,パク・ソルメ,深緑野分,星野智幸
永遠だ、海と溶け合う太陽だ。 特集 女と人生永遠だ、海と溶け合う太陽だ。 特集 女と人生感想
座談会は議論が行ったり来たりしていることもありさほど惹かれなかったが、中盤で女と女の関係をいろいろな寄稿者が書いたエッセイはバリエーション豊かで読み応えあり。愛情と憎悪の入り交じり方に人生を感じる。
読了日:11月28日 著者:水上 文
わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5)わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5)感想
ほぼ全て百合作品の短篇集という圧倒的な尊さと、そこに書き込まれている切実さ、悲しみ、痛みなどに深く共感する気持ちがある。
読了日:11月30日 著者:チェ・ウニョン

読書メーター
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年12月現在保有資産まとめ

トータル:¥4,287,682
→証券:¥3,987,149
(年間受け取り分配金見込み:¥31,026)


 


 以下、現在のポートフォリオ一覧。

◎日本株
・エムスリー[2413]
・信越化学工業[4063]
・武田薬品工業[4502]
・中外製薬[4519]
・第一三共[4568]
・パーク24[4666](不動産株のため、上記円グラフではREIT/商品等でカウント)
・オムロン[6146]
・ディスコ[6645]
・ソニー[6758]
・シスメックス[6869]
・シマノ[7309]
・バンダイナムコHD[7832]
・任天堂[7974]
・東京エレクトロン[8035]
・ユニ・チャーム[8113]
・オリックス[8591]


 去年はグロースとバリューが入り混じっていたが今年はグロース主体に切り替えている(外国株も同じスタンス)。明らかな配当狙いは武田とオリックスくらいかな。
 ワンタップバイが今年になって一気に取り扱い銘柄を増やしたことにより、いろいろ購入してみたが、いまのところ任天堂、ソニー、バンナムHD、ユニ・チャームあたりが堅調に推移している。最もコロナショックの恩恵を受けているのがエムスリーで、東京エレクトロンも足元の需要回復を追い風にして引き続き主力銘柄。シマノは買うのがちょっと遅かったけどまだまだコロナが長引きそうなので&コロナ関係なく強い銘柄ではあるので、もう少し持ってみます。
 逆に一番の逆風がパーク24で、買うタイミングも完全に失敗してしまったけど直近の決算はさほど悪くないのでじっくりホールドしてみることにする。損切りするのももったいないので。(現在評価額-5万円ほど)
 いろいろあるがポートフォリオに占める割合は10%ほどが目標で現在14%なので気持ち多め。ワンタップバイが取り扱いを増やしたら分からないが、現状ではこれ以上大幅に増やすつもりはない。増やすとしたら以前持っていたトヨタとホンダを買い戻そうかな、くらいか。去年の冬にIPOした医療系ベンチャーのメドレーを早いうちに買っておけばよかったな、とはちょっとだけ思いつつ。ちょっとだけ。

◎外国株
ETF
・iSharesS&P500[1655]
DGRW
SMH
SPXL
QQQ
VHT
XLV
XLU
XLY

投資信託
・eMaxis Slimオールカントリー
・eMaxis Slim S&P500
・ifreeQQQ
・ifreeQQQレバレッジ
・SBIVOO
・楽天VTI
・楽天USA360

個別
・ダナハー[DHR]
・テラドック[TDOC]
・ゾエティス[ZTS]
・アドビ[ADBE]
・クラウドストライク[CRWD]
・オクタ[OKTA]
・Unity[U]
・Amazon[AMZN]
・テスラ[TSLA]
・JPモルガン[JPM]
・ペイパル[PYPL]
・スクエア[SQ]
・ブルックフィールド・リニューアブル[BEPC]
・クリアウェイ・エナジー[CWEN]


 外国株(主に米国株)だが、個別はほどほどにETFと投信主体という戦略は変わらない。投資信託はつみたてNISAの月3.3万に加えて楽天証券で楽天カードによるつみたて月5万も今年からスタートして継続している。NISAが年40万で楽天が年60万なので、何も手を動かさなくても年間100万は自動的に積み立てられる仕組みは結構でかいと思う。
 個別は基本的にグロース。投信やETFはほどほどのレバレッジを仕込みながら、インデックスとセクターをバランスよく買っていこうかなと考えたらこうなった。
 もう少し増やしたい気持ちもあるがこれ以上増やしても他の商品とのダブりが発生してしまうので、あれもこれもと考えるよりはいま持っているこれらを引き続き買っていくという流れでいいとお思っている。個別は場合によって入れ替えるかもなので、このへんは引き続きいろいろな銘柄をウォッチし続けたい。
 大統領選挙を終えて相場が堅調に推移しているせいか、評価額では個別株のすべてがプラスに転じている。コロナショックでの落ち込みはかなり大きかったが、その後の回復はかなり順調だったと言える。(これは日本株にも言えることではあるが)ネットで見ている限り、高配当銘柄ばかりをホールドしていた人はコロナショック後の回復基調に乗れていないので、やはりポートフォリオのバランスは大事だな〜と感じた一年であった。
 ポートフォリオにおける割合は75%ほどを目標にしているので、現在の76%という数字はほぼ想定通り。

◎その他(BDC/REIT/商品/暗号資産)
・エイリス・キャピタル[ARCC]
・メイン・ストリート・キャピタル[MAIN]
・iShares米国不動産ETF[IYR]
・グローバルX SuperDivinded REIT[SRET]
・不動産セレクトSPDRファンド[XLRE]
・NFJリート[1343]
・iSharesJリート[1476]
・iSharesゴールド・トラスト[IAU]
・ビットコイン[BTC]
・イーサリアム[ETH]

 ワンタップバイで8951や8952といった大型のREITを少額で買えるようになり、少し買った時期があったが今年はコロナショック以降、REITの値動きが総じて不安定な年だったので、ETFで固めることにした。以前持っていたヘルスケア&メディカルリートはまた検討しているが、それ以外は現状の保有をちょっとずつ買い増せばそれでいいだろうという気持ち。
 買い足すものがほぼ決まっていることと、昨年の高騰と比べて今年は軟調なまま推移している(割安傾向にある)ので、一番悩まずに買っていけるカテゴリー。ポートフォリオにおける目標は10%ほど。現在が11%なのでこのままでいいが、日本株が14%とやや多いので少し増やしてもいいくらい。


2021年展望
・投資戦略については特に変更なし
・投資信託とETFはこれ以上増やす予定はない。(増やすとしてもわずか)
・個別銘柄は適宜入れ替える可能性を念頭に銘柄ウォッチを継続する

 2017年秋から資産運用を始めて3年で100万→400万に増やしたが、2018年が一年を通じて軟調だったことを考えたりコロナショックがあったことを考えるとまずまず順調に推移していると言える。逆にコロナショック(あと大統領選挙)がなければ年末に400万の節目に乗せることはなかっただろう。もっと振れ幅は小さかったはずだ。来年も堅調に推移するならば春先には500万に乗せてもおかしくないかもしれない。500万までいけば一つの心理的節目である1000万が見えてくる。
 インデックス投資信託やETFを継続して買っていて思うのは、「リスクが大きい(上下に幅がある)ほどリターンが大きい」という当たり前のことをそのまま実感できることだ。個別銘柄だと上がりっぱなし、下がりっぱなしも珍しくないが、投信やETFは基本的に波がある商品なので、波の大きさを利用して資産を増やすことが一番堅実で一番リターンをもたらすのではないか、と考えている。
(レバレッジの投資信託やETF、暗号資産にわずかながら投資をしている理由はこれ)
 もちろん未来は常に不透明だが、不透明だからこそbetすることに価値があるのであって、引き続き淡々とやっていきたい。 
このエントリーをはてなブックマークに追加

※このエントリーはふくろうさん(@0wl_man)主宰の企画、「海外文学・ガイブン Advent Calendar 2020」に参加しています。



■はじめに

 このエントリーでは韓国の現代文学における百合作品、あるいは文学における百合描写について紹介していきたい。まず、「百合」という言葉になじみがない方に簡単に説明すると、「百合とは女性同士の親密な関係全般のこと」であると言ってよい。

 具体的には親友同士、先輩後輩関係、レズビアンカップルなどなど、性的な関係を含む含まないに関わらず、女性同士の親密な関係を取り入れた作品のことをここでは百合作品と言いたい。あるいは、小説の主題ではないものの描写として一部取り入れられることもあるため、ここでは百合の描写が観測されるならばその小説は広義の百合作品であると解釈しよう。百合作品のジャンルとしては、女子学生同士の青春を描く百合作品や、職場の先輩後輩関係を描く百合作品(「社会人百合」と称されることも多い)が日本では小説、漫画、アニメなどの作品に観測される。

 実際には「百合」の定義は人それぞれであり、セクシャルマイノリティの文学であるレズビアン作品とは異なるものとして解釈する人もいる(その場合は、恋愛関係や性的関係の有無などが「百合」を定義する材料となる)。ただ、ここで「百合論争」(「百合」の定義する範囲についての論争)をするつもりはないので、個人的な百合解釈にお付き合い願いたい。なお、あくまで個人的な解釈であるため、読者の方が「それは百合じゃない」と思ったとしてもそれは読者の方の自由な解釈である。

 それでは始めよう。2018年に日本で紹介されたデビュー短編集が韓国でもベストセラーとなっている新鋭のチェ・ウニョン、すでに世界的に評価され、芸術的な小説家でもあるハン・ガンを中心に紹介したい。この二人を中心に紹介する理由は、単純に私の推し作家であるからだ。その意味では偏愛でもあるが、読者の方にはご容赦いただきたい。

■作品紹介


◆チェ・ウニョン「ショウコの微笑」(『ショウコの微笑』クオン、2018年所収)

 高校時代、日本から韓国に留学してきたショウコとの思い出を追想しながら、女性として映画監督になるという夢に突き進む主人公ソユの成長と挫折の物語。出会いと別れ、文化の違いの共有、不平等や差別や格差、そして喪失。この短編が文壇デビューとなったチェ・ウニョンだが、彼女の後の作品にも通じる要素がふんだんにつまっている佳作である。何より日本の読者としては、日本から来た女の子との出会いを丹念に書いてくれたことや、その名前がタイトルに振られていることが、何より嬉しく感じる。この短編については別の文章でかなり詳しく論じているのでこちらをご覧いただけると嬉しい。




◆チェ・ウニョン「彼方から響く歌声」(『ショウコの微笑』クオン、2018年所収)

 「ショウコの微笑」へ”越境する百合”と言ってもいいかもしれないが、本作も大好きな大学の先輩を追いかけてロシア(先輩の留学先がロシア)に行ってしまう主人公のエネルギーに驚かされる。好きという感情は国境を越えていくこと。もちろんそれがバラ色ではないことは当然として、私たちの生きる世界はつながっているんだという当たり前のことを強く実感することができる。タイトルも含め、非常に美しい百合作品だ。

◆チェ・ウニョン「あの夏」(『わたしに無害な人』亜紀書房、2020年所収)

 少しこじつけかもしれないが、「ショウコの微笑」の変奏だと思いながら読んでいた。今回は国境や人種を超越するような越境小説ではないが、「ショウコの微笑」よりも具体的にセクシュアリティについての描写があり、性の揺らぎやセクシャルマイノリティの社会的な地位についての記述はより現代的である。また、時間が経過するにつれて二人の関係性が遠ざかってゆくのは「ショウコの微笑」にも似ている。離れたくないのに、互いの置かれた社会状況の変化やその他様々な事情によって二人は離れていってしまう。そうした大切な人との思い出を振り返る時、名前を呼ぶ行為のなんと尊いことか。

◆チェ・ウニョン「六〇一、六〇二」(『わたしに無害な人』亜紀書房、2020年所収)

 主人公が子どものころ、隣の部屋に越してきた家庭について回想する短編。小説の中で流れている時間に比べるとコンパクトにまとまった短編ではあるが、主人公が見聞きするものの中には暴力や不平等があふれていることから、読むのが辛く感じる人もいるかもしれない。そして、そうした不正義を身近なところで感じながら抵抗することができない無力さも抱えている。こうした二重の辛さをフィクションではあるものの記録し、小説という媒体で「告発」する行為は、オーソドックスなフェミニズム小説のやり方だと言えるだろう。チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』に関心のある方にもおすすめしたい。

◆チェ・ウニョン「過ぎ行く夜」(『わたしに無害な人』亜紀書房、2020年所収)
 
 四歳離れた姉妹の再会の物語。姉のユンヒは大学院を修了したが研究職のポストにつけずに困窮している。そんな中、五年ぶりに再会する妹のジュヒは、結婚と離婚と出産を経験し、彼女は就職しているものの「社会保険はない」待遇であるなど、楽な生活ではなかった。優秀な姉であるユンヒは、奔放な妹とある時期から距離を保って生きてきたが、大人になって再開したことで仲良くしたという自分の気持ちは昔からずっとあったのではないか、もう一度仲良くできるのではないかという気持ちを強くする。良い思い出も悪い思い出もすべては過去のこと。格差社会を生きる現代の韓国人のつらさを描写しつつ、姉妹だからこそ紡げる特別な関係が築かれうることを希望的に示唆している。例えば、少なくとも姉妹ならば安心して夜を一緒に過ごすことはできるはずだと。

◆ハン・ガン「明るくなる前に」(『回復する人間』白水社、2019年所収)

 短編集『回復する人間』は、人間の喪失と回復(レジリエンスと言っても良い)をテーマに執筆されているが、その先頭を飾る「明るくなる前に」は以前勤めていた職場で仲良くなった先輩「ウニ姉さん」の喪失を少しずつ受け入れようとしていく(≒レジリエンスのさなかにある)主人公の「私」の心の揺れ動きが子細に描かれている。さよならだけが人生だ、とはよく言ったものだが、どれだけ好きな人であっても、遠くに行ってしまうことを妨げることはできない。好きな人だからできないのかもしれない。もう一生会えないくらい遠くに行っても。だからこそ人には喪を受け入れる時間が必要であるのだと、ハン・ガンは小説を通じて優しい言葉で伝えようとしている。




◆ハン・ガン「京都、ファサード」(『小説版 韓国・フェミニズム・日本』河出書房新社、2020年所収)
 
 「ショウコの微笑」とはベクトルが異なり、韓国出身で日本に移住した女性と、韓国に在住している主人公の女性の物語。移住したまま韓国に帰ってくることは最後までなかった友人への追憶の小説でもある。彼女が帰らなかった理由を最大限尊重しながら、会えない時間が長く続いたことへの寂しさを偽れない気持ち。こうした、人生にとって重要な喪失を書く時、ハン・ガンの詩的な文章は静かに読者の感情をとらえる。「明るくなる前に」もそうだが、人と人の出会いと別れを書くのが抜群にうまい作家である。

◆キム・へジン『娘について』(亜紀書房、2018年)

 レズビアンの娘と、その性的嗜好を容認できない伝統的な生き方をしてきた母親の構図を描いた小説。その娘が恋人を連れて実家に転がり込んできたことで、世代の違う女性三人の奇妙な生活が始まっていく。主人公は娘の母であり、分かりあえそうもない娘のことを複雑な感情で眺めながら、あるいは介護の仕事を通じて得られる癒しを丁寧に受け止めていくところにも好感が持てる。仕事では年上の、家庭では年下の世代を「ケア」し、その中で関係性を紡ぎ直しながら生きていく様を描写することで、世代や国境を超えて共感を生む物語にもなっている。




◆チョン・セラン「屋上で会いましょう」(『屋上で会いましょう』亜紀書房、2020年所収)

 一種の社会人百合と言ってもいいかもしれないし、百合というほど感情的な関係というわけでもないかもしれないが、「屋上で会いましょう」という言葉に救いを求める主人公の感情の描写が非常に豊かでコミカルでもある面白い短編である。2018年に翻訳刊行されて話題になった『フィフティ・ピープル』もそうであったように、チョン・セランは切実さを切実なままに書くのではなく、いろいろな角度で描写するところに魅力があるが、同名のタイトルの短編集の表題作としては魅力たっぷりで申し分がない。




◆キム・エラン「ノックしない家」(『走れ、オヤジ殿』晶文社、2017年所収)

 住人の名前も顔も分からないような家に住みながら、しかしそこで生まれていくコミュニケーションを描いた短編。キム・エランは本作が韓国でのデビュー作になったようで、日本に最初に紹介された本に収録されたのも当然の流れだろう。彼女もまたユーモアを忘れない作家である。チョン・セランのようなコミカルな語り口が生むユーモアさというより、他者に寄り添う気持ちを表現するためのユーモアと言ってよい。この題材ならちょっとしたホラーやサイコ小説にもなりそうだが、そう料理しないところにキム・エランの小説の魅力がある。




■おわりに

 以上、短編9作長編1作を紹介してきた。ここ数年に日本で翻訳されたものを中心に紹介してきたのですでに読んでいる方もいるかもしれないが、未読な方でも今回取り上げた本は書店や図書館で入手しやすいと考えている。ぜひ年末年始の読書プランに加えていただけると、このエントリーを書いた人間としては非常にありがたい。

 また、小説ではないが今年日本でも公開されて話題になった映画『はちどり』もここで紹介してきた文学作品と通底するものが多くある。セクシュアリティの揺らぎや、子どもと大人の間の揺らぎ、身近な範囲の生活と大きな社会が接続する瞬間の怖さ。監督キム・ボラの自伝的、私小説的とも言えるこの映画の構成自体が、非常に文学的な響きを持っていたようにも思う。この映画は以前ブログで紹介しているので、詳しい内容や評価についてはこちらをご覧いただければ嬉しい。


 

ショウコの微笑 (新しい韓国の文学)
ウニョン, チェ
クオン
2018-12-25


わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5)
チェ・ウニョン
亜紀書房
2020-04-22


回復する人間 (エクス・リブリス)
ハン・ガン
白水社
2019-05-28


小説版 韓国・フェミニズム・日本
星野智幸
河出書房新社
2020-05-26


娘について (となりの国のものがたり2)
キム・ヘジン
亜紀書房
2018-12-20


屋上で会いましょう チョン・セランの本
チョン・セラン
亜紀書房
2020-07-31


外は夏 (となりの国のものがたり3)
キム・エラン
亜紀書房
2019-06-21


走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)
エラン, キム
晶文社
2017-12-12

このエントリーをはてなブックマークに追加



見:イオンシネマ綾川

 志村貴子作品と言えば、その空気感だろうと思う。会話のリズムであり、雰囲気であり、キャラ同士の関係性であり、往々にして説明しすぎずに流れていくところがマンガチックではなくて写実的な匂いを強く感じさせる。また、性的な表現やジェンダーに関する表現も一貫して多く取り入れているが、映画のパンフレット寺田プロデューサーが言葉にしているように、いずれの表現も「フラット」に描写しているところが魅力だろうと思う。

 個人的には、このフラットであるというのは特別視しないことだと感じている。もちろん『青い花』や『放浪息子』のような、ジェンダーの揺らぎそのものをテーマの中心に据えた場合は別なのだが、本作の原作となっているマンガを読んでいても、様々な恋愛、性愛の形が出ては来る中で、そういうものもあるよね、普通に、くらいのテンションや温度で紡がれているのがいいなと思う。

 かといってこの「戸惑い」も大げさではなく、自然で、等身大的だ。BLも百合も特別なものではなく普通に描いている、と太田出版の担当編集が語っている(パンフレットpp.16-17)が、これも志村貴子の漫画の読者なら自然に感じ取っていることだろう。その上で、同性愛を表現する際につきまとう「戸惑い」の描写もぬかりない。

 「えっちゃんとあやさん」はこれもパンフレットによれば志村貴子が初めて発表した百合とのことだが(2015年刊行の新装版で最初に読んだので知らなかったが、原作自体は確かにもうずいぶん前である)その百合を、1988年度生まれで同い年の女性声優である花澤香菜と小松未可子が演じるというのもとても良い。良い、としか言えないのは物書きとしてどうなのかと思うが良いものは良いし、尊いのである。しかし初めての百合が、結婚式をきっかけに出会った二人による社会人百合というのは、いろいろできすぎている。

 続く「澤先生と矢ヶ崎くん」は男子校を舞台にしたライトなBLで、教師と生徒というこれも定番ものである。澤先生の妄想が楽しく、その澤先生を櫻井孝宏が演じているのが妙に色っぽく思えて面白い。男子校なので生徒は矢ヶ崎くん以外にもたくさんいるし、毎年新しい生徒は入ってくるし、その彼らとの関わり方を模索するような描写は、これも一つの社会人ものなのだなと実感させられる。

 後半の「しんちゃんと小夜子」「みかちゃんとしんちゃん」はそれぞれ時代設定が少し違うが、同じ登場人物が出てくる続き物だ。みかちゃん、しんちゃんという同級生の男女と、しんちゃんの家のおしいれに居候している親戚の年上の女性、小夜子。小夜子の過去を知ったみかちゃんは彼女に関心を持ち、しんちゃんはただただ動揺する。女二人の強さや好奇心、三人の中では唯一の男であるしんちゃんの儚さが、性的な話題を多く含む中でもユーモアたっぷりに描かれている。

 花澤香菜や寺田Pが「どうにかなる日々」というタイトルがいい、と感想を述べていたが、この映画を最後まで見ると確かにこのタイトルは絶妙で面白い。最初の百合カップルはのぞき、以降のキャラは関係性が曖昧なままストーリーが進んでいく。この曖昧さは感情の揺らぎでもあり、澤先生やしんちゃんの動揺する心や、矢ヶ崎くんやみかちゃんの攻める気持ちが交差しながらも完全には重ならないところに魅力があると思う。これも、恋愛関係であってもそうでなくても、関係性そのものの魅力を描くことを意識しているからなのだろう。

 極端なフラットさは悪い相対主義をひきつける(例えば差別的な言動やヘイトスピーチは表現の自由下の枠外に置かれる)けれども、志村貴子の表現するフラットさは、現実が規定しようとするものから離脱することで得られる自由を表しているように思う。そうした自由が、この映画にもあふれている。


どうにかなる日々 新装版 ピンク
志村貴子
太田出版
2020-04-17


どうにかなる日々 新装版 みどり
志村貴子
太田出版
2020-04-17


どうにかなる日々
クリープハイプ
Universal Music
2020-10-21

このエントリーをはてなブックマークに追加



見:イオンシネマ綾川

 テレビシリーズをnetflixで見ていたが、途中でやめてしまっていたため映画を見に行くのが少し遅くなった。10月に入ってからテレビシリーズと、昨年公開の外伝を一気に見たことで、この物語の世界観にどっぷり浸ったまま今回の劇場版を見に行けたのはとてもよかったと思う。結論から言えば3度泣いたし、同様に泣いている人が多くいた。公開から一か月以上経ってのこの光景ということは、公開後間もないころはどれだけの人が涙を流していたのだろうと思った。
 
 本編とは直接の関係がないとは言え、間接的にという意味では去年の7月18日に起きたことはあまりいは大きすぎる。まずもってここまで来られたこと自体が一つの奇跡のようなものだろう。それは、作中でヴァイオレットが願っても願っても叶わないかもしれない期待を、ひたすらに愚直なまでに信じ、祈る光景に似ているようにも思えた。このエントリーのタイトルを「追憶の日々と祈りの結実」と表現したのは、まさに彼女の過去と未来を鮮やかに、ドラマチックにつなぐことをこの劇場版が目指してきたからだろうと、率直に感じたからだ。

 前振りはこのあたりにして。本編は150分とアニメーション映画としてはかなりのボリュームであり、大きく分けて三つの局面のある構成になっている。まず第一に、テレビシリーズ10話に登場したアンの孫デイジーが、アンの死をきっかけとして彼女に送られた50通もの手紙を目撃するところから始まる物語。テレビシリーズが20世紀前半の社会状況だと想定されるが、それより二つ世代が下ったより現代に近い視点から劇場版は始まるのだ。つまり、ヴァイオレットたちがいた時代よりもずっと後であり、ヴァイオレットの存在自体が歴史化されていることが一つポイントになっている。ここはかなり重要な要素で、ある意味劇場版の主人公はデイジーなのである。彼女が、かつて存在していたヴァイオレット・エヴァ―ガーデンの軌跡を探す旅路が、一種のメタフィクション的構造を作り出しているからだ。

 二つ目はユリスとリュカの物語だ。これはヴァイオレットが担当する仕事の話で、クライアントであるユリスは病気のためか、少年であるものの死期が近いことを悟っている。その彼が、両親や弟、そして親友であるユリスにどのような言葉を贈るのか。テレビシリーズでも紡がれていた、表独力で表現できない言葉や感情を、ヴァイオレットが一つずつ汲み取っていく物語だ。

 そして三つ目が、ヴァイオレットの物語である。テレビシリーズからずっと追い続けてきた少佐の存在がかすかに観測できたことが分かり、彼女にも選択が迫られる。どのようなタイミングでどのような行動をとるのが適切なのか。少佐の兄であるディートフリートの意向をどの程度汲み取るべきか。そして、少佐自身の現在とどのように向き合うべきなのか。


*******


 長い間彼女は自身のクライアントと対話を重ねてきた。それは心の交流だったと言ってよい。もちろん最初はうまくいかず、社長や同僚のドールに助けられながら歩んできたプロセスである。それは、ヴァイオレット自身が、心を、感情を取り戻していく、一種の精神的なリハビリテーションでもあったと言える(そして同時に、元軍人に対する職業リハビリテーションでもあることが意義深い)。テレビシリーズでもヴァイオレットは誰かの役に立つことで、彼女自身もまた癒しを獲得してきた。彼女が職務を通して流した涙の分だけ、確実に癒しがもたらされていたことだろう。心を、感情を取り戻す過程がこうした相互作用的なものでなければ、ヴァイオレットはどれだけ経験を積んでも感情を持たないドールでしかなかったかもしれない。

 そんな彼女だからこそ、改めて少佐と向き合う機会が与えられた。長い追憶の日々を超えて、祈りが結実するかどうか。それは同時に、京都アニメーションにとっても同様だったはずだ。2019年7月18日の惨劇を乗り越えて、ようやく届けられたこの150分の大作は、京アニのスタッフたちにもまた必要とされた癒しがあったのではないか。もっともそれは作中のフィクションを超えた一面ではある。だが、本作の主人公のデイジーが歴史化されたヴァイオレットの痕跡を探るように、京都アニメーションもまた未来を取り戻すことで絶望的な過去を乗り越え、歴史化していく作業が必要とされていたのではないか。

 「泣ける映画」という触れ込みでロングヒットになっているのは、それ自体がいいか悪いかはなんとも言えない。もう少し踏み込んでほしいという気持ちは大きい。だが、去年と今年と様々な大きな出来事を経験してきた人たちにもまた大きな、特別な癒しをもたらすことのできる作品であることは間違いない。ufotableの制作した『鬼滅の刃 無限列車編』が記録的な大ヒットを記録する中、ヴァイオレットたちが紡いだ物語と歴史、それを追いかけるデイジーのまなざしに多くの人が心を寄せたこともまた一つの事実である。

 『鬼滅の刃 無限列車編』とは全く別の角度から、映画の持つ社会的なインパクトや、物語やフィクションの持つパワーといったものを再確認することのできる、稀有な映画として覚えておきたい。また、制作データが一時失われた可能性もあったことを考えると、この映画はただの奇跡ではない。本当に得難いものを味わうことができたのだと、強くかみしめておきたいとも思う。
このエントリーをはてなブックマークに追加



 Amazonプラムビデオで昨日まで無料配信されており(今日からはレンタル等で視聴が可能になっているので、配信自体は継続されている)、Amazonがレコメンドしてきたのでなんとなく見てみた。そう、なんとなく見てみた程度だったのであるが、意外なことに引き込まれてしまい、最後までかなり面白く鑑賞した。

 SKE48については、一部のメンバーを、それも名前と顔を少し知っているくらい(一期生の松井珠理奈については彼女が小学生でデビューしたころから記憶しているが)ではあったものの、そうしたミリしらに近い人ですらこのドキュメントは楽しめる作りになっている。そして同時に、この映画が面白いのはSKE48というアイドルグループの強さと弱さを露呈しているからだ、とも感じた。それもあまりにもわかりやすく、である。

 なぜなのか。それは、結成10周年を迎えた2018年に大きな焦点が当たっているからである。公開されたのも2018年なので、映画というよりテレビドキュメンタリー的な撮って出しの新鮮さがある一本だと言ってよいと思うが、2018年は松井珠理奈が初めて総選挙で1位を獲得した年であり、初めて彼女がグループから不在だった年でもある、ということが大きなクライマックスとして描かれているからだ。

 こうした描き方は、ともすれば松井珠理奈とそれ以外、といった形で松井珠理奈の特別さが際立つ一方でその他のメンバーの存在感が薄まりやすい。現にキャプテンの斉藤真木子やナンバーツーの須田亜香里ですら、松井珠理奈の不在を容易には受け入れられない様子が描かれる。特に、須田亜香里の弱さをしっかりとカメラがとらえたシーンはひどく印象に残った。彼女の彼女らしくなさ、と言ってしまえるほど彼女を知っているわけではないものの、日本のトップアイドルの中のさらにそのトップに最も近い存在であっても、一人の人間なのである、ということだ。

 この映画は松井珠理奈の存在の大きさをクローズアップさせながら、彼女の10年間の思い入れをぶつけながら結果的に多くのものを一人で背負い込んでしまった彼女の弱さもカメラは頻繁に映す。キャリア10年とはいえ、彼女とてまだ20歳前後の一人の若い女性でしかなくて、彼女が背負えるものは限られている。須田亜香里が背負えるものも限られている。斎藤や、あるいは村松香織といった古参のメンバー一人一人が、魅力と限界のいずれをも見せつけていく。見せつけるように、カメラは回り続けている。

 こちらも古参メンバーの一人である大場美奈が、2018年の総選挙で初めて選抜入り(ベスト16入り)が確定した際のスピーチが非常に印象に残った。ともすれば努力家のきれいごとに聞こえなくもないかもしれないが、ドキュメント映像の合間に挟まれる個別のインタビューを見ていても、最も自分の立場やSKEの立場、松井珠理奈や他のメンバーの存在を冷静に観察していたのも彼女だったように思う。熱狂の中で熱くなりすぎない彼女だからこそあの心を打つようなスピーチが生まれたのかもしれないと思うと、この映画の影の主役は彼女だと言ってもいいかもしれない。

 総選挙の後は「松井珠理奈の不在」をいかにして受け入れていくのか、その葛藤と模索の日々慌ただしくカメラの前で展開されていく。松井珠理奈がいてもいなくても、あるいは彼女が戻ってきても、「彼女たち」のアイドル人生は続いていく。それを続ける人もいれば終わらせる人もいることを、ドルオタならよく知っている。いつ終わるかも分からないアイドル活動はそのすべてが一瞬の輝きだと思うことがよくあるが、SKE48にとっては唯一無二の季節である2018年の輝きと、そしてユニットにとっての脆さを、その両面を丹念にとらえ続けたすぐれたドキュメンタリーだと感じた。


このエントリーをはてなブックマークに追加

10月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4932
ナイス数:27

東京百話〈天の巻〉 (ちくま文庫)東京百話〈天の巻〉 (ちくま文庫)
読了日:10月04日 著者:
現代思想 2016年9月号 特集=精神医療の新時代―オープンダイアローグ・ACT・当事者研究…―現代思想 2016年9月号 特集=精神医療の新時代―オープンダイアローグ・ACT・当事者研究…―感想
オープンダイアローグの話は面白かったがまだまだよく知らないところでもあるので、日本に輸入した斎藤環の話をどこまで聞いてしまっていいのか、という留保は個人的に必要な部分。ただ、当事者研究と比べて社会に返す、戻す営みを重視している点は個人的に評価したいと思う。(当事者研究が社会と距離があるから悪いというよりは、あくまでアプローチの差異だと受け止めた)
読了日:10月08日 著者:斎藤 環,森川すいめい,信田さよ子,向谷地生良,綾屋紗月,高木俊介,村上靖彦,立岩真也,小泉義之,美馬達哉,北中淳子,見田宗介
傷を愛せるか傷を愛せるか感想
宮地尚子のエッセイってどういうものだろうかと思ったが、思ったより面白かった。日本で、そしてアメリカで出会う診療の風景や日常的な出来事を彼女なりの視点でつづっていくが、全面的にあるのは傷ついた人やヴァルネラブルな人へ寄り添う優しさである。その根っこには人間の持つ力への信頼だとか、祈りのようなものがある。傷ついた人に対して精神科医にできることは限られているが、それでも真摯に向き合おうとすることが大事なのかもしれない。自分自身と、あなたに対して。
読了日:10月09日 著者:宮地 尚子
読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹
読了日:10月10日 著者:阿久津 隆
事実はなぜ人の意見を変えられないのか事実はなぜ人の意見を変えられないのか感想
なぜトランプが事実や科学的なエビデンスを無視あるいは軽視した言動を繰り返し、そしてそのトランプの振る舞いに多くの人が共鳴してしまうのかがよくわかる一冊。人は情報を適切に評価することに長けておらず、信じたいものを信じがちだし、そして他人(たった一人であっても)の影響を受けやすい。その他こちらに→https://burningsan.medium.com/380b3a8bdcc5
読了日:10月12日 著者:ターリ・シャーロット,上原直子
NHK 100分 de 名著 デフォー『ペストの記憶』 2020年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)NHK 100分 de 名著 デフォー『ペストの記憶』 2020年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)感想
デフォーの小説にいわゆる小説らしい筋書きはないし、視点も内容もかなり「ごちゃまぜ」ではあるが、それが他の災害文学(カミュの『ペスト』やヴォルテールの『カンディード』が言及されている)との差異であり、面白さなのではないかと武田はつづっている。一番最後、都市の下に眠る過去の災害の痕跡の話と、それがは、米澤穂信『さよなら妖精』のセリフを思い出した。「過去って、本当にあったのね」
読了日:10月13日 著者:
自閉スペクトラム症の理解と支援 ―子どもから大人までの発達障害の臨床経験から―自閉スペクトラム症の理解と支援 ―子どもから大人までの発達障害の臨床経験から―感想
自閉スペクトラムと言えば本田先生、と言わんばかりの本領が発揮された一冊。私見も含まれているが、その点はあらかじめことわっているので、エビデンスのとれている記述とははっきりと区別されるように書かれているのも良かった。そして何より読みやすく、かつ支援にも使いやすい。
読了日:10月15日 著者:本田 秀夫
ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書)ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書)
読了日:10月16日 著者:川端 康雄
子づれシングルの社会学 (神戸学院大学現代社会研究叢書)子づれシングルの社会学 (神戸学院大学現代社会研究叢書)感想
こちらに詳しく書いた→https://burningsan.medium.com/649ce5229509
読了日:10月18日 著者:神原 文子
来福の家 (白水Uブックス)来福の家 (白水Uブックス)
読了日:10月20日 著者:温 又柔
現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス
読了日:10月20日 著者:小島寛之,三中信宏,赤平昌文,稲葉肇,神林博史,喜多千草,北中淳子
丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)感想
状況と数に応じてやるべきことが変わっていく以上、「丁寧に考えること」とそれを続けることが大事だなと改めて。考えて行動するのはなかなか難しいけれど、8割おじさんとの対談の中で挙げられるみんなバラバラがいいよねという指摘は確かにそうかも。3密を避けられるし、同調圧力の回避にもなる。
読了日:10月21日 著者:岩田健太郎
実践に学ぶ 30分カウンセリング実践に学ぶ 30分カウンセリング感想
理論と実践が両方コンパクトに収まっており、全体的にはかなりまとまりのいい本になっていると思う。スタンダードとされて来た50分の意義とその見直し、多忙な現場はあるいは50分では負担を感じる中で30分間で工夫しながらできることをそれぞれの立場、現場の視点で探っていく試みはとても創造的だろうと思うし、対面すること自体が難しいまさに今こそ特に必要な試みかもしれない。その他、こちらに書いた→https://burningsan.medium.com/681d8d6be2dc
読了日:10月22日 著者:
天才 藤井聡太 (文春文庫)天才 藤井聡太 (文春文庫)
読了日:10月26日 著者:中村 徹,松本 博文
屋上で会いましょう (チョン・セランの本 2)屋上で会いましょう (チョン・セランの本 2)感想
よかった。文章のリズムが楽しくて、でもどれも切実さに満ちていた。「ヒョジン」、「ボニ」、「ハッピー・クッキー・イヤー」が特に好き。
読了日:10月26日 著者:チョン・セラン
ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし―ユリイカ 2020年9月号 特集=女オタクの現在 ―推しとわたし―
読了日:10月30日 著者:つづ井,田中東子,ひらりさ,最果タヒ,高山羽根子
時のきざはし 現代中華SF傑作選時のきざはし 現代中華SF傑作選
読了日:10月31日 著者:江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野

読書メーター
このエントリーをはてなブックマークに追加








 上記の通り、たまにツイキャスでやっている「読書枠」という配信ログを公開しました。
 近々mediumにも書評をアップする予定なので、アップした際にそちらのリンクも貼っておきます。
 →アップしました(10/18)




 そもそも、「読書枠」って何なのという話ですが、

・元々は読書に集中するために無言で配信する予定だった(自宅だと誘惑が多いため、配信という体にしたら集中できるのでは、という仮説)
・途中から、本を読みながら、適宜内容について雑談しながら配信する方向に変えた
・去年の冬から始めたが、しばらくやっていなかったので今後再開していきたい
・ツイキャスは配信の動画を公開する機能があるが、埋もれてしまっていた。なので、このブログで今後配信のログを救出していきたい(継続できるかどうかは不明)


 という感じです。興味の及ぶ範囲内でゆるりと、ご付き合いください。
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ